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チャットボットはどのように企業で活用されているのか?
Facebookは2016年4月のF8カンファレンスでFacebook Messenger ボットを大々的に発表しました。Facebook Messenger ボットの他にも、Skype、Line、Kik、Telegramが同様のボットを発表しており、ボットへの注目度が急速に高まっています。
シリコンバレーではレストランの推薦やECなどのチャットボットや、チャットボット開発者向けの解析ツール、チャットボットをプログラミング不要で作れるツールなどのスタートアップが続々と登場しています。
誰もが知るようなアメリカの大企業でも新しい顧客とのチャネルとして、チャットボットを積極的に活用しているところもあります。今回は、大企業のチャットボットの利用事例についてご紹介します。
1. 決済サービス PayPal
Facebookはチャットボットの初期の取り組みとして、PayPalと提携し、メッセンジャー上でユーザー同士のお金の取引を可能にしました。メッセージを送る感覚で手軽にお金のやりとりができるのが魅力です。
Facebookメッセンジャーのプロダクトマネージャーであるデビットマーカス氏によると、このプロジェクトはユーザーが他のサービスへ流出することを防ぐため、これからはStripe, PayPal, Braintree, Visa, MasterCard, American Expressなどの主要な支払いサービス業界の企業と協力し進められていくとのことです。
2. ショッピングアプリケーション Spring
ハイセンスなデザインが特徴のファッションECサイトのSpringはチャットサービスKikでパーソナルショッピングアシスタントのチャットボットをサービス向上のために活用しています。チャットボットはユーザーが選択した商品カテゴリや価格といった5つの項目から購入する商品の決定を手助けしてくれます。
このAIによるメッセンジャープラットフォームという取り組みは、AIとユーザーの自然な対話によってビジネスが成立する仕組みの先駆けになるのではないでしょうか。
3. お天気情報サービス Poncho
Poncho(ポンチョ)はFacebookメッセンジャーを使用した天気情報を配信するチャットボットです。はじめに自分の住んでいる場所や予報が欲しい時間帯を伝えると、ポンチョというキャラクターから面白いGIFアニメやジョークを交えて友達と対話するようにパーソナライズした天気予報が送られてくる仕組みとなっています。
ポンチョは、彼は1日に一度質問をすることで常に学習し、配信するコンテンツを更新していきます。ポンチョを学習させることが楽しみになってくるかもしれません。
4. 旅行検索サービス Booking.com
ホテルを簡単に予約できる、旅行検索サイトとして知られるBooking.comは、自社サイトやアプリに第三者をつなげる独自のチャットボット機能を提供しています。同社のチーフプロダクトオフィサーのDavid Vismans氏は、Facebookのプラットフォームは滞在者と滞在先のホテルと言った第三者をつなげることができないため、独自のニーズに対応したチャットボットを作成することに至ったと話しています。
また、顧客サポートとして42カ国の言語に自動翻訳を行うテンプレートを提供しており、長期的には独自の翻訳機能も開発する予定です。
5. 検索エンジン Yahoo
Yahooはニュース・天気・バーチャルペットサービス(バーチャルの猿のペットに絵文字を送ると、「旅」の最中に撮った写真をシェアする)メッセンジャーアプリKik・Facebook Messengerにて提供を開始しています。
さらに後者のプラットフォームのみにおいてファイナンスサービスも行っています。ニュースのボットは、トレンドの記事を提供することはもちろん、その記事やニュースをそのままFacebook Messengerにて友人にシェアすることもできます。また、Yahoo ファイナンスは株式市場の最新情報や関連ニュース、また「ユーザーが自分のお金に関して起きていることを学べるようなゲーム」を提供しています。