デザイン会社 btrax > Freshtrax > デザインの引き出しが広がる!5...
デザインの引き出しが広がる!50の主要デザインスタイル総まとめ
「いつも似たようなレイアウトになってしまう」「クライアントの抽象的な要望をどう形にすればいいか分からない」。多くのクリエイターがどこかで直面する「引き出しの限界」感。その原因はセンスの問題じゃなくて、圧倒的な「型」の知識不足で。
そもそも、優れたクリエイティビティとは、無から生じるものではなく、先人たちが築き上げた膨大なデザイン様式を理解し、現代の文脈で再構築することから生み出されるもの。
いまさら聞けない50のデザインスタイル
そんな、デザインの引き出しを増やしたいデザイナーたちのために、近代デザインの礎である「バウハウス」から、2000年代のリバイバルである「Y2K」、そしてデジタル時代の最新トレンドである「グラスモーフィズム」まで、**主要な50のグラフィックデザインスタイル**をムードボードと一緒に一挙に解説。
それぞれの様式が持つ歴史的背景や視覚的特徴を整理することで、脳内にある「なんとなく」のイメージに明確な定義が与えられ、提案の言語化も容易になるはず。
1. Swiss (スイス・スタイル)
グリッドに基づいた構成、サンセリフ体、客観的な写真が特徴。清潔感と機能性を重視したスタイル。
ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン、アーミン・ホフマン

2. Bauhaus (バウハウス)
幾何学的な形と機能美。「形態は機能に従う」という原則に基づいた、シンプルかつ合理的なデザイン。
ヘルベルト・バイヤー、ヴァシリー・カンディンスキー

3. Constructivism (構成主義)
ソ連発祥。赤・黒・白の強い配色、写真のコラージュ、力強いタイポグラフィが特徴。
エル・リシツキー、アレクサンドル・ロトチェンコ

4. Art Deco (アール・デコ)
1920-30年代に流行。幾何学的な装飾、直線、豪華でエレガントな様式。
アドルフ・ムーロン・カッサンドル、エマニエル・ポリアコフ

5. Art Nouveau (アール・ヌーヴォー)
19世紀末のスタイル。植物などの曲線を多用した、有機的な装飾。
アルフォンス・ミュシャ、アントニ・ガウディ

6. Modernism (モダニズム)
過剰な装飾を排除し、シンプルさと機能性を追求。20世紀の主流となったスタイル。
ポール・ランド、マッシモ・ヴィネッリ

7. Minimalism (ミニマリズム)
要素を必要最小限まで削ぎ落とし、余白を活かして核心を伝える表現。
ディーター・ラムス、原研哉

8. Brutalism (ブルータリズム)
加工されていない「粗さ」を強調。巨大なコンリート建築のような、重厚で生々しい表現。
ル・コルビュジエ、デイビッド・ルドニック

9. Mid-Century Modern (ミッドセンチュリー・モダン)
1950年代を中心としたスタイル。有機的な形状と幾何学的な形が融合した、温かみのあるモダンさ。
チャールズ&レイ・イームズ、ソール・バス

10. 70’s Retro (70年代レトロ)
オレンジや茶色の暖色系、サイケデリックな曲線、太いストライプが特徴。
ミルトン・グレイザー、 ハーブ・ルバリン、 ピーター・マックス

11. Experimental Type (実験的タイポグラフィ)
従来の読みやすさを無視し、文字を形やアートとして崩して表現する手法。
デヴィッド・カーソン、ステファン・サグマイスター

12. 80’s Editorial (80年代エディトリアル)
高級感のあるセリフ体、たっぷりの余白、洗練された写真レイアウト。
ファビアン・バロン、ネヴィル・ブロディ(初期)

13. Punk (パンク)
コラージュ、切り貼りした文字、反体制的でアナーキーなエネルギーを持つDIYスタイル。
ジェイミー・リード、 ヴィヴィアン・ウエストウッド、 レイモンド・ペティボン

14. Post-Modernism (ポスト・モダニズム)
モダニズムへの反動。遊び心、皮肉、派手な装飾、異なる要素の混合。
ヴォルフガング・ヴァインガルト、エイプリル・グライマン

15. Deconstructivism (脱構築主義)
形を一度解体し、歪ませたり重ねたりして表現する予測不能なカオス。
ザハ・ハディド、レイ・カワクボ

16. Psychedelic (サイケデリック)
幻覚のような歪んだ形、極彩色、渦巻くパターン。
ウェス・ウィルソン、横尾忠則

17. Synthwave (シンセウェーブ)
80年代の未来観。ネオンカラー、夕日、グリッド、デジタルなグリッチが特徴。
ジェームズ・ホワイト、 キッドモカ

18. Italo Disco (イタロ・ディスコ)
イタリア発のディスコ文化。トロピカル、派手な色彩、グラマラスな雰囲気。
アレッサンドロ・メンディーニ、 ザ・デザイナーズ・オブ・ディスコ・マジック

19. New Wave (ニュー・ウェーブ)
80年代パンク後のスタイル。明るい色使い、ドット柄、不規則なグリッド配置。
ネヴィル・ブロディ、ピーター・サヴィル

20. Pop Art (ポップアート)
大衆文化を題材に、鮮やかな色彩、ドット(網点)、太い輪郭線で描くスタイル。
アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタイン

21 Memphis (メンフィス)
80年代の派手な幾何学模様。パステルカラーと原色の混在、ジグザグやドット。
エットレ・ソットサス

22. Grunge (グランジ)
90年代に流行。破れた質感、汚れ、乱雑なレイアウトなど、意図的な「汚さ」による表現。
デヴィッド・カーソン、 ステファン・サグマイスター、 アート・チャントリー

23. Web 1.0
インターネット初期のスタイル。低解像度のGIF、青いリンク、単純なボタン、粗い画像。
初期のYahoo!やGeocitiesの作成者たち

24. Y2K
2000年代初頭のスタイル。未来的でメタリック、プラスチックのような質感、サイバーな楽観主義。
マルク・ニューソン、ジョナサン・アイブ

25. Bubbleglam (バブルグラム)
パステルカラー、キラキラ感、ガーリーでポップな2000年代的な可愛さ。
ブリトニー・スピアーズ、サンリオ

26. Cyberpop (サイバーポップ)
サイバーパンクとポップカルチャーの融合。ネオン、アニメ的要素、ハイテク感。
村上隆、森本晃司

27. Chromecore (クロームコア)
液状の金属(クローム)のような質感、反射、3D的で有機的なフォルム。
フェリペ・パントン、 デヴィッド・ラドニック

28. Web 2.0 Gloss (Web 2.0グロス)
2000年代中盤のWeb。光沢感のあるボタン、グラデーション、鏡面反射。
Apple(iOS初期UI)

29. Skeuomorphism (スキューモーフィズム)
現実の物体(革、金属、布など)の質感を忠実に模したデジタルデザイン。
スティーブ・ジョブズ時代のAppleデザインチーム、 スコット・フォーストール

30. Neumorphism (ニューモーフィズム)
背景から要素が浮き出ているような、ソフトな影を使ったミニマルで立体的なスタイル。
アレクサンダー・プリュート、 ミハウ・マレウィッチ

31. Glassmorphism (グラスモーフィズム)
すりガラス越しに透けて見えるような、半透明のレイヤーとぼかしを使った表現。
macOS Big Sur、Windows 11のデザイン

32. Vaporwave (ヴェイパーウェイヴ)
ピンクと紫の色彩、彫像、初期PCのロゴなど、ノスタルジックでシュールなスタイル。
ラモーナ・エグザビエ、 ゼロ・セット、 ジョー・フェラーロ

33. Cyberpunk (サイバーパンク)
高度なテクノロジーと荒廃した生活。雨の夜、ネオン、多言語の看板、ハイテクなカオス。
シド・ミード、大友克洋

34. Luxury Minimal (ラグジュアリー・ミニマル)
高級感のあるフォントと広大な余白を使い、静寂と洗練を演出したスタイル。
フィービー・ファイロ、 ファビアン・バロン、 ピーター・サヴィル

35. Maximalism (マキシマリズム)
ミニマリズムの反対。「More is More」。膨大な情報量、色、柄の詰め込み。
アレッサンドロ・ミケーレ、 アイリス・アプフェル、 ステファン・サグマイスター

36. Gothic (ゴシック)
黒、複雑な装飾、神秘的で少し暗い雰囲気、ブラックレター書体。
アレキサンダー・マックイーン、 オーブリー・ビアズリー、 ヨハネス・グーテンベルク

37. Tec Spec (テック・スペック)
テクニカルな図面、設計図のような細線、グリッド、データ的な美学。
マーク・コーラン、 アッシュ・ソープ、 ディーター・ラムス

38. Neubrutalism (ニューブルータリズム)
太い黒枠、鮮やかすぎる色、意図的に「洗練」を避けた現代的なスタイル。
Figma、Gumroad

39. Cyberminimalism (サイバーミニマリズム)
暗い背景に光るグラデーションなど、ハイテク感をミニマルに表現したデザイン。
Stripeのデザインチーム、 ヴィタリ・ブルガロフ

40. Flat Design / Vector Minimalism (フラットデザイン / ベクターミニマリズム)
シンプルなベクター図形のみで構成された、フラットで清潔なイラストスタイル。
マティアス・ドゥアルテ、ジェフ・ハンス

41. Gen X Soft Club (ジェネレーションX ソフトクラブ)
90年代後半のクラブ文化。未来的な青や緑、ぼやけた光の表現。
ザ・デザイナーズ・リパブリック、 マティアス・エーレンバーグ

42. Future Funk (フューチャーファンク)
日本の80年代アニメとファンクを融合させた、レトロポップでエネルギッシュなスタイル。
Night Tempo、Moe Shop、はんつ、一ノ瀬

43. Type Doodles (タイプ・ドゥードゥル)
手書きの落書き(ドゥードゥル)を文字に組み合わせた、親しみやすく遊び心のある表現。
長場雄、シェリル・ドーン

44. Surveillance (サーベイランス)
監視カメラの映像のような、ノイズ、タイムスタンプ、匿名性のある冷ややかな表現。
トレヴァー・パグレン、 ジェームズ・ブライドル、 ピーター・サヴィル

45. Steampunk (スチームパンク)
蒸気機関や歯車、真鍮、革など、19世紀の技術が発展したSFスタイル。
H.R.ギーガー、映画『スチームボーイ』

46. Acid (アシッド)
強烈な蛍光色、歪んだテクスチャ、実験的で攻撃的なグラフィック。
デヴィッド・ラドニック、 ジョナサン・カストロ

47. Glitch (グリッチ)
デジタル画像のノイズやエラーを意図的に表現に取り入れたスタイル。
ローザ・メンクマン、 ジョシュア・デイヴィス、 ニック・ブリーズ

48. Kidcore (キッドコア)
子供向けの玩具のような鮮やかな原色、ニコちゃんマーク、懐かしいアイコン。
リサ・フランク、増田セバスチャン、 ジェレミー・スコット

49. Naïve (ナイーブ)
子供が描いたような、素朴で計算されていない、純粋なアートスタイル。
アンリ・ルソー、ヘンリー・ダーガー、 ミロ・マコ

50. Blueprint (ブループリント)
青写真。設計図のような青い背景に白い線で描かれたテクニカルな図表。
ニコラ・テスラ、 コンスタンチン・メーリニコフ、 レオナルド・ダ・ヴィンチ

