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ビジネスアイディアを評価する際に役立つ20の質問
ビジネスを始めるにはアイディアが必要であるが、それが必ずしもヒットするとは限らない。思いついた時にはかなりイケてると思った内容でも、実際にプロダクトにしリリースしてみたら鳴かず飛ばずだった、なんていう事も少なくは無い。
実は、世の中には素晴らしいアイディアを元にビジネスを展開しているスタートアップもあれば、その内容がかなりしょぼく、「こんなサービス誰がつかうんだよ」というプロダクトさえある。
そんな時は、思いついたアイディアを、これから紹介する20の質問にぶつけてみると良い。そうすれば、そのアイディアが時間とお金を費やす価値のあるものであるかが自ずと見えてくる。これらは、企業内の社内事業プロジェクトを判断する際にも利用可能である。
1. どのような問題を解決するのか
提供しようとしている商品やサービスが解決するべき問題を定義する。もしくは、”スタートアップを始める前に決めておくべき3つの事”で紹介されている様に、提供する付加価値を考える。もしそれがはっきりしていないのであれば、そのアイディアは上手くいかない可能性が高い。
2. 以前に同じ問題を解決しようとしたプロダクトがある場合はそれを検証
何故それらがもしくは上手くいっているのか、もしくは上手くいかなかったのかを分析し、そこから学べる事を考える。
3. プロダクトが利用者に提供するメリットをリストアップする
メリットが多ければ多い方が良い。利用者が受け取る利点が多いプロダクトは成功しやすい。
4. 商品やサービスの機能をはっきりと定義する
もしそのアイディアから生み出されるプロダクトの機能をクリアに説明出来なければ上手くいかないだろう。
5. そのプロダクトを利用してくれる具体的なユーザーがいるか
実際に商品化した際に、自分以外で利用してくれる人がいるだろうか。漠然としたユーザーターゲット層ではなく、具体的なユーザーの名前をリストしてみよう。
6. もう既に似たようなサービスが存在しているかどうか
もし既に近い形のサービスが心材している場合は、自分が作ろうとしているプロダクトの差別化要素をはっきりさせる必要がある。
7. 誰が競合か
市場に需要が高いサービスは自ずと競合も多くなる。競合がいること自体は悪い事ではないが、それを知らないのは致命的。もし競合の数が多過ぎる際や、強大なマーケットリーダーがいる場合は、アイディアを変えた方が良いかもしれない。
8. 他社がまねのしにくい特徴は何か
もし今後競合が現れたとしても、絶対にまねのしにくいポイントを押さえておく必要がある。
9. SWOT分析をしてみる
今一度基本に立ち返って、思いついたアイディアをビジネスプランを立てる際の基本であるS(強み) W(弱み) O(機会) T(脅威) に当てはめてみる。
10. ビジネスを始める為のリソースはあるか
アイディアをビジネスとして具現化するにあたり、資金や人材、コネクショや施設などのリソースが確保出来るかを確認してみる。
11. 相談出来るメンターやアドバイザーはいるか
1人で起業する場合は、外部のアドバイザーや企業経験のある先輩にメンターとして参加してもらう事で、成功により近づく。
12. マーケットサイズを調べてみる
そのアイディアから生み出されるプロダクトを利用すると思われる消費者の数 x 価格から導きだされるマーケットサイズを調べる事で、実際にヒットした時に得られるリターンを計算する事が出来る。
13. 見込みユーザーからのフィードバックを得たか
自分が良いと思っているアイディアが必ずしも受け入れられるとは限らない。プロトタイプなどを実際に使ってもらって感想を得る事で、本当に受けるかどうかを知る事が出来る。
14. ランディングページを作成し、メールアドレスを獲得する
プロダクトを簡単に紹介するランディングページを作成し、興味のあるユーザーからメールアドレスを獲得する事で、興味レベルを計る事が出来る。
15. MVPを作成するのにどのくらいの時間とコストが掛かるか
最終的な製品を作成するまえに、最小限の内容のMVP (Minimal Viable Product) を作るのに必要な時間とコストを割り出す事で、そのビジネスに必要な初期費用を考える
16. 製品化する際の方法を考える
実際の製品化を進める場合は、自分自身だけで出来るのか、それとも外部のパートナーと一緒に行う必要がある場合は、それにかかるコストと時間を計算する
17.製品化する前にオーダーを獲得する事が可能か
アイディアやビジネスプラン、プロトタイプなどの実際に製品化する前の段階でオーダーしてもらえる場合は、ビジネスリスクが下がる。最近はクラウドファンディングなどのサービスもあるので、利用してみると良いかも。
18. 販売チャンネルパートナーはいるか
サービスをリリース後に、より多くの顧客を獲得する為のパートナーとなる相手とのコネクションはあるか。
19. 損益分離点及び利益が出るポイントを定める
売り上げが上がった場合でも、利益が出るところまで持って行くのは簡単ではない。具体的な損益分離点となる数字を定めておく
20. どのようにして投資家に利益を還元するのか
外部の投資家を巻き込む場合は、投資してくれた方々にどのような方法で、どのタイミングで還元出来るかを考えておく。
筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.
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