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コンテンツマーケティングについて知っておくべき6つのトレンド
新たなシーズンに向けたマーケティング活動のために追加された予算と、それに伴ってそこから確実にパフォーマンスをださなくてはいけない苦悩に頭を悩ませているマーケターも、この時期多いのではないだろうか。
デジタル広告市場においてGoogleやFacebookが約71%を独占し、その勢いは未だ止まることを知らない。このようなマーケティングのための既存のプラットフォームや技術を使ってブランドが自分たちでもプロモーションを行うことがどんどん可能になってきているのもまた事実である。
そこで改めて確認しておきたいのは、今までの方法は今後もやっていけるのだろうか、これからどの手法を取り入れるべきなのか、自社のターゲットに本当に有効なマーケティングとは何か、ということである、常に最新の情報を手に入れ、受け入れて変化していく必要がある。
ブランドのマーケティング担当者だけでなく、マーケティングに関わる広告会社、代理店等の方であればぜひ知っておいて欲しい、2017年のコンテンツマーケティングのトレンドを紹介する。
ペイドメディアからオウンドメディアへ
オウンドメディアトレンド1: ブランドはメディアを自分たちで所有し続ける
マーケターたちは広告メディアの構想がそれほど複雑ではないことに気づき始めている。つまり代理店にお金を払って宣伝を流しておいてもらうといったペイドメディアをやめて、その代わりに社内でメディアを所有し、活用するようになってきている。これはオウンドメディアとしてトレンドになっているが、2017年も続くと予測される。
オウンドメディアトレンド2: ブランドは代理店を簡単に信頼しない
あなたは今までに、広告代理店の提示する実績情報が一見飛びつくたくなるような数字でこれに決めた!と思いかけたところ、冷静に考えてみればただの数字のマジックだったり、からくりが見えてきて嫌気がさしたことがあるのではないだろうか。
代理店の提示するデータは誇張される傾向にあることは多くのマーケターたちが気づいていて、だったら自分たちで生のデータを獲得できるようにという流れもOwnedメディアへの移行を催促している。
つまりマーケターたちは闇雲にこのようなデータを見ないようになったどころか、もっと信頼できるデータを探すため、代理店ではなくもともとのデータ提供者から結果を取り寄せるようになるということである。ビューアビリティーなどの分析を行なっている企業にとっては朗報なのである。
オウンドメディアトレンド3: 代理店の役割が変わる
ブランドが自分たちでも運用できるプラットフォームが存在し、コンテンツを作れる技術も出てきた。さらに代理店への信頼は低くなってきていることを考えると、今までクライアントから広告費をとってサービスを提供してきた代理店たちは自らのビジネスモデルを見直す必要がある時期に突入していると言える。
この変化を先取りできる技術提供者と手を組み、より良いコンテンツを作り出せて新しい風を吹かせてくれる従業員をチームに入れることが必要となる。さもなくば、ブランド自身が代理店の要素を奪っていくことになりかねないのである。
ユーザー生成コンテンツ-アーンドメディア-はミレニアル世代に有効
ブランドが自分たちで作るオウンドメディアのトレンドが続く一方で、消費者によって作られるアーンドメディアの役割がさらに高くなると予想される。アーンドメディアにおいてどのようなトレンドが2017年、予測されるかを紹介する。
アーンドメディアトレンド1: コンテンツマーケティングはアーンドメディアの方が信用される(76%)
マーケターは提供するコンテンツを通して消費者と信頼関係を築き、顧客との意義のある会話をしていくようなマーケティングが必要である。
では消費者はどのようなコンテンツに信頼を寄せるかというと、76%がブランドによる広告よりも普通の平均的な人によるソーシャルメディアなどへの投稿やレビュー(アーンドメディア)を信用するというデータ結果が出ている。
また、27%の買い物客が購入の決断をする前に、既存のブランドコマーシャルや広告ではなく、ユーザー生成のコンテンツに頼るようになっているといる。
つまり、信頼される本物のコンテンツというのはブランド自身によって作られるものではなく消費者によって生成されているものになってきているのである。
アーンドメディアトレンド2: アーンドメディアは特にミレニアルに受け入れられる
ブランドによるコンテンツの信用度があまり高くないことは世代に関係なく、共有していえるという事実がある。と同時にミレニアル世代は特に、アーンドメディアをより信頼する傾向にある(ミレニアル47%、ベビーブーマー36%)こともわかっている。
ベビーブーマー世代は商品やサービスそのものに信頼を寄せるのに対して、ミレニアル世代はブランドに関わっている本物の“人”にフォーカスするのである。ターゲット別にそれぞれのブランドがどこに注力してコンテンツマーケティングをしていく必要があるのか、変わってくるとも言えるのである。
アーンドメディアトレンド3: ミレニアルはコンテンツを作るのが好き
ユーザー生成コンテンツ(アーンドメディア)に信頼を寄せるミレニアル世代は彼ら自身もコンテンツを作ることに積極的である。
ユーザー生成コンテンツに関する調査で、なぜブランドのハッシュタグを使うのかという質問に対して、ベビーブーマーの50%が使ったことすらないと回答しているのに対して、54%のミレニアル世代が「自分がその商品が好きということを友人、ブランドに知ってほしいから」との回答があった。
またミレニアル世代は活字よりも写真で簡単に、見栄え良く伝えることが好きで、Instagramは25%が一番よく使うソーシャルメディアと回答をしている。彼らのこれらの性質を生かし、アーンドメディアを盛り上げることでよりミレニアルに効果的なマーケティングを行うことができるのである。
いかがだっただろう。コンテンツマーケティングにおけるそれぞれのトレンドを理解することで、本当に有効な手法を選択していくことが可能になる。また、代理店や広告会社においては自分たちを取り巻く環境がどう変化しているのかを把握し、自分たち自身を変えていかなければならなくなっている。
加速するコンテンツマーケティング
デジタル化によりコンテンツを生み出し、発信していくことが簡単になった今だからこそ、本当に信頼される、有効なコンテンツとは何か、どのようにそれを届けて消費者との関係を築いていくか、一度立ち止まって考えてみてはいかがだろうか。
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