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2050年の世界都市人口予測ランキング – 現在1位の東京は7位に転落
日本国内では少子高齢化や人口の減少が問題視されているが、世界規模で見てみると急激なスピードで人口が増えている。2000年に入ってからだけでも、現在までの15年間だけで世界の人口は既に10億人増加している。そして、現在のペースでの予測では2050年には世界の総人口が100億人を突破する見込みである。
地球の全ての種族の歴史上、このような早いペースで増加しているのは人類だけである。そして、この種族は大量の消費を通じ地球上のあらゆる環境に大きな影響を与えている。
都市別の総人口数で見てみると、2016年現在で世界一位は約3,800万人が住む東京である。そして、Top10に入っている都市はの多くは先進国であるが、今後はアフリカや南アメリカなどの発展途上国での人口増加が予想されている。
今回紹介するのはカナダのトロント大学のグローバル都市研究所が統計データを元に発表した2050年での都市別人口数予測である。
2050年時点での世界の都市別人口数ランキング
上記のグラフからも分かる通り、世界の人口は1960年頃を期に大幅に拡大している。20世紀までは先進国を中心に都市の発展が進んでいったが、21世紀ごろから発展途上国における人口増加がめざましい。
統計によると2050年には世界人口の80%が都心部に住んでいると予想されている。では、都市別に見た2050年での予測人口数ランキングを見てみよう。
10位: メキシコシティ, メキシコ – 2,430万人
9位: ニューヨーク, アメリカ – 2,480万人
8位: カラチ, パキスタン – 3,170万人
7位: 東京, 日本 – 3,260万人
6位: ラゴス, ナイジェリア – 3,260万人
5位: カルカッタ, インド – 3,300万人
4位: キンシャサ, コンゴ民主共和国 – 3,500万人
3位: ダッカ, バングラデシュ – 3,520万人
2位: デリー, インド – 3,620万人
1位: ムンバイ, インド – 4,240万人
人口増加のリスクと問題解決に必要なイノベーション
これらの都市ごとにおける人口増加は、世界規模で考えると人々の生活に、現在では想像もできないような様々な問題が生まれてくる。簡単に想像してみるだけでも世界環境への影響は大きい。資源やエネルギー確保の為の施策も急ピッチで行わなければならなくなる。都市規模で考えてみるとインフラの整備や住宅の補充が急務となる。多くの人々が移動する為のロジスティクスも必須である。
このような問題を解決するには、新しいテクノロジーや手法を用いたイノベーションが不可欠となる。インターネットやモバイルデバイス、クラウドテクノロジーなど、これまでは”便利”が売りだったサービス領域も、今後は国際的な日常生活の問題を改善するための手段となっていく。
医療やヘルスケア業界での人手不足は既に始まっており、AIやロボティックスを活用する事での解決が求められる。食料の確保と供給の為の物流システムの改善ももとめられ、国際送金にはフィンテック系サービスが活用される。石油に変わるエネルギーの研究も進んでいるが、もしかしたら他の惑星に住む事も可能性の一つとして考えておく必要もあるかもしれない。
世の中と環境の変化が加速度的に進んでいる今の時代は、これまでに無い可能性を導きだす事が企業や起業家の大きなミッションとなることは間違いないだろう。
筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.
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