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    Yu Namie

    Yu is passionate about how innovation and global business affect the international society. Graduated from MA international studies at the University of San Francisco.

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  • May 29, 2017

#6

人材の多様性が組織を強くする【btrax voice #6 Yoonhwa Park】

btrax社員の生の声をお届けする「btrax voice」シリーズ。

今回インタビューしたのは、リサーチとプロモーション部門のディレクターとして、btraxの活動を最適化するために日々その管理に邁進するYoonhwa (ユナ)さん。日本に生まれ育ち、日本の大企業で複数の職務を経験してきた彼女に、キャリアの多様性が組織にもたらすメリットについて伺いました。

Who is Yoonhwa?

111Yoonhwa Park
役職:Director of Research and Promotion
所属btrax, Inc.
神戸大学国際文化学部卒業。その後、ベネッセコーポレーションとリクルートにて、編集、マーケティング、事業推進を経験後、東北大学にて教授秘書として働く。

様々なフィールドでキャリアを積んだ中でもマーケティングの仕事に対する強い熱意を止められず、サンフランシスコに場所を移してビジネスのキャリアを再スタートする。

ーbtraxでの仕事について教えてください

リサーチ・プロモーション部門のディレクターとして働いています。仕事内容としては、大きく2つです。1つ目は、btraxのインバウンドマーケティング業務の統括です。公式ウェブサイトであるbtrax.com、オウンドメディアのfreshtrax、ニュースレター、ソーシャルメディア、またその他イベントを通して、お客様からお問い合わせいただけるようなコンテンツ作りと導線設計を行っています。2つ目は、クライアントプロジェクトで、リサーチやコンテンツマーケティング、プロモーションの統括を行っています。

ーbtraxに入る前にどのような仕事をされていましたか?

大学を卒業してすぐは、ベネッセコーポレーションで、英語教材の編集に携わりました。しかし、学生時代に企業研究を通して知ったマーケティングという仕事に対する強い興味を捨てきれず、リクルートに転職しました。そこで結婚情報誌の編集の仕事を経たのち、念願のマーケティング職に就きました。

関わった案件としては、海外・リゾート婚のムック本の企画があります。結婚式を大きくやりたくない人の受け皿として、ハワイや沖縄など、遠方での結婚式マーケットを広げる戦略立案とその実行管理を担当していました

また、その戦略が成功したかどうかをはかるKPIモニタリングも行っていたのですが、よりよい仕組みを作りたいと思い、海外・リゾートの担当を離れてブライダル事業全体のプロダクトのKPIをモニタリングする仕組みをリニューアルしました。

その後、新設部署に異動となり、新たな部署を一から作っていくという経験をしました。そこで「事業推進」という名の、総務・人事・経理等すべてまとめたような仕事を経験した後、退職して当時の結婚相手が住んでいた仙台に引っ越したんです。仙台では、彼がいつ転勤になるかわからなかったので正社員の仕事には就かず、パートタイムで東北大学で教授秘書の仕事を結果的に4年間していました。

ーなぜbtraxに入社することに決めたのですか?

仙台で非正規のアシスタント業務をするうちに、徐々に物足りなくなり、ビジネスの世界に戻ってマーケティングの仕事をまたやりたいと思うようになりました。そこで東京で転職活動を始めたのですが、一度ビジネスの世界から離れたせいか全然うまくいかず、日本での就職には限界を感じ始めていました。また、年齢的にも、何か大きな挑戦をするには最後のチャンスかもしれないと感じるようになりました。

そんなときに、インターネットでbtraxがサンフランシスコオフィスでのマーケットリサーチインターンを募集していることを知り、ここで働くことに対して、全てがはまった感覚になったんです。

関連記事:日本とアメリカの人事制度の違い【インタビュー】㈱ミスミグループ本社執行役員 人材開発統括 有賀誠氏

btraxは、クロスカルチャーマーケティングに特化しており、そのことが私のやりたいことと信条の両方に一致しました。大学時代、アメリカにおける多文化主義について勉強し、様々な文化が交わることによるプラスの側面について学んで以来、「異文化がそのボーダーを超えることで、その先の文化が豊かになること」を信じているんです。btraxでは、他の国に新しいビジネスを持ち込もうとする企業のお手伝いをするわけなので、まさに新たな文化を持ち込むことであり、その先の土地を豊かにすることに貢献できると思ったのです。

ーとは言え、当時は既婚で単身渡米。周りの反応はどうでしたか?

「既婚」「35歳」「海外インターン」この三拍子に周りがかなり驚いていました。インターンは学生がするものというイメージが強い日本では、とくに驚かれたのだと思います。しかし、こちらに来てからはそんな反応をされることは全然ありませんでした。実際に30代、40代で学生に戻る人もたくさんいますしね。そういった様々なキャリアの形が当たり前のアメリカでは、周りがどう思うかではなく、自分がどうしたいかを基準に自分の行動を決められるんだと思います。

日本でも、産休育休をとって職場復帰する仲間は結構いて、増えているなという肌感覚はありました。しかし、一見女性の社会進出が進んでいるように見えても、無音のステレオタイプは存在していたように感じます。「結婚している女性はこうあるべきだ」「お母さんになったならこうあるべきだ」「20代ならこう、30代ならこう」そういうステレオタイプが根強いのではないでしょうか。
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ー色々な職務を経験をされていますが、それはどう今につながっているのでしょうか?

自分でもやや驚くことに、今までの経験はすべて今の仕事に活きています。編集のスキルなんてマーケティングの世界では役立つことがないだろうと思っていたのに、現在freshtraxの統括やコンテンツマーケティングの仕事に物凄く役立っています。また、KPIモニタリングの仕組みをリニューアルした経験を活かして、btraxでも自社プロモーション・PR活動についてのKPIモニタリングを行う仕組みを導入しました。

さらに、事業推進の仕事で得た事業視点はbtraxのような小規模の会社では必要になってきますし、秘書時代にアシスタントの立場を経験したことで、どのように指示を出せば人のモチベーションを損ねずに動いてもらうことができるのかを学び、日々それを意識して働いています。

日本での転職活動のとき、ネックになったのは私のキャリアが「ぶつ切り」だったことです。編集からマーケティング、事業推進、秘書という、4つの職種を経験したことで、何のプロフェッショナルでもないと判断されてしまっていたようです。日本では、企業内での異動が多い割には、転職者に対してひとつのことに精通していることが求められますしね。でも私はこの経歴があったからこそ今の自分が充実して仕事ができているし、会社にもプラスの影響を与えられていると思っています。

btraxでは本当に様々な経歴を持つ人が集まっていて、それが組織を強くしていると感じています。一度母国で社会人を経験してからアメリカの学校に入り直し、その後btraxに入社した人はとても多いですし、デザインやマーケティングのバックグラウンドばかりではなく、アート、コンピュータサイエンス、心理学、国際関係を学んでいた人や、過去のキャリアも印刷会社、医薬品メーカー、コンサルティング業界、旅行業界など、本当に多様で誰ひとりとしてまったく型にはまっていません。そして、別のバックグラウンドを持つ人から学びあうことで個人がそれぞれ成長していき、それが結果的に組織を強くし、ビジネスの成長要因になっているのだと思います。

ーそのような組織において、仕事をするうえで大事にしていることとは何でしょうか?

ひとつは客観的・論理的であることです。様々な人がいるからこそ、相手が納得できるような客観的材料やロジックを使ってコミュニケーションをする必要があると思っています。似たようなバックグラウンドを持つ人で成り立つ集団のなかにいるとコミュニケーションも簡単ですが、ここではそうではありません。

キャリアだけでなく、国籍も様々ですし、たとえ同じ国籍でも育った国が違う人が一緒に働いています。そんな環境において、「自分はこう思う」と主張することは大事ですが、それが個人的な経験や主観に基づいたものだと人を動かすことはできません。だからこそ、徹底的にリサーチして、根拠を用意し、論理的に考えて伝える努力が必要になってくるのだと思います。

もうひとつは、「問題の本質を見極める」ことです。私はマーケティングやプロモーション施策の「振り返り=モニタリング」の部分を重視しているため、データに接することが多いのですが、これはその仕事において心がけていることです。今や何でもデータがとれるので、データがあるということだけで満足してしまいがちですが、データはそれ自体、実はあまり意味を成しません。

そのデータを使う目的があって初めて、データの意味があるのです。また、目的があってデータを取り出しても、その後に陥りがちなのは「分解」と「分析」を混同することです。「分解」はその数字の構成要素が何であるかを知ること、「分析」はその事実(数字)を導いた要因を考えることです。これらをきちんと分けて考え、数字を分解して満足するのではなく分析まで行うことで、データのなかから問題の本質を取り出すことができるのです。そしてこれは先ほど挙げた「客観的・論理的であること」にもつながります。

ーでは、さいごにサンフランシスコ・ベイエリアで感じたことを教えてください

自分をマイノリティだと感じないのはここが初めてかもしれません。実は生まれ育った日本ですら、自分自身が韓国人であることで、なんとなく馴染みきれていないような気がしていたんですね。しかし、ここは様々なバックグラウンドを持つ人が存在しますし、本当にいろんな人を見かけます。そういうことだからか、それぞれの価値観を受け入れあっている感じがとても強いです。日本社会では、どんなことにも「〜であるべき」というものが多かれ少なかれあると思います。でもそれがここにはない。型にはまる必要のない自由さがとても心地よいです。

日本では、メインストリームではない生き方している人を「はみ出し者」として扱う傾向がありますよね。また、そういった人たちを評価する風土も弱いと思います。でも実際には、様々な経験をすることが、複眼的な視野を養うことも確かです。メインストリームばかりでないことが、その集団に新しい視点を提供することになります。そういったことは、ビジネスにおいても課題を解決するにあたって新たな策を生み出すことにつながるのではないでしょうか。

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