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アメリカ型のプレゼンでの注意点 –よくある10の失敗-
英語のプレゼンにおけるよくある10の失敗例をご紹介したい。
プレゼンにおける失敗例:
完璧な内容にしようとしてしまう
プレゼンの目的はストーリーを伝え自分の思っている内容を相手に理解してもらう事です。また、オーディエンスが求めるのは分かりやすくポイントがクリアに伝わる内容になります。その場合、必ずしもプレゼンター自身が、”完璧” と思う内容で無くても問題はありません。
解決策: プレゼンの内容に優先順位を付け、最も伝えたいポイントを1つ, 次に伝えたいポイントを最大3つまでに絞り込み、まずは最重要ポイントを伝える事にフォーカスしましょう。副次的な内容に関しては、最悪削っても良いぐらいの覚悟で。
オーディエンスを理解していない
同じトピックのプレゼンでも、目の前にするオーディエンスの種類や層によって細かな内容の調整が必要です。例えばIT系に関する内容であれば、オーディエンスのリタラシーレベルに合わせて専門用語を使うかどうかを判断します。特に英語の場合、状況によっては、かなりカジュアルな表現が好まれるときがあります。
解決策: 事前に相手の年齢層や職業、知識レベルを理解し、資料作成及びスピーチの内容の吟味を行う。
自信なさげにプレゼンを始める
ある程度の謙虚さが美徳とされる日本と違い、特にアメリカではプレゼンターの自信が無さそうな話し方をしてしまうと、一気にオーディエンスのテンションが下がります。特にスタート時が非常に重要。これは、プレゼンスタート後、平均30秒でその後の注目度が左右される事が理由です。その後どれだけ挽回しようとしてもかなり難しいと思われます。
解決策: プレゼンスタート後2,3分はどんなに自信が無くても、大きな声でクリアに話す事。その際には大げさなジェスチャーも大切。
和製英語、和製簡略後を使ってしまう
日本国内で利用している英語的表現や、アルファベットによる簡略表現は、意外と海外では通用しません。日々無意識のうちに利用している表現でも、英語でのプレゼンを行う際には要注意です。
解決策: 事前に表現内容が通用するかを調べ、必要に応じて修正を行う。可能であればネイティブチェックをいれる。
海外で通用しない和製英語表現例:
SNS > Social Networking Service PC > Personal Computer, Desktops LP > Landing Pages コストダウン > Cost Reduction タッチパネル > Touch Screen バージョンアップ > Update プラスアルファ > Added Bonus テレビゲーム > Video Game “Sorry”を多用してしまう
謝らない事で有名なアメリカ人ですが、プレゼンの際も然りです。もし言葉に詰まったり、説明内容を忘れてしまったりしても、決して”Sorry”の一言だけは使わない様にして下さい。それによりオーディエンスが不安になり、エンゲージメントが下がってしまいます。そして、Sorryの理由の説明も不要です。
解決策: 予定していた通りにスムーズにプレゼンが進まなかったとしても、意外とオーディエンスは気づかないものです。どんな事態になっても、涼しい顔をしていましょう。
個人の意見を客観的事実として表現してしまう
相手にプレゼンの内容を納得してもらうには、しっかりとした客観的事実/データを提示する必要があります。そのデータ無しに、自分の主観を元に説明してしまうと、オーディエンスに簡単に見破られてしまいます。
解決策: 事前に説明する内容をバックアップできる客観的データをなるべく多く集め、その中でも最も説得力のある事実や数字を提示しましょう。
説明する情報が多過ぎる
恐らく日本的感覚で一番多いミスがこれ。説明内容やスライドのコンテンツの情報量が多すぎるため、オーディエンスが全くその内容について来れなくなってしまいます。やっと理解してもらっても、恐らく次の瞬間には忘れてしまいます。
解決策: 自分が思っている情報量の1/2を目安に出来る限り内容を削りましょう。スライドの枚数は最大でも12ペードに納め、話すスピードも普段の2割り減で。
スライドのコントラストが弱い
多くの場合、スライドの内容はプロジェクターによって投影されます。その際に、パソコンの画面で見るよりも随分と文字が読みにくい事があります。これはスライドのコントラストが低すぎるのが原因です。
解決策: 背景の色と文字の色はなるべくコントラストの強いものを。背景が白の場合は、文字は暗めに、暗めの背景の場合は、白の文字で。
スライドに利用しているフォントが間違っている
英語によるスライド作成に慣れていない場合、どのようなフォントを利用して良いかが分からず、間違ったチョイスを行ってしまう場合があります。
解決策: 選ぶ基準は読みやすさ重視て、フォントのスタイルも2つ以上は使わない様にしましょう。
異なるフォントによるスライド例:
プレゼンの締めが弱い
プレゼンスタート時と同様に、最後の締めの部分で自信なさげにしてしまうと、オーディエンスからの印象が悪くなってしまいます。
解決策: 締めの部分では、自分が一番伝えたい内容をいま一度自信をもってはっきりと伝えましょう。それにより、オーディエンスの記憶に残るプレゼンテーションになります。
筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.
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