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全ビジネスマン、起業家へ贈る15のメッセージ
※この記事は2022年2月に最新の状態に更新されています。
毎日仕事をしていたら、うまくいかないことが起こることも多いもの。そんな時は、ぜひ先人たちが残した言葉を思い返すことで、もう一度心を入れ替えて前を向くきっかけを作ることも大切だ。
今回紹介するのは、「実業家たちからの15のアドバイス」。仕事で悩んでいたり、事業に行き詰まってしまったときに、ぜひこの言葉たちに立ち返っていただきたい。
全ビジネスマン、起業家へ贈る15のメッセージ
- 1番乗りで市場に出る必要はない
- 自分が正しいと思って戦い、自分が間違っていると思って聞く
- チームを引っ張るためにはモチベートされるストーリーを語る
- 運任せをやめる
- 問題点でなく人に注目する
- インタビューでは鋭い質問で突っ込む
- 全てをシェアして、隠し事はしない
- 決断は早く(特に人事に関しては)
- 根拠のない方法であっても試みる
- ミッションとビジョンを持つ
- 素晴らしい人材を発掘したいならば、新人にチャンスを与えよう
- 完璧なチームを構成する
- 男女の雇用は平等に
- 適切に人を巻き込む
- 目標を達成したらチームと祝う
1) 1番乗りで市場に出る必要はない
「自分がこれから参入しようとしているビジネスの領域。競合に先を越されてしまったらどうしよう…。」日々刻々と状況が変化する世界の最前線のトレンドを狙うスタートアップであれば、そんな心配を抱えるCEOもいるかもしれない。
Dropboxの創業者でCEOであるDrew Houston氏によると、彼がY Combinatorに応募した時には、既に多くのクラウドストレージ企業があったという。しかし彼は諦めなかった。
多くの起業家が他の企業に勝つためには1番に市場に出なければならないと考えるだろうが、一概にそうとも言えないとHouston氏は言う。
GoogleがAlta Vista, Yahoo, Ask Jeevesに打ち勝ったのも一例だ。
「実はというと、1番先に市場に出ることはデメリットもある。自分が先にその市場に乗り出しても、もしそのタイミングが早すぎたならば、誰か違う人がその市場に参入するために、市場を開拓するのみで自分は失敗することになってしまうのだ。」
すなわち、タイミングがよくなかった場合、一番大変な開拓を担った自分が失敗してしまい、より良い類似サービスで後を追って入ってきた人にシェアを取られてしまう可能性もあるということである。
そんなHouston氏率いるDropboxはじきに、2億人のユーザーを持つクラウドストレージサービスの先駆けとなったのだ。
2) 自分が正しいと思って戦い、自分が間違っていると思って聞く
スタンフォード大学工業学部の教授であるBob Sutton氏は、素晴らしい上司になるためにはまず、「最も重要なことは自分自身の行動をきちんと把握することである」と指摘する。「自分が力を持った時、周りはあなたがやること全てをよく観察している。
それと同時に、あなたは多くの信頼と(もしくは)非難を浴び始めるでしょう。
これは数字で見ればその事実が明らかだ。リーダー(上司)は大抵、最終的な結果の15%に責任を持っていると言われるが、その結果に対する50%の賛否両論が上司に寄せられる。」とSutton氏は話す。
3) チームを引っ張るためには、モチベートされるストーリーを語る
GmailとFacebookニュースフィードのプロジェクトマネージャーを務め、現在はAndroidスタートアップ、Coverの共同創業者であるTodd Jackson氏は「行動を起こすことで未来に起こる良いストーリーを語ることでそれがやがて実行プランに繋がる。」と言う。
Jackson氏がチームの人を巻き込む時、まずモックアップを作ってそれを見せながらどんな将来の可能性があるかをプレゼンするように語る。Facebookのニュースフィードのリデザインを担当した際もそうだった。
「Facebook上で友達たちは日々興味深い投稿をたくさんしている。もしこの見栄えを良くしたら、人々は毎日以前の2倍チェックするとする。もしそうなったら、全体のサイトで過ごす時間も2倍になる。それと同時にいいね! (Like)数も通常の2倍になり、私たちの収入も2倍に増える。こんなに素晴らしいことはない。あなたの友達や家族にとってもこれは素晴らしいことだ。」だと、Jackson氏は伝えた。
「もしエンジニアたちに彼らが達成出来る可能性を伝える事が出来れば、皆一生懸命働くでしょう。」と彼は言う。
4) 運任せをやめる
「あなたがラッキーだと思うのは、何が起こるか把握していなかったからだ。」あなたが将来何が起こるか分かっていた場合、そこに運は存在しない。言い換えると、そこに不確かなことがなければ、リスクも存在しない。The Climate Corporationの創業者でCEOであるDavid Friedberg氏はいつも運よりも正確さを選ぶ。
Friedberg氏は今年、10億ドルで自分の会社を売却した。もちろんどんなビジネスであってもリスクはつきものだ。自分が投資する市場が今度どうなるかは分からないし、競争相手がどんなプランを持っていて、自分のプロダクトがどれほど人気が出るのかも予知できない。
しかし「何が不確かであるのか」さえ分かっていれば、処理するのはまだ簡単だ。「不確かな事を突き止め、少しずつそれを無くしていく。そうすることで会社の価値を上げるべく達成したい結果に辿り着くことができる。」とFriedberg氏は話す。
5) 問題点でなく人に注目する
Jason Stirman氏にとって本来のマネージメントに従わなければならないという概念は全くない。Stirman氏はブログプラットフォームであるMediumでマネージャーがいないという文化を生み出した。しかしその前は、Twitterでエンジニアチームを引っぱり、リーダーシップ力を磨いた。
「お互い嫌いという理由で自分のチームの誰かが他のチームの人と上手く行かず、行き詰まっている。もし彼らを同じ部屋に閉じ込め、その仕事の問題以外の会話をしてもらうとする。そうすれば会話は自然とくだらないことになり、やがてお互い何らかの共通点を見つける。
1時間も経てば問題となっていたことをどうやって解決できるかという話題になっているだろう。私は本当にチーム同士の争いに頭を抱えていたが、彼らの距離を縮めたことでこの問題は解決した。こんなにもチーム同士の距離を縮めることに意味があったのかと驚いたものだ。」
6) インタビューでは鋭い質問で突っ込む
候補者の貢献したこと、行動、決断や影響力に絞った特定の”鋭い”質問だけをするのが良いインタビューだと元AmazonとZyangaのテクノロジーVPを務めたNeil Roseman氏は話す。彼によると、候補者が口にした全てのプロジェクトや達成したことに対して以下の質問をするように勧める。
- あなたがしていた仕事の背景とは?
- どんな仕事を任されたか?
- どんな行動をおこしたか?
- どんな結果が得られたか?
その人がプロジェクトやプロダクト作成に関わる中で前に勤めていた会社にとって大きな役割を果たした人だけを雇うべきだ。(それが成功したかどうかは別として。)「以前チームにとって大切だった人だけがほしい。Microsoftのような会社は素晴らしいプロダクトに関わった優秀な人だけを雇うけど。」とRoseman氏は話す。
7) 全てをシェアして、隠し事はしない
Jonathan Rosenberg氏はGoogleのプロダクト戦略に10年近く関わってきた。良いマネージャーを務めるためにはたくさんの守るべきルールがあるが、まず前提として風通しの良さが最重要点である、と彼は述べる。
「Googleではまず全ての情報をシェアすることが求められる。私たちは全ての人に同じだけの力を与えたい。このインターネットが普及する時代に、情報は隠すのではなくシェアすることで力が生まれる。社員は信頼されたい訳で驚きたい訳ではない。完全に隠し事のない職場が望まれる。」
常に情報はデータとしてバックアップしておくべきだ。何をいっても勝てないと思われるような状況でも、証拠としてデータが残っており、それを見せることができれば、状況は好転して有利な立場に立つことができるかもしれない。
8) 決断は早く(特に人事に関しては)
「人は長く勤めれば勤めるほど、変わるは難しくなる。」とPalantirの人事のトップであるMichael Lopp氏は言う。
「何かを放置すればするほど、処理できなくなるだろう。」
Lopp氏はマネージメントのエキスパートとしていつ人を解雇するべきかが分かる。
「その従業員の状態が悪くなり始めたらすぐにフォローを試みる。もしタイミングを間違えれば、最終的に自分が予測していた3倍や5倍もの問題がふってきて、リーダーとしての信頼までも失ってしまうことになる。
もしあなたがチームを持つマネージャーであるならば、部下の状態の変化に注意を払うべきだ。
9) 根拠のない方法であっても試みる
Airbnbは当初、危機に直面していた。全然人気が出ず人の食いつきが悪かったがなぜだか理由が分からなかったという。そんな時、共同創業者のJoe Gebbia氏は使っていた全て写真が悪いことに気付いた。「これではユーザーが何に対してお金を払うのかさえ分からない。
ニューヨークへ言って質の高いカメラを借りて全部の写真を入れ替えよう。」この決断には何の根拠もなかった。しかしそれでもやった。そして1週間後にはなんと今までの売上の2倍に膨れ上がったのだ。当初、Gebbia氏は根拠のない行動など許されないとチーム全体がそう思っていたと言う。
しかしながら、根拠のない方法を試みていると理解した上で実験的に行ったことが会社全体のターニングポイントとなったのだ。
10) ミッションとビジョンを持つ
多くの人はよくミッションやビジョンを持つ大切さを口にはするが、これは実は実行に移しにくいことだ。
しかしながらLinkedInのCEOであるJeff Weiner氏はミッションとビジョンどちらも明確にし、それらを日々視野に入れながら任務を続けることが2億人ユーザー突破の鍵だったと話す。
「ビジョンとは夢で、常に自分が熱望し続けることであるべきだ。」とWeiner氏は言う。
彼はLinkedInのビジョンを「どんなビジネスプロフェッショナルの人にも経済的機会を提供する。」とした。
一方ミッションとはビジョンを具体化したもので、企業は企業は達成率を定量的に把握できるものである必要がある。
LinkedInのミッションとは「世界中のプロフェッショナルを効率的に結びつける。」だ。多くのスタートアップはミッションかビジョンどちらか1つしか設定していないケースが多いようが、どちらか1つしかないならばやがて人々は離れていってしまう。
11) 素晴らしい人材を発掘したいならば、新人にチャンスを与えよう
人を雇う際には、野球でいう3割2分打ち、40のホームラン、120以上のRBI、且つゴールデングローブで優勝した3塁手のような優れた経験の持ち主を探し求めるだろう。しかし、「いつか3割2分打てそうだがまだそうではない人を雇うべきだ。」とSquareのCOOであるKeith Rabois氏は話す。
何故ならもしそれを既にやり遂げてしまったらおそらくもう出来ないから。」Rabois氏はこの考え方をSquareでのインターン生を対象とした最初のクラスで取り入れた。17人のインターン生のうち、4人は正社員の中でトップ10−20%に入る見込みがあると言う。それ故に、まだ若い素晴らしい人材を発掘できるインターンプログラムは価値のあるものだと話す。
12) 完璧なチームを構成する
IdeaLabの創業者であるBill Gross氏は100を超える企業を今までサポートし、35社のIPOや買収の成功に関わってきた。Gross氏は成功へと導くためには、それぞれの強みを持った4つのタイプの人間で構成されたチームを構成するべきだと話す。
- 起業家タイプ:アイディアが豊富でリスクも負いながら何が実現可能か探検できる人。
- プロデューサータイプ:リーダーシップがあってプロジェクトを進めきちんとやり遂げる人。プロダクトを造り、売り、顧客の質問にも答えられる。
- 事務タイプ:スケジュール管理をし、まとめる力と計画性のある人。このような人がいることで事がスムーズに進む。
- 協調性タイプ:他の人同士が違う視点を持っていても、話を聞いたりしてチームの仲を取り持つことができる人。
例えば大きな決断をする際にはこのような4つの異なるタイプの人が同じ部屋にいることが望ましい。またマネージメントチームにもこの4つのタイプがいると良い。最終的にはそれぞれ4つのタイプの性格の人が会社の雰囲気までもを象徴するような存在になるべきだとGross氏は話す。
13) 男女の雇用は平等に
女性エンジニアが1年で5倍にも増えたEtsy。一体どうやって女性社員の比率をそれほどまでに伸ばしたのだろうか。
それは、3ヶ月の集中トレーニングプログラムを備えるHacker Schoolに、女性の入学を受け入れ始めたことが要因の一つとして挙げられる。入学希望の女性からの応募が多数あり、当社はその年だけで8人の女性エンジニアを雇うことになった。
EtsyのCTOであるKellan Elliott-McCrea氏はそれからより多くの女性を受け入れる企業文化が生まれたと話す。もしもっと男女のバランスが整った仕事場へと改善しようとしているなら以下のアドバイスを受け取ってほしい。
- 雇う基準は男女変わらず高くする。
- 性別ではなく、候補者のスキルやポテンシャルに目を向ける。その人がどれだけ賢いかだけではなく、何かを一緒にやり遂げる力があるかどうかを見計らう。
14) 適切に人を巻き込む
YahooのXobni売却に関わったJeff Bonforte氏にとって2013年は激動の1年だった。彼が加わったことは明らかなプラスだったが、どのように以前からいるメンバーと関わってどうのように関われば良いのか分からなかった。
「以前からいるメンバーにどう評価されるか心配するのではなく、彼らは自分を助けてくれるためにいると考えてからは、事を頼みやすくなった。」とYahooのXobni売却に関わったJeff Bonforte氏は話す。
どうすれば良いか一人で考えるのではなく、周りを巻き込もう。そう考えた彼はメンバーに宿題を与え、考えてもらうよう促した。
驚いたことに、彼らはその頼みを快く受け入れてくれた。Bonforte氏はこう述べる。「ボートメンバーに自分が必要だと思う能力を持った人を提案して探し出してもらうことは可能だ。」
15) 目標を達成したらチームと祝う
「どんな小さな目標の達成でもチームと祝うべきだ。」とSinglePlatformの創業者でCEOのWiley Cerilli氏は言う。
「CEOというのはストレスのたまるものだけれど、チームと喜びを分かち合うことはとても大切だ。短いタイムラインで達成できるであろうゴールや目標を設定し、小さな成功を積み重ねることで、チーム全体の能力に全員が自信が持てるように仕向けるべきだ。」
というのも、Cerilli氏はそれぞれの部署の詳細な目標を記載したものを会社全体に毎週メールで送信する。もし彼らがその目標を達成したら、チームで目標達成を祝う決まりだ。
自分がどれだけ成功するかではなく、どれだけの人を成功へ導くために手助けできるか、である。~ Magic Johnson
原文・参照: The 30 Best Pieces of Advice for Entrepreneurs in 2013
Photo by: plewicki
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