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    Kayo Sasaki

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  • Jun 21, 2017

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イノベーションを生み出すオフィスデザインを考える【DFI 2017より】

Google、Pinterest、Facebook、Airbnb、Dropbox、これらに共通することを挙げるとしたら、読者の皆さんが真っ先に思い浮かぶのは何だろうか?サンフランシスコ・シリコンバレーで創業したこと、多大なる成功を収めていること、グローバルな企業であること、様々な共通点があるだろう。しかし、ここで特に着目したいのは、”従業員のために設計されたオフィス”を持っていることだ。

日本では、従業員のことを第一に考えてオフィスを設計するというよりも既に作られたオフィスに従業員が順応せざる負えないことの方が一般的なのではないだろうか。

そこで今回ご紹介したいのが、弊社が先月開催した”デザイン x 経営”をメインテーマとしたカンファレンスDESIGN for Innovation 2017で行ったオフィスデザインに関するセッションで話し合われた内容だ。

オフィスデザインに精通するエキスパートであるDesign BlitzのSeth Hanley氏とフロンティアコンサルティングの稲田晋司氏を迎えて、①オフィス環境とイノベーション創出の関係性②社内コミュニケーションの活性化③オフィスデザインの最新トレンドという3つの観点から、イノベーションを生み出すオフィスデザインとは何か紐解いていきたい。

dfi

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ゲストスピーカーのご紹介

thSeth Hanley氏
Design BlitzのPrincipal & Co-founderを務める傍ら、コードコンプライアンスや技術的な側面でチームをリードしていく。Leeds Metropolitan Universityで建築学の学士号、Oxford Brooks Universityで建築学とアーバンデザインのPgDipを取得。

これまでにSkype, Comcast, Zendesk, SquareTradeなど数々の企業のプロジェクトに携わっている。

 
 

th稲田 晋司氏
1980年、東京都出身。計画系の建築設計事務所を経て、オフィスの設計業界へ。フロンティアコンサルティングに創業期より従事し、2009年に一級建築士を取得。

執行役員として、グループ全体に跨る設計デザイン部門を統括し、2017年のアメリカ支社設立に伴い、Frontier Consulting America, Inc.のCEOを兼任。

 
 

imgブランドン・K・ヒル
サンフランシスコ州立大学デザイン科卒。サンフランシスコに本社のあるエクスペリエンスデザイン会社btraxフォウンダー&CEO。日米の企業に対してブランディング、グローバル展開コンサルティング、UXデザインサービスを提供。

経済産業省 始動プロジェクト公式メンター、サンフランシスコ市政府アドバイザー。

 

1. オフィス環境の設計とイノベーション創出の関係性

ブランドン:オフィス環境の設計とイノベーションの関係性について伺います。企業がイノベーションを起こすためにオフィスに求められる役割とは何でしょうか?

Seth氏 (以下敬称略):オフィスはイノベーションを生み出すためにとても重要な役割を果たします。そもそもシリコンバレーの企業では、従業員の世代、国籍、バッググラウンドが多様な環境で働くことが当たり前になっています。

そんな環境の中で従業員が効率的に働けるようにするのがオフィスに求められている役割です。そのため、彼らに与えられたタスクが個人ワークなのかチームワークなのか、どの時間帯に働きたいのか、そして彼らの感情等を考慮した上でオフィスはデザインされなければいけません。そうすることで彼らが好む環境を作り出し、それが効率性を上げることになり、最終的にはイノベーションを起こすことに繋がるのです。

ブランドン:フロンティアコンサルティングさんも西海岸流のオフィス環境を日本に浸透させていますが、今後どのような取り組みをされたいですか?

稲田:そもそもサンフランシスコと日本では、オフィスに対する考え方が異なります。「どんなオフィスがいいのか?」「どのようなカルチャーを作るべきなのか?」といった疑問に対して答えてくれる情報が日本にはまだまだ少ないと思います。

もちろん、そういった情報が載っているプロ向けの専門誌もありますが内容がとても高度なので、弊社はきちんと日本にローカライズした情報を伝えていきたいです。また、海外支店を持つような企業に対しては、国によって抱える問題や社会が違うので、現地に適した情報を発信したいと考えています。

そして、何よりも従業員が気持ちよく働ける環境を作ることが大切です。心と身体が健康的な状態を維持できるような環境を提供することがイノベーション創出の第一歩なのではないでしょうか。

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2. 社内コミュニケーションの活性化

ブランドン:日本とサンフランシスコのオフィスを比べた際、どのような違いを感じますか?

稲田:
やはり、日本のオフィスは島型がまだまだ多いですね。部署ごとに島(デスク)が分かれ、上司が窓側に座るのが一般的です。そして、マネジメント層には社長室や部長室があります。なぜこのような状況になるのかというと、お互い適度な距離を保つことで仕事上の信頼関係性を維持できると考えられているからです。とは言いつつも、上司が遠くから部下を監視しているようにも思えますよね。

それに比べてサンフランシスコでは、「今日どこに社長が座っているのかわからない!」というほどに、上司に特定の部屋やデスクがないケースが多いのです。なぜなら、社内での監視ではなく、社内でのコミュニケーションを重要視しているから、このようなスタイルが浸透しているのだと思います。

Seth:
そうですね。オフィスは人を集めるプラットフォームのようなものなので、コミュニケーションが取りやすい環境を作ることが必要です。面白いことに、最近の傾向として1人で部屋にこもって作業するよりもソーシャルな環境に身を置いて作業することの方が好まれています。

関連記事:アメリカ企業から学ぶ新たなオフィスデザイン

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Blitzが手がけたマイクロソフトのサンフランシスコオフィス(Design by Design Blitz)
©Photography by Cortez Media Group, http://cortezmediagroup.com

ブランドン:オフィスといえばビジネスミーティングがつきものですが、サンフランシスコ、日本ではどのようにミーティングの効率化を図っていますか?

Seth:個人的にミーティングは好きではありませんね。なぜなら、ミーティングで問題を話し合うよりも、その問題をどう解決していくのか手を動かしながら解決していきたいからです。テクノロジー企業はこのような考え方を持つ人が多いのですが、それ以外の企業はミーティングに対してルールや仕組みを決めて、「30分したら、皆解散しましょう!」と時間を決めてミーティングを行うことが重要です。

稲田:私は、まずは会社の制度から変えるべきだと思います。弊社でもクライアント様からミーティングを効率よく行いたいという要望を受けることがあります。

しかし、ミーティングルームの数を減らすことは可能でも、ミーティングの時間を短くすることはとても難しいのです。なぜなら、日本ではまずはミーティングを設定してその場で話すという流れが定着しているからです。

その流れを払拭する為には、ミーティングを開始する前にアジェンダを共有し、参加者全員がミーティングまでに話す内容を準備するという意識の徹底が重要です。

関連記事:海外から見た日本式ミーティングの謎

3. エキスパート達に聞くオフィスデザインの最新トレンド

ブランドン:サンフランシスコのオフィスでは、バーカウンターやカフェ、ソファーなどの設備を良く目にします。日本では、今後そのような”デスク以外の働くスペース”を設けるべきなのでしょうか?

稲田:日本でも、その時々のシチュエーションによって働く場所を変える、ABW(Activity Based Working)に関心を持つ企業が増えてきています。しかし、どの企業もまずオフィスの面積が少ないという課題に直面します。

固定席を外したり、デスク以外で働くスペースを設けることは、日本の文化的にまだまだ難しいのです。それに比べてサンフランシスコは使用できる面積が広いため、固定席を維持しつつも別に働くスペースを確保することができます。なので、日本では限られたスペースの中で選択肢をどう増やしていくかが今後の大きな課題になると思います。

Seth:昨今サンフランシスコ・シリコンバレーの企業では、従業員の席が固定席からフリーアドレスに変わるという現象が起き始めています。もちろん、自分のデスクがあると日々動き回る必要はないのですが、多種多様な働き場所を提供することで効率性がより上がるのではないでしょうか。

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フロンティアコンサルティング様が手がけたオフィスデザインの事例
©FRONTIER CONSULTING Co., Ltd.

ブランドン:様々な人達が働く中、ダイバーシティーはオフィスデザインにどう影響してい
るのでしょうか?また、日本企業はどうダイバーシティーに向き合えばいいのでしょう?

Seth:私たちが心掛けているのは、1つの企業または組織の為ではなく、その中で働く人1人1人の為にオフィスをデザインするということです。すべての従業員に対して同じ条件で自由に働ける場所を与えるのです。

稲田:日本では、Sethさんが話してくれた考え方はまだ新たな領域だと思います。働く人たちの経験や文化の違いをきちんと把握しきれていないので、どんなオフィス環境を提供するべきか、ありったけの情報を集めて実践してみることが大事です。そして、文化が違っても共通する価値観は必ずあると思うので、それが何かを見つけることが必要ですね。

セッションを終えて

変わることの大切さとぶれない大切さ
この2つがあってイノベーションが生まれるのです

稲田氏が冒頭で話してくれたこの言葉は、非常に印象深いものであった。昨今『働き方改革』が騒がれる中、多くの企業が従業員の働き方について考え直すことが求められている。

労働時間、雇用形態、ワークライフバランスなど、改善しなければならないことは山ほどあるのかもしれない。しかし、だからといって全てを変える必要があるのではなく、受け継がれてきた企業カルチャーやミッションなどブレないものも大切にすることで、はじめてオフィス環境にイノベーションが生まれるのではないだろうか。

関連記事:オフィスへの投資を無駄にしないデザインの捉え方

[出張者向けウィークリープラン誕生 $200]

サンフランシスコに短期出張される方に必要なワークスペースを提供します。

・1週間使い放題の専用デスク、会議室利用付き
・Wi-Fi、コーヒー、その他アメニティ利用可
・Cal Trainの駅から徒歩5分の立地
(シリコンバレー、パロアルトへの手軽なアクセス)
・現地スタートアップと繋がるネットワーキングイベント

 

 

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サンフランシスコに本社を構えるbtraxでは、それぞれのターゲット市場地域に最適なブランドメッセージを通し、グローバルマーケットにおけるブランド・エクイティの創出、プロモーションの達成、顧客獲得、ブランド認知度向上を目的としたグローバルブランディングサービスを提供しています。詳しくはこちらから。資料請求はお気軽にtokyo@btrax.comまでご連絡下さい。
 

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