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アイディエーションとは?効率的に行うための5つのポイント
弊社では社内でワークショップが頻繁に開催されるが、どのワークショップにおいても必要なのが、いかにしてアイディエーションを行うかだ。
アイディエーションと聞くと、『誰も思いつかないようなすごいアイデアをその場で出す』ようなハードルの高いアイデア出しに聞こえてしまうかもしれない。しかし、アイディエーションとは決して良いアイデアを出すことではなく、新しいアイデアを生み出していくクリエイティブなプロセスそのものを指す。
今回はアイディエーションを行う上で覚えておきたいポイントを5つご紹介。今までアイディエーションを社内でしたことがない、もしくはいつもアイディエーションが非効率になってしまう、といった悩みを抱える方がいたら、是非この記事を参考にしていただきたい。
1.アイデアが生まれる環境を設計
アイディエーションとは料理と同じで、まずは食材の準備が必要となる。必要な食材と料理のテクニックさえあれば、美味しいものが作れるはず。具体的にどんな準備が必要になるかは、下記を見ていただきたい。
People:ステークホルダーに一緒に参加してもらうことが重要なのだが、その中でも特に誰に参加してもらいたいか?(自分の上司や部署、クライアント、ユーザーなど)
Place:アイディエーションを行う場所は、普段仕事をしているデスクよりもミーティングルームなど別の場所で行うと効果的。なお、BGMや配置する家具(テーブルや椅子)の設備やスナック・ソフトドリンクの提供といった包括的な環境作りも参加者をリラックスさせる需要なポイント。
Time:アイディエーションのために必要な時間を確保することが重要。通常は、アイスブレーキングとして最初に簡単な自己紹介をするのが一般的。
2.ウォーミングアップ
クリエイティブなアイデアというのは、緊張している時や完全な仕事モードの時よりも案外リラックスしている時の方が生まれやすい。
そのため、アイデアを出し合う前にまずは頭を柔らかくするウォーミングアップが必要になる。ここで言うウォーミングアップは簡単な自己紹介を指し、自身の経歴や趣味といった一般的な内容よりも下記のようなユニークな質問をすることがお勧めだ。
「好きなお寿司のネタとそのネタにまつわるエピソード」
「もしもあなたがスーパーヒーローだったら、何をする?」
「もしも好きな時代にタイムスリップできるのなら、どの時代?」
3.問題定義の構成
“HMW”という表現を聞いたことあるだろうか?IDEOが提唱してからというもの、現在世界中のデザインファームで使われているアイディエーションの手法で、“How Might We Questions”と言われている。つまり、「私たちはどのようにしたら____ができるのか」という質問を投げかけることにより、よりクリアな問題定義をすることができる。
Create a seed that is broad enough that there are a wide range of solutions but narrow enough that the team has some helpful boundaries.
(数多くの解決策を持てるほど視野を広げると同時に、チームの誰もが理解して実現可能だと思えるまで視野を狭めよう)
上の図は、スタンフォード大学のd.schoolの例を参考にしたもの。“HMW create a cone to eat ice cream without dripping?”(どのようにしたら、アイスを垂らさないですむコーンを作ることができるのか)この問題定義では、アイスクリームを垂らさない手法という1つの選択肢になるので、視野が狭すぎる。
一方で、“HMW redesign dessert?”(どのようにして、デザートを新しくデザインすればいいのか)では、どのデザートなのか定義されていないため、視野が広すぎるということになる。そこで、両方のバランスを上手く取ると、“HMW redesign ice cream to be more portable?”(どのようにしたら、持ち運びしやすいアイスを新たにデザインすることができるのか)というような、よりクリアな問題定義をすることができる。
4.グランドルールを設定
否定はしない
どんなアイデアに対しても決して否定をしたり、瞬発的な判断を下さない。とりあえずアイデアを出し続けることが重要。
質<量
一つのアイディアのクオリティーよりも、より多くのアイディアを出すことに専念する。良いアイデアを出そうと頭を振り絞るのではなく、瞬発的にひらめいたアイデアをなるべく多く集めることが重要。
5.ツールを上手く活用
アイディエーションをする上で一般的に使われるのが、ポストイットとマーカー、そしてホワイトボードだ。ポストイットの用途は、マーカー(アメリカではsharpieを使用することが多い)でポストイット1枚に対して絵や字で1つのアイデアを書く。
そして、たくさんのポストイット=アイデアをホワイトボードに貼り、参加者同士でアイデアを共有していくというのが一般的なアイディエーションツールの使い方だ。
しかし、btraxでは上記以外のもので、Butterflyboardという、どこにでも持ち運べて、一人でもグループでも使える画期的なホワイトボードを使い始めている。
このButterflyboardの特徴は、通常の会議室にあるホワイトボードとは異なり、バッグに入れることができるコンパクトなサイズ感やホワイトボードをつなぎ合わせて拡大させることができる拡張性、そして何よりもオフィスやカフェ、電車、自宅と使う場所を選ばないことが最大のポイントだ。
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ビートラックスでは、アイディエーションに始まるワークショップを提供している。グローバルなサービス展開のためにまずはマインドセットから身に付けていただきたい。ご興味のある方はぜひこちらからお問い合わせいただきたい。
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