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経営者こそ知るべき SNSを活用したセルフブランディングの4つのポイント
SNSがビジネスシーンでも使われ始めてからというもの、業界問わずほとんどの企業が何かしらのSNSチャネルを利用しているだろう。そしてどの企業にも共通するのが、SNSをブランディングの強化につなげたいということ。
経営者 x SNS x 企業ブランディング
それでは、なぜSNSを運用する担当者達がいるにも関わらず経営者にもSNSを利用してもらうべきなのか?その答えはずばり会社の顔だからだ。商品を購入する際に事前に価格や質をチェックしたりレビューをチェックする人が大半かと思われるが、企業にも同じことが言える。
ファウンダーやCEO達がどんな人なのか、普段どんなことを発信しているのかを知ることで、企業の見え方が変わってくるからだ。
つまり、その会社の顔である経営者達がSNSを使って情報を発信することが企業のブランディング強化に直結するとも言える。
それでは、経営者達がSNSを使う際どのようなことに気をつけたらいいのか?
米国でビジネスを成功させている経営者たちの事例と共に4つのポイントを紹介したい。
1.発信するメッセージを考える
SNSのプラットフォームを決める前にまず行いたいのが、どんなメッセージを発信したいのか考えることだ。必ずしも自身のビジネスに直結するような内容である必要はないが、関係性のあるものが好ましい。
例えば、あなたがヨガウェアを販売するECサイトの経営者だった場合、健康をテーマにして日々の食事メニューや身体の構造に関する情報を発信したり、ファッションに特化してヨガウェアやエクササイズ系ファッションの着こなしについて話したりするのもいいかもしれない。
【事例】Elon Musk -CEO Tesla, Space X-
参考事例として、Elon MuskのSNS活用方法をご紹介したい。Elon MuskはSNSのメインストリームとしてTwitterを使用している。彼が話す内容は最先端のテクノロジーというよりもビジョンやミッションといった彼を象徴するようなものが多い。
昨年の9月、Space Xのファルコン9が爆発した時には、その時の心境や状況を彼の言葉でオーディエンスに率直に伝えている。
また、科学とテクノロジーに対する情熱もオーディエンスにシェアすることで、Elon Muskの人となりを知ってもらい、次第に彼のビジネスそのものに関心を持ってもらえる。
Still working on the Falcon fireball investigation. Turning out to be the most difficult and complex failure we have ever had in 14 years.
— Elon Musk (@elonmusk) September 9, 2016
2.自身に合ったSNSを選択
何を伝えたいのか大方決まったところで、実際に使うプラットフォームを選んでいきたいところ。
より多くのオーディエンスにリーチしたい、メッセージ性を重視したい場合はFacebook、写真や動画等のビジュアルでメッセージを伝えたい場合はInstagramやSnapchat、リアルタイムに感じたこと、思ったことを発信したい場合はTwitter、このようにメッセージをどのように伝えたいかでプラットフォームを選択すると、より効果的なブランディングにつながる。
【事例】Bethenny Frankel -Founder Skinnygirl® Cocktails-
ビジュアル重視でSNSを使いこなす経営者の事例としてBethennyを取り上げたい。
アメリカの人気タレントでもある彼女はアルコール飲料ブランドFounder Skinnygirl® Cocktailsを立ち上げ、大きな成功を遂げている。
そんな彼女は、Instagram上で写真や動画を通して自身のビジネスやライフスタイルのワンシーンをオーディエンスに共有しているのだが、特に印象的なのが彼女のメッセージに見え隠れするGirl bossさだ。
“Being alone is better than settling.”(1つの場所に落ち着いてしまうよりもシングルでいる方がずっといいわ。)、”Don’t wait for opportunity. Create it.”(機会は待つものではなく自分でつくり出すもの。)といった彼女のパワフルなメッセージに共感する女性がとても多く、女性起業家としてのロールモデルにもなっているようだ。
3.SNSの特性を利用してオーディエンスとのエンゲージを高める
SNSの大きな特徴として言えるのが、オーディエンスとインタラクティブなコミュニケーションができることだろう。
しかも、企業のアカウントからではなく経営者のアカウントから発信するので、オーディエンスにとっても自分の意見を伝えることができる非常に貴重な体験だ。
この特性を十分に活かすことで、商品の感想を聞いたり、キャッチコピーを選んでもらったり、オーディエンスと一緒にブランドを構築することが可能だ。
【事例】Brian Chesky -Co-founder Airbnb-
AirbnbのCo-founder、Brian Cheskyはオーディエンスとのエンゲージ方法を良く知っているようで、こんなツイートをオーディエンスに投げかけることがある。
If @Airbnb could launch anything in 2017, what would it be?
— Brian Chesky (@bchesky) December 26, 2016
新しいサービスを始めるにあたり、そのビジネスアイデアをオーディエンスに聞いてしまうというなんとも画期的なやり方だ。そして何よりもすごいのが、オーディエンスからのツイートにも答えているということ。
全てのオーディエンスに答えることは現実的ではないかもしれないが、可能な限り返答するという真摯な姿勢がオーディエンスの心を打つのかもしれない。
working on that… no joke
— Brian Chesky (@bchesky) December 26, 2016
4.オリジナルコンテンツでオーディエンスを惹きつける
コンテンツの内容はSNSを運用する上でとても大切なもの。しかし、経営者ともなれば時間はあってないようなものなので、お気に入りの記事やTedTalkなどの動画をシェアすることでいっぱいいっぱいかもしれない。
もちろん、最初は誰もができることからはじめていくので問題ないのだが、少しづつ慣れてきたら自分にだけしかできないようなオリジナルのコンテンツを考えたいところ。
【事例】Gary Vaynerchuk -CEO VaynerMedia-
日本ではまだGaryの名は知られていないが、彼はオンラインマーケティングが主流になる前からSNSやメールマーケティングを活用し、家族経営のワインビジネスをたったの5年で300万ドルから6000万ドル規模まで成長させた、オンラインマーケティングのプロフェッショナルだ。
Garyは殆どのSNSプラットフォームを活用しているのだが、彼が特に注力しているのが動画コンテンツだ。
いくつかある動画コンテンツの中でInstagramで行う#60SecClubというシリーズがあり、その内容はInstagramで#60SecClubがついたポストに60秒以内でコメントを残したオーディエンスに商品をプレゼントするというもの。
一番の目的は自身のコミュニティーに貢献することなのだが、「このチャンスを見逃さないために常に通知をオンにしてほしい」とさり気にアピールすることで、オーディエンスを自然に取り入れる仕組みを作っているのがすごい。
btrax, Inc. Brandon K. HillのSNS活用ポイント
最後に弊社のFounder & CEOであるBrandon K. HillがどのようにSNSを活用しているのか、少しだけご紹介したい。
継続的な投稿
Freshtraxの記事が投稿される度に自身のアカウント(主にFacebookとTwitter)でもシェアすることを習慣づけている。
一見なんてこともないように思えるが、オフィスにいる時だけではなく出張中や自宅にいる時など、時間や場所を問わずSNSでのシェアを徹底しているのだ。この継続的なポストはオーディエンスを惹きつける上で非常に重要だと言える。
本当の自分を見せるコンテンツ
仕事・プライベートを分けないでSNSを活用するのがBrandon流。Instagramでは、仕事中の風景だけではなく、出張中に訪れた場所や食べたもの、時には愛犬のCooperの写真も掲載。
自身が純粋に「いいな」と感じたものを発信するからこそ、オーディエンスとの距離が縮まるのかもしれない。
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