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  • Brandon K. Hill

    Brandon K. Hill

    CEO of btrax, Inc

    CEO of btrax, Inc - Design Mentor to Startup Weekend - Contributor to TechCrunch Japan - Guest Speaker at UC Berkeley Asia Business Conference - Guest Speaker at Social Media Week Tokyo - Guest Speaker at 500Startups Japan Day

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2016年 デザインに関する5つのトレンド

新しいテクノロジーとデバイス、それに伴う産業が次々と生み出された2015年。2016年はそれらの真価が問われる年になるであろう。今年は大きな環境の変化により時代のターニングポイントになるであろうと考えられる。

既にアメリカ西海岸を中心に、デザインとテクロノジーの融合がこれまでに無い程に進んでいる現在、テクノロジーよりもデザインが重要性が高まってきていると感じる。これからのビジネスや生活の中心になると考えられるデザイン的側面から今年のトレンドを予測してみた。

1. “デザイン”の概念がどんどん広がっていく

”デザイン”という言葉自体の概念も時代と共に変化している。グラフィックデザインや、Webデザインなど、これまでのいわゆる”絵を描く”ことから、デザイン的考え方を事業の為の一つの戦略スタイルとして活用するケースが増えている。英語で言う場合の小文字のdesignは表面を美しくする事、対して大文字のDESIGNは、世の中の様々な事柄をデザイン的観点から改善する為の価値を表現している。

もう既にデザインはデザイナーだけのものではなくなって来ている。デザインは日々の生活に密着しており、大きな企業から学生まで、デザインの重要性への注目が高まっており、今後は業績に直接影響を与えるレベルになると考えられている。

世の中で成功している多くのプロダクトは、アイディアレベルからプロダクション、そしてプロモーション/マーケティングに至るまで、行動心理学、色彩学、消費科学などのロジックに基づく総合的に一貫した”デザイン的”プロセスが採用されている。これからのビジネスに対するデザインの価値においては、見た目の美しさ以上にプロダクトを成功に導く為の、”デザイン的プロセス””デザイン的思考”が重要となってくる。

関連記事: デザインがビジネスに与える影響 〜収益週200ドルのAirbnbが急成長した秘訣とは〜

取るべきアクション: 日常生活の中にデザイン的考え方を導入する

見た目の美しさから使いやすさまで、日常の生活のあらゆる場面で何かに接する際にデザイン的側面からの検証してみる。また、人とのコミュニケーションを取る時にもどのように見せたら、話したらより伝わるかを常に意識する事で、デザイン的感覚が身に付く。

そして、もし可能であればデザインを仕事にしている人に接してみるのも良い。驚く程にイメージと異なる仕事内容である事に気づくだろう。デザイナーの仕事の1/3は相手を理解する事、1/3は解決策を伝える事、そして最後の1/3がデザイン作業である。すなわち、デザイナーの仕事の2/3はコミュニケーションに充てらてれる

関連記事: デザイナーという人達の仕事

2. デザイナーとエンジニアの境界線がどんどん無くなる

これまでは、デザイナーとエンジニアは2つの異なる職業とされて来た。しかし、Webやモバイルなどのテクノロジーが進むにつれ、デザイナーでもある程度の技術的知識が必要とされる。これはハードウェアでも同じ事が言える。例えば、モノのインターネット (IoT)などの技術を活用したプロダクトをデザインする際には、チップやセンサーなどのデバイスの知識が重宝する。

アウトプットの対象となるデバイスや画面も多種多様になっていくため、これまでのデザイン・開発プロセスは役に立たなくなる。例えばUIのデザインを行う場合も、今まではPhotoshopなどの画像系ソフトウェアを使っていたが、複数画面に対応するUIの場合、実際にコーディングをしながら画面生成を行った方が効率が高くなる。

一方で、システムを設計する際にも会社やクライアントにより分かりやすくそのコンセプトを伝える為には、詳細な仕様書を作成するよりも、ビジュアルでのアウトプットの方が伝わりやすい。デザイナーもテクノロジー的な部分もまかなうし、ハードウェアエンジニアがUIをデザインする事もあるだろう

社内の製品開発チームも、Webデザイナー、テクノロジスト、ソフトウェアエンジニア、インターフェイスデザイナー、ハードウェアデザイナー、工学エンジニアなど、実に様々な役割の人々が関わる必要が出てくる。その一方で、企業によってはそんなにも多くの人材を投入する事が出来ない事も多いため、1人の役割が多くなる。それに伴ってどこまでがデザインでどこまでが技術なのかの線引きが難しくなる。

そういった意味では、エンジニアの経験やバックグラウンドを持つデザイナー、デザインのバックグラウンドをもつエンジニアは非常に重要な人材となるだろう。逆にデザイナーからエンジニアに転身する事も珍しくは無い。この2つの職業の境界線はどんどんなくなり始めている。これからは、僕はエンジニアだから…, 私はデザイナーだから… などの言い訳は出来なくなる。

関連記事: デザイナーに向いている (かもしれない) 7つの気質

取るべきアクション: デザイナー/エンジニアのそれぞれのスキルを身につける

もしデザイナーとディベロッパー、どっちのスキルを身につけようかと迷っている場合は、まずは両方の知識を会得する事をお勧めする。例えばWebの場合、基本的なHTMLとCSSが書けないデザイナーは仕事にならないし、UIのクオリティの重要性を理解していないエンジニアは価値が低い。”これは自分の仕事ではない”という感覚は一切通用しなくなる。究極的にモノ作りをしているという観点で言うと、両方共に同じような仕事である

関連記事: どうやったら独学でwebデザイナーになれるのか

3. 複雑なデータを分かりやすく表示するのもデザインの重要な役割になる

シリコンバレーのVC10人が選ぶ 2016年に飛躍するスタートアップにて紹介されているスタートアップの中でも、ビッグデータ等に代表される膨大なデータを人間に分かりやすく表示するサービスへの期待が高まっている。これは、これまでにテクノロジー主導で進められて来た情報の収集、分析がより分かりやすい方法でのアウトプットが求められている事が大きな理由である。

デザインの役割の一つとして難しい機能や情報を、より使いやすく分かりやすくユーザーに届けるという点がある。言い換えると機械と人間の間を繋ぐことが出来るのがデザインなのである。優れたデザインは、分かりやすいものをより分かりやすく、伝わりにくいものをより伝わりやすくする力がある。これからは、使いやすいインターフェイスに加え、分かりやすい情報コンテンツを生み出す事がデザインに課された一つの大きな役割になっていくだろう。

メッセージをよりわかりやすく人に伝えなければならないという点において、優れたデータビジュアライゼーションは新聞社などのメディア企業にとっては欠かせない要素となっていくだろう。すでにアメリカではNew York Timesのようなメディアが積極的にデータビジュアリゼーションの利用を進めている。「データxデザイン」を基本としたコミニュケーション方法はこれからまだまだ発展していくのではないでしょうか。

今後もデータサイエンティストなどの”数字”に強い人達の需要はどんどん高まって行く事は間違いないが、同時にそのデータをと数字をうまく表現する事がデザインの仕事となる。

関連記事: 今注目を集めるデータサイエンティストとは?

取るべきアクション: データを可視化するプラットフォームを利用する

近頃はIllustratorやPhotoshop、ExcelやMatlabなどといった複雑なソフトを使わなくても、Web上でグラフィックを作ることができるツールがいくつも知られている。例えば、New York Timesが積極的に活用していたり、Githubのwatch数ランキングで上位にランクインしていたりと最近人気急上昇中の、データをビジュアライズする為の「d3.js」というライブラリがある。これを利用する事で、複雑なデータをリアルタイムにサイト上にビジュアルで表示する事で,複雑なデータを直感的に理解できるようなサイトが作りやすくなる。

今まで「動かせない」「インタラクティブでない」という制約の中で発展してきた、グラフやチャートというものが、「アニメーションによる表現」や「インタラクティブ性」を獲得してきている。これからもより意味を人に伝えやすく、パターンを発見しやすく、目的の情報に素早くたどり着けるように進化を遂げていくのではないだろうか。この中で今まで無かったようなデザイナーの視点というのはとても重要になものとなっていく。

他にも下記に紹介したようなデータビジュアリゼーションに関わるプラットフォームが幾つかるので試してみると良いと思う。

関連記事: 見える化が加速する -【いまさら聞けない】データビジュアリゼーションとは??

4. プロダクトのサービス化が進む

ここ数年でビジネスモデルにおける大きな改革が進んでいる。一番大きな波はプロダクトのサービス化であろう。2015年の時点で、

  • 世界で最も大きなタクシー会社はUber: 所有している車の数: 0
  • 世界で最も大きな宿泊業者はAirbnb: 所有している宿泊施設の数: 0
  • 世界で最も大きな販売店はAlibaba: 所有している商品の数: 0
  • 世界で最も人気があるメディアはFacebook: コンテンツ作成無し

これらの事実が示唆する事は、ユーザーが感じる価値のその大部分がプロダクト自体よりも、その利用体験を通じて感じる事柄である。言い換えるとプロダクトよりもサービスに比重が置かれている。どんな物かよりも、どんな事をしてくれるかの方がよっぽど重要なのである。また自社サービスが顧客の問題を解決しているかどうかをきっちり検証し、顧客主義を徹底したサービスの提供も必須となって行くだろう。

特に最近ではモノを所有せずに必要な時にだけ利用する、UberやAirbnbなどのオンデマンド型サービスの人気が高まっている事もあり、提供者側のビジネスモデルも大きく変革させる必要があるだろう。

参考記事: 必要な時にだけ利用 -オンデマンド型サービス15選【Uber for X】

取るべきアクション: 製品開発において”サービスデザイン”の概念を取り込む

かつてAppleがデバイスの販売からiTunesやApp Storeを通じてトータルなエコシステムを作り出した様に、メーカー業種の企業にはそのビジネスモデルの変革が求められる。極端な話、今後はサービス化を進められないプロダクトに価値は無いと消費者に思われる時代がかなり近くに押し迫っているだろう。

モノ作りの得意な日本企業は特にそれに加え、サービスデザインの感覚とノウハウを社内に取り入れ、ユーザーからみても価値のある”サービス”の提供が急務になる。それには正しいユーザーエクスペリエンス (UX) の設計と、総合的なサービスデザインのプロセスが必要になる。

参考サービス: 世界市場に響くデザインソリューションでプロダクト作成をサポート

5. 全ての企業にとってデザインがより重要になる

これまでは、ビジネスに対してデザイン性の影響力が強いとされてきた業界は限定的でると考えられていた。主に消費者向けの製品を展開している企業が、より優れたデザイン力を武器にしている。しかし、今後は様々な産業においてデザイン、そしてデザイン的考え方がとても重要になってくる。

これからは見た目のデザイン性に加えて、デザイン的思考があらゆるタイプの業界の企業にとって大切な要素になるであろう。ユーザーが実際にサービスを受けたり、商品を利用する際に感じる利用体験、すなわちユーザーエクスペリエンス (UX) がビジネスの成功への鍵となるからである。

また、経営や組織を動かす際にも、クリエイティブな考え方や、コラボレーション等、デザイン的感覚から生み出される業務の比重が高くなって行く。これは、時代の流れとともに、他社との差別化がどんどん難しくなるからである。部署間を飛び越えてコラボレーションを促進するデザイン的カルチャーを社内に生み出せる企業が未来を作り出していくだろう。

現にアメリカを中心として海外では、BtoBの企業でもデザインの重要性を認識し、デザイン的思考を社内プロセスに採用したり、デザインの部署を設立したり、デザイン会社を買収したりしている。米国金融大手のChaseによるAdaptive Path買収や、IBMによるデザイン事務所の設立、シリコンバレー有数の投資会社, クライナー・パーキンスが著名デザイナーのジョン・マエダをパートナーとして登用。

Google Venturesは、スタートアップの価値を判断するときや、成長ステージにおいてもデザイン力を非常に重要視している事で知られている。多くの企業がデザインの重要性をいち早く認識し、しかるべきアクションを取っている。

関連記事: デザイン的思考が生み出す5つのビジネスアドバンテージ

取るべきアクション: リーダーがデザインの重要性を理解する

ビジネスにおけるデザインの重要性が高まって行くに比例し、役員、マネージャーや事業主任など、リーダーにとっても、これからはデザイン的考えがとても重要なスキルになってくるだろう。物事の捉え方や解釈の仕方、また判断を下すときなどにもデザイン的考察を入れる事で、結果に大きな差が生まれる。これは、変化のスピードがどんどん加速して行く中で、ロジックだけでは説明のつかない状況がどんどん増えていくのも一つの理由。

例えば、使っていて心地の良いUXを兼ね備えているプロダクトが成功への一つの重要なファクターである事は間違いない。それを嗅ぎ分ける嗅覚を持つ事が、物事を正しい方向に導くリーダーには必須のスキルになるだろう。

企業のトップも、”言葉や数字だけでは説明しきれないけれども、どこか良いと思わせる”何かを理解する事が一つの重要なスキルとなる。これまでは、”センス”や”直感”などの言葉で認識されていたが、それこそが、もしかしたらデザイン的な感覚ではないかと思う。判断に迷ったらデザイン理論的に優れた方を選べば間違いは無い。重要な判断を下すリーダーこそ、これからはデザイン的な観点から物事を判断出来る様になる必要がある。

関連記事: 〜日本企業に世界最高峰のイノベーション環境とメソッドを〜 San Francisco イノベーション プログラム

 

筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.

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