[イベントレポート] 第二回 SF New Tech Japan Night

jn#22011年6月28日にサンフランシスコのSOMA地区にて今年で二回目になるSF New Tech Japan Nightが開催された。このイベントは、日本のWebベンチャーが総勢300人以上の地元観客を前に自社のサービスを英語にてプレゼンし、世界進出の足がかりとするもの。去年10月に行われた第一回に引き続き、今回が二回目。前回出場した6社のうち、myGengo社がイベント後にDave McClure率いる500Startups より資金調達に成功した事もあり、今回も多くの期待が寄せられた。

今回のイベント、本来は春頃に開催を予定していたのだが、3月11日の東日本大震災により開催日が2ヶ月程遅れた。それもあり、地元オーディエンスはこのイベントを通して日本の経済的復興にも注目している。プレゼン参加企業に関しては、5月初頭より一般公募を開始し、海外向けのWeb/モバイルサービスを提供する多数の企業が応募。サンフランシスコの地元投資家、ベンチャー関係者、メディア関係者、btraxスタッフにて構成される審査委員会からの厳正なる審査を通り、第二次審査に進んだ19社がプレゼン動画を提供。第二次審査ではそれぞれの企業の英語でのプレゼン力が試され、最終的に世界で通用すると思われる6社がプレゼンを行った。

当日はカリフォルニアの6月としては異例の雨模様の天候にも関わらず、去年よりも多い300人以上のオーディエンスが会場に詰めかけ、倉庫を改造したクラブを貸し切った場内はほぼキャパオーバー気味。前日及び当日の午前中より綿密なるリハーサルを行っていた出場者にも緊張の色が見受けられた。出場者の方々はプレゼンが始まる午後7:30の1時間程前より、地元メディアからのインタビューを受ける。日本のベンチャーの地域に於ける役割や、震災復興に対してのヴィジョン等かなり真面目な質問内容。その後午後7:30すぎより会場が暗転し、琴と和太鼓によるイベント開催を知らせるBGMが流れる。

司会者のMylesとMatthewも月一好例のSF New Techとは勝手が違う為にやや戸惑い気味。その一方でオーディエンスのテンションはMax状態に。今回出場したサービス、企業、プレゼンター、プレゼンの順番のは下記の通り:

  1. Cacoo by nulab: Toshitaka Agata, Megumi Inoue
  2. ChatWork by EC Studio: Toshiyuki Yamamoto, Ash Ryan
  3. Feel on! by L is B: Taisuke Yokoi, Takeshi Kido
  4. Moso by Moso: Shinji Murakoshi
  5. BeauteCam by 洛洛.com: Sadao Adachi, Chikara Shiratori
  6. Reengo by KAYAC: Hiroyuki “Cozy” Kojima

 

イベントのフォーマットとしては、開始2時間程オーディエンスや出場者を交えたネットワーキングタイムがあり、その後プレゼンタイム開始。各企業が5分間で自社のサービスを説明し、その後の5分間でオーディエンスからのQ&Aに答えるかたち。プレゼン、Q&Aタイム共に時間はステージ横のデジタルカウントダウンクロックにより制限時間が厳密にチェックされ、時間オーバーの場合は容赦なく強制修了される。

それでは、各社が奮闘した実際の様子はこちらからご覧下さい。

SF New Tech Japan Night – Intro

Cacoo by nulabによるプレゼン

ChatWork by EC Studioによるプレゼン

Feel on! by L is Bによるプレゼン

Moso by Mosoによるプレゼン

BeauteCam by 洛洛.comによるプレゼン

Reengo by KAYACによるプレゼン

Japan Night #2 – Audience Vote & Outro

 

主催者側からの感想

今回二回目を迎えるSF New Tech Japan Nightだが、去年にも増してプレゼン企業が提供するサービス及びプレゼン内容のクオリティーが上がっていると思われる。オーディエンスの盛り上がり、反響も多く、実際にアメリカの企業や投資家が後日参加した企業に対し、個別に商談を開始している。イベントが開催される数週間前より、出場企業をチェックし、投資を検討をしているVCやエンジェルからの問い合わせも幾つかあった。また、全体のイベントに対する応募社数やスポンサー企業の数も格段に増えている事からも分かる通り、日本のベンチャー企業における海外進出の重要性が日々感じられる。

今回のイベントに参加した企業、そしてプレゼンターの方々にはその勇気と、直前まで何度も練習をしていた姿から感じられた意気込み、そして見事にオーディエンスの注目を獲得したプレゼンを達成した事に対する並々ならぬ努力に最大限の敬意を払いたい。その一方で、日本から海外進出をする場合、直面するハードルが多々あり、一筋縄では行かない事も確かである。特にプレゼンでの英語力や、Q&Aでの質疑応答に対してのノウハウ、オーディエンスを引きつける話し方、投資家へのアピールポイント、海外ユーザーへの訴求点など、かなりのチャレンジがあり、実際に海外市場で大成功しているモデルも未だ無い。しかしながら、誰もが難しいと考える事に対してチャレンジする事こそがベンチャー企業としての使命であり、世の中に対してのインパクトを与える大きなチャンスにもなる。

このイベントはささやかなる第一歩に過ぎないかもしれないが、これをきっかけにより多くの日本企業が世界的に認知され、今後幾つかの成功モデルを生み出す事により日本国内の起業家、及び起業家を目指している方々にも可能性を感じてもらえれば嬉しい。今回出場頂いた企業の方々及び、残念ながら出場にはならなかった方々を含め、btraxではグローバル展開を目指す企業へのサービス提供を通じ、より多くの成功事例を造り出すのが最大の目標である。現在のサービスモデルとネットワークを活用し、これからも海外での成功事例達成のための仕組みと方法論を日々追求・実践して行く。次回のJapan Nightは今年秋頃を予定しています。

今回出場した企業の方々、スポンサーの企業様、オーディエンスの皆様、審査委員の方々、貴重なアドバイスを頂いた多くの方々、そして運営のbtraxのスタッフに大変感謝しております。

筆者: Brandon K. Hill (@BrandonKHill)

 

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Posted 322 days ago
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