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世界が憧れるスタートアップの聖地 サンフランシスコの3つの魅力
*この記事は2022年2月現在の内容をお伝えしています。
サンフランシスコ・シリコンバレーには、世界中のスタートアップが集まっている。ここには、 最先端の技術を操るエンジニアや有数のデザイナーがおり、さらにハングリー精神と野心に燃えた人々が常に「自分たちこそが世界を変えてやる」と、革新的なアイデアを出し合っている。
また、この地にはグローバルな視点や起業家マインドを習得できる環境、そしてネットワークを構築するシーンが様々あるので、将来世界を舞台に自身のビジネスを拡大したい方にはうってつけの場所だろう。
「スタートアップの聖地」と言われて久しいが、コロナ禍においてもその名が廃れることはなく、変わらずそうあり続けている。
そこで今回は、世界中から人が集まるサンフランシスコの魅力に迫りたいと思う。
1. 街に根付いたスタートアップ気質
スタートアップの聖地であるサンフランシスコ。その市としてのスタンスが非常に興味深いのでご紹介したい。
あるとき、サンフランシスコ市の職員の方に、市としてどのようなスタートアップ支援をしているかと尋ねたことがあった。
さぞ様々なプログラムや制度を整えているのだろうと期待していたが、答えはなんとNo。つまり何もしていないとの回答だった。
ただし、市の介入や規制をなるべく下げることに尽力しているのだそう。スタートアップはどんどん行動を起こし、成功に向けて突き進んでいく。だから、市や行政はできるだけその邪魔をしないようにしているとのことだ。
また、サンフランシスコは、スタートアップが集まる街と捉えられがちだが、実は街そのものがスタートアップ気質を持っているとも言える。
例えばコロナ禍において、ロックダウンと規制緩和が非常に速かったことも話題になった。こういった意思決定の速さにも、スタートアップ気質につながるものがある。
本当に重要なことは何かを常に考え、フットワーク軽くアクションに移していくところは、サンフランシスコという街そのものに根付いているのかもしれない。
2. 水面化で成長を続けるスタートアップ
サンフランシスコから世界に飛び出したスタートアップといえば、UberやAirbnb、Dropbox、Pinterestなどが挙げられるが、これはごく一部にすぎない。
コロナ禍であろうとなかろうと、サンフランシスコではスタートアップが生まれ、そして成長をし続けている。
2022年現在では、Cruiseと呼ばれる全自動タクシーのスタートアップが注目されている。これは、Uberよりもはやく、全自動運転の商用サービスとしての提供を開始したことでも話題だ。
また、コロナ禍を追い風にして成長している業界もある。それは、「Neo Bank」と呼ばれるフィンテックサービスの領域だ。
もともとこの分野はかなり進んでいたサンフランシスコであるが、さらに先進性を高めている印象がある。
例えば、Chimeは、手数料が無料で使える「デジタル銀行」。モバイルアプリでカードの利用履歴や貯蓄と支出を管理できる。また、自動貯蓄機能や、直接預金を受け取る場合に、2日早く受け取れる早期支払い機能など、これまでにない機能が搭載されている。
サンフランシスコでは、日々われわれの生活を変えうるサービスを生み出しているスタートアップがひしめき合っている。スタートアップが生まれ、育ち続ける刺激的な環境こそ、サンフランシスコの魅力の1つだろう。
3. サンフランシスコで浸透する次世代の働き方
コロナ禍で一気に浸透し、これからのスタンダードになったと言っても過言ではない「リモートワーク」。しかし、サンフランシスコの人々のワークスタイルは、働く場所を問わないリモートワークだけでなく、勤務時間や有給まで自由であることが、当たり前となってきている。
彼らの働き方は、驚くほどフレキシブルなのだ。ストレスのない、「遊ぶように働く」事ができる環境を提供することで、優れた人材を確保し、クリエイティブなチームを組織するのだ。
現在日本でもワークライフバランスをキーワードに働き方改革が行われている。しかし、ワークライフバランスのように仕事とプライベートを分けることは実質不可能であり、かえってストレスを生むことも多い。
そこで、サンフランシスコでは「ワークライフインテグレーション」という、仕事とプライベートを分けるのではなく、むしろ仕事と私生活を無理なく連動させるという考え方が浸透しつつあるのだ。
仕事以外の時間の使い方が仕事の結果に繋がるため、プライベートの交友関係が仕事にも繋がることも珍しくない。このようなワークスタイルが、今のサンフランシスコを作り上げているのかもしれない。
最後に
いかがだっただろうか?サンフランシスコ・シリコンバレーは、今や世界が注目せざるを得ない、革新的且つ最先端をいく都市である。そして、その理由は街のいたるところに見られるほど、サンフランシスコ・シリコンバレーの人々や生活に浸透している。
今もこの街の文化やテクノロジーは進化を続けており、可能性に溢れている。きっとこれからも世界を牽引する都市であり続けるであろう。
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