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英語でのプレゼンをクオリティを格段にアップさせる8つの方法
先日、日本のスタートアップによる英語でのピッチコンテストであるJapanNightの東京予選が開催された。今年も数多くの応募チームから選出された15チームがそれぞれのプロダクトの魅力を伝えるべく、5分間のプレゼンテーションを行った。
今年で7回目になるこのイベントでは、前回から協賛企業でもあるITV様のご好意で、事前に海外向け英語プレゼンのレッスンも提供されている。それもあり、そのクオリティは回を重ねるごとに上がっている。
アメリカを始めとした海外と比べると、日本国内でプレゼンを行う機会はかなり少なくその内容に求められるクオリティーもあまり高くは無い。一方で、海外では社内外を含め普段より日常生活において頻繁にプレゼンを行っていう。
それもあり、かなりプレゼン慣れをしている人も多く、日本人が英語でプレゼンを行う際のハンデは大きい。
しかし、その内容いかんでその後の結果に大きな違いが生まれる事もあり、それぞれのシーンに於いてのプレゼンテーションスキル向上は必須とも言える。実に、今回のJapanNightで決勝に進んだ6チームはプロダクト自体に加え、そのプレゼン内容も素晴らしかった。
それでは、英語によるプレゼンのクオリティを高める為の8つのポイントを紹介する
1. プレゼンの導入部分をストーリーで始める
何事もつかみが重要。冒頭でオーディエンスの気持ちを引き寄せる事が出来れば、その後で説明する内容への理解力が格段にアップする。逆に心をつかんでいない状況では、どんなに詳しい説明をしても響かない。
そんな時に有効なのが、日常生活に関連した親しみやすいストーリーから始める方法。プレゼンターとオーディエンスの距離を縮め、プレゼンの説得力をアップさせる効果がある。”昨日レストランで食事していたところ…” などのベタなストーリーでも効果は抜群。
2. オーディエンスを巻き込む
プレゼンテーションは一方通行である必要はない。オーディエンスのと相互関係を構築した方がよりエキサイティングな内容となり、印象に残りやすい。定番のオーディエンスへの質問や特定の来場者をいじったり壇上に上げるのも海外ではアリな演出。あくまでもエンターテイメントとしての意外性と面白さを演出する事でオーディエンスを巻き込むのが良い。
3. 画像や動画を活用する
人間の脳は文字と比べ、画像から得られる情報を6万倍も効果的に処理できると言われている。プレゼン資料を見せる際には、なるべく文字よりも画像を、そして可能であれば動画を見せる事で、多くの情報をより効果的に伝える事が可能となる。
4. スライドのデザインクオリティを高める
当然の事の様に感じるかもしれないが、実に多くのプレゼン資料、おそらく世の中に存在するプレゼン資料の半数以上は非常にダサく見にくい。そんなスライドを見せられた瞬間にオーディエンスのテンションは一気に下がってしまう。
カラー、レイアウト、タポグラフィーなどの基本的なデザイン要素から、記載されるコンテンツの内容、構成に至るまで、プレゼン資料はかなりこだわって作る必要がある。
5. 余裕をもって準備をする
直前までプレゼン内容を作り込みたい気持ちは分かるが、実はプレゼン内容よりも、プレゼン自体のクオリティの方がよっぽど重要である。資料や構成等の下準備は出来るだけ早めに行い、本番の数日前ぐらいからは実際のプレゼンのリハーサルを開始したい。
6. ナチュラルに話す
これは意外と難しい。一旦ステージに立つと普段の話し方と全く異なるスタイルになってしまう事が多い。実際に今回のイベントでも、「少人数の前では上手に話せるのですが、プレゼンになると苦手です」と言っていた参加者がいた。最も良いスタイルはオーディエンスの一人一人がまるで自分に話しかけられていると思ってしまうようなプレゼン。
7. 情熱を持って話す
もっとも重要なのがこれ。プレゼンターがその内容に多大なる情熱をもって説明している姿は見ている人達を魅了する。実は人々の目はそのプレゼン内容ではなくプレゼンター自身に向いている。従って、プレゼンのクオリティーは、プレゼンターの持つ情熱に比例する。例え英語が完璧ではなくても、情熱さえあれば大抵の内容は伝わる。
8. 最後の締めにこだわる
終わりよければすべてよし、では無いが、最後をどう締めくくるかはかなり重要。その内容いかんで、オーディエンスの持つ印象がかなり変わる。単純にオーディエンスからの質問を受け付けるのもよいが、より印象深いプレゼンにする為に、下記の方法がある:
- 名言を引用する: 第5回JapanNightのファイナリストの1人が使っていたテクニック。感動を与えやすい。
- 次の行動を喚起する: “皆さんも利用してみて下さい”, “明日から始めてみて下さい”など、結果に繋がる締め
- 冒頭のストーリーを締めくくる: 冒頭で何かしらのストーリーを利用した場合、そのエンディングを最後に持ってくる事で、”完璧”なプレゼンが提供出来る
筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.
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