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【さよならUXデザイナー】AIによってUXデザイナーは消滅するのか?
2024年に入り、デザイン業界にも大きな変化が訪れようとしている。ここ数年間、蝶よ花よと持て囃されていた「UXデザイナー職」に陰りが見えてきている。
というのも、米国求人サイトのIndeedのここ10年間における統計によると、2022年を頂点に、UXデザイナーやリサーチャーのニーズが減っているのだ。
- 平均給与が一年で11%下落
- UXリサーチャーの求人数が一年で73%下落
- UXデザイナーの求人数が一年で73%下落
AIの影響でUX関連の仕事が無くなる?
どうやら求人が減っているだけではなく、GoogleやMetaなどのビッグテックでもUX関連職のレイオフが進んでいるらしい。
一説にはAIの急激な普及により、多くの仕事が自動化され、人間が行う必要が亡くなった。UXデザイナーやリサーチャー職もその煽りを受けている。とされる。
でも本当にそうなのだろうか?
UXデザイナーのニーズが減っているの本当の理由
こちらのグラフを見てほしい。
これはテクノロジー職全体の求人数の推移なのだが、お気づきだろうか?パンデミックのスタートした2020年初め頃に一度下がった後に、2021年、2022年と急激に増えている。
これは恐らく、当初は景気が大幅に後退すると予測し、レイオフを進めたが、意外とどうにかなりそうだということと、新しいニーズに対するサービス需要、そしてスタートアップへの投資が盛んになったのが原因だろう。
その後、金利の上昇などもあり、景気後退とスタートアップへの投資が急激に冷え込んだことが原因でテクノロジー関連の求人も減った。
ある意味、2022-2023の一年がプチテクノロジーバブルだったわけだ。
実はUXリサーチャーのニーズは爆上がり中
そう、短期間で見れば急激にUX関連の仕事がなくなっているように見えるかもしれない。しかし、5-10年スパンで見るとかなり増えている。というか激増している。
実際のところ、2018年と比べても、UXデザイナーの求人は23%増えているし、UXリサーチャーに至っては53%増加しているのだ。
急激に下がったように見えたのは、2023年の “UXバブル” が起こったのが原因だと考えらえる。
今後はAIを活用したUXデザイナーが活躍する
恐らくAIによってUXデザイナーが消滅するわけではない。
ただ、他の職種と同様に、AIを仕事を活用していないUXデザイナーは、活用している人たちに仕事が奪われる可能性はかなり高いだろう。
特に様々なプロダクトにAIが本格的に実装され始める2024年においては、AIドリブンなプロダクトのユーザー体験を設計するUXデザイナーや、どんなテクノロジーを活用したら良いのかのインサイトを集められるUXリサーチャーのニーズがどんどん高まっていくと予想される。
かつてグラフィックデザイナーやWebデザイナーがUIデザイナー、UXデザイナーに変換していったように、AIの普及により、これから我々もまだ見ぬ新たなデザイナー職が生み出される過渡期なのかもしれない。
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