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    Brandon K. Hill

    CEO of btrax, Inc

    CEO of btrax, Inc - Design Mentor to Startup Weekend - Contributor to TechCrunch Japan - Guest Speaker at UC Berkeley Asia Business Conference - Guest Speaker at Social Media Week Tokyo - Guest Speaker at 500Startups Japan Day

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  • Apr 18, 2016

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【世紀のイノベーター】イーロン・マスク解体新書

先日Teslaの最新モデルであるModel 3が発表され、先行予約が開始された。$1,000払う事で優先的にこの車両を購入する事の出来る権利に対して、現在までに実に約35万台のオーダーを獲得している。一台の車両価格が35,000ドルである為、単純計算で数週間での先行予約だけで35億円の現金収入、1兆円を超す売り上げ見込みを達成した事になる。

そして、現在の評価額が約10兆円を超え、絶好調に見えるTesla社も数年前までは倒産寸前まで追い込まれる事が何度もあった。このTeslaのCEOがイーロン・マスクである。次世代のスティーブ・ジョブスとの呼び声の高い彼は、これまでに複数の会社を立ち上げ、大きな成功を収めている。同時にその裏には幾度と無い”臨死体験”も経験している。

イーロン・マスクのこれまで

彼の最初の成功は、1999年。27歳の時にオンラインメディアサービスのZip2を3億ドルでCompaqに売却。同年に、その後のPayPalとなるX.comを開始し、2002年にeBayに15億ドルで売却。そのうちイーロン・マスクの取り分は1.8億ドルと言われている。

直後にそれまで稼いだ私財のほとんどを宇宙産業を提供するSpaceXに投入するが、ロケット打ち上げに3度失敗し、資金が7,500万ドルまで低下。ロケット1台の制作費用が9,000万ドルであったため、次の失敗が破産を意味していた。

加えて、彼がSpaceXと同時期の2003年に始めたもう一つの会社、Tesla Motorsに関しても、2008年にリリース第1弾のロードスターに多くの欠陥が見つかり、複数回のリコールをせざるを得なくなった。

その時期はプライベートでもボロボロで、彼の5人の子どもの母親でもある妻との離婚を経験。後のインタビューにて、その当時を振り返り彼は「TeslaもSpaceXも倒産寸前だった」と語っている。

しかし、彼の情熱が実り2008年のSpaceXによる4度目の打ち上げが見事成功し、NASAからスペースステーション(ISS)構築と民間宇宙旅行に関する大規模な契約を獲得。

Wall Street Journalによると、2015年の時点でSpaceXの評価額は120億ドル。最新のロケットFalcon 9の打ち上げにも成功した。今年は最新型のFalcon Heavyの打ち上げを予定している。

一方のTeslaは、2013年に倒産寸前まで追い込まれたが、Model Sの成功、上場、そして2017年発売予定のModel 3は予約の時点で35万を超えるオーダーを獲得した。

マスク個人の資産も回復し、2016年時点でForbesによると彼の資産額は14億ドルを超えるという。以前の記事、イーロン・マスクに関する30のトリビアでも紹介されている通り、2度の離婚 (もうすぐで3度目), 同じ女性と2回離婚するなど、彼の人生はかなりエキセントリック。

では、数々のリスクを乗り越えてきた希代のイノベーターはどのようにして生み出されたのか。彼の経歴やユニークなエピソードを交え、その秘密を探ってみたい。

イーロン・マスクに関するトリビア

Model 3はの名称は本来Model Eになる予定だった

先日発表され、多くの先行予約申し込みを獲得したTeslaの最新モデル、Model 3の名称はマスク自身の強い希望によりModel Eになる予定だった。しかし、これまでのモデル名を並べると”S, E, X”になってしまう彼の狙いがバレてしまい、泣く泣くEを逆さまにして3とした。

2015年度のTesla社からの給料総額は最低賃金の約400万円

米国の成功した企業の重役ともなればその年収は億を超える事も少なく無い。例えば同じTesla社の財務担当であるCFOの年収は約22億円。一方で、社長のイーロン・マスクは給料を受け取る事を拒んでいるが、カリフォルニア州の規定で最低賃金の37,584ドルを致し方なく受け取っている。

子どもの頃はいじめられっ子

育った南アフリカでの少年時代は読書が好きな内向的な性格で、体も小さかった為よくいじめられてたそう。12歳の時には同級生に殴られ、2週間入院した後にその事件が原因で転校する事になった。

死にかけた事もある

2000年に故郷の南アフリカを訪れた際にマラリアにかかり、危うく命を落しそうになる。その経験を元に「休暇は取らない方が良い。命を落とす可能性がある」と語っている。

1週間で平均100時間働き、休暇は12年間で2週間のみ

上記の経験からか彼は滅多に休暇を取らない。実際に過去12年間でとった休暇は2週間だけ。そしてかなりのハードワーカーである事も有名で、彼はここ15年間で一週間に平均で100時間働き、平均睡眠時間は6時間とのこと。

関連記事: イーロンマスクから若者に捧げる成功への5つの秘訣

親・親戚もエキセントリック

彼の育った一家はリスクを取る事が家訓とされており、曽祖母はカナダ初の女性整体師、祖父母は人類初の単発機による南アフリカ – オーストラリア間の飛行を成功させ、父親はエンジニアでザンビアのエメラルド鉱山に投資する起業家でもあった。そしてファッションモデルであった母親は2011年にニューヨークマガジンの表紙にヌードで登場している。

私生活も破天荒

スタンフォード大学在学中に出会った最初の奥さんとは、「君が僕の会社のスタッフだったらとっくにクビにしているよ」と伝え離婚。そのいきさつを後に彼女にメディア記事として暴露される。

参考記事: 米国テスラCEOの元妻が語る”私は彼のβバージョンだった” – 起業家イーロン・マスクの素顔

そして、二人めの奥さんとなるイギリスの女優とは2010年にロンドンのクラブで知り合い、6週間後に婚約。2012年に一度離婚するがその18ヶ月後に再婚。そして、2016年現在離婚調停中。

イーロン・マスクの経歴

  • 1971年6月28日 : エンジニアの父、モデルの母の元に生まれる
  • 幼少期より一日10時間を読書に充てる
  • 8歳の時点で百科事典を含む図書館の全ての本を読み終わる
  • 9歳の時に両親が離婚し、父親と暮らし始める
  • 学校でいじめられ階段から落とされる
  • プログラミング言語のBASICの6ヶ月コースを3日で完了
  • 12歳の時に初めてのゲームを作成し、$500で売却
  • 14歳で実存的危機を感じ、小説 “The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy”に答えを求める
  • 人生の目標を”人類の救済”に定める
  • 17歳でカナダ国籍を獲得しアメリカに移住する
  • ボイラーの清掃のバイトで時給18ドルを稼ぐ
  • 18歳でオンタリオのカレッジに進む
  • インタビュー記事に載っていた重役に電話しランチミーティングを取り付ける
  • 銀行の重役から銀行でのインターンシップの機会を得る
  • 能力は認められたものの、重役専用のコーヒーメーカーを使った事でクビになる
  • 学校の寮でパソコンを売り始める
  • ペンシルバニア大学では物理と経済学を学ぶ
  • 学校内の自宅でこっそりアルコールを売り始める
  • 1994年、ワートン大学から経済学の学位を取得
  • 弟と一緒に医療系のスタートアップの構想を行う
  • スタンフォードの博士課程を2日で退学
  • 弟とZip2を開始し、自らがコーディングを行う
  • 父親から28,000ドルの資金援助を得る
  • 最初の3ヶ月はオフィスで寝泊まり
  • 1996年に初の外部からの投資300万ドルを得る
  • 直後に投資家からCEOを解任され、CTOに就任
  • 1999年にZip2を売却し2,200万ドルを獲得
  • 同年、自己資金でオンライン銀行のX.comを開始
  • 100万ドルでマクラーレン F1を購入し、直後にクラッシュ > 廃車
  • 2000年、PayPalと合併しCEOに就任
  • CTOと使用するOS (Windows vs Linux)でもめる
  • 2000年、大学時代のガールフレンドと結婚
  • ハネムーン中にCEOの座を奪われる
  • PayPalに個人の財産を投じる
  • 休暇中にマラリアで死にそうになる
  • 宇宙産業を開始する為にLAに移住
  • 本を読みロケットの作り方を学ぶ
  • 火星に飛ばす為のロケットを購入する為にロシアに行く
  • 2002年、ロシア製のロケットが高すぎる為に購入を断念
  • 長男誕生
  • 自己資金でSpaceXを開始
  • 誕生10週間後に長男が死亡
  • 2002年PayPalを売却し1.8億ドルを獲得
  • 電気自動車を作成する事を考える
  • 2004年、3人のファウンダーを集めTesla社に投資
  • 体外受精で双子の息子誕生
  • 2006年、初のロケット発射、空中爆発
  • 2006年、NASAからの契約獲得
  • SolorCityの最初の投資家となる
  • 3つ子の息子誕生
  • 2007年、2度目のロケット発射失敗
  • 2008年、Tesla初の車両ロードスターの1台めの受注を109,000ドルで獲得
  • 妻と離婚
  • NASAのを含め4つの人工衛星を積む3度目のロケット発射失敗
  • SpaceX, Tesla共に資金が尽きる
  • 4度のロケット発射成功
  • NASAから16億ドルの契約を獲得
  • インタビューでSpaceXが倒産ギリギリで助かった事に泣き出す
  • Tesla倒産直前のタイミングで投資を獲得
  • 2009年、Model Sを初公開
  • 2010年、元Toyota所有の工場を安く購入
  • Tesla社上場
  • 2度目の結婚
  • 2011年、宇宙旅行を100倍安くする再利用可能なロケットを発表
  • 2012年、Tesla Model Xを発表
  • 妻と離婚
  • Tesla Model S 出荷開始
  • グラスホッパーロケットの着陸実験開始
  • EV用の高速充電ネットワークを開始
  • 2013年、離婚した元妻と3度目の結婚
  • ハイパーループの構想を発表
  • ロケットを大気圏から水上や船への着陸実験を行う
  • 2014年、バッテリー製造用の巨大工場、ギガファクトリー建設
  • 2015年、一台めのModel X出荷
  • ロケット発射失敗
  • 再利用可能なロケット着陸成功

イーロン・マスクの職歴

  • 1995年-1999年: Zip2, 共同創業者
  • 1999年-2002年: X.com > PayPal, 創業者
  • 2002年-現在: SpaceX, CEO兼CTO
  • 2004年-現在: Tesla Motors CEO
  • 2006年-現在: SolorCity 会長

イーロン・マスクのこれからの構想

  • 2016年末: 大型ロケットFalcon Heavy発射
  • 2017年: ギガファクトリー稼働開始
  • 2017年: 一台めのModel S出荷
  • 2020年: ハイパーループ稼働開始
  • 2025年: 火星移住用ロケット稼働開始
  • 生きているうちに: 火星旅行を50万ドルで可能にする

最終的には死ぬなら火星が良いな。着陸の衝撃ではない形でね。- Elon Musk

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