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    Brandon K. Hill

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    CEO of btrax, Inc - Design Mentor to Startup Weekend - Contributor to TechCrunch Japan - Guest Speaker at UC Berkeley Asia Business Conference - Guest Speaker at Social Media Week Tokyo - Guest Speaker at 500Startups Japan Day

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  • Dec 31, 2017

2017-ux-main

2017年 UXデザイントレンドまとめ

ユーザー体験が商品やサービスの成功を左右すると言われはじめてから数年がたった。世界中の大部分の人たちがスマホを使い、ミレニアル世代を中心にモノを所有することへの興味が下がり、体験をデザインすることが一つのデザイナーの仕事として成立している。こんな時代にあって、UXデザインはどのような変化を見せてきているのであろうか。2017年を振り返り、UXデザインを取り巻くトレンドをまとめてみた。

1.「使いやすさ」は基本中の基本に

ユーザー体験を設計する上で、もっとも基本となるのが「使いやすさ」。心地よい体験を提供するには、まずは基本的な使いやすさの品質がカバーされている必要がある。専門的に言う所のユーザビリティUXの品質評価をする際に使われるUXピラミッド理論においても、下記の通り根底から3つの部分は使いやすさをカバーする要素になる。

Task – 目的達成可能 (レベル1-3)

  • Task – 目的達成可能 (レベル1-3)
    • Level 1: FUNCTIONAL (USEFUL) – 機能的である
    • Level 2: RELIABLE – 信頼できる
    • Level 3: USABLE – 使いやすい
  • Experience – 心地良い体験 (レベル4-6)
    • Level 4: CONVENIENT – 便利である
    • Level 5: PLEASURABLE – 楽しい・心地よい
    • Level 6: MEANINGFUL – 価値がある

実は数年前まではこの使いやすさをカバーしているだけでもプロダクトは比較的成功しやすかった。しかし、最近では「使いやすい」だけでは十分ではなく、それに加えて心地よい、楽しい、嬉しいなどの付加価値的体験がユーザーに届けられなければ良いプロダクトとは言えなくなってきている。

デザイナーとしては難易度が上がったように思われるが、実は同時に基本的なユーザビリティを確保するためのガイドラインやライブラリの熟成も進んでおり、UXデザインにおける共通認識として提供側も利用する側もある程度の統一がはかれるにようになってもきている。

今まではあれやこれやの施策でテストしていた内容も、GoogleyやApple, Microsoftなどといったビッグプレイヤーが提供するガイドラインにそってデザインすれば、基本的な使いやすさはカバーされる。

また嬉しいことにこのガイドラインやライブラリは、マルチデバイス、マルチプラットフォームをカバーしており、より複雑化するユーザー環境に対応しやすくなってもきている。

したがって、基本的な使いやすさをカバーした上で、プロダクトのミッションやブランドに合わせた体験を設計することが重要になってくる。

2. モバイル対応、モバイルサイト、レスポンシブが死語になりつつある

マルチデバイスに対応したユーザー体験が一般化していく中で、これまでのような特別感がどんどん薄れてきている。数年前までは、PCかモバイルかネイティブかレスポンシブかなどの単語が飛び交っていたかもしれないが、最近はそのような議論があること自体がある意味ナンセンスになってきているのかもしれない。

デザインするサイトがモバイルに対応しているのは当たり前で、よりユーザーの利用シーンに寄り添った形で設計が進められ、PC向けなのかモバイル向けなのかなどは「そんなの両方に決まってるだろ」感がある。

このことはGoogle Trendsでの過去5年での検索数の推移を見てみれば一目瞭然。

“Mobile Friendly”の検索数推移

mobile-friendly

“Mobile Site”の検索数推移

mobile-site

“Responsive Design”の検索数推移

responsive

このトレンドは逆に考えると、デザイナーが考えなければならない事柄が他に出てきたということなのかもしれない。例えば音声認証に関するプラットフォームに対してのUXデザインや、AIを活用したデザインプロセスなどが考えられる。

3. 対話型インタラクションがUXの主流に

去年の2016年にはチャットボットが大きな話題となった。そして今年はチャットボットにとどまらず、スマートホーム系のデバイスや、スマホアプリに到るまで、ユーザーと「対話型」でのやり取りを通じて情報のやり取りを行う体験がトレンドになってきている。

気づいてみると、アメリカで多くのユーザーが普段利用しているUberやAirbnbといったアプリも、検索 > 指示型からそれぞれのシーンに対応した一問一答の対話型にその体験がアップデートされていることに気づく。

screen

これはアプリが最小限の情報をユーザーに与え、そのインプットに対し、もっとも適した情報を返すことによりユーザーを正しい方向に導いてあげることで、よりスムーズな体験を演出するのが目的。

来たるAI時代を見越した新しいUXデザインのトレンドにもなり得ると感じる。

4.「人間」を理解することの重要さがアップ

ここ数年で、人間が機械に合わせる時代から、機械が人間に合わせる時代に確実にシフトが始まっている。スマホのアンロックはパスワード、スライドジェスチャーから、指紋認証、顔認証に進化し、検索もキーワード入力から音声、ジェスチャー、位置、言語、環境等の情報をスムーズに掛け合わせ、最適な情報を機械が見つけてくれる。

これは全ては、よりユーザーに対して違和感のない体験を提供するため。それを実現するには、これまで以上にユーザーおよび人間を研究することの受容性が高まってきている。既存のユーザーリサーチやフォーカスグループに止まらず、より深いエスノグラフィーリサーチや、行動心理学、認知科学などの観点からユーザーの価値観や動機を把握することが重要になっている。

ユーザーの心理を巧みに操り、求める行動に導くビヘイビアサイエンスを元にしたUXデザインにも注目が集まっている。

5. よりコネクテッドな体験が可能に

これまで細分化されていた異なるアプリやデバイスがユーザーの便意性追求を目的に連動し始めている。例えば、Google MapsやFacebook Messengerのアプリ内からUberを呼べるようになったり、スマホとスマートウォッチの連動がスムーズになったり、家の中で利用している音声コマンドサービスが自動車の中かからも利用できたりする。

fb-uber

そして、これらのその多くがGoogle, Apple, Facebook, AmazonといったいわゆるGAFAが牛耳っており、彼らのUXに対するフォーカスレベルの高さを強く感じる。日本企業のサービスではここまで横との連動がはかれているケースはまだまだ珍しく、今後もこのような体験は、より一層シリコンバレーを中心に進んでいくと思われる。

6. デザイナーの仕事が多種多様に

これらのUXデザイントレンドを踏まえて考えてみると、当然のことながら「デザイナー」と言われる人たちの、その仕事内容が一気に広がってきている。ユーザーリサーチから、プランニング、プロトタイピング、テスト、分析、改善、測定といった全てのシーンでデザイナーの重要性が高まり、実際に「どこまでやるのか」がわかりにくくなってきているのも事実。

デザイナーはコーディングもするべきなのか?プロトタイプも作るべきか?データ分析は?など、デザイナーに求められるスキルと役割の範囲の変化が急激に進んでいる>。

それに合わせて下記に見られるような新しいデザイナーの職種

  • Non-UI デザイナー
  • VR デザイナー
  • AI デザイナー
  • ドローンエクスペリエンスデザイナー
  • プロセスデザイナー
  • カスタマーサービスデザイナー

 

より良い体験を生み出すのはロジックと直感

2017年は毎日のようにAIと人工知能に関するニュースであふれていた。我々デザイナー達としても、もどこまでの仕事が今後AIに奪われてしまうのかが気になるところ。おそらく見た目をよくするヴィジュアルデザインや、最適な情報を最適なタイミングで届ける体験に関してはAIが行った方がより良い結果が導き出されることが予想される。これは完全にデータを元にしたロジックの世界だからだ。

その一方で、ユーザーを理解したり、未来の世の中やそこで必要とされるプロダクト、ユーザーのニーズなど、より未来予想的な部分や、感覚的な部分はまだまだインスピレーションが必要とされ、人間で行うことが現実的だろう。今年はまだまだAIのデザインに対する活用ができていないが、その辺は2018年以降に期待が寄せられる。

筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.

関連記事: 2018年にUXデザインを取り巻く7つの変化

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