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サイモン・シネックから学ぶリーダーシップ 12の極意
TEDで大人気になったトークや、著書『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』で有名なサイモン・シネック。成功する会社とそうでない会社の違いや、ビジョンやパーパスの重要性を説く彼は、アメリカをはじめ世界中でリーダーシップを学ぶ多くの人々から支持を得ている。
彼の提唱するスタイルは「サーバントリーダーシップ」と呼ばれるもので、21世紀のリーダー手法として取り入れている企業も多い。
今回は冒頭のトーク以外にも数多くの素晴らしいスピーチを行っているサイモン・シネックから、リーダーシップに関しての12のポイントを、動画と共に学ぼうと思う。
1. 世界最強チームメンバーに共通する特徴とは?
会社が成長するには優れたチームが必要になる。しかし、どうすれば優れたチームを生み出すことができるのか?そこで彼が注目したのが世界最強と言われるアメリカ海軍のエリート部隊、ネイビーシールズだ。
彼は実際にシールズの現場に出向き、直接聞いてみることにした。現役シールズの隊員の答えは驚くべき内容だった。
「どのような人が選ばれるかは分からないが、自己中なエリート気質の人は絶対に選ばれない。なぜなら彼らは自分のことしか考えないからだ。一方で、一見弱々しい人でも自分より周りの人を優先し、助けられる人が選ばれる」と。
お互いがお互いを信頼し、いざとなれば自分の命に換えてでも相手を助ける。そんなマインドセットの隊員で構成されているからこそシールズは強い。
この人材選出に関しての基準は、企業の人事採用にも役立ちそうだ。
2. 紙コップから学べる人間として大切な教訓
出世したり成功したりすると周りから良い待遇を受けることが多い。しかし本当にそれはあなたの人間性に対して提供されているのだろうか?
以前にアメリカで開催されたとあるカンファレンスで、元国防副長官がゲストスピーカーとして呼ばれた。壇上に立った彼は、小さな紙コップに入ったコーヒーに視線を落としながら、軽く微笑んだ。そして、自身のプレゼンテーションを始める前に、ふと語り始めた…。
もし今あなたがVIPな待遇を受けているとしたら、それはあなた自身ではなく、あなたが現在与えられている肩書きに付随していることを忘れないこと。
いつも謙虚に感謝を忘れずに生きるために定期的に思い出したくなるストーリー。
3. なぜ組織にとってパーパスが重要なのか?
売り上げ目標を重視している企業やチームは多い。しかし、それだけだとどうしても迷いが生じてしまい、メンバーがバラバラになってしまう。
そんな時に大切になってくるのが「パーパス」の概念。目的地を定めること。
数字の達成はあくまで会社が目指すパーパスにたどり着くために必要な “ガソリン” でしかない。車に乗ったメンバーたちがワクワクするような目的地の設定と、定期的な現在地の確認が企業にとって大切な指針となっていく。
4. ホームレスから学ぶビジネスの極意
普段、1日$20しか稼いでいなかったニューヨークのホームレスが、シネック氏がとある工夫をしたことで2時間で$40稼ぐことに成功した。
そこには人間心理をくすぐるマーケティングの基本とも言える秘密が隠されていた。そしてこの教訓は全ての企業が学ぶべき内容。
どんなに素晴らしいプロダクトだったとしても、人間の心を理解していないのであればビジネスを理解していないのと同じである。
5. トップ企業に共通する意外なマインドセットとは?
AppleとMicrosoftの両方の社内勉強会で公演した彼が学んだ教訓。
Appleはどうやって自分たちの活動の品質を上げれるかに注力して話をしていたが、Microsoftの重役は口々にライバル企業に勝つ方法にフォーカスしていた。
そして帰りの車の中でAppleの上級重役に伝えた「競合さんの商品の方がよっぽど優れてますよ」の言葉に対してAppleの重役がいったの驚くべき一言とは?
6. 真の課題は人材ではなくリーダーシップだった
ラスベガスのフォーシーズンズホテル内カフェで出会ったバリスタのノア。彼の接客の素晴らしさの秘訣を追求して得た教訓。
実は彼は以前に他のホテルでもバリスタとして仕事をしていたが、その当時は現在とは全く異なる仕事ぶりだったと語る。
全く同じ人間でも組織の環境でこんなにもパフォーマンスが変わってくる。マネジメントの重要性を痛感させられる内容。
7. ブランディングにおけるデザイナーの役割とは?
ついつい分かりにくくなりがちなブランディング。ユーザーが欲しいのはそのブランドに込められた共感できる信念と自己表現。
ハーレーダビッドソンのロゴのタトゥーを入れる人は大勢いるが、P&Gのタトゥーを入れる人はいない。Appleのパソコンは綺麗に扱われやすいが、Windowsのパソコンはそれほどでもない。
それは、どちらもユーザーがブランドに求めている内容が異なるから。ブランディングにおいてデザイナーに求められる役割とは何なのか?
8. 職場におけるZ世代との関わり方
何かと扱いにくいと言われるZ世代。ストレス耐性が低く、ダメ出しに弱い。そして職場の人間関係においても他の世代とは異なる接し方が求められる。
彼らの特徴を元にどのように接すると良いのか?そして組織マネジメントにおける意外な落とし穴とは?
9. アホの存在価値
何かと “頭が良い” ことが評価されがちな現代社会でアホであることが大切な価値を生み出すこともある。
とあるミーティングで優秀なコンサルタントからのプレゼンがどうしても理解できない彼が、何度も質問を繰り返し聞いてみた。そうすると周りの重役たちから驚くべき反応が…。
自身が「アホである」と豪語する彼がその理由を実例と共に説明してくれている。
10. 人と比べてしまう危険性
SNSなどでどうしても他人と比べがちなのが人間心理。でもそれはかなり最悪な状況を生み出してしまう。
そもそもSNSに多くアップされているのは “盛られた” コンテンツ。それを真に受けると、どうしても自分自身が惨めに感じてしまう。
ある時期、彼自身もライバル著者と自分の本のAmazonランキングを比べてしまっていた。
その後同じカンファレンスでライバルと対談することに。実際に会って話した際に起こった意外な結果とは。
11. 正しいメンターとの関係とは
キャリア、ビジネス、スポーツなど、成長に欠かせないのがメンターの存在。でも自分に最適なメンターってどのように見つければ良いのか?
そして、彼がメンターと仰ぐ1人と会った帰りに初めて伝えた「僕のメンターでいてくれてありがとう」への返答を聞いて、適切なメンターとの関係を語る。
12. 目的達成においてポジティブ思考が重要な理由
人間の脳の構造的にネガティブな思考をしてしまうと、どうしてもその方向に進んでしまう。その理由はネガティブなことが思いついてしまうと、それを考えないようにはできないから。
それを避けるためには常にポジティブな思考や表現への変換が重要。彼はそれをパイロットやスキーヤーの実例を交えてわかりやすく説明してくれている。
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