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【アメリカ市場向け】効果的なランディングページ(LP)の作り方
ランディングページ (以下:LP) というものを知っているだろうか? LPとは私たちが普段目にするようなネット広告やリンクをクリックした際に表示されるwebページ全般のことを言う。
今やネット上で売り上げを伸ばす際に最も重要な役割を果たしているのがLPだ。最適化されているLPであればその効果は絶大で、日系企業でも、もはや当たり前のように利用しているだろう。しかし、国内でウケていたLPが海外でそのまま通用するかと言われれば話は変わってくる。
そこで今回はアメリカ市場向けに効果を発揮しているLPの作成方法を紹介するが、その前にLPに関するアメリカのトレンドを紹介する。
■スマホに対応してないLPは、アメリカでは見向きもされない?
アメリカ市場ではモバイルフレンドリー(スマホでも閲覧しやすい状態)にすることがコンバージョン率をあげるために不可欠だ。Flurryの調査によると、アメリカ人は平均で1日に162分もの時間をスマートホンの閲覧に費やしているという。この数字が意味するのは、かなりの確率でスマホからLPに飛んでくる可能性があるということだ。
暗黙の5秒ルール
Aberdeen Groupという調査機関によると、1秒ロードが遅れると11%の見込み訪問者が減るということがわかった。驚くのはまだ早い。それと同時に16%もの顧客満足度が下がり、コンバージョン率も7%下がる。1秒でもこれほどの差があるため、もはやロードに5秒もかかっているようじゃ見込み訪問客は愚か、競合企業すらみてくれないだろう。
だからこそ、雑然としたビジュアルは避け、LPはシンプルを極めること不可欠。大量の写真や情報でロード時間が伸びては元も子もない。ネット上の戦いは秒単位であり、その数秒でどれだけ優れた見せ方が出来るのかが勝負の分かれ目となっている。
一瞬で注意を引くことがどれほど重要か分かっただろうか。それでは、数秒でweb訪問者を引き込む、アメリカ市場向けLP作成方法を紹介していく。
■LPを作る前に自問自答するべき4つの質問
LPを作り始める前に、まず確認しておくべきことが4つある。
1. 自身が提供するものを理解しているだろうか?
売り出そうとしているサービスまたは製品は、日常のどのような課題を解決するのだろうか?このキャンペーンは何が特別なのか?顧客にとってどれ程の価値があるのだろうか?
2. 顧客、ターゲットのことを本当に知っているだろうか?
LP上の全ての判断基準となるのが顧客ニーズと特性だ。だからこそ、ターゲットの特性は必ず把握しておこう。ターゲットについてはペルソナとして書き出すと、整理しやすいので推奨する。
3. 競合を調査しただろうか?
同じようなサービスや製品を売り出している企業はいないだろうか?その企業のLPと同じ売り出し方をしてしまっては差別化は謀れない。競合のLPを調査することで自身のLPのアイディアをブラッシュアップすることにも繋がる。最低でも、一度は目を通しておこう。
4. ターゲットにささる色を知っているか?
ちなみに、売り出すサービスや製品に応じて基調となる色を変えるのが好ましい。下にリストアップした色がもたらす印象はそれぞれ違う。また、どのような用途で使用されているのかを簡単にまとめたの参考にして欲しい。
色がもたらす効果についてもっと詳しく知りたい人は【こんなにも凄い】色が人の心理や行動に与える影響とはを参考にしてみることをオススメする。
■ 秘訣、9つ
4つの質問に答えて、LPを作る準備が整っただろうか?それでは、Above the Fold(スクロールせずみれる画像)の効果的な使い方を下の図をもとに説明する。この9つをしっかりとおさえることができたら、あとは順にLPを見てもらうことができるといっても過言ではない。登録の確率は格段と上がるだろう。
1. 広告コピーに関連したページヘッドライン
LPのヘッドラインはSNSで掲載している広告のコピーと関連させよう。SNSの広告をクリックしたあと、あなたが作成したLPを見たときに「あれ?」と迷わす時間があればあるほど、コンバージョン率はどんどん下がる。1クリックあたりの費用を下げるためにも、web上の広告とLPのヘッドラインには一貫性を持たせることを意識しよう。
2. 簡潔なヘッドライン -主張は分かりやすく-
ページ訪問者が真っ先に読むのがヘッドラインだ。ヘッドラインが分かりづらく、つまらないものでは、誰もそのページには留まらない。自分たちが最も主張したいポイント、どんなメリットを享受できるのかをユーザーに簡潔に主張できるキャッチコピーを考えよう。
3. 文法の間違いはNG
文法のミスはユーザーの信頼を真っ先に失わせる。だからこそ、書いた英文は2、3度読み直し、他の人にもチェックしてもらおう。ネイティブにチェックしてもらえればベストだが、ネイティブでも文法を間違うことがあるため、細心の注意を払わなければならない。
また、長文だけで説明するよりも箇条書きにして、ユーザーが読み取りやすくなるような工夫もしておくと良い。
4. 社会的な証明
外部による評価は、信頼を獲得するために最適な手段だ。たとえば、利用者のレビュー、特集された記事、また第三者期間による認証スタンプを掲載しよう。(ビジネス事務所、世界最大の認証期間であるVeriSignなど)
例えば、ACLensという眼鏡店では、VeriSignの認証スタンプを掲示しただけで41%ものコンバージョン率、各取り扱いでは58%もの収入が上がった実績がある。
5. ユーザーにささるCTA(Call to Action)
CTAとは日本語訳すると行動喚起といったところで、”今がお得!”とかそういった呼びかけのことだ。
FirefoxではこのCTAを”Try Firefox 3”から”Download Now – Free”に変えたテストを行なった際、その間だけでも500以上のダウンロードを獲得したという。それほど、言葉選びが数字を左右する。
アメリカ市場でクリック率をあげるためには以下のワードを駆使しよう。
“Only 2 days left”, “Limited Supply”, “Don’t miss out”, “Free”, “Shop”, “Get”, “Save”,“Book Now”, ”New”,“Buy”, “download now”
また、これらの言葉を目立たせるにはホワイトスペース(余白)を活用すると良い。主張したいポイントを際立たせ、かつつロード時間を短くするので、非常に効果的だ。CTAを目立たせる工夫は次のポイントでも紹介する。
6. ボタンの工夫
登録フォームに飛ぶボタンは必ず、Above the Foldに収めよう。効果的なCTAとボタンの良い例が上の図のlgalzoomだ。彼らの登録ボタンはコンプリメンタリーカラーのボタンが目の付きやすい位置に置いてある。さらに、価格ですらCTAの効果を発揮しており、すべてが登録までのスムーズな誘導に繋がっている。
コンプリメンタリーカラーとは?
コントラストカラーとは、文字通り対照的な色同士のこと。購買意欲を向上させるといわれているオレンジのボタンの隣に、青をおくことで登録ボタンを上手く際立たせることができている。
ちなみに、登録フォームを直接Above the Foldに載せるのも有効手段の一つなので覚えておこう。ただしその際、記入してもらう項目はファーストネームとメールアドレス、最小限の注意事項だけに留めたい。ユーザーに面倒臭いと思われるフォームでは、いくらLPを工夫したところでコンバージョンは上がらないだろう。
7. リンクページは最小限に
HPなど、普通は沢山のリンクを掲載することが良しとされるかも知れないが、LPでは話は別。LPは常にシンプルであることが求められるため、必要最低限のリンクのみを分かりやすく掲示することを意識しよう。
8. ビデオを掲載する
ビデオを活用することで、80%以上もコンバージョン率が上がるといわれている。
売り出している製品やサービスに関連するスピーチ、体験者の感想を収めたビデオなど。ページ訪問者が、そのサービスを深く知ると同時に、ブランドイメージ引き込まれるようなビデオが理想。
ただし、LP全体のシンプルさを失わせないことは忘れないように。
ちなみにbellroyはイメージや動画を絶妙に使っている良い例なので紹介する。彼らは、自社が売り出す財布の画像やビデオをぺージ上にうまく散りばめており、ブランドイメージを高めると同時に、数々の商品を紹介することを可能にしている。
9. LPに終わりはない。A/Bテスト継続し、最高のLPを目指そう
A/Bテストとは画像やキャッチコピー、CTAの色や場所を変えるなど、2パターンのLPを同時にリリースすることで、それらのクリック率コンバージョン率を比較する実験のことだ。A/Bテストを継続して行うことで、どんどんと質の高いLPを仕上げることが出来る。LPをリリースするときは必ず2パターンずつリリースし、常に最適化させていくことを心がけよう。
ただし、注意しなければならないのは、テストする2パターンが全く違うものにならないようにすること。テストであれ、サービスや商品の一貫性を保つことがコンバージョン率を上げることに変わりはない。ユーザーの戸惑いを生まない程度の、細かいポイント毎にテストしよう。
■ 信頼を獲得する7つの方法
ここまで、Above the Foldで目を引きつける秘訣を紹介してきた。では、つぎにユーザーの信頼を高め、コンバージョン率をあげるためのポイントを簡単に7つ紹介する。
1. 電話番号、メール、SNSアカウントから住所に至るまで、全てを載せる
-ユーザーに対して手厚い対応ができることをアピールしよう。
2. 誇張しない
-出来ないことを約束した瞬間に信頼は失われるので、絶対に避けよう。
3. 人の顔を載せる
-人の写真はページ訪問者に安心感を与える。
なかでも女性の笑顔の写真が最も信頼度を上げるという調査結果があるようだ。
4. ターゲットに合った言葉選び
-ネイティブやSNSから情報を仕入れ、ミレニアル世代がターゲットならばミレニアル世代に適した言葉を使おう。
5. プレビューやお試しを提供
-コンバージョンを上げるだけではなく、製品やサービスに自信があることを示すことができるらしい。
6. Logoは定位置へ
–自社のブランドを最優先に考えることは忘れてはならない。統一感を演出することで、戦略的にブランドイメージを高めることができる。
7. 視覚誘導
ボタンを強調する手段として、印をつけたり、ボタンを指差している人の画像を載せたりということも、アメリカ市場ではよく使われている。
これらが信頼を高めるために有効な7つのポイントだ。しかし、LPはweb上の戦いであるため、検索されなくてはせっかく作った良いLPが誰の目にもとまらない。そこで、SEOを少しでもあげる工夫の仕方を4つ紹介する。
■ 検索でヒットするLPにするために
- URLの中に検索ワードとして引っかかりやすい言葉をタイトルにいれる
- タイトルにも含めたように、文中にもキーワードを含める
- SNSでシェアできるボタンを目立たせて、拡散してもらう仕掛けを作る
- 関連するメタタグをつかう
-キーワードを含んだメタディスクリプションはもちろん、イメージを描写するものにはAltもいれるといい-
(ただ、これらは都市伝説的なところも多いので、「工夫しといて損はない。」というくらいで考えておこう)
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