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  • Brandon K. Hill

    Brandon K. Hill

    CEO of btrax, Inc

    CEO of btrax, Inc - Design Mentor to Startup Weekend - Contributor to TechCrunch Japan - Guest Speaker at UC Berkeley Asia Business Conference - Guest Speaker at Social Media Week Tokyo - Guest Speaker at 500Startups Japan Day

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  • Sep 14, 2011

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成長企業に見るサンフランシスコ風企業カルチャーとは

main-img僕が経営者として、アメリカで会社を経営する際に一番重要視しているのが、正しいコーポレートカルチャー(企業文化)の形成である。自社が提供するサービスのクオリティーを始めとして、人事や作業効率まで、多くの側面に対して企業文化が影響する。会社のカルチャーが悪ければ、優秀な人材の獲得及び保持は難しくなり、クリエイティブな発想も生まれにくくなる。結果的に提供サービスの質も落ち、業績が悪くなるといった負のループを生み出してしまう。

逆に優れたカルチャーの形成に成功すれば、極端な話、ある程度放っておいても会社は自ずと成長する。カルチャーが優秀な人材を獲得/育成し、作業効率が高い環境下でスタッフが最大限実力が発揮出来る。それにより優れたサービスが生まれるのである。企業文化とは一言で言うと、その会社の”雰囲気”であり、従業員が気持ち良く仕事をする事が出来る”環境”でもある。その形成要素はオフィスのインテリア、レイアウトから始まり、勤務体系、人事システム、組織構成、レクリエーション施設、そして経営者の人格に至るまで幅広い。以前にEC studioの山本社長が書かれた記事にもある通り、日本とアメリカのオフィス環境はかなり違う。

ここ最近、クライアントや友人の会社を訪問するうちに、急成長中を成し遂げている会社には共通した企業文化がある事を発見した。それもサンフランシスコ市内の会社のカルチャーはシリコンバレーや他のアメリカの地域の会社と比べてもかなり独特で、それ故にユニークで優秀なスタッフを引きつけているといっても良いだろう。スタッフがその会社のカルチャーを気に入ってくれれば、離職率をぐっと下げる事が出来る。成長しているスタートアップ企業は多くの場合、かなり自由な雰囲気で、管理も緩い様に見受けられる、しかしながらそれぞれのスタッフが責任を持ってしっかりと結果を生み出す事が出来るカルチャーにはどんな秘密があるのだろうか?

サンフランシスコ市内で急成長している会社の10の共通点

会社が急成長している場合、毎週の様に複数のスタッフが増員され、短時間で会社の規模が拡大する。一方で、全てのスタッフに対して細かくマネージメントを行うのは現実的に不可能になる。特にクリエイティブなポジションが重要視されるWebスタートアップ系の場合、あまりがっちりとした管理体制は逆効果で、スタッフの流失を招いてしまう。そこで重要になってくるのが企業文化である。これから説明する10のポイントは、ページ下部にリストされている急成長中のサンフランシスコのスタートアップに共通してみられるコーポレートカルチャーの構成要素である。

1. おしゃれでかっこいい

この街のスタートアップ企業のオフィスに来てまず感じるのが、開放的でおしゃれであると言う事。多くのスタートアップオフィスの壁がレンガ製なのは、彼らが密集する地域:SOMAエリアの建物が元々は倉庫だったのが理由。古い建物を改造している事が逆にレトロでおしゃれでかっこいい雰囲気を演出している。また、家具屋やインテリアもモダンでスタイリッシュな物をそろえている所が多い。恐らくセンスの良いオフィスマネージャーもしくは、外部のインテリアデザイナーの仕事であろう。オフィスがかっこいい事で、スタッフも気持ちよくクリエイティブな仕事が出来る。まさにデザインの力である。よく日本からうちのオフィスに来られた方が、「おしゃれなオフィスですね」と言われるが、この辺では実はかなり標準レベルである。

2. オープンなコミニュケーション

オフィスの雰囲気が開放的であると同時に、コミニュケーションもオープンにしている所が多い。特に会社が大きくなってくると、なかなか近付き難くなるCEOも気さくに話しかけられるような仕組みを提供している。例えば、Twitter社では毎週金曜日の午後に誰でも社長室に入り、提案や提言が出来る時間を設けていたりする。また、会議室の壁もガラスで覆われているオフィスが多く、どのような人々が話し合っているかが一目で分かる。もちろん社内SNSやメッセージシステムで部署の隔たりを超えたコミニュケーションが出来るのは言うまでもない。また、社外の人が出入りしやすい様に出入り口のセキュリティーはあまり厳しく無く、就業時間以降はイベント開催の場所としてオフィスを開放したりする会社も多い。他社のスタッフとの交流の機会が増える事により、社内だけでは思いつかないアイディアを取り入れる事が出来る様になる。

3. 愛社精神を育む遊び心満載のグッズ

この辺の会社を訪問していつも楽しみなのが、オフィス内にある自社グッズである。会社のロゴの入ったステイショナリーは基本で、ソファに置いてあるクッションや壁にかけてあるポスター、らくがき、そしてカーペット、スクリーンセイバー、T-シャツ、バッグ、栓抜きまで至る所に会社のロゴや、サービス名をもじったデザインが施されている。多くの場合、あまり忙しく無い時に社内デザインチームが遊びの社内向けプロジェクトで作ったりするのだが、これがまた愛社精神をアップさせる要因に一役買っている。会社の利益の一定の割合を社内グッズの予算として割り当てている会社もあり、利益がアップされると社内の面白グッズが増えたりする。ちなみに会社で作るT-シャツはかなりお土産として喜ばれるので、日本から来られる方は是非自社T-シャツを沢山ご持参下さい。

4. フラットな構成としっかりとしたレポートシステム

組織構成は、プロジェクトによりそれぞれのチームごとに分れているケースが多いが、日本のような縦型ではなくて、フラットであるケースも多い。しかしながら、責任者へのレポート形態はしっかりと構築されており、作業が効率的に進み、進行具合が一目で分かる様になっている。全体的にフラットな雰囲気であるが、情報伝達はしっかり出来ており、権限と責任の分担範囲がきっちりと定められている。組織はフレキシブルであるが、自分の担当範囲があやふやになる事は無い。また、良いアイディアを思いついたスタッフは、直々の上司を飛び越えてCEOやCTOに進言出来るようになっており、適切な評価が得られる。また、CEOは個々のスタッフに対して、何時でもしっかりとした会社のビジョンを伝えるのが仕事である。

5. 個性の出せるデスクエリア

オフィス全体の雰囲気がクリエイティブである事は重要であるが、それと同時にそれぞれのスタッフが好きな様にデスク周りをカスタマイズ可能にしてある。日本国内の会社のデスクが全て同じに見えるのと対照的に、アメリカの場合、スタッフの個性が出る。特にサンフランシスコの会社はそれが極端で、例えば日本好きなスタッフの机には日本刀やだるまが置かれていたり、自然好きなスタッフのデスクは一見サファリパークだったりする。若いスタッフが多い会社だと、デスクエリアに遊び道具が散乱しているケースも珍しく無い。

6. どこでもリラックスして仕事ができるスペース

自分のデスクに座りっぱなしだとクリエイティブな発想が生まれない事も多い。それを解消する為に、どこでも仕事が出来るような環境が整っていたりする。オフィスの空いているスペースにソファが設置されていて、寝転がって仕事をしてもOK. それ故に、オフィスの至る所の壁がホワイトボードになっていて、思いついた時にメモが出来る様になっている。場合によっては、気分転換の為に最寄りのカフェに行くのも許可されている。また、息抜きに遊べるようなパターゴルフやビリヤード、ダーツがあったりする。スタッフの脳からより多くのα波が出るような施策が施されている。

7. 動物フレンドリー

他社のオフィスに遊びに行くと犬が飛びついてくる事がある。多くの会社でペット同伴を許可しているだけではなく、推奨もしている。動物がいる事でスタッフの心が和み、自ずと良いチームワークが生成される。実は、btrax社のクーパー君も幾度と無くスタッフに癒しの時間を提供し、ストレスを軽減させている。ファウンダーの愛犬の名前がそのまま社名になっているZynga社オフィスには多くの犬がおり、専用の犬用プレイルームまで完備している。ペットを飼っているスタッフにとっては、他には無い魅力となっている。

8. 飲み物と食べ物が充実

Googleが流行らせたと言っても過言ではない社内での食事提供は、サンフランシスコでも大人気。特にこの街ではヘルシー志向の方が多いので、サラダ等の野菜を中心に会社がスタッフにランチを提供している。オフィスの至る所に飲み物の冷蔵庫やスナック菓子コーナーが設置されており、最近では伊藤園のおーいお茶がこのエリアのスタートアップには大人気になっている。会社によってはシェフがいたり、ケータリングを頼んだりもする。また、月に一回スタッフ同士でクッキングコンテストを行っている所もある。

9. フレキシブルな勤務体系

アメリカの企業で残業が少ないのは有名な話だが、この辺では勤務体系も非常にフレキシブルに設定している。よく見られるケースは、コアアワーとフレキシブルアワーの設定。例えば、10時から17時までは必ずオフィスにいる必要があるが、それ以外はその日によって自由に変更し、最終的に一日8時間就労すれば良いといった仕組み。これにより、例えばバスや電車が遅れても、遅刻を心配する事が無く、無駄なストレスを生み出さない。また、夜学校に行っている人等は、早朝出勤をし、早めに上がる事も出来る。個人の生活リズムに合わせた勤務体系と言える。

10. 厳しい評価基準/成果主義

一見自由で管理の緩い企業文化だけの様に見える一方で、人事の評価や成果に対する基準はシビアである。自由に仕事ができる反面、明確なゴール設定と、評価基準、そしてチームスタッフ全員から評価を受ける360 Evaluation Systemにより、成果を生み出す事の出来ない、もしくはチームにとって不利益なスタッフは容赦なくクビになる。逆に考えると能力のあるスタッフにはフェアなシステムであり、しっかりと結果が出せるのであれば、仕事の仕方に細かく口を出さないのがスタートアップ企業の一番ユニークな企業文化である。また、会社によっては、部下から上司や社長に対しての評価システムを採用している事もあり、経営者といえどもあぐらをかいてはいられない。

 

日本では企業文化を重要視する企業がまだまだ少ない様に感じられるが、アメリカだと流動性の高い優秀なスタッフが会社を選ぶ上での大きなファクターになっている。これからは高い給料だけでは優れた人材の獲得には限界があり、より良いカルチャーの形成が経営者の大きな仕事の一つとなってくるであろう。日本から来た企業がアメリカで現地のスタッフを雇う時には是非気をつけたいポイントでもある。また、もしかしたら日本とこの辺のスタートアップの実力の差はこんな所にも要因があるのかもしれない。

今回参考にした企業:
Twitter, Yammar!, Adobe, ngmoco, USTREAM, Yelp, SAY media, Cruncyroll, Zynga, Method, Automattic, Vertical Brands, Justin.TV, Current TV, Trulia, EventBrite, Mochi Media, Scribed, Bloomspot, Twillio, Lunar Design, odopod, btrax

 

筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.

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■ btrax (ビートラックス) 社について■

btraxはサンフランシスコを拠点とし、世界の市場をターゲットにデザインソリューションで3つのサービスを提供しています。

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    グローバル人材育成から新規事業開発までイノベーションに関するノウハウとメソッドを提供
  • D.Haus
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私たちはイノベーションを創造し社会に新たな変化をもたらすことを社会的使命とし、お客様に最良のパートナーとして選ばれることを目標にこれからも挑戦し続けます。

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