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【btrax初の書籍】第1章 本質的なユーザー理解のために必要なデザイナーのマインドセットとは?
サンフランシスコで創業したbtraxは19年間、デザインに軸足を置いてビジネスを展開してきた。
ビジネスに活かせるデザインに向き合い続けてきたbtrax。このブログFreshtraxも、2008年に解説して以降、15年間継続して投稿を続けており、実は日本語の記事だけでも1,000記事に上る本数を有するオウンドメディアとなっている。
我々のナレッジを一冊の本に凝縮
そんなbtraxが、グローバルなクライアントさまと19年間プロジェクトを推進してきたナレッジや、それらを断片的に蓄積し続けたFreshtraxのエッセンスを凝縮した書籍が、btraxから出版される運びとなった。
書籍のタイトルは『発想から実践まで デザインの思考法図鑑』。
DX、組織改革、新規事業開発など、ビジネスの新たな取り組みや事業成長にもデザイン的マインドセットが求められる現代。
しかし、部署間、役職間、企業間のギャップなどにより、社内外でスムーズに進行できないという課題が発生することも多々あるのではないだろうか。実際、我々が日々接しているクライアントさまもこうした課題感をお持ちのケースが多い。
こういった課題を解決する足掛かりとなればと、この書籍ではユーザーを理解する〜デザインをターゲットに伝えるまで、包括的なビジネスでのデザインの活用方法をカバーしている。
この一冊を読めば、デザインマインドセットをどのように組織に浸透させ、ビジネスに活かせるかまでわかるようにトピックをピックアップした。
これから書籍の内容を少しずつ公開
書籍の出版にあたり、このFreshtraxでは、今回の記事を皮切りとし、全6回にわたって本の内容を紹介していく。
今回は本の第1章『ユーザーを観る・理解する』の各項のポイントや、ぜひ読んでいただきたいところを皆さんにお見せする。もちろん記事で全てを語り切ることはできないため、より内容が気になった方は本を購入して続きを読んでいただきたい。
第1章の内容はこんな方におすすめ:
- デザイン思考の「定義・明確化」のステップの基礎を学びたい・おさらいしたい方
- 新規プロダクトやサービスのユーザーリサーチを効果的に行う上で、事前準備をしたい方
- ユーザーインサイトの「核心」をつくことにもっと自信を持ちたい方
- デザイナーを目指して勉強をされている方
第1章 ユーザーを観る・理解する 目次
- デザイン思考:定義・明確化
- デザインリサーチの考え方:生成的調査と評価的調査
- デザインリサーチの手法
- ユーザーリサーチの考え方:定量調査と定性調査
- ユーザーリサーチの手法:ユーザーインタビュー
- ユーザー理解の本質
- リフレーミング
- 内向的思考
デザイン思考:定義・明確化
デザイン思考。一言で表現すると「ユーザー視点でヒットする商品やサービスを作り出すためのマインドセット」である。
今回はデザイン思考の主要5ステップのうち、「定義・明確化」に関して解説。課題定義のために明確にすべき3つのポイントとは?
参考記事:
デザインリサーチの考え方:生成的調査と評価的調査
この項では、デザインリサーチとはそもそも何か、なぜ必要で、どんな効果が得られるのかに関して解説する。デザインリサーチの基本となる生成的調査、評価的調査のポイント、そしてその調査を行うタイミングなど基礎の概念をおさらいしよう。
参考記事:
デザインリサーチの手法
この項では、デザインリサーチの代表的な手法、マーケットリサーチとデザインリサーチの違いを記載する。
「私情」を探るユーザーリサーチと「市場」を探るマーケットリサーチ。それぞれの調査手段の違いや、リサーチャーとしてぜひ心がけたいポイントなどをご紹介する。
ユーザーリサーチの考え方:定量調査と定性調査
この項では、ユーザーリサーチの基本となる定量調査と定性調査のデータの扱い方や仮説の立て方を解説する。定量調査と定性調査の使い分け方法とは?
ユーザーリサーチの手法:ユーザーインタビュー
この項は、より実践的なユーザーインタビューの方法をご紹介。インタビュー行う際により良いインサイトを引き出すためのマインドセットやポイントをお伝えする。
ユーザー理解の本質
この項では、ユーザー理解の本質に関して言及する。「ユーザー中心思考」のつもりが「ユーザーの御用聞き」になってしまう状況も実は珍しくない。
そんな罠に陥らないために、実証実験をもとに分かった、人間の考え方の癖や、それを元にデザインに反映できることをご紹介。
参考記事:
リフレーミング
この項では、リフレーミングの定義とその効果に関してお伝えする。
リフレーミングとは、解決策の変更ではなく問題自体の再定義に目を向け、全く新しい発想を生み出すこと。解決策に行き詰まったら思い出したい内容だ。リフレーミングから生まれた有名サービス事例とともに解説。
参考記事:
内向的思考
デザイナーの仕事にはコミュニケーションが大きな割合を占める。外向的なイメージを持たれがちなデザイナーだが、実はそうとは言い切れない。この章では、内向的思考の強みや、デザイナーとして活かせる部分に関してお伝えする。
参考記事:
まとめ
いかがだっただろうか。この記事を通して、少しでも本書の目的や内容の理解が深まれば幸いだ。
書籍は現在Amazonで予約販売を行っている。今回の記事を読んで気になった方は、ぜひ一足早くAmazonで予約購入し、書籍を手に取っていただけたら幸いだ。
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