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福岡市主催グローバルスタートアップ育成事業出身、世界を変えるスタートアップ10選 Part1
『Global Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA』とは
弊社が2016年から毎年支援している福岡市主催グローバルスタートアップ育成事業『Global Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA』は、福岡市内の起業家やその候補者などを対象とした研修プログラムだ。
参加者の成長や海外におけるビジネスの実現、海外エコシステムとのネットワーク形成を図ることを目的として、国内及びアメリカ サンフランシスコ/シリコンバレーエリアでの研修を行っている。
グローバルチャレンジ発スタートアップサービス紹介
本プログラムからは過去累計1,000名近くが福岡市内外から参加している。このプログラムへの参加が創業や成長のきっかけとなった方も多い。
今回は本プログラムの卒業生が立ち上げたスタートアップを10社紹介する。資金調達を行い事業を拡大させているスタートアップも多数ある。
今後福岡から世界を変えうる可能性を持ったスタートアップを見ていこう。
- Closer
- collEco
- workeasy
- キャンプ女子
- dopang
- Holistia & Co.
- KAICO
- empowertec society
- Medmain
- Nyans
1. Closer
Closerは、2020年度の参加者 樋口翔太氏が立ち上げた、スマートファクトリー化をAIロボティクス技術で支援するスタートアップだ。
Closerは、食品生産ラインにおける人的なリソースの削減に最適化された、小型・簡単操作・高拡張で導入・運用がしやすいロボットシステムを提供している。
小型で移動式のロボットシステムにより、少ないスペースで導入が可能。さらに、洗練されたユーザーインターフェースにより、難しい知識や訓練を必要とせず運用することができるシステムだ。
また、様々なロボットアームに対応したロボットコントローラーにより、多様な食品の事例に対応することが可能だ。
2.collEco
collEcoは、2019年度の参加者 濱崎皓王氏が立ち上げたファッションレンタルサービスを提供するスタートアップだ。
国内外の人気ブランドの洋服を誰でも気軽にレンタルすることができる。
collEcoのサービスでは、今季の新作や定番アイテムを、数日間のお試しから月額制の長期利用まで、必要な期間だけレンタルすることができる。
レンタルした服が気に入ればそのまま購入も可能だ。
ユーザーにとってまずはアイテムを試せることで購買への障壁を低くしているだけでなく、ブランド側にとっては、レンタルという形でユーザーに気軽に洋服を試してもらうきっかけを作り、アイテムの価値を肌で感じてもらうことで、ブランドの新規ファン獲得も期待できるサービスだ。
3.workeasy
workeasyは、2016年度の参加者 佐治浩一郎氏が立ち上げた、コミュニティサービスを提供するスタートアップだ。
workeasyの提供サービスであるcoromは、誰でも簡単にオンラインの部屋が無料でつくれる会話コミュニティアプリ。目的はないが誰かと話したい、仲間と気楽に集まりたい、そんな時にcoromで部屋を作って仲間と会話することができる。
同じ部屋に入るだけで通話が始まり、ユーザー同士のアイコンの距離が近づくと声が聞こえ、離れると声が聞こえない、というように音量が変わる。同じ部屋に居ながら同時に複数人との会話ができる。
アプリでありながらも、実際に同じ場所にいて会話をする時のような物理的な距離感が得られるのが特徴だ。
そのため、こっちで話して、あっちに話しかけに行く。というように、「そこに居る」ようなリアルな体験ができるサービスだ。
4.キャンプ女子
キャンプ女子は、2018年度に参加した橋本華恋氏と柴垣道宏氏が立ち上げた、キャンプコミュニティ「キャンジョ」を運営するスタートアップだ。
「キャンプ女子」と掲げつつも、女性に限らずキャンプを始めたい全ての方を対象に、キャンプの魅力を伝える活動の企画運営を行っている。
2018年より「キャンプ女子」 としてInstagramの運営をスタート。現在はフォロワー数7万人に上る。
国内最大の女子キャンプコミュニティ運営を筆頭に、キャンプ場運営はもちろんのこと、店舗プロデュースやイベント・セミナーを全国で開催している。
共同代表の二人は、キャンプの歌を歌うキャンジョバンドとしてアーティストとしても活動中だ。
キャンプを通して人々の生活を楽しく彩る活動を提供している。
5.dopang
dopangは、2020年に福岡市へスタートアップビザを取得した最初のインドネシア人として移住し、同じく2020年度に本プログラムに参加したTania Mirella氏が、インドネシアと日本を結びつけることを目的に立ち上げたソーシャルスタートアップだ。
dopangの提供サービスであるDENTAYORIは、グローバルなデンタルコミュニティのための、総合的な学習・キャリアプラン構築プラットフォーム。
現在、インドネシアと日本では、それぞれ異なる理由で歯科技工士の不足に直面している。
インドネシアでは歯科技工士になるための学校や教材が不足しており、日本では歯科技工の分野で勉強したり働いたりすることに興味を持つ若者が不足している、という課題だ。
これらの課題を、若手デンタルコミュニティー向けのブレンド型学習と求人プラットフォームが、インドネシアと日本を繋ぐような役割を果たすことで解決しようとしている。
6. Holistia & Co.
HOLISTIA Labは、ナチュラル&オーガニックのライフスタイルブランドとして2020年3月にローンチされたブランドだ。
『身体が健康で心も幸福感に満ち、自分のいる場所で輝く』をコンセプトに、感情に訴える香りのフレグランスを主なプロダクトとして提供するブランドだ。
がんを2度経験したオーナーのブーレンゆかり氏(2017年度参加)が、20年間海外でクリニカルアロマセラピー(臨床アロマセラピー)を学び、オリジナルフレグランスの製作と開発に携わっている。
今の自分の心の状態をどこに持っていきたいかに応じて香りを選択することで、心と身体のバランスを整えるフレグランスを提供している。
7.KAICO
KAICOは、2019年度参加の大和健太氏が代表を務めるバイオテックスタートアップだ。
同社は、九州大学のオリジナルカイコを利用してカイコの難発現性タンパク質を生産し、創薬に活かす事業を展開している。「学術的な価値を社会の価値へ 農業から工業・商業化へ」をミッションに掲げている。
KAICOでは、カイコからできるタンパク質を低コストかつ大量生産できるプラットフォームを構築。医薬品メーカーや研究者と新しい医薬品の開発を目指している。
開発事例の一つとして、新型コロナウイルス抗体測定サービスを販売している。
このサービスでは、ワクチンを接種後に、コロナウイルスの免疫がまだ保持出来ているかを検査できる。
検査結果は抗体レベルの数値で示されるようになっており、1週間後にスマホ/PCから確認することが可能だ。
8. empowertec society
empowertec societyは、2019年度に参加した廣重元子氏が立ち上げた、”We empower women and their family! Empower society!”をミッションに掲げる、女性のメンタルヘルスを解決するスタートアップだ。
働く女性の心身の健康を未然にケアするサービスであるMarberaは、女性のライフイベント(妊活、不妊治療、妊娠、子育て等)や人間関係、パートナー・家族問題によって心身に不調を感じる女性の課題に対して解決策を提供する。
デイリーログによる心身の状態の可視化、専門家への1on1オンライン相談、日常生活での健康行動を促進する情報配信等により、女性が上手に自身の心と身体の健康を守るためのコントロールができるようになるためのセルフケアプログラムを提供している。
9. Medmain
Medmainは、2017年度に参加した飯塚 修氏が立ち上げたヘルステックスタートアップだ。
「テクノロジーでいつどこでも必要な医療が受けられる世界を」をミッションに掲げるMedmainが開発したPidPortは、AI技術を用いたがん細胞検出ソフトウェアである。
ディープラーニング(AIの技術の一つ)による独自の技法により、画像化された細胞や組織を短時間でAIが解析し、超高精度かつスピーディーに病変を判断する。
わずか1分という驚異的なスピードで、がんを検出することができる。
10. Nyans
Nyansは、2016年度に参加した谷口紗喜子氏が立ち上げた、「全ての猫が生まれてきて良かったと思える世界」の実現に向けたサービス展開をしているスタートアップだ。
同社が提供するニャッチングというソーシャルブリーフィングサービスは、近所のみならず全国に、信頼できる「猫仲間」を作れる飼い主専用Webサービス。
例えば、急な出張や入院時などに、自分の猫を預けたり、逆に近所にいる猫仲間の猫を預かったりすることで、猫に寂しい思いをさせないで済む。
このように、困った時に頼れるネットワークを構築し、「街中の猫をみんなで見守る」ことが当たり前の社会になることを目指し、サービスを提供している。
まとめ
今回は『Global Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA』発のスタートアップを合計10社ご紹介した。
卒業生は様々な領域で社会課題の解決のためスタートアップを創業して日々挑戦している。
今回の紹介は、ヘルステック/ウエルビーイング領域の企業が多く、この領域では女性起業家(本紹介では5名)が多いことが特徴的だ。
一般的には起業家は男性の方が割合が高いことが事実だが、本プログラムへ参加した女性起業家は、身近な社会課題を実際に解決しようと推進力高く行動している方が多く参加されているという印象を持っている。
Part2でも、本プログラム卒業生の立ち上げたスタートアップを8社ご紹介する。
『Global Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA』今年も参加者公募開始!
上記のようなスタートアップを輩出した『Global Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA』、今年も開催が決定しました!
世界の最新スタートアップ動向や、デザイン思考に基づくサービスアイディア発想を学ぶワークショップ、投資家の目線やグローバルコミュニケーションのコツを学ぶ講義など、盛り沢山の内容です。受講は完全無料!
本プログラムにご興味をお持ちの方は、今年度のプログラムの詳細をご覧いただける公式WebサイトやFacebookページをご参照ください。(応募締め切り:10/14金曜終日まで)
プログラムの詳細をお伝えする説明会の開催も予定していますので、少しでも興味をお持ちの方は奮ってご参加ください。
- 公式Webサイト: https://www.fukuokastartup.com/
- 公式Facebookページ: https://www.facebook.com/fukuokastartup/
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