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    Brandon K. Hill

    CEO of btrax, Inc

    CEO of btrax, Inc - Design Mentor to Startup Weekend - Contributor to TechCrunch Japan - Guest Speaker at UC Berkeley Asia Business Conference - Guest Speaker at Social Media Week Tokyo - Guest Speaker at 500Startups Japan Day

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  • Aug 20, 2016

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変わり始めたデザイナーの仕事内容と役職別の平均給与

時代に合わせて様々な仕事における役割と社会的ニーズが変わる。その中でも最近はデザイナーに求められるスキルセットとそれに合わせた役職に大きな転換期が来ている。新たなテクノロジーと、ビジネスにおけるデザインの役割の変化は、デザイナーという人達の仕事内容にも少なからず影響を及びし始めたようだ。

参考: 時代の変化でこれから生まれる8のデザイナー職

下記のグラフは2012年と2014年でアメリカ全土におけるグラフィックデザイナーの報酬の推移を表している。ここ数年でデザイナーのニーズが高まっている事から、おおむねその給与もアップしている。しかし注目して欲しいのは、サンフランシスコ地域の変化だ。なんと2年でデザイナーの給与が14.6%も下がっている

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ニューヨークの30%をはじめ、各地域では着実に給与がアップしているのにサンフランシスコだけ下がっている。これはどういう事だろう?サンフランシスコの街は毎年物価が大幅に上昇する事で有名で、PinterestやTwitterなど、デザイン性を重要視するスタートアップも多い。そこに来てデザイナーの給料が10%以上も下がる?理解不能。

参考: スタートアップにおけるデザインの重要性

実は、ここには一つのトリックが隠されている。答えはその役職名。それが”グラフィックデザイナー“の給与であるという事。時代の変化とともにデザイナーに求められるスキルのニーズも代わり、今ではグラフィックデザイナーは今では過去のものになりつつある。

特に変化の激しいサンフランシスコでは、アメリカの他の地域、そして世界的に見ても他の街より変化のスピードが早く、時代の先を行っている。その事実はデザイナーという人達の役割にも大きな変化を及ぼし、役職ごとの給与に大きな影響を与え始めているのだ。

では他のデザイナー職の給与はどのようになっているのであろうか?全米とサンフランシスコでの平均値を見てみよう。

アメリカにおける役職別デザイナーの平均給与

これから紹介するのは、アメリカの就職者向けサイトGlassdoorが発表している役職ごとの平均給与データである。それを元に各種デザイナーの平均給与を割り出してみた。

デザイナー職全体の平均給与 (年収)

まずは、役職を限定せずにデザイナー全般での平均給与。全米平均は$55.199で、サンフランシスコ市内だと$70,228.
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Webデザイナーの平均給与 (年収)

では、Webデザイナーの場合はどうか。一時期は強烈なニーズでかなりもてはやされたこの役職も実は現在は上記のデザイナー職全体平均を下回る給与。全米平均が$47.281サンフランシスコ市内は$64,594.
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Visualデザイナーの平均給与 (年収)

そして注目すべきはVisualデザイナー職。見た目のデザインを行なうこの仕事の給与額の全米平均は$76,992. サンフランシスコ市内は$69,955. この仕事は物価が高いサンフランシスコの方が給与が低い
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Leadデザイナー職全体の平均給与 (年収)

上記のVisualデザイナーの上司にあたる役割。社内での見た目のデザインを行なう責任者がLeadデザイナー。そして注目すべきはVisualデザイナー職。この役職の給与額の全米平均は$110,000で、これがサンフランシスコの場合は$84,955. 上記の同じくサンフランシスコの方が平均給与が低い。
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UIデザイナー職全体の平均給与 (年収)

ではモバイルやWebのアプリを中心にUIをデザインするUIデザイナーはどうだろうか。最近流行のこの役職の全米平均は$88,214. サンフランシスコ市内は$96,115. 上記の”見た目”をデザインするデザイナー職よりも大幅に平均給与が高い。
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UXデザイナー職全体の平均給与 (年収)

これがUXデザイナーになると給与はもう少し高くなり、全米平均が$88,575. サンフランシスコ市内は$97,704.
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一体何が始まっているのか?

上記を見てわかるのは、世の中で求められるデザイナーの仕事内容に大きな変化が訪れているという事。特にテクノロジーとスタートアップの中心地で、時代の最先端を行くサンフランシスコでは、既存の”絵を描く”デザイナーよりも、UIやUXを設計するデザイナーの需要が高い。これはデザイナーにもある程度のエンジニア的知識が要求されるという事でもある。

参考: 【これからのスキル】デザイナーとエンジニアの境界線がどんどん無くなる

ブランドやコンセプトを創り出すデザイナーはより価値が高い

人工知能に代表されるような最新のテクノロジーの進化により、機械が出来る事が増え、デザイナーの仕事が奪われる可能性もある。現に幾つかのCMSは今後人工知能を活用しサイトの自動生成とコンテンツを可能にする予定。そうなってくると人間のデザイナーが行なう仕事にも大きな変化が訪れる。簡単にいうと、機械でできる仕事の価値は下がる。その一方で、機械に奪われないクリエイティブな部分の価値はより一層アップするだろう。

参考: 人工知能 (AI)や機械に絶対奪われない3つのスキル

それでは、上記のような機械に奪われにくいと思われる、ブランドやクリエイティブ創造に関連する役職の給与を見てみる。

ブランドマネージャーの平均給与 (年収)

企業やクライアントのブランドを管理し育てる役割のブランドマネージャーの平均給与。全米平均が$110.000で、サンフランシスコ市内だと$115,548で、日本円だと年収1千万を超えている。
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クリエイティブディレクターの平均給与 (年収)

これがデザインチームを束ね、ビジネスゴールの達成を目標にコンセプトからクリエイティブを創り出すクリエイティブディレクターだと給与が跳ね上がる。全米平均が$133.097. サンフランシスコは$154,843
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デザイナーに求められるシフト

最近UXのデザイナーを面接していて分かったのだが、すでにサンフランシスコ市内のデザイン学校では、どのようなカリキュラムでもUXデザインを学ぶ事がディフォルトになっており、新卒の時点で既に全体的なUXデザインのプロセス及び、それらを活用した実践的なプロジェクト経験が積まれている。この事は、既存のデザイナーにとっては大きな脅威となる。

若手デザイナー達は市場にマッチした技術を身につけて世に放たれている。今までグラフィックやWebに関するデザインを行なって来た人達は一刻も早くUIやUXのデザインの知識と経験を積む必要があり、最終的にはそれを昇華してブランドやクリエイティブに関連する役職までステップアップする事をおすすめする。

これまでどんなに経験があったとしても、デザイナーという仕事はテクノロジーと世の中の流れに合わせて、常に新たな技術を磨き続けなければならない。

参考: フリーランスWebデザイナーという職業も無くなる4つの理由

 

筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.

* 上記の内容は8月20日に世田谷ものづくり学校で開催されたイベント “クリエイティブ・タイムマシーン1996” での登壇内容をまとめたものである。

6月1日 (木) より応募開始! Global Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA

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