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ビートラックスがサンフランシスコから最新情報を配信中

  • Brandon K. Hill

    Brandon K. Hill

    CEO of btrax, Inc

    CEO of btrax, Inc - Design Mentor to Startup Weekend - Contributor to TechCrunch Japan - Guest Speaker at UC Berkeley Asia Business Conference - Guest Speaker at Social Media Week Tokyo - Guest Speaker at 500Startups Japan Day

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  • May 8, 2011

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最近San Franciscoで話題のCo-working Spaceまとめ

最近サンフランシスコではSOMA地区を中心に、急激にCo-Working / Shared Space (コワーキング/シェアオフィス) が増えている。このCo-Working / Shared Spaceとは、日本語で言うと”シェアオフィス”であるが、単純に複数の会社が一つのスペースを共有するだけではなく、スタートアップ企業が最大限の 結果を出せるように、様々な創意工夫が施されており、既に人気サービスを展開しているスタートアップも幾つも存在する。

近年ネット系のスタートアップの動きが急激に活発になっている事に比例して、新しいタイプのオフィスが必要とされている。既存の企業の概念と比べ、SF市内のスタートアップは、流動的で小規模のチィーム、自由な仕事スタイル、短いスパンでのサービスリリース、クリエイティブなサービス提供、投資家との密接な結びつき、そしてスタートアップ同士の強いコミュニティー意識等が特徴であり、今までのような貸しオフィスでは不十分である。それに対し、2010年末頃から、上記のスタイルに対応した新しいオフィススタイルが大人気である。

Co-working / Shared Spaceの主な特徴

先週サンフランシスコ市内に存在する10のCo-working Spaceに直接出向き、担当者に話を聞いた結果、下記のような共通した特徴がある事が分かった。

  • デスク一つから借りられる

    一般的なオフィスとの違いは、部屋を借りるのではなく、スペースを借りるという点。多くの場合、机一つ&椅子一つから借りるケースが多く、またOpen Shared Deskと呼ばれる、空いている場所があれば好きに利用可能なプランもある。

  • 入居してすぐに仕事が始められる

    机と椅子以外に、電源、Fax, Printer, ネット, 会議室が完備されており、入居初日から仕事を始める事が出来る。既に入居している企業が使っている設備を自由に使う事が可能で、場所によっては外部出力用のモニターも無料で利用可能のケースもある。スピードが命のスタートアップにとっては嬉しい。

  • 借りるスペースは3種類のタイプ

    1人で始めるプロジェクトもあれば、数人の企業が入居する場合もある為、多くの場所では3種類のスペースが用意されている。Open Shared Deskと呼ばれるプランは、自分のデスクを指定せずに好きな時に空いている机を見つけて、仕事をする。ソファの場合もあり、まるでカフェで仕事をしている気分になる。ラップトップを持ち歩く人には最適。それに対し、Designated Deskプランは自分の机がアサインされ、物を置く事も出来る。チームが複数人になった場合には、Private Officeに移動することで、個室のオフィスが使えるようになる。

  • リース契約が無い

    最大の魅力はオフィスを借りる際に、長期的なリース契約を結ぶ必要が無い事。通常アメリカでオフィスを借りる際には最低で1年、多くの場所で3年契約を求められるが、その性質上、Co-working/Sharedタイプの場合、月々契約となり、会社が急激に大きくなったりした場合等で必要が無くなった時点で退去する事が可能である。

  • 保証金がいらない

    上記と併せてもう一つの大きな魅力としては、多くの場所で保証金が求められない事。今までの常識だと、オフィスを借りる際には保証金 (Deposit) として1-2ヶ月分の賃貸費用が求められるのが一般的だが、スタートアップへのハードルを下げる為に、保証金を免除しているケースが一般的である。

  • 費用はコミコミ

    家賃の月額には光熱費、ネット回線等の諸経費も含まれており、非常にお得。キッチンや会議室も使えるので、利用方法によってはかなり便利。

  • おしゃれである

    Web系サービス等、クリエイティブな作業内容が多いスタートアップ向けに、壁がレンガだったり、会議室のガラスがそのままホワイトボードとして使える等、オフィスの雰囲気や家具等は非常におしゃれになっている。

  • SOMA地区に多い

    サンフランシスコのスタートアップの多くは繁華街よりも少し南に外れた、SOMA (South of Market) と言われる地域に多く存在している。SOMAは元々倉庫街であり、10年程前までは歩くのが危険と言われる程のエリアだったが、2000年に地元Giants球場が出来た事をきっかけに、急激に再開発が入った。それに伴い、元々倉庫や桟橋だった建物が外観はそのままに、内部をオフィスに改造し、街の中心部分よりもやや安い料金でオフィスとして利用する事が出来る。ちなみにTwitter, Instagram, Ustream, そしてビートラックスのオフィスもSOMA地区に位置する。

  • キッチンが共有で使える

    多くのCo-working Spaceにはキッチンがあり、コーヒーやソフトドリンク、そして軽いスタック程度が提供され、無料で利用する事が可能。場所によってはアルコールも提供され、金曜日午後のパーティーやイベントを行う際には重宝する。

  • イベントが多い

    大きな魅力の一つとして、地元テック系イベントの会場になっている事が挙げられる。サンフランシスコでは、スタートアップを中心とした勉強会やプレゼン大会が連日連夜行われるのだが、Co-working Spaceがその会場を提供する事が多いため、入居企業は自ずと参加する事になる。特に、新規サービスのリリースや事業の立ち上げのタイミングに合わせて、他の会社の前でプレゼンをするケースはとても多い。

  • 他のスタートアップとのコラボレーションしやすい

    不特定多数のスタートアップが入居している事もあり、自分のすぐ隣には他の企業のスタッフが座っているため、自然と仲良くなる。サービスの内容が近かったり、お互いの弱点を補える場合はシナジーが生まれる。また、誰が先にマーケットからの注目を浴びれるかに対しての切磋琢磨する意識も芽生え、事業内容がより研ぎすまされる。

  • 会計士や弁護士、投資家の出入りが多い

    スタートアップが企業として展開して行く事に対して必要な財務や法律的なサポートを提供する為に、会計や法律の専門家が頻繁に出入りする。入居企業がスタートアップの為、料金は特別割引が設定されているケースもある。

  • 投資会社がついている場合がある

    場所によっては、VC等の投資会社が管理している所もあり、見込みがあると思われる企業に対しての投資活動も盛んである。

  • インキュベーション施設ではない

    今まで主流だった、Plug n’ Playの様なインキュベーションとは一線を画す点が多い。ゼロから育て上げる施設というよりは、ある程度の資金やリソースが揃った企業向けの”アクセレレーター”的性格が強い。

  • 入居審査がある

    とても魅力的な施設である為、入居する企業は審査を通る必要がある。審査内容としては、事業内容が面白いか、社会への貢献度、他社からの紹介の有無等が含まれる。しかしながら、財務チェックは行われないケースが多い。

  • 入居期間の上限が設定されている場合がある

    最終的には世の中で活躍するスタートアップを応援したいと考えている場合が多いため、入居期間に上限がある場所もある。ある程度の期間やってみて、芽が出ない場合は、ご退去頂く事になる。

San Franciscoの主要なCo-working / Shared Spaceの紹介

ビートラックスのオフィスが入っているビルの一階に位置するFounders Denを始め、SF市内にあるCo-working / Shared Spaceの直接訪問の経験を元に、主要な施設を紹介する。

Founders Den

住所: 665 Third St. San Francisco, CA 94107
Webサイト: www.foundersden.com
主な入居/卒業企業: DotCloud, OpenAppMkt, Squrl等
主な特徴:
  • 2011年1月よりスタート
  • 2011年5月現在で20社が入居
  • 市電、バス、CalTrainの乗り場が近くにある
  • 治安の良い地域
  • デスク一つの値段は月$500程度
  • 入居は紹介/審査制
  • Girls in Techというイベントを月1で開催
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RocketSpace

住所: 181 Fremont Street, San Francisco, CA 94105
Webサイト: www.rocket-space.com/
主な入居/卒業企業: Uber, Pocketgems, Justuno等
主な特徴:
  • 2011年1月よりスタート
  • 2011年5月現在で40社が入居
  • KickLabs, YCom, AngelPad, I/O, Dogpatch, 500 Startups卒業企業が多数入居
  • 都心部に近い
  • 最大500人以上が入居可能
  • 3階建てビルのすべてが利用可能
  • 現在3階を拡張工事中
  • 会議室は空いている場合は無料で利用可能
  • 大きなイベントスペースあり
  • 木曜日と金曜日は無料でビールが飲める
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Citizen Space

住所: 425 2nd Street, San Francisco, CA
Webサイト: www.citizenspace.us
主な入居/卒業企業: The Helmet Lock, Eye-Fi, Blank Slate Consulting等
主な特徴:
  • 比較的小さめのスペース
  • 専用のデスクは$425/月
  • シェアデスクは$300/月
  • 一日体験入居は無料
  • 毎週イベントを開催
  • 犬同伴可
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HubSF

住所: 925 Mission Street, San Francisco, CA
Webサイト: bayarea.the-hub.net
主な入居/卒業企業: SocialLab, AZAP Mobile, RealChange等
主な特徴:
  • ケーブルカー乗り場、ショッピングセンター近く
  • 交通アクセスは最高
  • 月間メンバーシップ制を採用
  • メンバーシップは月間の利用時間によってHub 5, Hub 25, Hub 50, Hub 100, Hub Unlimitedがある
  • メンバーシップ料金は$25から$545まで
  • メンバーの利用時間の厳密なチェックは行っていない
  • キッチンのコーヒー、お茶、お菓子等は全てオーガニック
  • 入居企業同士のコラボレーションを推奨
  • 審査基準はIT系+社会貢献
  • ある程度メンバー期間が長くなるとプライベートオフィスの入居権が得られる
  • IT関連以外のイベントも開催
  • メンバーになると世界各地にあるHubセンターが利用可能
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DogPatchLabs

住所: 801 The Embarcadero, San Francisco, CA
Webサイト: dogpatchlabs.com
主な入居/卒業企業: Instagram, SocialMedia.com, 99Design等
主な特徴:
  • Pier38という元桟橋を改造した建物
  • BayBridge, 野球場近く
  • すぐ横はヨットハーバー
  • ものすごくおしゃれ
  • 入居企業が頻繁にプレゼンイベントを開催
  • Instagram発祥の地
  • Polaris VenturesというVCがスペースを提供
  • 審査を通れば入居費用は無料
  • NYにも同じ系列のスペースあり
  • 下の階はWordPressを展開するAutomattic社のオフィス
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pariSoma

住所: 169 11th Street, San Francisco, CA
Webサイト: www.parisoma.com/
主な入居/卒業企業: VidSF, faberNovel, DoYouBuzz等
主な特徴:
  • ロフト的吹き抜けデザイン
  • 立地はSOMAの南側
  • 建物はフランスの投資会社が管理
  • Mobile Mixer, TEDxSoMA, App Faceoff, BeMyApp Weekend, Creative Commons Salon, FailChat, Musi2k等のイベントを多数開催
  • $50/month virtual memberships
  • $100/month community membership – 1 day per week between 9am and 6pm
  • $275/month 24/7 open desks
  • $500/month 24/7 permanent desks
  • 2-6 人向けプライベートオフィスは $1150/month
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NextSpace

住所: 28 2nd Street, San Francisco, CA
Webサイト: nextspace.us/‎
主な入居/卒業企業: Cazcade, Voxeo Labs, New Venture Support等
主な特徴:
  • 入居メンバーシップは3種類
  • Café – $235/月から
  • 専用デスク – $475/月から
  • 専用オフィス – $1,195/月から
  • シェアデスク: $295/月
  • 専用デスク: $495/月
  • メンバーレベルに関わらず会議室が無料で利用可
  • 市内オフィス街から近い
  • Biznik events, pow.wow, Savor, Spark等のイベントが定期的に開催される
  • 入居者はZipCar会員費用($75/年)が免除になる
  • 入居者は弁護士、会計士、コンサルタント、投資家、ロックスター等多岐に渡る
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SandBox Suites

住所: 123 10th Street, San Francisco, CA
Webサイト: sandboxsuites.com‎
主な入居/卒業企業: WordLens, Agilis, hellovino等
主な特徴:
  • シェアデスク: $295/月
  • 専用デスク: $495/月
  • 一日体験入居可
  • 入居者にはフリーランサーも多い
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Reactor SF

住所: 179 11th St, San Francisco, CA
Webサイト: reactorsf.com‎
主な入居/卒業企業: Think2Build, 1013 Media, 219 Design等
主な特徴:
  • 3階建ビルの3階部分を提供
  • 現在の入居者数は17
  • オープンスペースとオフィスの構成
  • 1年間の契約で$650/月
  • キッチン完備
  • アーチスト向けワークショップルーム完備
  • シャワー完備
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今後日本でもこのようなスタイルのオフィスが普及する事で、世界に通用するベンチャーが育ちやすくなるはずである。日本は何かと会社を始める事に対するハードルが高いが、オフィス環境を変えるだけでも、随分と起業家が増える気がする。

なお、上記に紹介されているSpaceに入居に興味がある場合は、ビートラックスの日本企業向け海外進出サポートサービスを利用し入居する事も可能。もっと詳しい情報を知りたい際はこちらから。

 

筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.

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