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これさえ守れば効果的なリモートワークが可能になる3つのルール
テクノロジー系企業を中心にアメリカでは一般的になりつつあるリモートワーク制度。よりフレキシブルな労働環境を提供するために、最近では日本でも採用している企業が増えている。その一方で、その弊害からか、YahooやIBM, メルカリなどリモートワークを禁止している企業もある。
こちらの『リモートワークの4つの失敗パターンと対処法』でも紹介されている通り、間違った方法や仕組みなどの落とし穴もあるようだ。
その良し悪しがあるにせよ、btraxでも1年以上勤務したスタッフは原則的に一週間1日のリモートワークを可能にしている。自由に働ける環境や、外に出ることで得られるクリエティブな刺激など、リモートワークをすることのメリットは少なくない。
その一方で、『「テレワークを許すと社員はサボるんじゃない?」って質問されまくるので、その理由を考えてみた』にも紹介されている通り、リモートワークをネガティブに感じる人も少なくはないだろう。実際に企業でより効果的なリモートワークを可能にするためには、下記の3つのとてもシンプルなルールを設定する必要があると思う。
リモートワークがうまくいく3つのルール
そもそもリモートワークを認めるということはそれ自体がフレキシブルな会社であるということの象徴である。それに対して難しく長いガイドラインを作ること自体が本末転倒になる。そもそもルールは少ない方がスタッフの自主性が高まり、クリエイティブなアイディアが生まれやすい。決まりを最小限に抑えた場合、下記の3つの事柄さえ抑えておけば、効果的なリモートワークを実現することができるだろう。
- 結果を出す
- 連絡がつく
- こまめにコミュニケーションをとる
それだけ?と思われるかもしれないが、リモートワークに関連する問題・課題のほとんどすべてが上記の3つの方法で解決するはず。もしくは、リモートワークであろうがなかろうが、その他に問題があると思われる。
1. 結果を出す
どこで仕事をしてようが、タスクやゴールに対してのタイムラインがあり、求められる結果が存在する。最も重要なのはそれができているかできていないかであり、極端なところ「仕事」をしている感じがするかしないか自体は関係ない。ビーチでもカフェでもやるべきことを求められた時間内に行い、結果を出す。
忙しそうにしているとか、打ち合わせをしまくっている、とかは「仕事」ができるかできないかとは直接関係ない。やることをやって結果を出しているかどうか、どこでいつ仕事をしているかに関係なく、そこが最も重要。
2. 連絡がつく
リモートワーク = 連絡がつきにくい、のイメージを持っている人がいる。もちろん目の前にいるかいないかが見えないからこそ疑心暗鬼になるのは人間心理として当然である。だからこそ、チャットサービスやカレンダーアプリ、ビデオ会議などを上手に活用してすぐに連絡が取れるような状態にしていることが相手に安心感を与える。
他のスタッフが話したい時にすぐに話せる。オフィスにいる時以上にその状況を生み出しておけば、不安に思われることもない。逆にリモートワーク x 連絡がつかない、は相手に大きなストレスを与えてしまう。その一方で、スマホがあれば大体のケースで連絡が取れるはずなので、こまめな返信がキモになる。
3. こまめにコミュニケーションをとる
「誰にも邪魔されずに仕事にフォーカスしたいから」をリモートワークの理由にしているとしたら、大きな間違い。それだったらむしろフリーランスになった方が良い。リモートワークだからこそ、こまめなコミュニケーションが重要になってくる。オフィスにいれば可能な雑談やランチタイムのおしゃべりもできないわけなので、それを補うためのこまめなコミュニケーションが不可欠。
これはオフィスにいる側からの気遣いも必要で、打ち合わせなど以外にジョークや世間話などのやりとりも積極的に行った方が良い。そもそも仕事にとって最も重要なのはコミュニケーションなので、最優先にするべき。些細なアイディアやそれに対するフィードバックなど、普段よりも多めのやりとりを心がけたい。
また、お互いに「どんなことでも気軽に連絡してきて」ムードを醸し出すのもおすすめ。
サンフランシスコと東京のスタッフが同じチーム内でプロジェクトを進めている
btraxはサンフランシスコと東京にオフィスがあり、それぞれで働くスタッフ、リモートワークをしているスタッフがチームメンバーとなってプロジェクトを進めている。
クライアントも世界各地に存在していて、リモートでのやりとりは日常茶飯事である。オンラインサービスやスマホなどを最大限活用しているが、最終的に重要なのはツールよりも、心構えとプロセス、そしてコミュニケーション能力である。
オフィスにいてもやりとりがうまく行かないこともあるし、離れていてもスムーズに進むこともある。お互いが上記の3つのポイントを共通認識としてとらえていればほとんどの場合うまくいくはず。
筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.
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