Nov 26
今話題のホットなインターネットベンチャー企業が集中するサンフランシスコの小さなSOMA(South of Market)地域。 2002年に「.com」バブルがはじけた後も、その人気はいまだ根強い。
新しく流行るものを作り、大不況の風にも負けずWEB業界で一世風靡しようと、夢と情熱と独自のスタイルを持った若い才能で活気だち、いつもSOMAのどこかの片隅で、アフター5に最先端のWEB技術・文化を紹介するイベントで盛り上がっている。

Photo by Maurice Ramirez
最先端のブログソフトのひとつWordPressを開発するAutomattic本社もSOMAにあり、btraxのオフィスからサンフランシスコ ベイに向かって徒歩約10分の距離にある。今日は、そこで行われる「Chic meets Geek」と「サンフランシスコ オペラ ブラボー」共同主催のイベントに、btrax チームがプレス(記者)として出席することになり、皆で仕事帰りAutomattic本社に足を向ける。
「Chic meets Geek」は直訳すると“上品・洗練された娘とオタクの出会い”。一瞬、「電車男」のストーリーを思い浮かべがちだが、イベントのスピーカー及びVIPリスト(下記)や、会場で行なわれているプロダクト デモンストレーションリストを見ると納得。 SOMA(ここで)の辞書を1ページめくると、「Chic meets Geek」は、「Geek(コーディング カルチャー)とChic(エンターテイメント カルチャー)の融合」と訳されるらしい。
スピーカー及びVIPリスト:
Geek(コーディング カルチャー)
Chic(エンターテイメント カルチャー)
プロダクト デモンストレーション提供企業リスト
デモンストレーションを拝見しながら目に止まったのは、MixMatchMusic社によって作られた、iPhoneプラットフォーム用のMobBaseサービス:
主な特徴
- ミュージシャンが、低コストでiPhoneアプリを作成・公開・管理可能
- 写真、ミュージック、歌詞、ビデオ、またイベント情報等をファンとシェアできる
- ファンが気に入ったミュージックを購入できる機能
- ある特定のミュージシャンに関するTwitterの全ての”つぶやき”がみれる
- CMS機能(独自でコンテンツをリアルタイムで追加・削除・更新可能)

先週N.Y.Timesに、無名だった23歳のAdam YoungがMySpaceやiTunes等を使ってオンライン上で自分のミュージックを広めてゆき、毎週約2,000 トラックが売れるようになり、今や彼の“Fireflies”はBillboard一位に輝き、来月ニューヨークのマディソン スクエア ガーデンで主催されるZ100 Jingle Ballコンサートに、超人気ミュージシャン達と並んでパフォーマンスすることが大きくとりあげられていた。
iPhone等のモバイルプラットフォーム上で、才能ある駆け出しのミュージシャンが早く発掘され易すく、又ファンとリアルタイムでコミュニケーション(交流)できる場を提供するMobBase。ミュージシャンやミュージックファンにとっては今後、ちょっと目が離せない。
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Nov 09
10月22日、23日とサンフランシスコにおいて、BizTechDayが開催された。今回は、中小企業やスタートアップを対象にインターネット技術をいかに使いこなして、ビジネス成功に結びつけるのかというのが主要なテーマとなっていた。電子メール、ソーシャル ネットワーキング サイトでのマーケティング、そして、Google やYahooなどの提供する無料アプリケーションの使用法などについてのセミナーは、大いににぎわっていた。また、会場には、業界の有名人も多く出席し、中には、ライブビデオのコミュニティーサイト、Justin TVの創始者、Justin Kanの顔もあった。

Justin.tv の創始者, Justin Kan, と btrax社 CEO, Brandon Hill
btrax社のCEOであるBrandon Hillは、アジア通の物知りとしてラウンドテーブルディスカッションの質疑に出席。ここでは、アジア市場の重要性とインターネットを使っていかに市場参入するかというような話題が中心となった。また、わが社はGoogle、Wordpress、Elanceなどとともにブースを出して、無料ホームページ分析サービスを行い、大盛況となった。基本的な分析であったが、ほとんどのホームページが改善の余地を残していることが判明した。見た目はよくても機能性やサーチエンジン最適化(SEO)を無視したものが多いため、ホームページを立ち上げて満足していても、今ひとつ、インターネットマーケティングの力を十分に発揮していないサイトが多かった。
サーチエンジンの最適化(SEO)が重要視されているが、それだけでは、片手落ちとなりかねない。ソーシャルネットワーキングサイトなどでのマーケティング方法が出てきた以上、今後、サーチエンジンのみに頼っていてはビジネスの成功にはつながらない。確かにサーチエンジンのトップに乗り出せば、アクセス数やヒット数は増加するが、ページに必要な、または、思うような情報がなければ、訪問者は、すぐにバックボタンでサーチエンジンに戻るのが一般的だ。できるだけ長く、自分たちのサイトを見てもらい、滞在してもらうには、ユーザビリティーの改善が必要不可欠となる。ターゲットとなる人々にとって、魅力的な情報を全てのページに盛り込めば、サイト内を次々と散策してくれる。これが、ユーザビリティーだ。

セミナーの風景
長く滞在してもらえれば、訪問者の求める情報があった時に、コンタクトしたり、購入したり、または、訪問を繰り返すという次の行動を誘導できる可能性が増える。さあ、もう一度、あなたのサイトを見直してみませんか?
Photos by Tim Wagner
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Sep 22
今回の話題は、イメージローカリゼーションのブログで書いた、人の持つイメージが深く関係している。この強いイメージなるものを作成することこそ、各種企業が競って行っているブランディングにつながる。会社は消費者に自社の望みどおりのブランドイメージを持たせたい。そのためには、広告などでイメージづくりに励む。しかし、皮肉なことに、会社の思惑とは関係なく、ブランドイメージは消費者の側から創り上げられていく。例えばアップル社は、自社をハイエンドのコンピュータを作る会社として位置づけたかったにも関わらず、消費者たちにとっては使いやすいユーザー・インターフェースを追求する会社として大変親しまれ、売れ行きも大いに伸びてきた。

ブランディングの位置は3方向のベクトルから決定されると思う。1番目が値段だとすると、(これは、品質の高さなども含む総合的なプライスの意味)、2番目は製品価値、(機能性から流行性、製品に関するすべてがこれに含まれる)。需要と供給はこれで説明がつくが、ブランドには3つ目のベクトルである「感情」がある。消費者が感情移入すればするほどそのブランドの価値はどんどん上がっていく。いくら値段や機能性がよくても、人がファンになってくれなければ、そこそこのブランドで終わってしまう。オンライン・ブランディングの専門家、マーティン・リンドストロームはインタビューで、「ブランディングとは、人の感情でほとんど決定される」とまで言っている。そのようなブランドの中には、コーヒーとフラッパチーノが大好きな人々によって世界的なブランドにのし上がったスターバックスも含まれるだろう。
この消費者側の感情移入は、企業の思惑や製品の品質に関係なく消費者心理から始まっていくケースも多い。会社が独自のブランドイメージを創るのではなく、外部の人たちがブランドイメージを創り上げていく。Googleが大きな検索エンジンになってくると共に、googling、つまり、「検索する」という動詞が生まれてきた。この動詞の発祥地はどこか分からないが、広めてくれたのは周囲のグーグル使用者たちだ。消費者たちは好きになれば、その会社や製品のファンとなり、ファンのコミュニティーをつくっていく。このコミュニティーは、ロックグループのファンたちが長蛇の列をなしてコンサートチケットを求めるように、会社発表に聞き耳を立て、列をなして製品を買ってくれる。

ファンにとっては、いつまでも宝もの
このコミュニティなるものがインターネットの普及ですばやく、かつ、広範囲にできるようになってきて久しい。得に最近のソーシャルネットワーキングサイト(SNS)の普及で自分と似た好みを持つ人間とオンラインで巡り合えるようになり、オンラインコミュニティーが急増した。そうなると、オンラインで、また、バーチャルな世界でブランディングがスピーディーに行われていく。バージン航空やNikeなど多くの米国企業はすでにSNSをマーケティングツールとして大いに活用している。これからはSNSから目が離せない。
Photos by Yuka O.
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Sep 21
Webのローカリゼーションとは単にWebコンテンツの語学翻訳ではない。効果的なローカリゼーションとは、ターゲットとなる市場の人々が好む配色やデザイン、さらに彼らにとって意味深な言葉を使うことが必要だ。日本語を他の言語に置き換えただけでは、Webページを訪れてくれた相手を引き止める効力はない。

SoCal のSalt Creek Beach
さらに、もう一つローカリゼーションを複雑にする「人の心象」、つまり、平たく言えば、「人が持つイメージ」という代物がある。例えばよく聞く話しだが、南カリフォルニアこそカリフォルニアだと、(制約の無い場合は)好んで住居を南にする日本人が多いという。彼らの頭には「カリフォルニアは椰子の木、太陽、海、そして、サーフィン」というイメージが出来上がっていて、そのイメージに合わないとどうも居心地が悪いらしい。
それも分からない訳でもない。なぜなら北と南カリフォルニアは全然、別物。Northern California をNoCal 、Southern Californiaを SoCalと略して呼ぶ。(リンク先の半ばあたりをご参照下さい。) The O.C.に代表されるSoCalはご存知のように、(ちょっと古いが)映画「ビッグウエンスデー」のイメージそのまま。きらきら白く輝くような金髪の日焼けしたサーファーたちが照り付ける太陽のもとサーフボード片手に、わくわくしながらビーチに向かって椰子の木の下を走っていく姿を頻繁に見ることができる。
一方、NoCalに椰子の木はそう多くないし、11月くらいからは寒くなり雨も降る。そんな中、金髪のサーファーの代わりに”Frisco”たちがアップルのパソコンを開いてマシンガンのような音を立ててキーボードをたたく。霧のサンフランシスコと「Nerd」のメッカ、シリコンバレーを中心とするNoCalは、前述のSoCalのイメージを強く持つ人にとっては、カリフォルニアとしては認識されにくいようだ。イメージなんて簡単に修正できると思ったら、甘い。「心象」は小さい頃から見たり聞いたりしたことの積み重ねが基になっているから、そう簡単に覆すことはできない。

NoCalのPalo Alto市
そうなると効果的なローカリゼーションには、自分がターゲットとする市場の人々の心象やイメージを把握して、それに沿ったサイトを作成することも含まれてくる。立ち上げたサイトが、もし相手のイメージと大きくかけ離れた場合、サイトの訪問者は誰ものれんを押して中を覘いてはくれない。そうなっては、現在流行りのSEOやSEM以前の問題となってしまう。ああ、ローカリゼーションも楽じゃない。
Photos by Yuka Ogino
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Aug 27

City of San Francisco
広いアメリカの中でもサンフランシスコは特殊な街である。
多くの他の街のアメリカ人が、未だにブラウン管テレビやウォークマンを利用しているなど、保守的なのに対し、ここに住む人々はその生活に最新テクノロジーを利用した商品やサービスを活用し、最も合理的でおしゃれなライフスタイルを構築しているようだ。
パソコン – Apple MacBookPro
スタイリッシュで性能もピカイチ。カフェで仕事をする事も多いので、ラップトップが良い。Windowsはありえない。
携帯電話 – iPhone
iPhone以外は対象外。シリコンバレーではBlackBerryが人気があるようだが、ださいビジネスマンにはなりたくない。
車 – ZipCar
今時車を所有する人なんているの?乗りたい時だけ乗れて、しかも地球に優しいカーシェアリングを利用するのがベスト。
映画 – Netflix
忙しいので映画館には行かない。かといって、数回しか見ない映画のDVDを購入するのは無駄。オンラインでオーダー、自宅に配達、しかも延滞を気にしなくて良いNetflixが便利。

*上記は具体的なデータに基づくものではありません。
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Aug 20
2009年8月15日。待ちに待ったサンフランシスコの「NEW PEOPLE」(ニューピープル)ビルディングのグランドオープニングを祝うフェステバル「Jポップサミット」は、世界中から集まった約3万人ものJポップファンでにぎわう大盛況なイベントとなりました。

日本の伝統的な鏡割りを始め、ロリータファッションショー、そして「20世紀少年」の試写会やコンサート、ライブペインティングなどの催しでもりあがりました。(写真左、女優の常盤貴子)

歴史深いサンフランシスコの日本町に誕生したモダンでスタイリッシュなデザインの「NEW PEOPLE」。「歴史(伝統的なもの)に新しいものをとりいれることで、真の新しいものが生まれる」と、大学時代に美術の歴史のクラスで教授が言っていたことをふと思い出されるものがありました。

「NEW PEOPLE」 をコンセプトから手掛けた堀淵清二さん(写真左)は、約20年間にわたり日本の漫画やアニメをアメリカに人気ずけてきた業界で伝説的な存在の実業家。VIZ Media (ビズメディア)の社長を経て、現在はVIZ Pictures (ビズピクチャーズ)の経営をされています。

最先端をゆく日本人アーティストのアートで包まれた「NEW PEOPLE」から、日本文化をアメリカに紹介すること、アメリカで活躍したいと願う日本人アーティスト支援に対する堀淵さんの情熱が伝わってきます。

「NEW PEOPLE」地下1階にある、アメリカ初の日本映画のみを放映する「VIZ Cinema (ビズシネマ)」シアターで一息するbtraxチーム。
All Photos by Tim Wagner © 2009
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