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未来への一歩!Waymo無人タクシーがもたらす驚きの実乗車体験
更新 2024年11月12日
未来の交通手段に一石を投じる革新が既に始まっている。
2023年8月10日、カリフォルニア州が承認した終日有料の無人タクシーサービスが、サンフランシスコ市内で驚きと期待を巻き起こしている。
この新しいタクシーサービスでは、運転手が一切必要なく、ライドシェアサービスですら必要ない。自動運転技術の進化がもたらす未来の一端に迫るこのサービス、一体どのような魅力があるのか。実体験を踏まえた詳細なレビューを通じて、その新しい交通手段の魅力に迫っていこう。
無人タクシー(Driverless taxi)とは?
TechTargetの記事を参考にすると、”Driverless carとはセンサー、カメラ、レーダー、人工知能(AI)を組み合わせて使用し、人間のオペレーターなしで目的地間を移動する車両”とある。
実際にこれまでアウディ、BMW、フォード、グーグル、ゼネラルモーターズ、テスラ、ファルクスワーゲン、ボルボなどの企業が自動運転車を開発またはテストしている。
2024年1月時点、サンフランシスコで代表的な無人タクシーは『Waymo』と『Cruise』だ。
Waymo
Waymoはカリフォルニア州マウンテンビューに本社を置く自動運転技術企業。Googleの親会社Alphabetの子会社であり、2009年よりGoogleの自動運転車プロジェクトとしてスタートした。
サンフランシスコやフェニックスなどの地域で24/7/365 完全自動運転タクシーサービスを展開中。2024年11月よりLos Angelsでも全てのユーザーが利用可能に。
Cruise
Cruiseは、カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く自動運転車の会社。General Motorsの子会社であり、SoftBank, Honda, Microsoftなどの投資家から92.5億ドル(1兆3000億円ほど)を調達し、自動運転車の技術をテスト及び開発している。
Cruise carには、360度見ることができる40以上のセンサーが搭載されており、数百フィート先やダブルパークされた車の周りなどを感知することができる。
さっそく無人タクシーWaymoを使ってみた!
サンフランシスコに来る前から無人タクシーの存在を知っていたので、到着した翌日にさっそく利用してみた。
その乗車体験があまりに驚くもので感動したので、乗車した際に得た知見を1つずつ紹介する。
手軽さが魅力!無人タクシーの使い方
何よりまずWaymoを利用して驚いたのは、アプリでWaymoを呼ぶところから目的地に到着するまでの必要とされる動作が明確かつ簡易であったこと。
当日の動作としてはスマホアプリでWaymoを呼び、乗車し目的地に着いたら降車するだけであった。初めて利用したが、利用方法で全く迷う場面がなかった。
退屈知らず!移動中の楽しみ方
乗車中も退屈しないように前席と後席にそれぞれ画像のようなタブレットがあり、各ジャンルの音楽を聴いたり、実際にどのようなルートを進んでいるのか、残りの乗車時間などを確認することができた。
タブレットには、人、車、オートバイなどが異なる大きさ、形で表示されておりしっかりと認知しているのだとわかった。
安全対策は万全!
無人タクシーということで、UberやLyftなどのサービスのように直接運転手に連絡できないため何か問題が生じた際にどうしようかと少し懸念していたが、杞憂に過ぎなかった。
万が一乗車中に問題が生じた際は画像のタブレットよりリアルタイムでサポートチームに連絡することができる。
さらに、何がしかの理由で早めに降車したい場合もタブレット上のボタンを押すことで近くて安全な場所に降車することができる。
プライバシー保護とストレスフリーな体験
個人的には、無人であることによるプライバシーが保たれていることやストレスフリーである点が非常に大きな利点であると感じた。
UberやLiftなどのサービスも非常に便利であるが、これまでドライバーとの会話であったり、時には車内の匂い、チップ制度などによって必要のないストレスを感じる瞬間が幾度もあった。
そのため、今回Waymoのサービスを利用し以上のストレスが一切なく、初めて利用したためテンションが上がり友達と車内で騒いでも誰にも迷惑をかけることがなく楽しく乗車することができた。
スムーズな移動体験!
Waymoを利用して感じたのは、非常にスムーズであること。
機械が運転すると聞くと、勝手に時に不器用な動きなどが発生するのではないかと感じていたが街中で道が入り組んでいるサンフランシスコ市内でもスムーズに右折や停車をしていた。
それだけでなく、乗車、降車の際には並列駐車を避けたり、出発地付近のパーキング可能な場所に停まるなど他の歩行者や車の迷惑にならないように停車していたことも印象的であった。
急停止や急発進は一度もないのに加えて、予め推定時間は提示されているので特別遅いと感じることはなく推定時間よりも3分ほど早く到着した。
料金は格安!?
Waymoの利用料金がどのくらいかを調べるためにUber、Liftとサンフランシスコ&東京のタクシー料金と比べてみた。(Cruiseはサービスを一時停止しているので比較できず)
条件は土曜日の18時で、東京のタクシーは距離をもとに料金を計算した。(参照記事 : 東洋経済ONLINE , taxisite)
すると、意外なことにWaymoはちょうど中間の料金であることがわかった。サンフランシスコのタクシーを除いて他のライドシェアサービスと相場はほとんど同じであることがわかる。(Waymoは実際に乗車した際の料金でその他は諸費用が加算されるので、実質一番安価ではないかと思われる。)
Waymoの進化は止まらない!
Waymoはどんどん進化を遂げ、現在5th generation。
10 年以上にわたる公道での2,000万マイル(約3,218万km)の自動運転と100億マイル(約160億km)を超えるシミュレーションから得られた情報を分析し、多様で複雑な運転環境に取り組みように設計されている。
5th generationを構成する最新技術は以下の3つ。
Lidars : 車体のトップにあり、300メートルを超える範囲で360度の視野全体に渡る高解像度を提供。周囲の3D画像を描画し、車両の周囲にある物体のサイズと距離を正確に測定する。
Cameras : 500メートル以上離れた歩行者や一時停止標識などの重要な詳細を識別できる長距離カメラ+車体のPerimeter Lidarと連携して動作し、車両近くの物体を正確に検出し死角を減らすのに役立つ。
Radars : 雨、霧、雪などの厳しい気象条件でも物体の速度を瞬時に測定でき、数百メートル離れたところからバイク運転者を検出するなど遠く離れた物体も見ることができる。
結論 : Uberやタクシーよりも利便性が高い!非の打ちどころ無し。
非常に利用方法が明快であることに加えてタクシーなどを利用する際の無駄なストレスも感じることがなかったのが印象的であった。
そのため日本でタクシーを利用する人たちの需要(例えば早く移動したい、移動時間を有効活用したい、電車などの騒音から離れたいなど)を大きく捉えているのではないかと感じた。
値段もUberやタクシーよりも安いのに加えて、ストレスフリーで非の打ち所がない。ベータ版でこのクオリティなら将来どのように進化していくのか非常に楽しみになった。
なんと既にCruiseはHondaとJoint Ventureを作成して2026年度を目安に東京などの日本各地での自動運転車の商用化 を計画している。
日本でもこのような新しく素晴らしいサービスの解禁がされることを願うとともに、これからもサンフランシスコにいるからこそ体験できる最新のサービスを皆さんに共有していく。
補足 : 事故時の補償と責任の所在
最後に無人タクシーに関して疑問としてあるのが、事故が生じた際に誰が補償したり、責任を取るのか?という問題である。
そこで実際に以下のような質問文をCruiseとWaymoのカスタマーサポートに直接送ってみた。
すると、1週間も経たずに以下のようなメッセージを受け取った。
こちらの返信を読み取る限り、残念ながら将来的により内容をシェアするのを楽しみにしているというような曖昧な回答しか受け取ることができなかった。(Waymoは未だに返信なし)
恐らく特定の事象に関して言及するのは法的なリスクがあるため回答が難しいためではないかと思う。
ご参考までに以下にWaymo、Cruiseそれぞれの利用規約などを記載しておく。こちらに補償や責任に関して大きな概要が記載されている。
参考までに安全性などに関してWaymoのCheif Product Officerが実際にWaymoに乗車しながら話している動画がこちら👇
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