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しばらくはAirbnbか彼女の家で
サンフランシスコに住む友達のRyanと飲んでる時に彼が一言。
「今住んでるところ出なければいけないみたい。そんなに心配してないよ。しばらくはAirbnbか何人かの彼女の家にでも住んでChillするから。」
この発言はまさに現代の生活を表している。
楽観的。所有しない。一つの場所に縛られない。はサンフランシスコを中心に若者達に広がり始めているライフスタイルである。
ポトレロというサンフランシスコの南側に位置する丘の小さな家を借りている彼は、大家が家を売るので60日以内に退去を命じられ、30日で出て行く代わりに$15,000を受け取る事になった。
不動産が高騰しているこの街では珍しくも無いストーリー。
スタートアップや投資会社を幾つか転職した後、彼は世界の起業家をまとめ投資家と繋げる団体で働いている。
それでも、大きな額のファンディングに成功し、数ヶ月後には報酬が大幅に増える見込み。
金曜日の夕方5時頃にバーに集まる人々。座席が無い程ごった返すパティオ。各テーブルには様々な種類のビールのピッチャーが置かれている。
カリフォルニアの太陽の下で人生の喜びを体現したような光景に
「平日なのにこんな時間から飲んで誰も仕事してないのかな?」
と聞くと彼は
「LAなんかだと水曜の夕方から飲んでるよ。」
「何故そんな事が出来るの?」
「Making-money-while-not-working (働かなくても入ってくる収入)って事」
「どうやって?」
「Instagramのフォロワーをめっちゃ増やすとか」
カリフォルニアに住む僕たちのキーワードは YOLO (You Only Live Once). アプリやシェアリングエコノミーを活用して、自由気ままに一度しかない人生を楽しい体験重視で過ごしている。
やりたい事、将来への野望は強いが、地道に我慢をする必要は感じない。お金自体への執着心も強く無いし、いざとなればどうにでもなる気風で溢れている。
お金が必要になればFinTechやGigエコノミー系のサービスをサクッと使えば良いし。
高級車や時計を買って注目を浴びる、家を購入して頑張ってローンを返す、じっくり働いて出世する、などのライフスタイルにも興味が無い。
一つのところに住まなくなってAirbnbで色々なところに住む体験をすれば良いし、Uberを使えば行けないところは無い。
車が必要になれば P2Pカーシェアリングの GetAround でそのときだけさくっと借りる。
MacbookとカフェやCoworkingがあれば仕事だってできちゃう。なにも所有なんかしなくたって、ほとんどの事柄はシェアしあう事で解決できる。
そうそう、Instagram, YouTube, TikTokを上手に活用すれば水曜の夕方からビールが飲める生活が出来るかも。
とりあえず今は自分のやりたい事を追求し、必要になればそのつどお金や物を手に入れれば良い。こんな、Less-is-moreのスタイルはサンフランシスコの人々に共通するキーワード。
年収や肩書きも関係ない。持つものが少なければリスクなんて無い。人生のプランも Connecting dots でつじつまが合う。失敗?それって美味しいの? 自由気ままなのが最も豊かな状態。
もしかしたら、こんな楽観的で自由な雰囲気だからこそ世界を変える起業家が生まれてくるのかもしれない。
They’re not fond of rules. And they have no respect for the status quo.
無駄なルールはいらない。現状維持なんて興味無い。 – Steve Jobs
筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.
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