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海外向けWebサイト作成のポイント Top10
海外向けWebサイトを作ったけれどいまいち問い合わせが来ない。そんな悩みを解消するため海外向けWebサイト作成をテーマとして、海外向けウェブサイトを作るにあたって気をつけなければならないことは正しい英語を使用することだけではもちろんない。
今回はセミナーのテーマとなった”海外向けサイトにありがちな間違いTOP10”をセミナーでのQ&Aと併せてここで紹介する。
1. 英語表記 アメリカ英語 vs イギリス英語
海外向けwebサイトに英語を使った場合、気をつけなければいけないことの1つはアメリカ英語とイギリス語の違いだろう。例えば、イギリスではお問い合わせのページに”enquiry”、メールには”email id”、電話も”telephone”など、比較的堅い言葉を使用する傾向にある。
それに対してアメリカは比較的カジュアルで、お問い合わせには”contact us”、メールは”email”、電話は”phone”などを用いることが多い。また年月日を表記する際、イギリスでは”日/月/年”の順番なのに対して、アメリカは”月/日/年”の順番で表記する。これらの違いは、ターゲットのマーケットに合わせて使い分けることが大事になってくる。
イギリス式表記:
アメリカ式表記:
2. 会社概要ページコンテンツ内容
海外向けウェブサイトと日本のウェブサイトの最も大きな違いの1つとなるのが、会社概要ページである。日本だと、会社名、代表、オフィスの場所、設立年、資本金等々な様々な情報を公開している。しかし海外のウェブサイトでは、会社のビジョン、ストーリー、ソーシャルメディアなどの情報に留まる。海外向けサイトで資本金、売り上げなどを載せてしまうと違和感を与えてしまいかねない。
日本国内で一般的な会社概要ページ構成:
海外で一般的な会社概要ページ構成:
3. 社長挨拶ページ
日本では企業概要の中に社長の挨拶ページが多々見られるが、海外のウェブサイトでは、基本的にそのようなページは存在しない。社長挨拶ページというよりは、会社で働いているチームのページ、または会社を運営している役員のページが一般的であるため社長だけにフォーカスをしない方が海外の顧客には馴染みやすい。
日本国内で一般的な社長挨拶ページ:
海外で一般的なスタッフ紹介ページ:
4. 検索ワードに合わせたURL
SEOやサイトへのユーザー獲得に関連したテクニックであるが、英語で検索したときに検索ワードとURLが一致しているとなお良い。例えば、海外向けwebサイトの事業内容のページURLにjigyouというワードを入れている日本企業があるが、検索エンジンなどで検索する際に、jigyouと検索する人はいないだろう。それよりもcompany/our-serviceとURLに入れた方が、検索の際にヒットしやすい。
jigyou.htmlだと検索に引っかかりにくい:
our-companyだと検索に引っかかりやすい:
5. ミススペル用のドメイン名の獲得
タイプした際に、URLをスペルミスしてしまったとしても正しいサイトを表示できるようにすると良い。例えば、uniqlo を間違えて、uniqroにしてしまった場合、現状では違うサイトに繋がってしまう。uniqroで検索してしまったとしても、uniqloのサイトに飛べるように設定出来ると良い。アメリカのyelpはyelppとタイプしてもyelpに、googleはgooogleとタイプしてものgoogleに繋がるようにミススペル用のドメイン名を獲得している。
uniqroと間違って打った場合,別サイトに飛ぶ:
yelpp.comと間違って打っても表示される:
6. Facebookでシェアした際の見え方
海外ユーザーが多いFacebookでシェアされた際に、人の目に留まりやすいような工夫をすべきだ。具体的には、シェアされた際にロゴ、写真、タイトル、説明、URL全てがきれいに表示されるとシェア性が高まる。逆に、会社名と内容のよくわからない説明しか表示されないと注目されずらいだろう。
シェアした際に写真が表示されるない設定:
シェアした際に写真と説明文が表示される設定:
7. お問い合わせフォームの項目
日本の問い合わせフォームは海外と比べると特徴的であり、聞かれる個人情報がとにかく多い。アメリカでは名前とメールアドレス、そしてお問い合わせ内容などの必要最低限の情報しか聞かれないため、日本のようなお問い合わせフォームに抵抗を感じてしまう人も少なくないのかもしれない。お問い合わせページでは、性別や、年齢など余計なことは出来るだけ聞かない方が良いだろう。
日本国内向けフォームだと項目内容が多過ぎる:
問い合わせページに進む前に規約に同意させる場合も:
項目が少ない海外の問い合わせフォーム:
8. クロスドメイン (www有る無し) 設定
特にアメリカでは、サイトにアクセスする際www無しでもサイトに飛べるようなクロスドメイン設定をしておく必要がある。今日、wwwを省いてタイプする海外ユーザーが増えている。今回、一例としてappleを挙げているが、アメリカのウェブサイトのほとんどがwww無しでサイトにたどり着けるように設定をしている。
“WWW.”を入れないと表示されない:
“WWW.”を入れても表示される:
9. 文字のフォント、サイズ、スペース
文字のフォントの種類、サイズ、スペースを日本向けウェブサイトのままのスタイルにしてしまうと、文字が小さく見え、また文字間隔がつまっている見づらいウェブサイトになってしまう。違和感を無くした見やすいサイトを作るために、文字、行間を大きく(場合によっては小さく)、そしてフォントを海外向けに変える必要がある。
日本語のフォントのままだと文字が小さく、読みにくい:
英語フォントにし、サイズとスペースを大きくする事で読みやすくなる:
10. 使用する色の数
アメリカのウェブサイトは日本と比べて使う色が少なくよりシンプルである。日本では違和感を感じないようなサイトでも、アメリカでは色が多すぎると感じられてしまうこともしばしば起こりうる。例えば、日本の郵便局とアメリカの郵便局を比べると、日本は黄色、オレンジ、赤、青を使っているが、アメリカのUPSは青と白をメインに赤をアクセントに使うだけに留まっている。
多数の色を使う日本のサイト:
利用する色の少ない海外のサイト:
最後に
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