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5人の起業家が語る成功への意外なアドバイス【後編】
前回に引き続き、起業や仕事をするにあたって役立ちそうなアドバイスをご紹介します。有名な起業家や実業家が発言した予想外で意外なアドバイスの数々です。特にこれから起業したい方や今まさに起業中の人には是非目を通していただきたい内容です。
前回の内容はこちら: 5人の起業家が語る成功への意外なアドバイス【前編】
1. Tim Ferriss: “Don’t go all in with your business”
TimはNY州出身で作家、実業家、投資家として活躍しています。2007年に出版したThe 4-Hour WorkweekはThe New York Times、Wall Street Journalのベストセラーに選ばれ、注目を浴びました。また、Twitter、Facebook、Evernote、Uberなどのエンジェル投資家・アドバイザーでもあります。
Timのアドバイスは今は普通に会社に勤めていて、これから起業をしようと思っている人や今まさに起業している人へ特に届けたいものです。
毎月の収入やビジネスプランを立ててから逆算して、その目標に向かって無駄なく進んで行けば良い。正社員を辞める必要もなければ、起業するために今の収入を削る必要もない。全てのことは正社員を続けながら出来るはずだ。
さらにこんなことも言っています。
大企業やスタートアップなどどんな会社に勤めるにしても学ぶことはたくさんある。人脈を広げ、決して諦めるな。
日本の勤務時間や仕事環境を考慮すると、仕事を続けながら起業をするのは難しいのかもしれませんが、このようなアドバイスもあるということを知っていただければと思います。
2. Nate Kontny: “Stay in the building.”
ソフトエンジニアであるNateはInklingとCityposhを創業し、現在はDraftという新たなプロジェクトを始めています。
新しくビジネスを始める際は外へ出てリアルなユーザーやお客様と会話をし、何を彼らが求めているか知るべきだというアドバイスを聞いたことがある人は多くいるかもしれません。ところがNateは起業するためのアイディアをまとまる時は「室内に留まるべき」だと全く逆のことを言います。
本当に世の中のためになるものを作りたいなら、それを実現するために解決しなければならない問題を深く理解しないといけない。外へ出て30分のコーヒータイムで理解出来るとは到底思えない。そもそもビジネスを始めるためには、自分の習慣や問題点を見つけるのが良いスタートである。そしてその問題を見つけられるのはあなた次第であなた以外にはできない。
皆さんは彼の意見に賛成できますか?賛否両論なのでは?個人的な意見としては外へ出てリアルなユーザーやお客さんと触れ合うことも大切だし、一人の時間を作って真剣にプロダクトやサービスと向き合うことも大事なのではないかと感じます。
3. Reid Hoffman: “Be embarrassed with your first version.”
起業家、ベンチャー資本家、著作家であるReidはLinkedIn創業者です。それ以前にはSocialNetを共同開設し、PayPalにおいても最高執行責任者・副社長を務めました。
「裏で事前に準備し、全てを完璧にこなし、人々をそのプロダクトで魅了し自分をなんという天才だと思わせたい。」という考えに比べて、もっとも重要なのは実際にマーケット進出してから、学び、進歩し続けることである。成功する戦略というのは、進歩し続け、世の中の求めるもとへ時代とともに適合させることなのである。
より早くマッケート進出するためには、最小限に実現できるプロダクトから始めるべきだ。完璧なプロダクトを始めから求めるのではなく、最小限のものから始めて徐々に改善・進歩させていけば良い。
つまり完璧主義は良くない、プロダクトやサービスは発表してからでも改善できるし、ユーザーやお客さんの声や時代に合わせていくことだ大事だということです。とても納得できます。
4. Chris Guillebeau: “Provide the strongest guarantee you can”
Chrisは起業家であり、ブロガー・ノンフィクション作家であります。The Art of Non-Conformityというブブログを開設しています。
最大限可能な保証を設けるべきだ。例えばマイレージサービスでも必ずマイレージがたまれば代わりにその分ただで飛行機に乗れるという「保証」がある。
もし払い戻しの料金を聞かれたら、扱い額の1%以下だと答えるべきだ。もしそんなことをしていいように利用されないか?と聞かれたら、「ほとんどの人は正直だ。だからなぜごく一部の正直でない人のことを心配するのか。」と答えよ。人生は短い。
小さなビジネスをしている人や事業を始めたばかりでどれほど長く続き、規模もどうなるか分からない人にとってこれを実現するのは難しいかもしれませんが、それでもChrisはその価値があると言います。
5. Richard Branson: “Go with your gut”
イギリスの実業家でVirginグループの創業であるRichardはForbesの2012年世界長者番付の調べによるとイギリスで4番目の資産持ちであります。
これほど成功しているRichardですが、それでも判断の基準は自分の直感や感情が1番だと言います。
これまで事業を立ち上げる際に一度も会計士を雇ったことはない。直感でやった。いつも感情移入して仕事をするべきだ。あなたの感情や直感はきっと役にたつ。私にとってビジネスは「直感」だ。そうでなければ明日にでも諦めてしまうだろう。
Richardの場合、他の人の助言に従うよりかは自分の直感を信じて事業を進めた方が楽しいと言います。確かに理想はそうでありますが、実際に全員が自分の直感に自信を持てるかというと言われれば少し疑問が残ります。
以上、前編に引き続き起業家から学ぶアドバイスの後編でした。10つとも興味深く個性的なアドバイスでした。その10つのアドバイスを全て共感し取り入れる必要はありませんし、1つ1つ当てはまる人もいればそうでない人もいるでしょう。自分が取り入れるべきアドバイスを選んで活用して頂ければ幸いです。
この記事は10 of the most counterintuitive pieces of advice from famous entrepreneursを基に書いています。
Photos by: Anne Helmond, Nate Kontny, jdlasica, Chris Guillebeau, D@LY3D
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