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日本の起業家がサンフランシスコを魅せたJapanNight VI 決勝
btrax主催の大イベントであるJapanNight決勝戦から早くも1週間が経とうとしている。弊社の近くにオフィスを構えるPivotal Labsの一部を貸してもらいJapanNightは開催された。200人以上もの観客、豪華審査員、そして日本の華あるスタートアップが勢揃いし、決勝戦は大いに盛り上がりを見せた。
■これから企業する人へ向けて■
今回は以下の4人に審査員として厳正なジャッチをしていただいた。
写真は左から※「クールkawaii」btraxTシャツを着る2人を除く
- Cass Phillips (Founder, FailCon)
- David Austin (Senior Director, Media Camp)
- Nathan Blecharczyk (CTO and Co-founder, Airbnb)
- Cheryl Cheng (Operating Partner, Blue Run Ventures)
またAirbnbのNathan、FailConのCass、btraxのBrandonによるトークセッションも繰り広げられた。話題は彼らが起業に至ったまでのストーリー、グローバルに活躍するため、そしてこれから起業した人へ向けてのアドバイスなどとても興味深いものだった。
彼らの企業を知らない人へ向けて簡単に説明すると: Airbnbは個人同士が自由に空いている部屋や家を貸し借りできるサービスである。ホテルを予約するように滞在したい土地と日程を選択し、自分に合った部屋を選ぶことができる。ホテルに滞在するよりお手頃な価格で滞在できるのが強みだ。
FailConは起業家を招きそれぞれの失敗を語り、失敗から成功へと導くことをテーマに学んでもらうコンファレンスを世界中の都市で主催している。失敗を語ることは未だにタブーなトピックであるが、その概念を変えるのがFailConの掲げる大きなゴールだ。
オーディエンスからも起業やグローバル展開するに辺り、アドバイスを求める声も見受けされた。そんな全く別の企業で働く彼らが語る起業家へ向けてのメッセージを是非とも参考にしていただきたい。
実際にユーザーと出会い、実際にマーケットエントリーしたいその地に足を運ぶべきだ。
失敗して学ぶということほど重要なことはない。失敗を重ねることで人は強くなる。ー Cass Phillips
トークセッションを含む第6回 JapanNightファイナル全編の模様はこちらのYouTubeよりご覧いただけます。
■そして、いよいよプレテーションが幕を開ける■
私自身はサンフランシスコオフィス勤務なため、前回の東京で開催されたセミファイナルの模様はGoogle+によるライブストリーミングで拝見したわけだが、今回は実際にプレゼンターを目の前にすると彼らの緊張や興奮がひしひしと伝わってきて私自身も非常に楽しませていただいた。おそらく実際に会場へお越しいただいたオーディエンスの皆様も同じ感情を抱いたことと思う。
前回の東京セミファイナルで通過した6組のスタートアップが今回参加し、英語でのプレゼンテーションに挑んだ。プレゼンテーションが始める間際まで練習を重ねるチームも見受けられ、会場は緊張と興奮の闇に包まれた。上記のリンクを見ていただければ分かるように、ウェアラブルハードウェアやeラーニングサービス、アプリやユニークなプロダクトなどバラエティ溢れるスタートアップが顔を揃えた。
写真: Dr. Arnar Jensson, founder, Cooori
特に前回の東京セミファイナルで優勝を飾ったLogbarのRingは、セミファイナル後多くのメディアにも取り上げられ、今回のパフォーマンスの期待値も高まっていた。Fukushima Wheelは日本から遥々自転車を持参し、実際に車輪が回ることでLEDの広告が表示されると観客から拍手がおこった。
また、スマホの充電をセーブできるアプリ「ぼく、スマホ」はマスコットであるアプリ内のおじさんが登場。FOURBEATも実際にプロダクトを使用したゲームを披露し、観客からは笑顔が溢れた。Coooriの日本語ラーニングサービスやCODEPREPのプログラミングラーニングサービスらは実用性があり、審査員からも高い評価を得た。そんな中でもCoooriが今回優勝を果たした要因は前回と比較して遥かに良くなったプレゼンテーションだったようである。
結果はこちら:
1位: Cooori
2位: Ring
3位: Fukushima Wheel / CODEPREP (同率)
JapanNight終了後、btrax、CEOのブランドン・ヒルはこう語っている。
プレゼンターは審査員の方々と観客の皆様を大いに魅了し、本当に素晴らしかった。優勝を果たしたCoooriのプレゼンテーションは東京でのセミファイナルとDFJでのJapanNightプレイベントから遥かに大きな進歩を遂げていた。プレゼンターの順位をつけることが今回のイベントの主旨ではありましたが、私は全てのプロダクトやサービスがグローバルマーケットにおいて価値のあるものであると信じています。btraxは今後ともサンフランシスコ・ベイエリアとアジアとの架け橋になれるような、盛大でより良いイベントを主催していけるよう努めて参ります。
■最後に■
サンフランシスコというスタートアップの聖地で、VCを含めた審査員を前にして日本の起業家たちは堂々とプレゼンテーション繰り広げた。心から拍手したい。彼らの挑戦はまだ始まったばかりだが、ここまで辿り着いただけでも大きな進歩であり、JapanNightというイベントを通して成功する起業家になるために多くのことを学んでいただけたのではないだろうか。グローバル進出するにあたりローカライゼーションなど課題は尽きないが、これからの彼らの活躍を見守り期待したい。
そして、この日のために準備をしてきたbtraxチーム、協力していただいたスポンサー様、そして幾度も練習を重ね英語でのプレゼンテーションに挑んだ参加者を含む関係者全員に感謝申し上げます。
Photos by: Mark Avery
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