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    Yu Namie

    Yu is passionate about how innovative ideas impact on the global society. Graduated from MA international studies at the University of San Francisco.

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  • Jun 12, 2018

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アメリカで話題の個人間送金サービス Zelle(ゼル)とは

世界ではキャッシュレス化の波が広がっている。日本の隣韓国では、非現金決済時の消費税減税制度を取り入れたことなども後押しキャッシュレス決済の割合が9割を超えた。

また、イギリス、オーストラリア、シンガポール、カナダ、スウェーデンなども政府による非現金化に向けた取り組みにより、キャッシュレス決済が全体の7割から5割を超えている

アメリカでは、政府主導の取り組みがなされているわけではないものの、46%がキャッシュレス決済というデータがあり、普段は現金を持ち歩かないという人も少なくない。

キャッシュレス化が進んだ社会では、クレジットカードやデビットカードはもちろんのこと、最新Fintech(フィンテック)による様々な支払い方法がそれぞれの地域で登場している。今回は、そんなキャッシュレス化のスピードを後押しする、アメリカで話題のFintechサービスのZelleを紹介したい。

話題のFintechサービス「Zelle」 とは?

Zelleは2017年6月にスタートしたばかりのP2P口座間直接送金サービスで、サービス開始当初から30以上のアメリカ国内金融機関とパートナーを結んだことで話題を呼んでいた。

Zelleは単独のモバイルアプリではなく、各銀行が運営する口座管理アプリやWebサービスの機能を導入している。累計取引金額の成長も著しく、2018年の第一四半期では250億ドルの取引きがあり、前期の2017年の第四四半期から15%の伸び幅になっている。

また、アメリカで大手銀行の1つである、バンク・オブ・アメリカではすでに300万人がZelleを利用しており、1日に平均1000人ずつユーザーが増え続けていると報告されている。

Zelle image

個人利用者にとってのZelleのメリット

ユーザーにとってのZelleの魅力は何と言っても、時間や手間をかけることなく、様々な場面で支払いができる送金方法を提供している点だろう。もちろん、ATMや銀行に行くことなく、モバイルやパソコンから数分で口座間送金を完了することが出来るのだ。

なお、Zelleは友人間での食事の割り勘や買い物の建て替えをお願いしたときなどにも活躍する。例えば、友人5人でレストランでディナーに行った場合のお会計は、幹事が代表してカード払いをして、他の4人がZelleに支払う金額を入力して幹事宛てに「Pay」ボタンをタップするだけで完了。

このようなタイプの他サービスの1つに、Zelleが登場する以前の2009年からサービスが開始されているVenmoというアプリがあり、友人間でのカジュアルな支払いで多く使われている。現金で集めるより、計算ミスもなく時間もかからないため、大人数でもスマートに会計を終えられることがとても受けているようだ。

このことから、「割り勘はモバイルで」という考え方はもう当然のことのように、アメリカでは普及していると言っても過言ではない。

関連記事:【日本はまだまだ遅れている】日米の金融・フィンテック 【対談】マネーフォワード 辻庸介+瀧俊雄×Brandon

またZelleがアメリカで注目される理由は、口座番号を支払う側に知らせずとも送金を受けられるという点にもある。Zelleでは、送金相手の名前とメールアドレス、電話番号を知っていればオンライン上で送金が可能なのだ。

アメリカではクレジットカード払いが主流であることを考えると意外かもしれないが、口座番号を他人に共有することには強く敬遠する傾向にある。Zelleはそういった人々のニーズを満たしていると言えるだろう。

このようなP2P送金サービスは、FacebookのメッセンジャーやGmail、SnapChatなどのコミュニケーションツール上でも北米や一部の国に限って展開されており、メッセージを送り合いながら送金することがでる。アメリカでは、ユーザー同士でいかにシームレスにお金をやり取りできるかというところが注目されているようだ。

zelle

拡大し続けるZelleのパートナーシップ

Zelleのような仕組みを導入することは、パートナーシップを結ぶ金融機関側も、システムを独自に構築する必要がないため、最小限の投資で利用者に対するより心地よいサービスを提供できるというメリットがある。

また銀行がバックについたP2P送金サービスということで、セキュリティ面も安心するユーザーが多いというのも事実。そういった背景からも、現在は銀行のみならず、VISAやMasterCardもネットワークに参加しており、IBMをはじめとするテクノロジー関連企業もパートナーとして参加している。

彼らは、セキュリティ面での強化や、使いやすさの向上、新たなサービスへのインテグレーションのための開発作業などをサポートしている。IBMであれば、自社の金融取引マネジメントソフトウェアやAIのワトソンをZelleの支払いネットワークに組み込むプロジェクトを行うなど、機能面のアップデートを積極的に進めているようだ。

これからZelleがP2P口座間送金サービスの枠から、より広い分野での支払いにおけるネットワークとしての役目を担っていくことが期待できるのではないだろうか。

キャッシュレス系Fintechがより一層注目される理由

記事冒頭でも触れているが、アメリカでは行政による推進政策ではなく、民間企業による非現金支払いサービスの普及が社会のキャッシュレス化を後押ししている。Zelleはまさにその一例であり、アメリカにおける非現金支払いサービスのトレンドを表している。

このような海外におけるキャッシュレス化のトレンドを押さえておくことは、自社サービスを国外で展開する際にもとても参考になるだろう。現地で人気のある支払い方法に対応しないサービスは、結果として現地ユーザーに受け入れられづらいため、企業がこのような知識をつけることは必要不可欠である。

また、他の地域に住む人々が支払いという場面にどのようなことを期待しているのか頭に入れておくことは、地域に求められるサービスを提供する上で非常に重要だ。

今後も安全かつユーザーにとって使いやすいペイメントソリューションは増えていくと思われる。freshtraxでは、引き続き海外の新しいサービスに注目しながら、最新動向を押さえていきたい。

※こちらの記事はNissho Electronics USA様のブログより転載いたしました。

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