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統計で見る海外ユーザーのLinkedInの使い方
今後より効果的な活用法が期待されるLinkedInは、ビジネス専門のSNSとして求人情報の閲覧をはじめ、業界関係者との情報交換やレジュメによる自身の売り込みといったビジネス面で多く利用されている。
その成長ぶりは著しく1秒に1人のペースで新規ユーザーが増えているという。ユーザー数の増加に伴いネットワークが広がる事で更にその威力を発揮するLinkedInだが、ユーザーは実際どのように使いこなしているのだろうか。
オンラインマーケティングサービスのLab42がLinkedInユーザー500人を対象に行ったリサーチをまとめてみた。
これを見ると、エントリーレベルからエグゼクティブクラスまでそれぞれに多種多様なLinkedInの使い方があるのが分かり、非常に面白い。
プロフェッショナルなネットワークづくりとして、どのSNSを利用していますか?
- LinkedIn 61%
- Facebook 22%
- Twitter 4%
- どれでもない 13%
どのくらいの頻度でLinkedInにアクセスしますか?
- 毎日 35%
- 週に数回程度 32%
- 月に数回程度 16%
- LinkedInからお知らせがきたときのみ 8%
- 月に一回程度 2%
- 数ヶ月一回度程度 6%
- ほとんどない 1%
統計結果:
LinkedInユーザーのうち81%が少なくとも1つのグループに所属しており、そのうち52%のユーザーがディスカッションにも参加している。
あなたの主なLinkedInの使い道とは?
トップレベルエグゼクティブ(CEOなど)の場合
- 仕事探し 9%
- 過去の雇用主とのネットワーキング 6%
- 業界とのネットワーキング 22%
- 同僚とのネットワーキング 13%
- 連絡を取り合うため 18%
- 雇う側として 12%
- 自身のビジネスの売り込み 20%
ミドルマネジメント(人事部など)の場合
- 仕事探し 8%
- 過去の雇用主とのネットワーキング 7%
- 業界とのネットワーキング 20%
- 同僚とのネットワーキング 19%
- 連絡を取り合うため 24%
- 雇う側として 9%
- 自身のビジネスの売り込み 13%
エントリーレベル(新卒など)の場合
- 仕事探し 24%
- 過去の雇用主とのネットワーキング 5%
- 業界とのネットワーキング 19%
- 同僚とのネットワーキング 23%
- 連絡を取り合うため 19%
- 雇う側として 4%
- 自身のビジネスの売り込み 6%
プロフィールをどのくらいの頻度で更新していますか?(500人に対して)
- こまめに更新している 42%
- 時々更新している 38%
- 古い情報のままな部分がある 13%
- アカウントを作って以来更新していない 7%
プロフィール写真を頻繁に変えていますか?
- 頻繁に変えている 37%
- プロフィール写真をのせていない 18%
- まれに変える事もある 33%
- アカウントを作って以来変えていない 12%
広告について:LinkedInに広告部分がある事を知っていますか?
- はい 82%
- いいえ 18%
それらを実際にクリックした事はありますか?
- よくある 20%
- たまにある 40%
- ない 40%
統計結果:90%のユーザーがこのサイトは便利であるといっている。
理由としては…
- (自分の専門分野にいる)他のユーザーをクライアントとしてとらえる事が出来るのでビジネスチャンスの拡大に繋げやすいから。
- Facebookよりもビジネスに向いているから。
- 普段出会う機会の無い様な人材を雇う事も可能であるから。
LinkedInの有料プレミアムサービスを利用していますか?
- いいえ 61%
- はい 26% $19.95/月 – ビジネス
- はい 8% $39.95/月 – ビジネスプラス
- はい 5% $74.95/月 – エグセクティブ
上記の統計を見て注目すべき点は、ページ上に表示されている広告をユーザーがクリックする割合の高さと、全体の4割に近い数のユーザーが有料プレミアムサービスを利用しているというところだろう。
広告部分に関して言うと、全体の半数に近いユーザーがクリックしているという事はそれだけLinkedIn上のプロフィールに基づいてターゲットを絞り込めているということであり、他のSNSよりCPM(1000ページビューあたりの広告掲載料金)のレートがはるかに高いのも納得出来る。
また、多くのSNSが主にそういった広告収入に頼っているのに対して、LinkedInの主な収益モデルである有料プレミアムサービスの利用者数の多さは、ビジネスにおいての利用価値が高い事を意味しており、先日のIPO初日に時価総額およそ100億ドルがついたのも、それだけ今後の展開に対する期待が非常に高い事を示している。
Facebookの圧倒的なユーザー数や、アクティブ率の高さに目を奪われがちだが、着実に収益モデルを確立し、一早くIPOを行ったLinkedInは、まさに”ビジネス”上手である。LinkedInの日本での知名度はまだまだ低いが、アメリカと企業文化の異なる日本社会で、今後いかに受け入れられやすいサービスを展開していくのかが非常に楽しみである。
筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.
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