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アメリカ企業にインターンして気づいた世界進出へのポイント (後編)
前編では日本企業とアメリカ企業の違いについて書きました。後編では日本企業がいかにアメリカ市場に切り込んでいくかについて私が気づいたポイントを書きたいと思います。
EC studio は「チャットワーク」というクラウド型ビジネスチャットを世界のコミュニケーションのプラットフォームにすべく展開しています。
日本での戦略はCCやメーリングリスト、迷惑メールで大量のメール処理が日常業務の生産性を落としていることから、「メールの時代は終わりました」というキャッチコピーで展開しています。
3月1日にリリースして数ヶ月で35,000ユーザーを突破しまずまずのスタートを切れていると思っています。
一方英語圏では「メールの時代は終わりました」というキャッチコピーはすでに2年以上前から言われているため、別の戦略が必要でした。そこでほとんどのアメリカ企業で導入されているスカイプのデメリットに対して、チャットワークの強みを打ち出して比較し、「グループコラボレーション」というキャッチコピーでいくことにしました。
しかし、なかなか英語圏の申し込みが増えない・・・
そしてこの度渡米してbtraxに勤める中で、その戦略は全く間違っていることに気づきました。。。なぜならアメリカ企業では仕事は個人に重きが置かれ、情報共有は最小限にとどめる傾向が強いためです。
日本では情報共有のためにメールをCCして転送することが多いですがアメリカではいかにCCから人を削るかという基準なのです。
「グループコラボレーション」というキャッチコピーはアメリカ人からすると仕事が増えるという感覚になります。
この点はアメリカ企業に入ったことで気づくことができた全くの盲点でした。
世界進出に向けて私が気づいたポイント
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日本のビジネスの常識、成功体験を一旦忘れる
日本の常識は世界の非常識であると極端なくらいに考えた方が良いです。日本でうまくいっているから、同じ戦略で攻めようと思ってもアメリカ人から見たら全くとんちんかんなアプローチになります。
日本人の感覚ではアメリカから日本は特別な目で見られていると思いがちですが、アメリカ人はどの国の物であれオープンにいい物はいい、悪いものは悪いと判断するためMade in Japanに対して特別扱いは一切ないと考えた方が無難です。
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アメリカ人を知る、アメリカ企業を知る、アメリカ市場を知る
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」という孫子の言葉にあるように、まず相手のことを知らなければ勝てないなと思いました。
そして本当に知るべき必要な情報はメディアからは入ってきません。
現地に行って、現地の人に話を聞いて、ある一定期間滞在しないと見えてこないものがあります。私の場合は幸いにもbtrax (ビートラックス)からユーザビリティーテストやPR/マーケティング等の海外進出向けサポートサービスを受け、こちらでの展開に関する様々な支援も得たことで、視察だけでは知り得なかったであろう情報を知ることができました。
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HOTな場所に行く
日本市場でいえばHOTな場所はもちろん東京になります。東京には人も、お金も、情報も日本中から集まっています。
一方、世界市場で現在最もHOTな場所の一つがサンフランシスコです。サンフランシスコには世界中から人、金、情報が集まっています。世界進出するにあたってはサンフランシスコが登竜門であると言っても過言ではないと思います。
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仲間で組織して戦う
日本人とアメリカ人をフルーツでよく例えられるのが日本人はぶどう、アメリカ人はリンゴだと言われています。日本人は一粒一粒だとリンゴのアメリカ人には勝てないがぶどうのように組織して房になれば、強くなるという特徴があります。
先日のなでしこジャパンの試合がまさにそれを表しています。
最後まで読んでくださった皆さんに私が提案したいのは世界進出したい日本人で情報交換や助けあうネットワークを構築しませんかということです。
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