デザイン会社 btrax > Freshtrax > VR (仮想現実) を活用する...
VR (仮想現実) を活用すると可能になる10の体験
昨今世界中で話題を呼んでいるVR(仮想現実)。今まで何度かVR関連の記事を書かせて頂いているが、今回は、Oculus RiftなどのVRだからこそ可能にした、10の体験を厳選してご紹介したい。
関連記事:
1. 鳥になって空を自由に飛行
私たち人間は鳥のように飛ぶことを何世紀にも渡って夢見てきたが、遂にVRが飛行体験を可能に。チューリッヒ大学インタラクションデザインプログラムに在籍するリサーチャーが作ったソフトが最も鳥の飛行経験に近い仮想体験ができるという。
その名もBirdly。Birdlyのミッションは、プレイヤーに『空という鳥の持つ究極的自由の特権を満喫してもらうこと』。しかし、これを可能とするのはVRヘッドセットとヘッドフォンである。
プレイヤーは、VRヘッドセットをつけて、パッドが詰まった十字形の器具の上に寝っころがり、飛行ポーズをとる。例えば、画面上でスイスの田舎ややサンフランシスコ繁華街のビルの上を横切ったとしよう。
すると、その器具は羽の代わりとなる。飛び込みをすれば器具は傾き、また、飛行スピードに合わせてファンも回り当たるのだ。様々な仕掛けが身体全体に働きかけることで出来る限り現実に近い体験を作り上げているのだ。
いくつか試作品を作り、2年ほどテストした結果、Birdlyは遂に世の中に出ることとなった。しかし、SOMNIACS社に購入の問い合わせが殺到し、今は完全に売り切れている。より多くの人々の手に届くよう製造過程を改善しているので、ぜひBirdlyの動向をチェックしていって頂きたい。
2. 第二次世界大戦中の上空を飛ぶ戦闘機を操作
かつてはゲームセンターでしかジェット機の操作を体験することができなかったが、今ではVRがそれを可能にした。今回紹介するVRと連動型のゲーム、War Thunderは、Oculus Riftが対象となる。3Dで360°の映像によりかなりの没入感が得られる。
敵を火で攻撃していくが、乗組員が負けてパラシュートで脱出するときには破片が飛び散っているところまでリアルに作られている。フライトスティックは使ったほうがよい。maxflightstick.comで$2,000で販売しているMaxFighter Extremeもしくは$33のExtreme 3D Pro Joystickがお勧めである。
3. 臨場感あるシチュエーションでシューティング
VRを使ったスリリングなシューティングゲームを2つご紹介。
Bullet Train・・・Oculus Riftを用いる臨場感あるゲーム。復讐と称して大惨事を引き起こす暴漢と駅で戦うシューティングゲームで、現実さながらの都市で隠れながら自警団員になりきって戦う。手には銃や手榴弾を使う感覚まで伝わる。また、移動は常に歩くのではなく、テレポートすることも可能だ。
Zombie Shooter・・・Fibrumのヘッドセットを用いるゲーム。飛行の仮想体験と同じように頭を回転させれば360°の世界が広がり、ゾンビが目の前に現れる。ユニークな特徴としてはApp storeやGoogle Playで無料ダウンロードすることが可能である。
4. ジェットコースターを室内で体感
No limits 2は、30分ほどのテーマパークでジェットコースターの仮想体験をさせるものである。テーマパークでジェットコースターに乗る設定なのだが、Occulus Riftを使えば、360°見えるようになり、本物よりもリアルな体験ができる。実はOculusがなくてもプレイできるのだが、自分だけのジェットコースターを体感したい人にはVRを使用することをおすすめしたい。
5. 大学のキャンパスをいつでも気軽に訪問
大学のキャンパスをVRで訪問することができるのをご存知だろうか?気軽に大学を訪問したい方におすすめしたいのが、youvisit.com。このウェブサービスは何千もの海外の大学の写真や動画を挙げているので、Oculus Riftを使えば、キャンパス内を歩き建物に入ることができる。建物内の細部まで見れるため、大学の雰囲気を味わいたい方にはうってつけだろう。
6. VR上で車をカスタマイズ
VolvoとMicrosoftによる画期的なHololen Showroomをご紹介。ショールームに訪れるバイヤーにはHololensのヘッドセットをつけてもらい、VR上で車の骨組みを見せ、自身で車のデザインを付け加えてもらう。
そのホログラム映像の車は、地面から離すことも空中で回転させることもできる。この技術は複合現実と呼ばれ、実際の目で見える背景にバーチャル映像が加わる新たな技術である。このデバイスの発売は間近で、およそ$3000で売り出される予定。まだ発展途上の技術とはいえ非常に画期的な発明である。
7. すぐに物件を確認できるバーチャル不動産
いつでも好きな時に気軽に不動産を見れるVRサービスが登場。VR Globalは不動産に特化したVR会社で、Oculus RiftとSamsung Gear VRに対応している。クライアントにヘッドセットを装着させることで、世界中の家を案内している。不動産会社にアプリ内での変更は許可しており、最新の情報を届けるよう勤めている。
8. スリル満点のスカイダイビング
VRを使ったスリリングなスカイダイビングをご紹介。
Volo Airsport・・・Oculus Rift対応で、物理的だが少し知的なゲーム。平らで固いプラスチック製のコントローラーを手に持って行う。バーチャル世界の中で空中を急降下する景色が見える。
TU Jump Into the Future・・・バーチャルリアリティの中にリアリティを感じさせようというプロジェクト。ウェーン工科大学にて、実際のスカイダイビングのようにうつ伏せの状態で様々なセンサー付きのVRヘッドセットをつけ、パラシュートの仮想体験を行うというもの。
9. シルクドソレイユの世界観を体感
シルクドソレイユの世界をSamsung Gear VRとCirque du Soleil Kuriosというアプリを使って体感することができる。Kurios: Cabinet of Curiositiesという舞台を観ることができ、生で観に行く場合とは異なり、辺り一面に舞台が広がる仕組みになっている。
10. 季節や場所を問わないサーフィン
サーフィンは魅力的だが海から離れたところに住んでいる者にとってはなかなか行くのが難しい。そこでお勧めしたいのが、GoProとfacebookが連携した、Samsung Galaxyを使用したVRサーフィン体験サービス。カメラの性能が良く、360°の映像でタヒチの波を本物のように感じることだろう。VRなら波の形まで細かく映し出されるので、その臨場感をぜひ一度体験してほしい。
CES 2025の革新を振り返りませんか?
私たちは1月11日(土)、btrax SFオフィスで「CES 2025 報告会: After CES Party」を開催します!当日は、デザインリーダーたちがCES 2025での注目トピックスや最新トレンドを共有します。ネットワーキングや意見交換の場としても最適です!