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  • Nov 23, 2016

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メルカリ, JCB, スタートアップ弁護士に聞く – なぜ日本企業はサンフランシスコ・ベイエリアへを目指すのか【イベントレポート】

世界のイノベーションの中心でありものすごいスピードで新しいサービスが生まれ続けるサンフランシスコ・ベイエリア(以下「ベイエリア」)。これまでに無い勢いで多くの日本企業も勝負をかけに来ている。

参考: 日系企業のサンフランシスコ・ベイエリアに進出数が過去最高に – 世界中の優れたスタートアップが集まる理由

シリコンバレーへの進出が加速する日本企業

以前よりシリコンバレーエリアへの進出を行う日本企業は少なく無い。情報、人材、ネットワークなど、この地域が提供するビジネス的メリットは非常に大きい。ジェトロサンフランシスコの統計を見てみても、過去最高の数の日本企業が進出している。

“ここ3~4年、またシリコンバレーに日本企業が戻り始めている。2000年のドットコム・バブルのピーク後、日系企業の数は減少したが、今回は719社となり、2000年の680社を初めて上回って過去最高となった。”(日経ビジネスオンラインより引用)

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参考: ベイエリアに進出する日本企業

なぜこのような現象が起こっているのか。その真相を探るべく今回は現地で活躍する方々をbtraxのオフィス招き、約2時間のディスカッションを行った。参加者は日本のスタートアップとしてトップをひた走るメルカリの米国法人トップの石塚氏、JCBシリコンバレーの中西氏、スタートアップ向けに多くのサービスを提供する弁護士吉田氏。

btrax CEOであるBrandonのモデレーションによリ、それぞれの立場で見るベイエリアの魅力とチャレンジなどをディスカッションする2時間のセッションイベントを開催した。その様子をトピックごとに複数回に分け紹介する。
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コストが高いのにもかかわらずなぜサンフランシスコ・ベイエリアにしたのか?

テクノロジー関連の優秀な人材がこっちに集結している

石塚: 理由はいくつかあって一つは自分ならではですが、もともとこっちでRockYouという会社を立ち上げていたから、色んな人をすでに知っていた地の利が一つかな。あとやっぱりエンジニアであったりテクノロジー関連の優秀な人材がこっちに集結している。

でもそういった人材を採用とキープをするのは大変で、会社が面白くないとすぐに出て行っちゃう。日本では即座に採用するレベルの人がごろごろ面接に来るけど、人材の選択肢が多いので、こっちの基準ではお断りする。本当にトップレベルの人たちあまり差がないけど一定水準に達している人の規模は明らかにサンフランシスコの方が多いかな。

Brandon: その点で僕の知り合いも結構メルカリに入っていたりして(笑)結構人材回っているなって感じるよね。やっぱり日本のバックグランドを持った人っていうのはそういうところ受けてくのかな。今大手ゲーム会社が撤退したからそこからいっぱい面接来てるんじゃない?(笑)

石塚: まさにその通りです。採用活動忙しいですね。(笑)

拠点があると人との距離が近い

Brandon: JCBもシリコンバレーにオフィス作ったと思うんですけど、何がきっかけでこちらに進出しようと思ったんですか。

中西: オフィスは去年の11月に作りました。元々ベイエリアは海外出張で来てましたが、それでは表面的なものしかわからないと思いましたね。なぜなら出張ベースであるとスタートアップの社長さんに会うことができないんですよね。出張ベースだとなかなかまともに話を聞いてくれない

だから拠点を持つ重要性を感じましたね。しかもライバル会社もサンフランシスコに拠点を持ちイノベーションを日本に持ち込んでいたので、JCBでもやりたいと思いましたね。

実際こっちに来て分かったのは、拠点があると人との距離が近いですね。すぐに会えのでやはり貴重な情報が入りやすいかなと。まだ一年ですが楽しくやらせてもらってます。あとはこちらから日本側をどう動かしていくかということが課題になってきます。

Brandon:アメリカでの弁護士の仕事って日本で言われる弁護士先生とこっちの弁護士の仕事ってどう違うんですか?

吉田圧倒的なバックグランドの違いがありますね。自分を含めてアメリカはストレートに弁護士になる割合が日本より低く、マネジャー・エンジニア等を経験してなっています。サラリーマン出身であれば、サービスアグリーメントを結ぶ際もビジネスをわかったうえでのアドバイスができるのでそういった経験は大切になりますね。

パテントのような高度な専門性が必要になってくる話が出てきたりすると、化学での博士課程を修了したような弁護士が出てきたりするので、格段にバックグラウンドが違いますね。

石塚: こっちだと実際自分でスタートアップをやってみたり、投資をやってみたりする弁護士もいますよね。

吉田: そうですね。自分もエンジェル投資やっていますし、やってみないと分かんないんですよね本当に。だからスタートアップの人たちの気持ちを理解するために大手の事務所に所属するのではなく個人で事務所を立ち上げました。

参考: 日本がシリコンバレーに100倍の差を付けられている1つの事

シリコンバレーでの企業カルチャー作りの工夫って?

社内における意思決定は会社のバリューを基に行う

Brandon: こっちで面白いと思うのは、弁護士の資格を持っている人が、他の事もやる人が多い。会社が変わるだけじゃなく職種事態が変わるということがあって面白いなと思う。

ちなみにメルカリには敏腕美人弁護士がいるとお噂ですね。(笑)もともと日本で弁護士しててスターンフォードでリーガル勉強してニューヨークで働いたんだよね。それでいい仕事ないか相談を受けてたらいつの間にかメルカリにいたんだよね。

だからきっとメルカリって人材活用がすごい上手いと思うんだけど採用や企業カルチャー作りとか何か考えていることあるんですか?

石塚: カルチャー的には日米共通なんだけど、バリューというのを作っている。そして社内における意思決定はそのバリューを基に決定されるようになってるね。3か月ごとに社員評価があるんだけど、成果をどれだけ出したかというのと別に、バリューに沿ってやってきたかというのを評価する制度があり、バリューを常に社員に意識させるようにしている。

これは日本だけでなく全世界で共通させるようにしている。メルカリのバリューはチャレンジした結果失敗したら失敗したでオッケー。チャレンジしないのは悪だという「Go Bold! 大胆にやろう」というのがバリューである。

日本オフィスのTシャツにはは「Go Bold!」って書いてあるんだけど。アメリカオフィスでスタッフにTシャツ作ってて頼んだら日本語で「大胆にやろうって」書いてあった。だからTシャツの国と言語が逆になっています。(笑)お互い別の言語の方がかっこいいって言って担当者が勝手に決めちゃった(笑)

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現地での人材採用について

採用は優秀か優秀じゃないではなくフィットするかフィットしないか

Brandon: ちなみにバリューというのはアメリカの会社で非常に大切でbtraxは下記の5つがあるんですけどメルカリは何個ある?

石塚:3つ

Brandon: 基本的に3~5くらいが少なくて覚えやすい。こちらの企業にとってバリューを作ることは非常に重要。なぜかっていうとアメリカはバックグラウンドが多様だから。人種とか宗教とか考えとかが異なり、人によっての常識や大切にすることが非常に違う。

だから例えば日本共通の和を大切にする、とか阿吽の呼吸っていうのができない。なので共通意識としてのバリューが重要になってくる。例えば日本の人がこっそり裏で誰かのことを助けてあげるということがあると、アメリカではコミュニケーションせずに勝手にやんなよということになる。日本で評価されている事が必ずしもアメリカでも評価されるとは限らない

そこでスタートアップがやっていることとしては、”俺たちの会社が大切にしているのはこれね” ということをバリューにおいて、君たちそれぞれ違う価値観があるのはわかるけど、うちの会社ではこのバリューで合わせてってねというのを説明して評価をする。

btraxのValue Statement

  • We create the future: 未来を作る
  • We are all designers: 全員がデザイナー
  • We value diversity: 多様性を尊重する
  • We put communication first: コミニュケーション重視
  • We are playful: とにかく楽しむ

例えば、先日訪問したUdemyで言っていたのは、ここの会社は自己主張するんではなくてみんなで助け合うことが一番重要だから、俺すごいぜっていうやつは採用しない。面接するときにメルカリだったら「Go Bold」なやつを採用すると思うんだけどどう?

石塚: 採用するときもいろんな軸があるんですけど「Go Bold」部と他に二つあって「Be Professional」「All for One」というバリューでも採点するようにしている。そうすると人材の採用が優秀か優秀じゃないではなくフィットするかフィットしないかで見ていて、カルチャーにフィットするかが非常に重要

特にスタートアップとかだと一人の影響が非常に大きいので、カルチャーにフィットするかということは非常に重要視しているんじゃないかなと思う。

参考: デザイン思考型の企業カルチャーをつくる3つの観点 〜今すぐ喫煙所を廃止しキッチン設置しよう〜

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イベントに参加したGlobal Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA参加者たち

日本を出るときにこれやっとけばよかったなってことは?

英語でたぶん一番難しいのは雑談

中西: やはり英語は結構苦労している点はありますね。今までずっとドメスティックにやっていて、出張ベースで来ていた時に少し英会話は勉強していたんですけど。

ビジネスの英語はそこまで問題なく行けたんですけど日常会話のコーヒー飲みながらの雑談みたいなのが非常に難しくて。しかも意外に雑談が大事なんですね。

会議室に入って雑談から始めるみたいな感じで。向こうから信頼を得るとかいうのがまだまだ自分に足りて無い点かなと思います。もしこちらに来られるという方がいれば、ビジネス英語だけではなくそういった日常会話も磨いていると信頼を得やすいと思います。

Brandon: そこらへん難しいですよね。英語でたぶん一番雑談が難しいですよね。ジョークとか下ネタとかビジネス会話よりも全然難しいかもしれないですね。

中西:本当に初対面で仲良くなっていくっていうのは非常に難しいですね。

Brandon: アメリカの英語って難しい単語とか全然使わないんですよ。中学校の英語全部十分なんですよ。でも細かい単語の組み合わせとかでジョークを作るのでそういうところはビジネス英語より難しいとこがありますよね。

中西: 最近そこら辺苦労してるんですよね。少しずつ慣れてはきていて、週末何してるんだみたいな話になった時、ワイン飲んでるとかバーベキューしたよーとかそこらへん結構共通なのでそういう話をしていますね。実際こっちのスタートアップ企業の人って忙しいんですよ。お金も集めないといけないし、ビジネスもしないといけない。

そういう中で誰に会いたいかというと、投資してくれる人もしくはアメリカの会社の人に会いたいんですよね。アメリカでまず成功するというのがスタートアップなので。日本の会社っていうのは優先順位が下がるんですよね。

そんな中で会ってくれるというのはやっぱり感謝しなければいけないし、「もう一回会ってみよう」「もっとこいつと話したい」と思わせるところが重要なのかなと思います。

参考: 日本の企業が海外進出するべき3つの理由

シリコンバレー進出の際に重要な点は?

重要なのは資金とVISA

Brandon: 吉田さんはbtraxのお客さん日本の企業が海外進出するときとかに一緒にやろうねって言ってやってるんですけど、日本の企業が海外来るときの法的な注意点だとかって何かあったりしますか?

吉田: アメリカ進出するときにまず何が必要かって言いますとまず資金ですね。で、これは資金をきちんと持ってある程度使っていかないとVISAが取れません。VISAを取るのが非常に難しくなっています。しかもトランプが大統領になる予定なのでさらに難しくなると思います。既にOPTの廃止というのも議論されているので、皆さんのスタートアップが来る前には投資家VISAというのが必要になってくると思います。

投資家VISAというのはだいたい1千万円規模の投資が必要です。これは支出なので使い切らないといけないんですね。例えば富裕層の方が何億円という土地・資産を買ったからVISA取れないんですかという相談を受けるんですが、これはVISAは取れないです。

そこでだいたい僕が言うのは勝負をアメリカで賭けるというのであれば3000万円~5000万円なくなってもいい覚悟でつぎ込んでください。そうなるとスタートアップで5000万円とかしていいとなるとかなり厳しくなる。

となるとバリエーションで10億以上あってアメリカで勝負しますといって勝負できる会社か、元から世界を見据えて勝負できるビジネスモデルを持った会社が最初からアメリカに行くかのどっちかになる。後者はかなり日本ではレアですが、ないことはないです。

Brandon: メルカリってその2つ満たしてる?以前にメルカリに投資した投資家からプレゼンのピッチについて聞いたことがあって、「世界に勝負をかける時に、あなたから頂いた投資はすべてアメリカで使い切ります」と言っていて、その気持ちよさが良くてメルカリに投資したと言っていました。

参考: お前がどんなに頑張ってもカバー出来るのは世界の2%

石塚: そうだね。そこはメルカリはクレイジーだと思っていて、創業時点で三人だったんだけど最初からアメリカに行こうってなってた。まずは日本でだったけど将来的にはアメリカに絶対行こうと決めていて、その時は亮がヘッドで行くって決めてた。

実際進出したのが一年たたないうちで、一回目の資金調達の時に既にアメリカに行きますって言っていて、二回目の資金調達は半年後だったんですけどその時は既に今回の投資は全部アメリカにつぎ込むということを言っていました。

Brandon:それだけビッグな投資をお金を持ってきてるという。

石塚: 今せっせと溶かしているところです(笑)

Brandon: 本当に大変なのは、日本で絶好調な会社さんとかもあるんですけど日本で稼いだ利益を全部こっちで溶かしているっていうことが多くて、こっちのトップの人が肩身が狭いっていうのはよく聞きますね。でもそれだけ費やしてももし成功した時には世界が取れるということがあるので、メルカリもそれを目指していると。

スタートアップとかで相談していただいてると、日本とアメリカ両方でやっているというところが多いんですが、やっぱり日本の方がメインですね。最初は三年、五年のスパンで絶対やるって言ってるんですけど半年・一年でやっぱりお金が苦しいとか、日本の方が儲かるのでって言って帰っちゃうっていうことが多いんですよね。

アメリカではエンジニアのスタッフに社長より高い給料払って雇わなければならないってなると、やっぱり日本に戻ってやろうっていう結論になっちゃうんですよね。

他には上場の準備をするために利益が出ないアメリカは辞めるパターンも多く見てるから、メルカリは同時進行でガッツリ両方やっているっていうのはすっごい珍しいかな。それができているのは日本とアメリカの意思決定がちゃんと分かれてるからなのかな?

石塚: それはすっごいあって、アメリカのことは全部自分で決定できるようになっていて、こっちの方でいくらお金を使うのかとか、誰を採用するのとかその辺は全部決めれるようになってます。

参考: シリコンバレーは一攫千金を狙ったドロップアウト達のステージ【対談】大前研一 × Brandon K. Hill

 

“Paer2: メルカリはどのように海外展開を進めているのか” に続く

 

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