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ユーザビリティを向上させる25のデザインの基本概念
ビジネスにおけるユーザーインターフェイス(UI) や、ユーザーエクスペリエンス(UX)の重要性が頻繁に語られる事が多い。
Webサイトやアプリから始まり、自動販売機、券売機、車のダッシュボート、テレビ、トイレ、エレベーターのボタン配置に至るまで、”ユーザビリティー”と表現される ”使いやすさ” の大切さが注目を浴びている。
そして、その使い易さを生み出す最初の入り口がインターフェイスである。
インターフェイスとは、ヒトとデバイスとの円滑なコミニュケーションを達成するための媒介役であり、操作性や使い易さを印象づける点ではソフトやデバイスの成功を最も左右する、唯一無二の存在である。
最終的なインターフェイスの仕事は “ユーザーゴール + ビジネスゴールの達成”であり、どんなに良いプロダクトを作っても正しい方向にユーザーを導き、ビジネスとしての目標を達成することのできないインターフェイスでは良いアウトプットは期待できない。
下記は非常に基本的ではあるが、どのようなインターフェイスをデザインする場合にも、高レベルのユーザービリティを達成するためにとても重要なポイントになってくる。
そして、その多くが、”デザイン”というよりも、むしろ一般常識がコンセプトの中心となる。
- ユーザビリティとは..
- もっとも重要なのは分かりやすさ
- 最終目標は“ユーザーゴール + ビジネスゴールの達成”
- User Interface = Business + Engineering + Design
- 究極のユーザーインターフェイスはその存在を感じさせない
- インターフェイスは使ってもらう事にこそ価値がある
- 見た目のデザインはその機能に基づく
- 同じ動きをするものは統一したデザイン概念を適用する
- ユーザーの集中力を乱さない
- 全てを常にユーザーのコントロール下に
- 最も重要な達成目標は1スクリーンにつき1つだけ
- 副次的な目標はあくまで副次的な存在に
- ナチュラルに次のアクションに導く
- ビジュアルヒエラルキーで見えないルールを造り出す
- 色はあくまで二次的要素
- 選択肢は少ないほうが良い
- ヘルプ機能は極力無くす
- 第一印象が一番重要
- ユーザーに考えさせない
- ユーザーの時間節約に注力する
- ブラウザーの戻るボタンは頻繁に利用される
- 使い方を理解してもらえるまでが勝負
- 検索ボックスはやっぱり重要
- エラーメッセージは読んでくれない
- こまったらいつでも実家に戻っておいで
1. ユーザビリティとは..
ごく一般的になユーザーがストレスを感じることなく、ソフトやデバイスの意図した利用方法を理解し、使ってもらえること。
2. もっとも重要なのは分かりやすさ
どのようなインターフェイスを提供する際にも、ユーザーに何をどのような使い方で提供していることが一目で理解してもらえるのが重要。
そこには、多少の”遊びの要素”をいれる場合もあるが、なるべくシンプルで、ユーザーを混乱させない分かりやすさが需要。
3. 最終目標は“ユーザーゴール + ビジネスゴールの達成”
優れたユーザビリティの提供における最終目標は、ユーザーを正しい方向に導くユーザーゴールと,提供側のビジネス目的を満たす、ビジネスゴールの達成である。
4. User Interface = Business + Engineering + Design
優れたユーザーインターフェイス(UI)は、ビジネスチーム、エンジニアリングチーム、デザインチームが提供/要求するそれぞれの要素がバランス良く絡み合い、美しく、機能的でありながら、確実に結果を生み出すことが出来る要素を兼ね備えている。
5. 究極のユーザーインターフェイスはその存在を感じさせない
最も優れたUIは、あまりにナチュラルでその存在すらユーザーが気づかない。まるで全てが直感的で、思うがままに操作できる感覚を与える。UIを構成するヴィジュアル要素もその”透明感”を達成させるための道具である。
6. インターフェイスは使ってもらう事にこそ価値がある
多くの平凡なデザイナーが、より見た目が美しく、かっこよいインターフェイスをデザインしている中で、一流デザイナーは、ユーザーが利用してこそインターフェイスの存在価値が生まれる事を理解している。UIデザイナーは自身のエゴから解き放たれる必要がある。
7. 見た目のデザインはその機能に基づく
インターフェイスデザインの基本は、その機能が中心となる。そして、その見た目もあくまでその機能を達成させる為の構成要素の一つである。ユーザーが一目で、どこをどう触るとどういう動きをするのかが理解できるのが良い見た目となる。
例えば、ボタンはちゃんとボタンとして見える必要がある。英語で言う所の”Form follows functions.”
8. 同じ動きをするものは統一したデザイン概念を適用する
インターフェイス上でのビジュアル要素は、その動きによってカテゴリー分けし、同じような動きや結果を提供する要素は、その色、形、配置、大きさ等、デザインにおける統一した基準を適用する。
9. ユーザーの集中力を乱さない
騒音やノイズが多い日常生活の中で、ユーザーからの注目を獲得し、それを持続させることに集中すること。インターフェイス上でのノイズを極力減らし、ユーザーのアクションの邪魔をしない。
10. 全てを常にユーザーのコントロール下に
人間は周りの環境を自身がコントロールできていると感じられる状況が最も心地が良い。ユーザーを導きたい時でも、無理な導線から強制するのではなく、あくまで”ナチュラルに”、ユーザー自身がコントロールしていると思える状況をキープする。
11. 最も重要な達成目標は1スクリーンにつき1つだけ
提供側がユーザーに一番求める最終アクションは1画面につき一つだけに絞る。これが結構出来ない場合が多い。分かりにくいインターフェイスは、1画面で複数の最重要目的が存在し、のユーザーアクション対しての優先順位付けがされていない。
12. 副次的な目標はあくまで副次的な存在に
最も重要なユーザーアクションを1画面につき、1つだけ設定したら、副次的なアクション目標を設定する。
その場合、複数のアクション設定をしても良いが、あくまで副次的な導線にしておくこと。例えばブログでコンテンツを読んでもらうことを最重要アクションに設定したならば、FacebookやTwitterでシェアしてもらうアクションは副次的な要素としてデザインをする。
13. ナチュラルに次のアクションに導く
ユーザーが一つのアクションに費やす時間は短い。従って、次のアクションへの導線を極自然と提供してあげることが重要。まるで会話をしている時に、次の話題をふってあげるように、優しくユーザーをリードしてあげる。
14. ビジュアルヒエラルキーで見えないルールを造り出す
インターフェイスの構成要素に優先順位を付け,視覚的階層ルール(ビジュアルヒエラルキー)を決める。
例えば、最も重要な文字は、大きく太文字にする。
ここで気をつけなければいけないのは、全てが重要だと考え、全てを太文字にしてしまった場合は、全てが重要ではなくなる。優れた視覚的階層は、UIに於いて、ユーザーに無意識に目に見えないルールを提供する。
15. 色はあくまで二次的要素
インターフェイスをデザインする際に、色に頼ろうとするケースは意外と多い。
自然界での見える色はその光のあたり方の加減で刻一刻と変化し、絶対的な視覚的役割を果たさないように、UIに於けるカラーの役割は、あくまで副次的なものと捉える必要がある。モノクロで使いにくいインターフェイスは、どんなに色に頼っても、使いにくい。
16. 選択肢は少ないほうが良い
一場面にて、ユーザーに与える選択肢は極力少ない方が良い。ヒトは選択肢が多くなってしまうと、迷い、混乱し、不安になり、ストレスが溜まってしまう。同じく、一つの画面で表示する要素もなるべく少なく、出来れば小出しにするのが良い。
17. ヘルプ機能は極力無くす
優れたユーザビリティーが達成出来れば、ヘルプは必要ない。使い易さとヘルプの量は反比例する。ヘルプ機能を付ける場合も、なるべくインラインで提供するのをおススメする。
18. 第一印象が一番重要
ユーザーが全く何のインタラクションを起こす前の状態に、どのような印象を与え、どんなものであるかを理解してもらう事がとても重要。優れたデザインのインターフェイスは、この、”Zero Status”の状態で、ユーザーにクリアにその目的を伝える。
19. ユーザーに考えさせない
もしユーザーが利用中に少しでもその使い方を考え始めたら、それぞれの構成要素の存在価値が分かりにくく、インターフェイスのクオリティが低いということである。UIデザインの基本は、”Don’t Make Me Think”
20. ユーザーの時間節約に注力する
ユーザーが最も興味があるのは、最小限の時間で目的を達成すること。1つの目的を達成するために費やす時間は少なければ、少ない程良い。もう一つの基本は、”Don’t Waste My Time”
21. ブラウザーの戻るボタンは頻繁に利用される
Webサイトの場合、どんなインターフェイスをデザインしても、多くのユーザーはブラウザーの戻るボタン(Back Button)を頻繁にクリックすることを理解し、設計する事。戻るボタンはブラウザー上で最もクリックされているボタンである。
22. 使い方を理解してもらえるまでが勝負
ユーザーが求める結果を得られる為に行わなければならないアクションに気づいてもらい、使ってもらえた時点で、勝負が決まる。ヒトは一度使い方を学ぶと、次からは迷わずに使えるようになる。
23. 検索ボックスはやっぱり重要
想像するより実に多くのユーザーがページ上の検索ボックスを多用している。どんなに優れた導線を引いても、真っ先に検索ボックスを探すユーザーが後を絶たない。
24. エラーメッセージは読んでくれない
実に驚く程に、ユーザーはエラーメッセージを読まない。エラーが出た事は理解するが、その内容に興味は無い。さっさとエラーボックスを閉じて、目標を達成したいからだ。
25. こまったらいつでも実家に戻っておいで
ページ上のホームボタンは、ユーザーに安心感を与える。どこに迷っても、いざとなったら元に戻れる導線を確保しておくこと。
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