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アメリカ企業にインターンして気づいた世界進出へのポイント (前編)
こんにちは。EC studio 代表の山本と申します。私は日本の中小企業のIT化を支援しているEC studio という会社(社員数30名)を経営しています。
自社サービスの「チャットワーク」を英語圏展開していくにあたってチャットワークのウェブサイトを英語化するだけでは世界の市場には食い込めないと判断し、サンフランシスコに2ヶ月滞在することを決めました。
単にアメリカに来たからといって、現地の情報収集やネットワーク構築は不可能であるため、英語圏展開を支援していただいているbtrax(ビートラックス) の社長室を間借りする形で滞在しています。
渡米して3週間が経過し、これまで得た日本市場とアメリカ市場の違いや、日本の経営とアメリカの経営の違いなどを、私の目線で気づいたことをゲストブロガーとして寄稿させていただくことになりました。
衝撃を受けたアメリカ企業のワークスタイル
私は学生時代に起業し、会社に勤めた経験がなかったこともありマネジメントの未熟さから次々と退職者を出してしまった経験があります。そこで1年間に1000名以上の経営者に教えを請い、マネジメントを一新し組織診断で2年連続日本一社員満足度の高い会社に認定されました。
※著書「日本でいちばん社員満足度の高い会社の非常識な働き方」
10年以上会社を経営し、いろんなワークスタイルを見てきたつもりですがbtraxに入社してみると衝撃の連続でした。
日本の会社では当然あるものがない・ない・ない。
- 朝礼
- 日報
- 勤怠管理
- 残業
もちろんアメリカでも会社にもよると思いますが、このような環境であることはごく一般的だそうです。
私の書籍の中の項目の一つに「21時以降は強制退勤」という項目があり、日本では「21時以降残業がなくていいですね」と言われますが、アメリカ企業に勤めてる何人かに書籍を渡したところ「え?21時まで働かなきゃいけないの?」と怪訝な顔をされました。。。
その他にも
- プロセスよりも結果を重視する
- なるべく定時に帰れる様にする
- 家から出勤出来る日がある
- 責任者を明確にする為に必要の無い情報共有は行わない
- 仕事とプライベートは明確に分ける(社員の結婚式にも参加しない)
- 仕事以外のレクリエーションは強制せずに自由参加(社員旅行、合宿)
- 担当者が責任を持って意思決定していく
- 結果が出せない社員はリストラされる
上記のような情報自体は以前から知っていましたがこちらに来て思ったのは、入ってきた情報や事実だけを日本の感覚や価値観で判断してはいけないと思いました。
狩猟民族で移民国家、民主主義と自由を最大限尊重し、個人主義。背景にあるものがそもそも違うため、このワークスタイルがアメリカでは最適であるということを肌で感じました。
また、経営者の一番の仕事は一人一人のスタッフがそれぞれ働きやすいような環境づくりだったりもします。
その他にも大きな違いとして、日本の中小企業の多くの経営者は売上を上げることに意識の多くを費やしています。
しかしアメリカでは売上を上げることは難しくなく、いい人材を採用する・引き止めることが難しいとのこと。売上が上がっているにも関わらず、会社を継続できないケースが多々あるそうです。
必然的に経営者には高いマネジメント能力・リーダーシップ能力が求められることになります。
日本企業が世界進出するに当たっては、これまでの価値観を一旦脇に置いて、アメリカ企業や市場のことを知らないと世界進出で成功できないと痛感しました。
前編は日本企業とアメリカ企業の違いについて書きましたが後編はいよいよ日本市場とアメリカ市場の違い、世界進出への切り込み方について、これまでの気づきを書きたいと思います。
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