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【インターン】btraxレセプショニスト: 悩み、挑み、掴んだ成長
人は5週間でここまで変われるものなのだろうか。btraxでのインターンは私の働き方、人生に対する考え方を大きく変えた。
私はbtraxレセプションとして、5週間前サンフランシスコへ来た。気づけば毎日があっという間に過ぎ、今日はインターンの最終日。私はコンサルもデザインの知識もゼロの大学生だが、英語力を含めて今の自分がアメリカでどこまで通用するか試すためにbtraxでインターンをすることに決意した。
私はレセプション業務だけではなく、地元デザイナーのインタビューやオフィスデザインについてのブログも執筆させていただいた。会社の顔として第一印象を与えるレセプショニストとして、またブログの執筆者として働く中で学んだことは、ホスピタリティの大切さと、海外で働くとは何かだと思う。
大学生の私の目線からみたインターン経験から何か伝えられたらうれしいと思いブログにまとめることに決めた。
- btraxとの出会い
- インターンのはじまり
- 会社の顔 レセプション
- 相手に伝えるブログの書き方
- 未来のインターン生へ
- おわりに
1.btraxとの出会い
日本とアメリカの架け橋
私は大学で英語コミュニケーションを選考しており、今年の2月末まで1年間ニュージーランドで留学をしていた。大学のほかにも通訳の学校に通っていたが、それでも自信が持てず思い切って大学主催のインターンに応募することにした。
大学で行われた国際インターンプログラムの第一次面接では、とにかく私の熱意を伝えた。日英二カ国語で、しかも貫禄のある二人の面接官との面接では、1の質問に10答えるほどの勢いで必死で思いを伝えた。
btraxで働きたい!
大学の面接、さらに人材斡旋会社のIntraxとの日英でのスカイプ面接にも幸運にも通過した。そして
Intraxから何社も受け入れ先企業の紹介を受けたが、私はbtraxのWebサイトを見た瞬間から「ここしかない!」と思い、気づいた時にはbtraxで働きたいと頼んでいた。
私はWebサイトのデザインに好奇心をそそられbtraxに興味を持った。さらに読み進めてみればこの会社はコンサル、デザインそしてマーケティングを日本とアメリカ間でしている。ここでなら英語力を生かして、さらに日本と携わることのできるビジネスを学べると思い一気に惹かれた。
さらに決めてとなったのはカルビーとのアメリカ進出のプロジェクトである。普段何気なく目にしている製品のデザインにはきちんとした理由があることを初めて考えた… おもしろい!
スカイプ英語面接
面接はスカイプで日本時間の朝7時から行われた。早朝からスーツを着込み、緊張して朝からそわそわしていたのは記憶に新しい。面接は当時の人事のNickと英語で行われた。私はプログラミングなどの専門知識はないが、コミュニケーション力には自信があり、何でもできることはすると、とにかく熱意を伝えた。
彼によると採用基準は英語と日本語が話せるだけでなく、両方のカルチャーをきちんと理解している人材だったそうだ。
今でも当時のことは鮮明に覚えているが、連絡が来たときは自分でも選考されたことが信じられず、飛び上がるほどうれしかった。
2.インターンのはじまり
周りのレベルが高いなら、そこから吸収すればいい
周りのレベルが高すぎる。これは私のインターン初日の感想だ。私がbtraxへ来た当初は日本、中国からのインターン生が10人ほどいた。しかもそこにいた彼らはペンシルバニア大学、東大、慶応など名だたる大学から来た人たちばかり。さらに中国からのインターン生においては日英中のトリリンガルであるという。こんな優秀な人たちと一緒にインターンをやっていけるのか不安に襲われた。
周りのレベルが高いなら、そこから吸収すればいい。
そう決意した。私はレセプショニストとして自分なりのベストを尽くせばいいし、周りのみんなにたくさん教えてもらおうと思った。実際に私はこの5週間で、会社の仲間からデザイン、コンサルやコーディングなどさまざまな分野について学んだ。みんな知識を開け明かすのではなく、自分の仕事について生き生きと話してくれたのが記憶に新しい。
3.会社の顔 レセプション
やればできるという自信
日常会話と電話は違う
私はbtraxにレセプショニストとして採用された。主な業務内容は電話応対をすること、オフィスに来られたお客様を案内すること。私は去年1年間ニュージーランドで留学していたこともあり、ある程度の英語には自信があった。しかし、初めての電話応対でその自信はどこかへ消え去った。言ってることがわからず、正直ショックだった。
初日から、電話対応の猛特訓が始まった。上司に対応を仕方を徹底的に聞き出しメモに書く。社員とインターンの全員の名前をメモに書き出し、受付の前を通る度にこっそり名前をチェックしてから何度も何度も口に出して練習した。インターンを始めて5週間、毎日電話をとり続け、今では落ち着いて電話対応できるようになった。オフィスに来るお客様との会話も楽しいと思えるようになり、レセプションの前を通る度に社員みんなが声をかけてくれる毎日をすごく楽しく過ごせた。
海外で働くとなると、ネイティブのように英語を話せなければいけないと思っている方も多いと思う。しかし英語はコミュニケーションのツールであるため、完璧である必要はないとBrandonも言っていた。移民が多いため、日本人が気にしているほどネイティブは文法の間違いなどは気にしていないことが分かった。
会社の顔 レセプション
先日お客様にいわれた言葉がある。
「あなたが受付でよかった。笑顔で迎えられてよかった。btraxっていい会社だね。」
電話対応ひとつで会社の印象を変えてしまうかもしれない。業務内容を見てみれば、受付は電話を担当者に取り次ぎ、お客さんを出迎えるという誰にでもできる仕事かもしれない。しかし、レセプションというのは会社の第一印象を与える重要な仕事だと思っている。
レセプションは会社の顔。どうすればお客様がbtraxに来てよかったと思えるか、どうすれば社員が気持ちよく毎日仕事ができるか一生懸命考えた。コーヒーを毎朝入れなければいけないという決まりも、オフィスをきれいに保たなければいけないという決まりもいっさいないが、それが私なりのレセプションとしての働き方だった。
4.現地デザイナーインタビュー記事
相手に伝えるブログの書き方
私がレセプション業務と共にもうひとつしていたことがある。それは当社ブログFreshtraxへの執筆である。この記事を読んでいただけただろうか。Brandonからの提案でオフィスデザインについての記事を執筆させていただくことになった。しかしデザインについての専門知識はゼロであったが、挑んだ。
1.とにかく勉強する
オフィスデザインがほとんどなかった私は必死にネットを使い調べた。情報を集め、さらに取捨選択し、自分の中に知識を構築していく。そのプロセスで私は、アメリカの企業がオフィスデザインにこだわる理由やそれが与える生産性への影響など、今までは考えもしなかったことについての知識が貯えられた。
2.専門家に聞く
私はオフィスデザインについての記事を書くにあたり、第一人者にお話を聞くことにした。何度も電話をかけてアポをとり訪れたのが、空間オフィスデザイン会社Studio O+A。チーフデザイナーの Denise Cherry氏にお話を伺ったのだが、彼女はインターンである私の質問を丁寧に聞き、熱心に語ってくれた。プロの言葉にはひとつひとつに深みがあり、ブログの内容に説得力が増した。またインタビューを通し、オフィスデザインだけでなく自分自身のキャリアを考えるよい機会になった。
【インタビュー】Facebook, Evernote, Squareなどを手がけるDenise Cherryが語る21世紀のオフィスづくり
レセプショニストとして採用された私が、インタビューまでさせていただけるなんて夢にも思っていなかった。何でも挑戦させてくれるbtraxにすごく感謝している。
3. アウトプット方法を考える
ブログを書くのは簡単だが、読んでもらえなければ意味がない。読んでもらうためのポイントをいくつか習ったのでまとめてみる。
- 興味を惹くイントロを書く
- 文章は4行程度で、改行する
- 小見出しをつける
- クオートを入れる
- 詳しい例を入れる
上記は私の書いた一部であるが、人に分かりやすい文章を書くためには、コンテンツだけでなく言葉のチョイスや、見た目の分かりやすさが重要だと学んだ。Brandonには、人の記憶に残るのは説明文ではなく、小説のようなものだから、例を入れて読者がその光景を頭に思い描けるような文章を書くといいよというアドバイスをいただいた。
4.ブログを書くということ
会社としての公式なブログを書くのは初めてで、発行するに従い不安も伴ったが、最初のブログは大好評であった。最初は書き方が分からず何度も監査を受けながらの試行錯誤。「これでは伝わらない」と言われ悔しい思いもしたし、慣れないインタビュー中も緊張して声が震えた。リサーチを初めてから記事を書き上げるまでは約3週間を要し、Brandonとインターンの浩平の厳しいアドバイスに心が折れそうにもなった。
だからこそ努力が目に見えるものに完成したときの何ともいえない達成感を味わうことができた。発行してから、みるみるうちに増えていく“like”を見たとき、「おつかれさま。がんばったね。」と言われているような気がした。それにアドバイスは厳しいが、結果を出したときには一緒になって喜んでくれる彼らは最高の指導者であると思う。私はそんな人たちと将来仕事がしたいと思うようになった。
https://blog.btrax.com/jp/office-design/
5.未来のインターン生へ
私はbtraxでインターンを始めたころは、周りと比べ自信が持てませんでした。私は周りは優秀だけど、私には専門技術がないからと後ろ向きになっていた気がします。しかし、他のインターン生に共通していたのは、何にでも挑戦する根性とやる気だと思います。私はどこまで会社に貢献できたか分からないけど、btraxでの経験が自信になりました。困ったときは回りのみんなが助けてくれます。挑戦したいならやってみるべきだと私は思うし、その経験が自信になります。今後のbtraxインターン生がすばらしい経験をできることを祈っております。
6.おわりに
私はこの5週間本当に楽しかったし、人生で一番の充実した夏休みをおくれた。初めて出勤した日、周りのレベルの高さに驚き、不安にもなったけど、今思い返せば本当に楽しくここに来てよかったと思うし、「私なんてどうせ…。」と諦めなくてよかった。
私はレセプションとして採用されたが、それだけではなく現地デザイナーのインタビューやオフィスデザインについての記事を執筆させていただいた。会社の一員と働けたことがすごくうれしかったし、btraxで働いたことが自信になった。
日本から、しかも短期間で来た私にさまざまなことを挑戦させてくれたBrandonをはじめとするbtraxのみなさんには感謝しきれないです。みんなに毎朝レセプションから挨拶できないのがすごく寂しい。また、支援してくださった関西大学、Intrax、日本から応援してくれた家族と友達にも感謝しています。ありがとうございました。
これからツアーコンダクターになるという目標を実現させるために、前向きに自信をもって歩き続けようと思う。
著者・写真 Akane Sako
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