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    Masaki Nishi

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  • Jul 25, 2017

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VR(仮想現実)技術で注目の分野と海外スタートアップ企業10選

様々なセンサー技術および音声認識技術を使用してユーザーを仮想現実に浸すVR技術は、主要なグローバル市場に成長すると予想される技術の1つである。

関連記事:VR (仮想現実) を活用すると可能になる10の体験

現在、日本ではVRのヘッドマウントディスプレイの認知度が、45%に達しているものの、所有者はわずか0.8%にとどまることがフィールズ総研の調査で明らかになった。しかし、台湾の市場調査会社であるトレンドフォースは2020年までにVR技術は、700億ドルのグローバル市場に成長すると予測している。

多くの技術分野と同様に、現在VR市場の経済動向を予測することは困難である。どのVRスタートアップがトップに出るのかについては不確実性があるが、これから注目していきたいVR技術の分野とその代表的なスタートアップを紹介していく。

関連記事:VRの仕組みで押さえるべき3つのポイント

VR市場の中で特に注目すべき分野とは

 

2017年のVR市場と2021年のVR市場予測

Greenlightの調査によると、2017年はVR収益全体の65%以上がVRヘッドセットの売り上げに由来する。また、消費者コンテンツ分野は約12%を占め、VRカメラはさらに11.6%を占める。

しかし、今後5年間では、建築関連分野や教育分野などの法人向けのサービスが2021年のVR収益全体の24.2%を占めると考えており、売上高がゆっくりとシフトすると見られている。これらの理由から、VRヘッドセット、消費者コンテンツ、VRカメラ、建築関連、教育・医療の分野でのVR技術の活用が注目を浴びている。そこで各分野における注目のスタートアップ企業を紹介する。

VRヘッドセット分野

1. Daydream

Google daydream

https://vr.google.com/daydream/

親会社: Google

サービス概要: Daydreamは、OS/スマートフォン・VRデバイス・アプリケーションの全て をVRに最適化することで、ハイクオリティなスマホVR体験を提供する。従来のスマートフォンでのVR機能は、頭を動かした際に発生する描画の遅延などの理由から違和感を感じることがあったが、こういった多くの機能を改善することで、よりユーザーにハイクオリティなVR体験を提供する。

注目の理由: Googleは以前より、ダンボール製の安価で簡単に入手可能なVRヘッドセット「Google Cardboard」を展開している。Cardboard向けのVRアプリは5,000万以上ダウンロードされたと発表するなど、VR普及を目指したプロジェクトには手ごたえを掴んでいるとしている。DayDreamはそれらを発展させ、現在のスマホVRで高性能のGear VRに負けずとも劣らないVR体験ができるとのことで注目を集めている。

2. MindMaze

mindmaze mask

https://www.mindmaze.com/

主要投資家: Hinduja Group

調達額: $108.5M

サービス概要: MindMazeは、VR空間にいるユーザーの表情から感情を読み取れる、MASKと呼ばれるVRヘッドセットデバイスを開発している。複数の電極が、ユーザーの顔に当たるパッド部分に取り付けられており、この電極が顔の筋肉の動きを感知しており、ユーザーの表情が変わる1000分の数秒前に感情を予測することが可能。また、脳卒中患者の運動機能の回復を目的とした医療用のVRヘッドマウントディスプレイを開発している。

注目の理由: MindMazeはすでにヨーロッパやアジアにある50軒もの病院に導入され、脳しんとう患者や手足を失った人たちのリハビリに利用されている。VR業界にいるほとんどの企業と比べても、自社開発した医療用ヘッドセットを病院に販売していることから、コンシューマー市場やOculusの販売台数などを気にしなくて良いため投資家から注目を浴びている。

コンテンツ分野

3. Altspace VR

altspacevr

https://altvr.com/

主要投資家: Rothenberg Ventures, Raine Ventures, Western Technology Investment, Maven Ventures, Promus Ventures

調達額: $15.7M

サービス概要: Altspace VRはVR内でのコミュニケーションを実現するソーシャルVRアプリを開発している。OculusやGear VR等の主要ヘッドマウントディスプレイに対応しており、仮想現実空間で自身が作成したアバターを使い、世界中の人とチャットを楽しんだり、一緒に映画、YouTubeなどの映像を見たりすることができる。

注目の理由: FacebookやTwitterをはじめとして、現在のソーシャル・ネットワーキング・ビジネス分野は成熟しているが、同社のサービスは視覚・聴覚を共有することで、より密接な個人間のコミュニケーションを図ることを可能にする。FacebookがOculusを買収したように、VRは、次世代のソーシャル・ネットワーキング・サービスとして注目を集めている。

4. Sketchfab

sketchfab vr

https://sketchfab.com/

主要投資家: FirstMark Capital, Balderton Capital, Partech Ventures, Sylvain Zimmer, Techstars

調達額: $9.5M

サービス概要: Sketchfabはウェブ上で簡単に3Dモデルを公開、共有、配信、閲覧、さらに3Dプリントまで行うことが出来る無料ウェブサービス。2016年に「Sketchfab VR」をリリースし、ウェブブラウザ上のみならず、主要なヘッドマウントディスプレイに対応し、3Dコンテンツを再生可能にした。

注目の理由: Sketchfabには既に、100万件弱のユーザーが投稿した3D作品があり、その全てをVRで再生することが可能。Sketchfab VRは過去に外科手術に利用されたこともあり、今後医療分野での活用が広がる可能性があるとして注目を集めている。

5. Wevr

wevr

https://wevr.com/

主要投資家: Spiegel Capital Management, HTC Corp, Digital Garage, Boldstart Ventures, Samsung Ventures

調達額: $38.25M

サービス概要: Wevrは、VRコンテンツの制作者や利用者向けのクロスデバイスプラットフォームである「Transport」を開発している。いわば仮想現実コンテンツのためのYouTubeのようなもので、手軽にアクセス可能で、多くのヘッドマウントディスプレイに対応し、巨大なネットワークの形成を目指している。

注目の理由: すでにいくつかのVRコンテンツを無料公開しており、2015年にはコンテンツ制作支援のファンドを立ち上げている。現在は市場全体の大きさからコンテンツ不足が否めないが、VRデバイスが主流になるころには、同社は豊富なコンテンツライブラリを提供する大きなプラットフォームを形成するとして注目を集めている。

VRカメラ分野

6. Lucid VR

lucidvr

https://www.lucidcam.com/

主要投資家: TEEC Angel Fund, Lab360 Hardware Incubator, S2 Capital

調達額: $2.4M

サービス概要: Lucid VRはコンパクトなVRカメラを開発している。2つのレンズで180度の視野角、60fps、映像解像度は2K、画像解像度は4Kという高解像度で、シャープで高品質な映像を撮影できる。

注目の理由: 従来のカメラで撮影した映像は真に360°の映像とは言えず、没入感のある映像とはいえない。しかし、同社のカメラは、360°カメラに比べ画素が180度に集中しているため、より継ぎ目を感じさせない立体視可能な映像を実現する。成熟したカメラ市場で、VRカメラという分野では第一線を走っているといえる。

7. Lytro

Lytro Immerge

https://illum.lytro.com/

主要投資家: Greylock Partners, GSV Capital, North Bridge Venture Partners & Growth Equity, Blue Pool Capital

調達額: $210.75M

サービス概要: Lytroは2012年よりライトフィールドカメラを提供しているが、2017年よりVR市場に向けたカメラ「Lytro Immerge」の生産を発表した。Lytro Immergeは、360°映像の中を動けるVRカメラで、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザーの動きに合わせて動画がズームし、カメラの位置が変わったかのような動作を実現する。

注目の理由: 通常の360°カメラでは、カメラを設置した固定の位置から周囲を見渡すことしかできない。また、ゲームエンジンでは、CGで作成された仮想現実空間内を自由に動き回れるが、現実空間を撮影する360°動画にはリアリティでは劣る。Lytro Immergeは、それぞれの利点を両立し、リアリティと高い自由度、没入感を実現するとして注目を集めている。

建築関連分野

8. Insite VR

Insite VR

https://www.insitevr.com/

主要投資家: Y Combinator, CyberAgent Ventures, GREE VR Capital

調達額: $1.5M

サービス概要: Insite VRは、VRを活用し、施行前の建築プロジェクトの完成後イメージを顧客に体験してもらうというサービスを展開している。VRを使い、顧客をコンピューター上の建築モデル内に入り込ませることで、現実により近い形で建物の完成図を体験できる。

注目の理由: 潜在的な顧客やクライアントがプロトタイプに時間とコストをかけずに信頼できる設計感を得ることが可能になる。既に多くのプロジェクトで利用され、代表的な例でいえばUnityのサンフランシスコ本社や、ローリーにあるMicrosoftのオフィスの改築工事などがある。

教育・医療分野

9. Discovr Labs

Discovr Labs

http://discovrlearning.com/

主要投資家: Rothernberg Ventures

調達額: $100k

サービス概要: Discovr Labsは、VRを活用し、より自然で直感的な学習ができる体験型学習サービスを開発している。教師がVRを教材として使用するための学習ツールで、生徒は医療シミュレーションによるトレーニングや、仮想現実空間に再現された過去の遺産に訪れ、歴史について学習することができる。教師は生徒のVR内での行動などをモニター上で確認できる。

注目の理由: VR技術は、エンタメ分野やマーケティング分野などに焦点を当てる傾向があるが、同社はVR技術を教育の分野に焦点を当てているため注目が高い。現在、学生と教師は同じ教室で学習しているが、同社は今後、学生と教師が物理的な場所にかかわらずVR内で学習できることを想定している。

10. Vivid Vision

Vivid Vision

https://www.seevividly.com/

主要投資家: SoftTech VC, SOS Ventures, The Venture Reality Fund, CRCM Ventures, Anorak Ventures, Liquid 2 Ventures

調達額: $2.93M

サービス概要: Vivid VisionはVRを活用した斜視や視力を改善するための視覚治療プログラムを開発している。視覚治療プログラムは、弱視や斜視などを患う方を対象としたゲームであり、OculusやGear VRなどの主要ヘッドマウントディスプレイに対応している。

注目の理由: 通常、多くのヘッドマウントディスプレイには成長を阻害するリスクや、斜視リスクを考慮して年齢設定を設けている。先天的に斜視など問題の要素を持っている場合は3D映像やヘッドマウントディスプレイを利用すると強い刺激により、斜視の症状が顕著に現れる事例があるが、同社はそれらの問題を逆手に取った治療プログラムを開発し注目を集めている。現在、既に世界中の90の診療所で使用されている。

関連記事:【2017年】btraxが注目する30のスタートアップ

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