ヒットサービスを生み出すための3つの秘訣とそれぞれの実例

世界的にヒットしているサービスやブランドにはどのような共通点があるのだろうか？スペック重視の時代は随分前に終わりを告げ、プロダクトのサービス化が進んでいる。そのような状況に加え、シェアリングエコノミーやD2Cなど、ユーザーを取り巻く環境は急激に変化している。

次のヒットを生み出すことにフォーカスを当てている企業は、どのような要素を含む商品やサービスがユーザーに喜ばれるかを日々研究している。

我々btraxも、日本企業向けにグローバルサービスを作る上でユーザー中心の考えでサービス分析とアイディア出しを連日行っている。そんな中で、いくつかの法則があることがわかってきた。

ヒットを生み出す3つの要素

その要素を分解すると下記の3つになる。それぞれのポイントと代表的なサービスを紹介する。

1. Efficiency – 効率性
2. Personalization – パーソナライゼーション
3. Experiential – 体験型

Efficiency – 効率性

自動化やオンデマンド型の仕組みを通じ、よりユーザーが考えなくても良いサービス。検索する→検討する→選択するのプロセスから、閲覧する→選択するへステップを1つ減らすだけでも、ユーザーはかなり楽だと感じる。レジ会計を簡略化させたAmazon Goもこのコンセプト。

また、必要な時と場所に合わせてその時に、よりサクッとオーダーができるUber Eatsのようなオンデマンド型のサービスも、ユーザーが事前に予定を立てる手間を省いている。

効率性が魅力の代表的なサービス

• Uber Eats: いつでもどこでもフードデリバリー
• Postmates: 欲しいものをいつでもオーダー
• Enjoy: 電化製品をその日に届けてくれて使い方も教えてくれる
• Amazon Go: レジなしストア
• Google Express: 欲しいものを今すぐデリバリー
• Doordash: 今すぐ色んなレストランから出前が取れる
• Instacart: スーパーでお使い代行サービス
• Getaround: 時間単位で自分の近くにある車をレンタル

Personalization – パーソナライゼーション

AIや機械学習などのテクノロジーが進むにつれ、ユーザーごとに異なるタイプのコンテンツやサービスが提供されるようになってきた。その精度が上がれば上がるほど、よりユーザーの好みにあった内容が届けられ、満足度もアップする。

全てのユーザーに全く同じ内容を提供する時代はすでに終わり、これからはデジタルでもアナログでもハイパー・パーソナライゼーションの時代になってきている。

パーソナライズを提供する代表的なサービス

• Netflix: ユーザーの好みに合わせた動画コンテンツを提供
• Spotify: 好きな音楽をもとにおすすめの曲をストリーミング
• Stitch Fix: パーソナルスタイリストがお勧めするファッションを提供
• Care / of: ユーザーのニーズに合わせたサプリメントをサブスクリプションで提供
• function of beauty: ユーザーの髪質に合わせたヘアケア製品を提供
• Dia & Co: アプリで簡単な質問に答えるだけで専属のスタイリストが最適なスタイルを提案

Experiential – 体験型

ミレニアル世代の78％がモノよりも体験を選び、さらに72％が今後もモノより体験にお金をかけたいと思っていることがわかっている。それに対応するかのように、プロダクトのサービス化がどんどん進んでいる。

ユーザーが求めるのはすでに所有ではなく、感情や思い出である。これを上手に使えば、既存の商品でも優れた体験を提供することができる。それを実現するためにのUXデザインの重要性が非常に高くなってきている。

体験型の代表的なサービス

• Allbirds: 環境に優しい新素材を使ったスニーカーで新しい体験を提供
• Tesla: 便利で面白い機能満載で自動車に乗る体験を再定義
• Nike: 老舗スニーカーブランドが常に最新のオンライン/オフライン体験を提供
• American Girl: 小さな女の子向けに楽しい体験を通じておもちゃを提供
• La Croix: フィットネスやフェスのワクワク体験を飲料プロダクトに凝縮
• Rent the Runway: 新しい体験でデザイナーファッションの利用方法を再定義

ヒットサービスを生み出すサービスを提供中

このように、ヒットするサービスの裏にはユーザーのツボを押さえた”何か”が隠されている。そんな秘密を紐解きながら、次世代のヒットを生み出すためのサービスをbtraxが東京とサンフランシスコにて提供中。興味のある方はお問い合わせページからご連絡下さい。

筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.