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英語が出来るとこんなにも広がる可能性
みなさんはいつから英語を学び始めただろうか?おそらく多くの日本人は早くて小学生、少なくとも中学生のころからだろう。日本国内で教育を受けた人は多くの場合、約6年以上英語教育を受けた事になる。
しかしながら、その程多くの年数を掛けせっかく受験で英語を一生懸命学んでも大学に入ると「俺、日本で働くから英語必要ないから」または「英語しゃべれないから〜」という言葉をよく耳にする。
もちろん日本での日々の生活の中で英語を利用するシーンは少ないし一部の企業や業種を除いて仕事で必要に迫られるケースも稀である。
しかしながら、こちらアメリカで生活していると、他の国から来た方々の英語力には開きがあり、その中でも日本人の英語力は高いと思われていない。
6年以上も英語を学んでいるのに未だに身に付かないのはなぜだろうか? そこで今回は日本人の英語能力について、そして英語ができるとどのように可能性が広がるのかについて3点紹介しようと思う。
英語が出来る事で得られる3つのメリット
なぜ英語身につける事が重要なのか?以下の3つに理由があげられると考えられる。
1.インプット: 圧倒的な情報量の差
まず一つ目にあげられることが英語と日本語での圧倒的な情報量の差である。例えば「スタートアップ」という単語について調べるとする。日本語で「スタートアップ」をGoogle 検索した場合、約29,700,000件の関連リンクが出てくる。
しかし英語で”Startup”と検索するとその結果は約389,000,000件であり、たどり着く事の出来る情報に大きな差がある。(2020年06月時点)もちろんこれは「スタートアップ」という言葉自体が英語だからという理由もあるだろう。(関連記事)
しかしながらそれを考慮した上でも、英語と日本語にははっきりとした情報量の差がある。あなたが今勉強している分野でもきっと英語でしか得られない論文が多くある。
趣味の分野でも、日本語では得られない知識がたくさんあるだろう。もちろん、日本に関する情報に関しては、日本語の情報量の方が多いだろうが、英語で検索する事で、その事柄について外国人の目から見た意見などを英語で読む事もできる。
2.アプトプット: 世界への可能性が広がる
アメリカの大学と比べると日本の大学生はあまり勉強しない事で知られている。しかし、中には専攻分野、または趣味の分野において非常に優秀な学生もたくさんいる。
留学中に感じた事の一つなのだが、他国の優秀な学生はいくら発音が悪かろうが、文法的に間違っていようが、自分の意見や考えを英語で発言できるという事である。一方、日本の学生はいくら思考能力が高くても、英語能力が追いついていないという事が多々ある。
優秀な頭脳+英語が加わるだけでも、彼らの活躍できるフィールドワークは日本だけでなく、海外にも広げることができる。
いくら心に響く言葉、考え、人を変えるようなことを話していたとしても、もしそれを届けることができるのが日本語を理解している人々だけなのは、ひどくもどかしいということだ。もし英語を話せるようになり、メッセージをより多くの人に伝えることができるようになったらきっと環境、可能性はさらに広がるだろう。
3.生活レベル: 英語は高収入につながる
上にあげた2つの理由はあまり直接的には自分たちの生活に関わってこないと思うかもしれない。そこで直接的な要因も紹介する。先日、THE NATIONにあがった記事によると、英語能力は人々の所得にも関係するそうだ。
国民総所得ランキングに入った、ノルウェー、オランダ、デンマーク、スウェーデン、フィンランドの5ヶ国は同時に英語能力においても高い能力を示しているのだ。ちなみに収入ランキング上位10ヶ国に唯一入っているアジアの国は日本ではなくマレーシアである。
「英語能力が高いこと」と「国民総所得が高いこと」の関係の理由の1つが、英語は今でも商業、科学、テクノロジーの分野においての共通言語であるからである。つまり世界共通語+日本語という強みがあることにより、所得にまで好影響が出るということだ。またこのような見方もある。
Harvard Business Reviewによると、「英語能力が高い」ことにより、好循環が生まれているのだそう。
英語能力が高いと収入が高くなる。つまり順繰りに政府や個人個人が英語能力をさらにあげるために英語教育に投資する→そして英語能力がさらにあがるというサイクルだ。例えばもしも英語が話せたら、就職先の幅も広がる。つまりそれだけ得られるチャンスも増えるということだ。
さらに驚くことに、この記事によると英語能力が高い国に住んでいる人々は生活に対する満足度も高いということだ。
日本人にとっての英語とは?
「日本人は英語が苦手だ。」という固定概念はいつから始まったのだろうか?日本人の英語教育のピークはおそらく受験時代だろう。受験英語において必要とされるスキルは主に長文読解をいかに早く効率的に読み取るかという能力である。
日本の六大学の英語の試験をみていると、出題される問題は簡単な日常生活の会話文から、大学の授業で出題されるような学術的文章など様々だ。そのような問題を何百問と解いてきているのにも関わらず、なぜ多くの日本人は「英語が苦手」というレッテルを自ら張ってしまうのだろうか?
日本人の英語の一番の強みはReadingだろう。先ほども述べたように、日本人留学生の読解力はほかの留学生に引けを取らない。
しかし、一番日本人が苦手とするスキルはSpeakingである。Speakingというのは一番目に見えて見える英語能力であるから日本人は”自ら”「英語が苦手」というレッテルを貼ってしまうことが多い。このレッテルを貼ってしまう要因を2つ紹介しよう。
減点方式の英語教育の弊害
アメリカに来てみると分かるのだが、はっきりいって英語は”通じればよい”のだ。少々文法が間違っていようが、発音がズレていようが、コミニュケーションを取りたい内容が相手に届き、理解してもらえた時点で英語が出来る事になる。
その一方で、特に受験勉強を中心とした日本の英語教育どうだろう?少しでも文法が間違っていれば、減点対象になり、一つの質問に対して一つの答えしか存在しない。このような方法では、間違えるのが怖くて、英語を使う事に逆に萎縮してしまうだろう。
実際、現実の英語環境では、多少文法が間違っていた所で大きな問題になる事は少ないし、それぞれのシーンに応じて自由な発想で発言するが一般的だ。そして難しい単語や表現を使う事が極端に少ない。
恐らく日本の中学校で学んだ単語や表現が理解で切れいれば、日々の生活で困る事はほとんど無い。逆に言うと、高校教育以降で教えられる英語は、実際の生活ではほとんど使われる事の無い無駄に難しい表現で溢れている。
発音に対する恐怖心
多くの人々が気にしていることが「発音」である。
事実、日本の英語教育において実践的な会話の機会はほとんどない。中学、高校では英語母国者が教えるクラスはあるが、高学年になるにつれて受験英語に特化した授業が多くなっていく。さらには受験英語のクラスをとるために塾に通うケースが主流だ。
確かにそのような状況で Speaking能力をあげることは困難であろう。
実践的な練習をしていないがために、発音に気を取られすぎてしまい、結局英語母国者と話すときに緊張してしまい、話せなくなってしまうというケースが多いと思う。しかしながら、実際アメリカ国内にいても、英語母国者ではない人はたくさんいる。
特にサンフランシスコでは、アメリカ人といっても様々な言語で話している人もおおく、すべての人が流暢に話せる訳ではない。実際、あまり英語が話せない人でも一生懸命、英語母国者と話し、実際にコミュニケーションをとれている人は多くいる。
もしも話せる機会が日本、または海外であるのであれば、積極的に話しかけ、文法的に間違っていたとしても、「伝えたい」という姿勢を見せれば必ず伝わるはずだ。
特にSpeaking能力は机の前でいくら勉強しても得る事ができない能力なので、まずが「これを伝えたいのだ」という強い意志表示から始まると思われる。
現在では多くの英語を学ぶツールがある。その中から自分にあった英語学習を進めてみてはいかがだろうか?
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