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  • Feb 13, 2017

#3 (1)

あなたはきっと知らない。サンフランシスコの○○○イノベーション【btrax voice #3 Mark Wake】

btrax社員の生の声をお届けする「btrax voice」!!

今回インタビューしたのは、btraxサンフランシスコオフィスにて日本企業向けのワークショップ型サービス、イノベーションブースターを手掛けるMarkさん。新しいテクノロジーやサービスが次々と生まれる未来都市のサンフランシスコにてイノベーションのあり方やプロセスを考える思考力を磨き、数多くの日本企業の海外進出を手助けする凄腕のコンサルタント。そんなMarkさんがサンフランシスコの知られざる○○○イノベーションについて語ってくれました。

Who is Mark?
111Masaaki Mark Wake

役職:Innovation Services Director
所属:btrax, Inc.
米国イリノイ州生まれ、幼少期、小中学生時代を米国で過ごす。九州芸術工科大学卒業、筑波大学大学院デザイン専攻修了後、大日本印刷(DNP)で10年間勤務し、数多くの日本企業の事業展開を手助けしてきた経歴を持つ。

その経験を活かし、現在btraxサンフランシスコオフィスにて、日本企業の海外進出を人材育成や新規事業開発の側面から手助けするイノベーション関連サービスの主任を担当。これまで印刷会社、広告代理店、自動車メーカー等業界関わらず20社以上の企業にサービスデザインプロセスを提供する。

- Markさんはイノベーションサービスディレクターとのことですが、具体的にはどのような仕事をされているのですか?

私はイノベーションブースターというサンフランシスコ滞在型の新規事業開発/人材育成プログラムの主任を担当しています。具体的には、日本企業の方をサンフランシスコにお招きし、フィールドワークやイベント参加を通して現地のスタートアップたちの基本思想、企業カルチャー、ビジネスの考え方、そしてサービス開発手法等を学んでいただいたり、プロトタイプ開発やユーザーテストの実践を通してユーザ中心的考え方、開発プロセスのスピード感、サービス価値の評価・改善手法等を体験していただいたりするプログラムを運営しています。

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- 中身が濃そうなプログラムですね!そんな“イノベーション通”なMarkさんに早速質問です!最近サンフランシスコでホットなものと言うと、やはり人工知能(AI)とかVRとかでしょうか?

そうですね。昨年くらいからVRが実際に店頭で並んだり、AIも音声認識のAlexaがAmazon Echoという商品で世に出てきてたりとこの分野は盛り上がってますね。僕も週末にVRで徳島の阿波踊りを見てきましたよ。

- VRで阿波踊りですか?

はい。サンフランシスコの阿波踊りチームに入ってまして。三味線も弾いたりしてます(笑)音楽が好きで。あ!そうそうAIで言うと、IBMのWatsonがDJを務めるレイブパーティーにこの前行ってきました!

- WatsonがDJ?? どんなパフォーマンスを見せてくれるか気になります!どんどん新たな体験が生まれてきますね

そうですね。ただAIとかVRは目に見えない形で体験として価値を提供していて、イノベーションとしては見えづらかったりするんですよね。そして、何を提供してくれるかってのが結構もうわかりきっていて、個人的にはそんなに興味がそそられないんですよね。

-…さすがイノベーション通。そうしましたら、最近注目している分野って他にあったりしますか?

最近注目してるのは、フードイノベーションですね!フードというとあまりイノベーションと関連がつかないかもしれませんが、実は世の中を今後変えていく力を秘めていて面白いんです。

- 世の中を変えていく!! 気になります! 是非紹介して下さい!

AI、VRよりも熱い! 注目のフードイノベーション3選

1. 牛じゃない牛肉

サンフランシスコのMemphis Meatsという会社で、牛からとった幹細胞を培養して牛肉を作っているところがあるんです。物質的には牛の肉なんだけど、牛を殺さずに作った「人工肉」なんですよね。

- 人工肉!実際に食べられました?

それがデモイベントには行ったんだけど、食べさせてもらえなかったんですよ。メディア優先でもう売り切れていて (泣)

けど、結構投資家からの支援も受けていて、5年後にはスーパーの棚に並んで、20年後には店で売られる食肉の大半が人工肉になるだろうと言われていますよ。

それは残念。近い将来人工肉が市場に出るなんて考えもしませんでした。食生活ががらりと変わりそうですね

2. 店員のいない全自動 (?) レストラン

これまたサンフランシスコでeatsaっていう店員がいない全自動レストランがあるんですよ。注文したらそれが自動販売機みたいに自動で出てきて、注文・会計から受け取りまでセルフサービスなんです。

- 全自動! 調理人もいないんですか?

実は、調理人はいます(笑)裏で作っていて、出来上がったらそれぞれのボックスに人が入れてるんだけど、ボックスに使われている透明ディスプレイが工夫されていて、人の手が見えないようになっているんです。ボックスに入れている最中はディスプレイが暗くなっていて、入れ終わったら明るくなってディスプレイが表示されるんです。

- 全自動に見せかけて、半自動なんですね(笑)

そうなんです。というよりは、全自動に向けて作られていて今はまだ半自動という感じですね。実際に店員に聞いたんですけど、「見せない」ということをコンセプトにしていて、将来的に調理もロボットに任せることを想定してデザインされているそうなんです。

そうなんですね。近い将来、ロボットが人工肉を使って調理したものをここで食べる日が来るかもしれませんね

3. 食べる2分前に焼き上がるデリバリーピザ

シリコンバレーにあるZume Pizzaというピザ屋さんで、「移動中に調理する」という特許をとって出来立てのピザを届けるデリバリーサービスを提供しているんです。

- ん?? 移動中に調理? それってアメリカの法律では禁止されていますよね。どうやって可能にしたんですか。

そこが味噌でして、「焼き上げる」という工程を移動中にそしてロボットに移管させているんですよ。人が移動中に調理するのは法律で禁止されているし、そもそも危ない。でもロボットだったら出来るという発想で、人が出来ないところにうまくロボットの力を使っているんですよね。人件費もその分カットできますからね。

- コストも下がって、労働環境も問題なし。そしてピザは出来立てで美味しい!三拍子ですごいですね!実際に食べられました?

はい!実際に食べたのですが、本当に美味しかったですよ!加えて、多くのピザ屋さんはチーズが溶けた状態で届くように保存料などの化学調味料を使っているようなのですが、Zume Pizzaは保存料使う必要ないので、他に比べてヘルシーなんですよ。四拍子でいいとこづくしです。

四拍子ときましたか!私も食べてみたいです!是非ランチに注文しましょう!

優れたイノベーションに必要な3つの要素

-どれもただの技術のイノベーションというよりは先を見据えたもっと奥深いもののように感じますね。何とも表現がしがたいのですが、Markさんがこれらのイノベーションが優れていると思った点ってどんな点ですか

僕はどのイノベーションもとてもバランスがいいなと感じています。

-バランスとは?

はい。btraxではTechnologyとDesignとBusinessをバランスよく組み合わせることでイノベーションを創出する方法を探求しているのですが、どのサービスもその3要素をバランスよく持ち合わせているんですよね。

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-Technology, Design, Businessですか。お話を聞いていて、Technologyの面が優れているのはわかりますが、Design, Businessの面をもう少し詳しく教えて下さい

Designの面でお話すると、どれも”人中心”に考えて設計されているんですよね。

例えば、eatsaのレストラン。ロボットが提供したり、調理しているって聞くと人って急に嫌に感じると思うんだけど、その点を考慮して、今のうちにお客様が慣れるように全ての面で「人が見えないように」設計されている。スプーンとかフォークとかを取るところも自動式になってるんですよ。

Zume Pizzaで言うと、パッケージにこだわっていて、例の段ボールの箱ではなく、残ったピザのサイズに合わせて折りたためる保温生の高いリサイクル素材を用いて作られているんですよ。

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-パッケージまでこだわってるんですね!確かに段ボールの箱だと大きくて保存すると大変ですもんね。ありがたい!Businessの面はどうですか。

Businessの面は、MemPhis MeatsはCEOのUma Valetiがアメリカのハンバーガー業界をディストラプトし、地球環境、動物愛護、健康面を改善することを目標に掲げているんです。Zume PizzaのCo-CEOのAlex Gardeはピザ業界をディストラプし、労働環境また保存料などを使わない点で健康面を改善することを目標に掲げていますね。

-ただ業界をディストラプトするだけではくて、社会問題の解決にも着手しているようですね。

そうなんですよ。お金儲けが目標ではなく、「人が求めているものは何か」、「いかに人々の生活を改善できるか」、「社会にどのように貢献できるか」というのが軸にあってBusinessを展開しているんですよね。

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百聞は一見に如かず

- Markさんの口から次々と色んなイノベーションのお話が出てきますが、一体どういうところでそのような情報を得るのですか?

サンフランシスコでは多種多様の業界のイベントやスタートアップのピッチイベントが毎日のように行われているのでそういうところで知りますね。イノベーションブースターのプログラムの一環でクライアントの方をそういったイベントに連れていったり、実際に企業に訪問しに行ったりするのでそこで情報を得ることが多いです。

- クライアントの方と一緒に行かれるんですね。具体的には、どのようなイベントや企業訪問に行かれましたか

例えば、電気メーカーのクライアント方をIndie Bioというスタートアップ育成機関に連れて行ったり、自動車のフィルターを製造しているクライアントの方をABB Robotics Houston Open Houseというロボットメーカー主催のピッチイベントに連れて行ったりなど。例のZume Pizzaはここで知りましたね!
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関連記事:シリコンバレーで自動車部品のイノベーションをおこす【インタビュー】株式会社ROKI、IT室長 小野田 明弘氏 –

- 実際にピッチイベントに行ったり、起業家の方と直接お話をすると理解も深まりますし、考え方とかも変わりそうですね。クライアントの方の考え方も結構変わりますか?

すごく変わりますね。イノベーションブースターではスタートアップのサービス開発手法や考え方を中心に色々なレクチャーとかもするのですが、頭では内容を理解していても、なかなか自分ごとで考えられないケースが多いんですよね。

それで、実際にイベントに行ってデモを体験したり、起業家の方のピッチを聞いたりすると、すごく刺激を受けて自分たちの事業で当てはめたらどうなるだろうとマインドが変わってくるんですよ。そして、次に進めようというモチベーションが出てくるんです。視野が広がって頭も柔らかくなりますね。

- オーナーシップが出てくるといった感じでしょうか

まさにそうです。そのオーナーシップというのがすごく重要で、イノベーションブースターでは自分ごとで考えていくことがファーストステップになります。オーナーシップがないと、その先のプロトタイプ開発やユーザーテストの実践にも進めませんからね。そういう意味で、実際にサンフランシスコに来て、自分の目で見て体験し、マインドを変えた上で自分の手で実践していくことはとても価値があることだと考えています。

- まさに「百聞は一見に如かず」ですね。Markさんがこんなにも色々な情報を知っていて、また考え方がとても深いのも納得がいきました!(笑) 今度是非私も一緒にイベントに連れて行って下さいね!Markさん今日はありがとうございました!

編集後記:

フードイノベーションのお話は如何でしたでしょうか。フードとイノベーションというとあまり結びつきがないように感じますが、実はこんなにももう発展しているのです。

また、社会問題にも着手している点にサンフランシスコのイノベーションの奥深さを感じます。巷で騒がれているAIやVR以外でもあらゆる分野でイノベーションが行われていて、またそれを実際に体験できることを知り、まだまだ知らない魅力がサンフランシスコには詰まっているのだなと感じました。

そんなサンフランシスコに本社を置くbtrax社では滞在型の新規事業開発/人材育成プログラムであるイノベーションブースターを提供しています。未来都市でイノベーティブなサービスを生み続けているスタートアップたちが集まるこの地で実践を通して学びたい方は公式サイトより是非お問い合わせ下さい!Markさん含め経験豊かなスタッフ一同お待ちしております。

【2月23日(木) Global Innovation Happy Hour in 大阪を開催】

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2月23日(木)大阪にて、Global Innovation Happy Hour~サンフランシスコ・シリコンバレーのイノベーション~を開催します。本イベントでは、今年のテクノロジートレンドに関連したサンフランシスコ・ベイエリアのスタートアップ事例を交え、グローバルイノベーションを生み出すエクスペリエンスデザインについてご紹介します。当日は、btraxのCEO、Brandon Hillと弊社のイノベーションブースターに参加した株式会社ROKIの小野田明弘氏も登壇し、現地での経験についてお話しいただきます。


日時: 2017年2月23日(木) 17:00-20:30
会場:
Open Innovation Biotope "bee(ビー)" 大阪 (グランフロント大阪 タワーA)
ご対象: 製造業の新規事業開発に携わっている方々
定員: 30名
チケット: 5,000円

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