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    Brandon K. Hill

    CEO of btrax, Inc

    CEO of btrax, Inc - Design Mentor to Startup Weekend - Contributor to TechCrunch Japan - Guest Speaker at UC Berkeley Asia Business Conference - Guest Speaker at Social Media Week Tokyo - Guest Speaker at 500Startups Japan Day

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  • Feb 20, 2017

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グラフィックデザイナーがUXデザイナーになるための5つの方法

ビジネスにおけるデザインの重要性が高まるにつれて、デザイナーに求められるスキルに変化が生まれている。これまで”デザイナー”と言うと、見た目の綺麗にしたり、広告のクリエイティブを作成するいわゆる”絵を描く”作業を行う職業と思われきた。

しかし、デザイン思考やサービスデザインなどの新たなプロセスを通じ、企画の段階からデザイナーが関わるケースや、デザイナー出身の経営者のいる企業の活躍などでデザインがよりプロダクトやビジネスの根本に影響を与え始めている。

関連記事: これからは企業にとって最も重要なのはデザイン

注目されるUXデザイナーという職種

そんなご時世の中で新たなデザイナーの役割と職種名が生まれ始めている。それに伴い、デザイナーも新しいスキルを身につけることでキャリアアップを行う必要がある。

グラフィックデザイナーとUXデザイナーの平均給料差は約1.4倍

これはサンフランシスコでのケースであるが、グラフィックデザイナーの年間平均給与が$70,000であるのに対し、UXデザイナーは$97,704であり、そこには1.4倍の開きがあった。理由は明白で、よりビジネス的価値に直結している種類のデザイナー職の方が高い報酬を与える価値があると企業が判断しているからである。

関連記事: 変わり始めたデザイナーの仕事内容と役職別の平均給与

そもそもUXデザインって何?

ではその注目されているUXデザイン、そしてUXデザイナーって何なのか?まずUX. これはUser Experience (ユーザー体験) の略で、一言で言ってしまえばサービス利用者の体験そのものを示す。以前の記事「誰にでも分かるUXの基本」で下記のように記されている。

“サービス提供者はプロダクトやシステムの品質・機能等を提供し、それらを受け取ったユーザーはその経験を振り返ることで初めてサービス価値を認識する。ここの機能と価値をつなぐ役割こそがUXデザインなのだ。注意したいのが、ここでのデザインとは見た目や雰囲気だけではなく、製品やサービスそのものを設計することが最も重要だということだ。”

そしてその利用体験を企画段階から戦略的に設計するのがUXデザイナーの仕事となる。”デザイナー”のキーワードが入っているが、その内容はユーザー調査から始まり、仮設立案、プロトタイプ作成、実験、検証、改善、など多岐にわたる。

関連記事: 誰にでも分かるUXの基本

なぜUXが注目されているのか

ではなぜ給料に大きな差が出るほどUXが注目されているのか。その理由は単純で、プロダクトの成功や企業の成長に直結しているからである。これは時代の変化により、単に製品の品質だけではなく、顧客の獲得手段やマーケティング面でもユーザー体験が最重要項目になって来ていることが大きな理由である。それにより、UXデザイナーがある意味企業の”コア”の部分に置かれ始めている。

関連記事: 2017年からはユーザー体験こそがマーケティング戦略の主流になる ~UX for Marketing~

グラフィックデザイナーがUXデザイナーになるための5つの方法

では今までは見た目のデザインを中心に行って来たいわゆるグラフィックデザイナーがUXデザイナーに”転職”するためにはどのようなポイントを押さえる必要があるのであろうか?

1. 個人作業からチームプレーヤーに

フリーランスのグラフィックデザイナーが多くいることからも分かる通り、見た目のデザインの作業は主に一人でじっくり行うことが多かった。しかしこれがUXデザイナーになると、一人で作業をする時間がほとんどないと言って良い。ユーザーとの対話、経営層からのヒアリング、プロダクトチームとのディスカッション、エンジニアとのプロトタイプ作り、マーケティングチームとの顧客獲得における体験設計など、必ず誰かと一緒に仕事をしていると考えて良い。

グラフィックデザイナーはソロ、UXデザイナーはチーム。それを考えると全て一人で完結する必要がない。逆に、メンバーそれぞれのスキルと強みを活用して結果を生み出す事が求められる。この辺は一人で戦っていた初代ドラクエと、その後のパーティー編成での戦い方の違いにも通じるところがある。

ちなみにbtraxでの一般的なプロジェクトチーム編成は下記のようになっている:

  • プロジェクトマネージャー
  • クリエイティブディレクター
  • ビジュアルデザイナー
  • UXデザイナー
  • コピーライター
  • マーケター

2. 完璧主義を捨て去る

グラフィックデザイナーの仕事はできるだけ”完璧な”見た目をデザインする事。それに対し、UXデザイナーは速いスピードでの仮説立案とラフなモックアップやプロトタイプ作成が求められる。そこで作り出されるものは、”雑でも良いから検証可能なデザイン”であり、完成とはほぼ遠い不完全なデザイン。

体験をデザインするためには、ユーザーとの対話が最優先になり、1mm単位での職人的デザイン力は二の次になる。UXデザイナーの仕事としても、ざっくりとした大枠を決め、検証し、そこから導き出された枠組みをビジュアルデザイナーに手渡しし、”清書”してもらう。

その点で元々グラフィックやUIのデザインを行なって来たデザイナーはそのスキルを一度”切り離す”必要が出てくる。一般的に新しいことを学ぶ”Lean”よりも、すでに身についていることを忘れる”Unlearn”の方がよっぽど難しく、かなり苦しいところであるが、理解しなければならない。

関連記事: デザイナーに必要なのはスキルアップではなくスキルチェンジ

3. デザインを目的から手段に

UXデザインの最終的なゴールは、ビジネス的目的とユーザー的目的の両方を達成することであり、デザインすること自体はあくまでその手段の一つでしかない。しかし、グラフィックデザインは意外とそれが逆である事が多い。見た目を良くする、メッセージが伝わりやすくする、かっこ良さを演出するなど、”良いデザイン”が最終的ゴールになる。

その一方で、UXデザインにおけるデザインの役割は最適なユーザー体験を通じビジネスゴールを達成するための手段であり、ある意味”黒子”の役割になる。そこにはデザイナーとしての自己主張は必要なく、あくまで主役はユーザー。それも見えないルールでユーザーを無意識のうちに導いてあげる設計を作り出す事が求められる。

クールなアイコンや可愛いイラストよりも、1%でも送信率の高いWebフォームを設計する事がUXデザイナーの仕事となり、ユーザーとビジネスのゴールが合致するかどうかを見極めて、アイコンやイラストを採用するかしないかを冷静に判断する必要性が出てくる。そのために”誰が” “いつ” “何を” “何を目的で” ”どのように” 使うかを考えなければならない。そのためには場合によって”デザイン性”を犠牲にする冷静な判断が求められる。

関連記事: UX Design x Company Value 〜第二回ビートラックスセミナーより〜

4. 組織での影響力をアップさせる

プロダクトの成功と会社の成長、この二つを鍵を握るのがUXデザイナーの仕事だとしたら、企業内での重要性はかなり高いはず。その一方で、グラフィックデザイナーは、全ての企画、仕様、場合によっては試作品が完了してから、”見た目かっこよくしておいて”的なノリで仕事を振られるケースが多い。だとしたら、これからUXデザイナーになる人は、社内で異なる役職や部署の人たちを巻き込んで、包括的な仕事の仕方をする必要があるだろう。

そのためには出世も一つの手段であるが、意外と盲点なのが”組織内での影響力の高さ”である。どこの会社や組織でも、特に高い役職に就いているわけではないのに、妙に周りの人を巻き込むのが上手い人がいる。UXデザイナーは多くの人を巻き込む必要があるため、この影響力は不可欠である。

そのためには人間的魅力をアップさせ、多くの人の心を掴む必要が出てくる。これまでは誰もいない部屋で一人でヘッドフォンをしながら黙々とデザインをしていたデザイナーも、UXデザイナーになりたいのであれば、自ら多くの人と触れ合い、異なる考え方を理解し、組織内でのキーパーソンにならなければならない。

関連記事: デザイナーとは職種ではなくマインドセットである

5. Looks goodからWorks great! へ

これまで1mmや1pxをストイッックなまでに追求して来た人たちは、ついついそれに没頭するがゆえに”どう見えるか”のクオリティーにとらわれ、”どのように動くか”を忘れがちである。しかし、異なる複数のデバイスやタッチポイントにおいて、全てがインタラクティブになって来ている今の時代、”静止画”の見た目が良いだけで完結するケースが壊滅的に減って来ている。

より良い動き、をデザインするためには、見た目以上にコンテンツやインタラクティブ要素、異なるタッチッポイントでの”感覚的要素”の設計が重要になってくる。そのためにはラフでも良いのでプロトタイプ作成のスキルが求められる。

デジタルであればざっくりとしたコーディングや、プロトタイピングツールを活用したプロト作り、アナログであれば、紙やテープなどで”工作”をする事でダーティープロトを作成する。それが店舗であれば、自分で店員さんを演じるなど、これまでは学校で副教科とされてきた、図画工作、自由研究、学芸会のスキルが役立つ。

関連記事: 【これからのスキル】デザイナーとエンジニアの境界線がどんどん無くなる

Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.
(デザインの役割はどう見えるか、感じるか以上にどう動くかである。)
– Steve Jobs

 

筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.

■ btrax (ビートラックス) 社について■

btraxはサンフランシスコを拠点とし、世界の市場をターゲットにデザインソリューションで3つのサービスを提供しています。

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  • Innovation Booster 
    グローバル人材育成から新規事業開発までイノベーションに関するノウハウとメソッドを提供
  • D.Haus
    人と技術をデザインでつなぐコミュニティ型ワークスペース

私たちはイノベーションを創造し社会に新たな変化をもたらすことを社会的使命とし、お客様に最良のパートナーとして選ばれることを目標にこれからも挑戦し続けます。

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