数えきれないほどのベンチャーを見てきたシリコンバレーのVCに会うとき。限られた時間の中で彼は一体あなたの何を見るのだろうか?
「我々が見ているのはentrepreneur(起業家)の『目』です。」
起業家の目というのは一体どういうことか。Fenox Venture Capital のAnis Uzzaman氏 はこう続ける。
「自分が持っている会社、自分が持っている技術に情熱や自信を持っていると、それは目で伝わるんです。」
現在シリコンバレーの多くのスタートアップで取り入れられている考え方がある。「リーン・スタートアップ」、その基本コンセプトは実際のアイデアをすぐモノにして、フィードバックを受
けながら方向性を調整していく、というもの。初期段階の会社においてプロダクトやビジネスモデルが完成されていないのは分かっていて、では壁にぶつかった時、彼/彼女は立ち上がれる情熱を持っているかどうか、それこそが重要だという。
今回Anis氏がそう語ったイベント、ビジネス道場は2012年4月24日、サンフランシスコSOMA地区にあるCitizenSpace というコワーキングスペースでbtraxとGrobalBridgeHR の共催で行われた。イベントのテーマは「アメリカ式効果的なプレゼンテーションの技法」。
イベントの前半にbtrax, Inc. CEO Brandon K Hillが全体的なアメリカ式の効果的なプレゼンテーションについて、後半にAnis氏がVCの前でのプレゼンテーションについて語った。
ここで二人が共通して言っていたことを2つ紹介しよう。
1.自分を伝えるためにプレゼンテーション能力は非常に重要である。
Brandon: アメリカでビジネスを成功させる要素としてよく言われるのは「90%のコミュニケーション能力と10%の専門能力」。日本独特の「空気を読む」という文化はアメリカに存在しない。そこで自分をしっかり伝えないといくら自分が優秀だったりプロダクトが素晴らしくてもそれは相手に伝わらない。
Anis: 日本の技術はやはりものすごく高いレベルにある。実際、アメリカの会社を見てるときの感覚と日本の会社を見てるときの感覚って技術のレベルとかは差はあまり無く、では差
はどこにあるかというと日本の会社が世界レベルで自分達の持ってるものを表せてないだけ。
2.英語の心配は過度にいらない。
Brandon: アメリカ人でもプレゼンで使う英語は簡単でシンプルなものを使う。簡単な英語を、クリアに、ゆっくりと喋ること。また重要なポイントは3回繰り返すといい。また英語のなまりも個性の1つ。
Anis:我々VCとしては、「あなたがどれくらい英語が得意か」は関係ない。「私の気持ちをどういう風に伝えるか」というのが一番重要になってくる。そのための1つの方法がデモを作ること。
イベントではこれ以外にも多くの成功するプレゼンテーションの秘訣が紹介された。内容の詳細は今回のイベントの全文書き起こし とUstreamの録画 から見ることができる。
このイベント、ビジネス道場は今回で3度目。サンフランシスコ在住の起業家精神を持つ日本人に向けてのセミナーと参加者同士のネットワークづくりのために、という二つの目的で始まった。
今回は新しい企画として当日来場頂いた方に、Anis氏やBrandonの言う情熱—自分の思いをスケッチブックに書いて頂いた。
私が今回のビジネス道場で気付いたことは、もっと現状を良くしたい、と熱い情熱を持つ日本人の仲間がサンフランシスコにも日本にもたくさんいるということ。そしてこの情熱は何にも変えて持ち続けていくべきものであり、伝えようと言う意思があれば相手にきっと伝わる。
「私の気持ちを伝えたい」という情熱をどういう風に伝えるか、その方法を考えないといけない。」
(Anis氏のプレゼンテーションより)
実は今回のイベントは私がbtraxでインターンを始めて、初めて担当したイベントである。準備不足の点もあったかと思うが、来場頂いた全ての方、Ustreamでイベントを見てくださった方、プレゼンターのAnis氏、イベントチームメンバー、そして素晴らしい経験を与えてくれたbtraxに心から感謝したい。
3月30日に日本・東京にて、第4回SF New Tech Japan Nightセミファイナル が開催される。当日は全15社のユニークなスタートアップ企業が4月25日サンフランシスコにて開催される本戦行きをかけて火花を散らすことになるが、応募企業も回を経るごとに増加し、今回過去最高の応募総数となった。日本のスタートアップ企業の海外志向の高まりが伺える。
btrax 社ではJapan Night を通じて日本企業の海外進出を支援するとともに、実際に海外にてビジネスを展開する日本人の支援にも力を入れている。その取り組みのひとつが今回で2回目を迎える「BUSINESS Dojo(ビジネス道場) 」である。
ビジネス道場は、サンフランシスコ・シリコンバレー地域の起業家精神を抱く日本人に向けて、志を同じくする同志たちと集まり、ビジネス知識および起業への意識を高めあうための機会を提供すべく始まった。起業家や専門家を1人フィーチャーし、自身の成功経験や失敗経験、起業において役立ったアプローチなど、米国で起業家として力を発揮するための貴重な情報を共有することを目的としている。
初回であった前回は、著名なコワーキングスペースであるCitizen Space にて、人事・異文化問題のスペシャリストとして知られるGlobalBridgeHR 副社長Rochelle Kopp(ロッシェル・カップ)を招き、「シリコンバレーでの効果的な採用面接の進め方」についてのプレゼンテーションが行われた。そして、第2回となる今回は、Jazz Club「Yoshi’s 」の創設者である秋葉好江氏をスピーカーに迎え、卓越したアーティストでありつつ、第一線で活躍する起業家でもある秋葉氏の起業家精神についてお話をいただく。
起業に向けた意識、知識の共有、ネットワーキングの貴重な機会である第2回ビジネス道場の参加チケットの購入はこちら から。
■イベント詳細
日時:3月27日(火)18:00~21:00
場所:Citizen Space (425 2nd ST #100, San Francisco, CA 94107)
■スケジュール
18:00 会場オープン
18:00~19:00 ネットワーキング
19:00~20:00 プレゼンテーション(秋葉好江氏)
20:00~21:00 ネットワーキング
■プレゼンテーションの内容
・サンフランシスコ近辺のベイエリアで、数多くの日本食レストランの経営者が存在する中、どうして秋葉氏は際立って成功しているのか?
・秋葉氏の起業家精神とは何か?
・長く成功し続ける秘訣とは何か?
■プレゼンター略歴
秋葉好江
ジャズクラブ「Yoshi’s 」 創設者。神奈川県逗子出身。戦争孤児で私設の孤児の家で育つ。1963年に渡米。ワシントンDCからボルチモアを経て、1968年、カリフォルニア大学バークレー校にてアートとダンスを専攻。また、ミルズ大学大学院にてダンスセラピー、パフォーミングアーツを学ぶ。1972年に日本食レストラン「Yoshi’s 」を開店。同店は現在、全米屈指のジャズスポットとしてオークランド、サンフランシスコで営業中。現在、お店の経営の傍ら自宅で子供を中心に茶道、禅、華道を教えている。2011年10月に講談社より「We can do it! みんな できるさ 戦災孤児が叶えたアメリカンドリーム 」を発売。
■主催者について
ビジネス道場は、btrax とGlobalBridgeHR の共同プロジェクトとして運営されています。
btraxは、異文化ブランディングとウェブコンサルティングを手がける専門会社です。新興企業や新規ブランドのほか、世界的な大手企業や広告代理店の事業支援で豊富な実績を誇り、顧客は現在6カ国に広がっています。主なサービスには、ウェブデザインとウェブ開発、Eコマース、ソーシャルメディア、携帯メディア、ブランディング、ローカリゼーションなどがあります。
GlobalBridgeHRは、人事コンサルティングとアドバイザリーサービスを総合的に手がけており、特に米国で事業展開する外国資本企業や外資系列企業のコンサルティングを得意としています。チーム形成のあらゆる段階にわたるサービスを提供しており、効果的に社員の能力を開発し、士気を高め、成果に報いるための人事管理インフラの策定を支援しています。
公式ウェブサイト: http://businessdojoevents.com/
Facebook Fan page: http://www.facebook.com/pages/Business-Dojo/349019371797090
多くの皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。
3月30日に日本・東京にて、第4回SF New Tech Japan Nightセミファイナル が開催される。当日は全15社のユニークなスタートアップ企業が4月25日サンフランシスコにて開催される本戦行きをかけて火花を散らすことになるが、応募企業も回を経るごとに増加し、今回過去最高の応募総数となった。日本のスタートアップ企業の海外志向の高まりが伺える。
btrax 社ではJapan Night を通じて日本企業の海外進出を支援するとともに、実際に海外にてビジネスを展開する日本人の支援にも力を入れている。その取り組みのひとつが今回で2回目を迎える「BUSINESS Dojo(ビジネス道場) 」である。
ビジネス道場は、サンフランシスコ・シリコンバレー地域の起業家精神を抱く日本人に向けて、志を同じくする同志たちと集まり、ビジネス知識および起業への意識を高めあうための機会を提供すべく始まった。起業家や専門家を1人フィーチャーし、自身の成功経験や失敗経験、起業において役立ったアプローチなど、米国で起業家として力を発揮するための貴重な情報を共有することを目的としている。
初回であった前回は、著名なコワーキングスペースであるCitizen Space にて、人事・異文化問題のスペシャリストとして知られるGlobalBridgeHR 副社長Rochelle Kopp(ロッシェル・カップ)を招き、「シリコンバレーでの効果的な採用面接の進め方」についてのプレゼンテーションが行われた。そして、第2回となる今回は、Jazz Club「Yoshi’s 」の創設者である秋葉好江氏をスピーカーに迎え、卓越したアーティストでありつつ、第一線で活躍する起業家でもある秋葉氏の起業家精神についてお話をいただく。
チケットの購入はこちら
■イベント詳細
日時:3月27日(火)18:00~21:00
場所:Citizen Space (425 2nd ST #100, San Francisco, CA 94107)
■スケジュール
18:00 会場オープン
18:00~19:00 ネットワーキング
19:00~20:00 プレゼンテーション(秋葉好江氏)
20:00~21:00 ネットワーキング
■プレゼンテーションの内容
・サンフランシスコ近辺のベイエリアで、数多くの日本食レストランの経営者が存在する中、どうして秋葉氏は際立って成功しているのか?
・秋葉氏の起業家精神とは何か?
・長く成功し続ける秘訣とは何か?
■プレゼンター略歴
秋葉好江
ジャズクラブ「Yoshi’s 」 創設者。神奈川県逗子出身。戦争孤児で私設の孤児の家で育つ。1963年に渡米。ワシントンDCからボルチモアを経て、1968年、カリフォルニア大学バークレー校にてアートとダンスを専攻。また、ミルズ大学大学院にてダンスセラピー、パフォーミングアーツを学ぶ。1972年に日本食レストラン「Yoshi’s 」を開店。同店は現在、全米屈指のジャズスポットとしてオークランド、サンフランシスコで営業中。現在、お店の経営の傍ら自宅で子供を中心に茶道、禅、華道を教えている。2011年10月に講談社より「We can do it! みんな できるさ 戦災孤児が叶えたアメリカンドリーム 」を発売。
■主催者について
ビジネス道場は、btrax とGlobalBridgeHR の共同プロジェクトとして運営されています。
btraxは、異文化ブランディングとウェブコンサルティングを手がける専門会社です。新興企業や新規ブランドのほか、世界的な大手企業や広告代理店の事業支援で豊富な実績を誇り、顧客は現在6カ国に広がっています。主なサービスには、ウェブデザインとウェブ開発、Eコマース、ソーシャルメディア、携帯メディア、ブランディング、ローカリゼーションなどがあります。
GlobalBridgeHRは、人事コンサルティングとアドバイザリーサービスを総合的に手がけており、特に米国で事業展開する外国資本企業や外資系列企業のコンサルティングを得意としています。チーム形成のあらゆる段階にわたるサービスを提供しており、効果的に社員の能力を開発し、士気を高め、成果に報いるための人事管理インフラの策定を支援しています。
公式ウェブサイト: http://businessdojoevents.com/
Facebook Fan page: http://www.facebook.com/pages/Business-Dojo/349019371797090
多くの皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。
以前より出場の募集が行われていた第4回SF New Tech Japan Night の出場企業6社を決定する予選最終会が、3月30日(金)に東京・渋谷にて開催される事になった。
同イベントは今回で4回目を迎え、これまでにも、500Startupsから資金調達に成功したmyGengo 社(第1回出場)、ビジネスチャットツール「ChatWork 」が海外展開を果たしたEC studio (第2回出場)、米国での会社登記を済ませ、米国進出に向けて着々と準備を進めているGrow! Inc. (第3回出場)など、数多くのベンチャー企業がJapan Nightをきっかけに海外進出の足がかりをつかんできた。
同イベントのユニークな点は、出場企業によるプレゼンテーションはもちろんのこと、プレゼン後のQ&A、イベントのMCも含め、すべてが英語で行われる点にある。
今回は過去最多となる15社のベンチャー企業が4月25日にスタートアップの聖地サンフランシスコにて開催される本戦への切符をかけて、辛口の審査員たちを前に、独自のサービスの英語プレゼンに臨む。
今回のJapan Nightを通じて、どのサービスが海外ユーザーを魅了し、本格的な海外進出へと道を開くことになるのかに大きな注目が集まっている。
15社の有力スタートアップ企業による英語プレゼンに加え、当日はソフトバンクグループを率いる孫正義氏の実弟であり、MOVIDA JAPAN Inc. CEO 孫泰蔵氏、インキュベイトファンド 創業者兼代表パートナー本間真彦氏という日本のスタートアップ支援の最前線で活躍する2名にシリコンバレー在住のちびこーどこと上杉周作氏とbtrax, Inc. CEO Brandon K. Hillを加え、グローバル起業家に求められる要素についてのパネルディスカッションを予定。
・イベント概要
海外展開を目指すスタートアップ企業15社が、英語にて5分間プレゼンを行い、審査員及び観客からの英語での質疑に答える (3分間)。同日イベント終了前に4月25日にサンフランシスコにて行われる本戦出場企業の6社が発表される。
・日時
2012年3月30日(金)18:00 – 22:30
・場所
VOYAGE GROUP メインセミナールーム「パンゲア」
〒150-0045 東京都渋谷区神泉町8-16渋谷ファーストプレイス8F
(http://voyagegroup.com/company/access/ )
サンフランシスコ行きの切符をかけた白熱の英語プレゼン大会、豪華メンバーによるパネルディスカッションの他、海外進出を目指すベンチャー企業に役立つコンテンツ盛りだくさんの第4会SF New Tech Japan Nightセミファイナルの観覧チケットの購入は下記から。
※チケットは残りわずかとなっておりますので、ご予約はお早めにお願いします。
パネルディスカッション
~今グローバル起業家に求められる要素~
孫泰蔵
MOVIDA JAPAN株式会社 代表取締役CEO
東京大学在学時にYahoo! JAPAN立ち上げ統括者として起業。その後、三菱商事とのJV立ち上げ等十数社の企業を設立。ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社をヘラクレスに上場し日本のオンラインゲームビジネスの基盤を整備。現在MOVIDA JAPAN株式会社代表取締役として、スタートアップベンチャーを育成する専門のスタートアップアクセラレーターを推進。
本間真彦
インキュベイトファンド創業者兼代表パートナー
慶應義塾大学卒業後、株式会社ジャフコの海外投資部門にて、日、米、イスラエルへの投資に従事。その後、アクセンチュア及びワークスキャピタル株式会社を経て、ネット関連企業の創業・設立期への投資に特化したベンチャーキャピタル、コアピープルパートナーズ創業、ソーシャルアプリ、スマートフォン関連のスタートアップへ投資する、インキュベイトファンド設立に関わる。現在、両ファンド合わせて20社を超える投資を行っている。
上杉周作
シリコンバレー在住のデザイナー
88年生まれ。神奈川県出身。小学6年まで横浜みなとみらいで暮らす。 親の仕事の関係で中学からアメリカ東海岸に引越す。 現在は海外を拠点に、デザイナーとして活動中。元Facebook+Appleにてエンジニアとしてインターン。元Quoraデザイナー。カーネギーメロン大コンピューター科学+デザイン大学院卒。シリコンバレーで今最も注目されている日本人の1人。講演「20歳を過ぎてからプログラミングを学ぼうと決めた人たちへ」慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスでの講演も行った。
Brandon K. HIll (ブランドン・片山・ヒル )
btrax, Inc. CEO
サンフランシスコ州立大学デザイン科卒。北海道札幌市出身の日米ハーフ。高校卒業時までほぼ日本で育ち、1997年アメリカサンフランシスコに移住。 現在はサンフランシスコに本社のあるグローバル市場向けBranding / Marketing 会社btrax CEO.。今後の目標は日本の若い起業家、起業家志望者に向け、より多くの成功事例を見せる事により、世界進出の夢を与える事。
セミファイナル出場サービス/企業
1dollarscan
ユーザーから受け取った本や文書をスキャンし、デジタル化することで、電子書籍化をサポートするスキャンニングサービス。米国を拠点に展開し、その新しいユニークなサービスが大きな話題を呼んでいる。
Beatrobo Inc.
ロボットを介して友人と一緒に音楽を楽しむことができる音楽コミュニティ。
友人の好みの音楽をもったプレイリストをアバター化することで、手軽に楽しく友達の音楽を聴き始めることができる。
co-meeting
討論レベルのグループディスカッションを気軽におこなえるチャットシステム。通常の会話に近いストレスフリーなチャットがテキストベースでおこなえるほか、リアルタイム同時編集が可能な文書エディタにより、議論しながら議事録をまとめることもできる。昨年末の「Innovation Weekend」でのピッチコンテスト優勝の他、1月末にはサンブリッジGVCより数百万円程度の資金を調達した。
Coworkify Inc.
世界中のコワーキングスペースを繋ぐアプリ。Startup Weekend 京都2011で優勝し、今後世界中のコワーキングスペースと積極的に提携していく予定。
Connehito, Inc.
ハンドクラフトやプロダクトデザインなどの「モノを作る人」がオンラインギャラリーを通して世界に作品を発信できるサービス。
EverConnect
Facebook、Twitter、Gmail などのSNSやEメールを1つの画面で管理できるソーシャルコミュニケーションプラットフォーム。2012年4月にはVOYAGE VENTURES、ネットエイジ、及びネプチューングループの3社から総額1,500万円の資金調達をおこなった。
株式会社プレイド
「いいお店は、さがすまえに聞く」をコンセプトにした美味しいレストランを見つける方法を提供するサービス。友達を含む顔が見えるユーザーに対し、自分が「聞いて」「答えて」もらうことにより、自分のための信頼性の高い情報を得ることができる。
株式会社Kaditt
アプリ内で、ユーザーは友人や好みの合う人のブックマークしたスポットの中から、自分の「行きたい」スポットを簡単に見つけ、集めていくことができるスポット(場所)のソーシャル・ブックマーキングサービス。
fuloor.comプロジェクトチーム
「暮らし」を軸として、住まい(不動産)の運営者、入居者、ユーザーがローカルにつながれるソーシャルプラットフォーム。運営者はFacebookとの連動により、ソーシャル連動型のマーケティングを展開することが可能。
アシアル株式会社
モバイルアプリ開発に必要な全てを統合したクラウド上のプラットフォーム。より手軽に開発に取り組める環境を提供。
株式会社MUGENUP
アニメや漫画の制作プロセスにヒントを得て、分業体制(キャラデザイン、線画、塗り、ディレクション)の4名1セットのラインを構築し、美大卒のアートディレクターによる全体指導を行うことで、高品質、短納期での納品を可能としたイラストクラウドソーシングサービス。
peeece
デザイナーやアーティスト、職人などのクリエイターがアイテムを直接出品できるソーシャルショッピングコミュニティ。「顔の見えるつながり」をコンセプトに、売買を通じたやり取りの中から売り手と買い手との間でコミュニケーションを生み出す。
株式会社Parmy
飲みに行ける友達がすぐに見つかるiPhoneアプリ。飲みたい気分をシェアして、飲みたい友達がいたらリアルタイムで通知され、すぐに連絡を取ることが可能。
プラスアド株式会社
「全ての人に音楽の楽しみ」をビジョンに、iPad や iPhoneを用いて楽しく楽器を演奏するための電子楽譜・レッスンサービスを展開。2011年度国際ビジネス大賞のコンシューマ エンターテイメント / 情報部門において、奨励賞を受賞。
フェンリル株式会社
高機能なタブが特徴の無料WEBブラウザ。Windows 版、Mac版、iPhone / iPad版、Android版、Windows Phone版があり、それぞれのデバイスで使いやすいように設計。また、フェンリルが提供する無料クラウドサービス「Fenrir Pass」を使えば全てのデバイス間のSleipnir ブックマークを同期することができる。
MC
三橋ゆか里
小学校6年生から高校卒業までをNYで過ごす。大学在学中に雑誌の定期購読を専門に販売するオンラインショップでインターンとして働き、卒業後にそのまま入社。その後、UIコンサルティング会社、Web制作会社等を経て2009年に独立。現在は、Webディレクション、取材・ライティング、翻訳、調査案件、ソーシャルメディアのコンサルティングなどを行っている。2010年公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』の監修も務めた。
審査員
Brian Nelson , Founder & Chairman, BNC Co., Ltd.
Russell Cummer , President, Exchange Corporation K.K.
David Collier , Founder, Pikkle KK
Vincent Shortino , General Manager, Crunchyroll K.K.
Craig Mod , Mentor at 500 Startups, Founder at PRE/POST
Jonny Li , Organizer, Startup Weekend Tokyo
Brandon Hill , CEO, btrax Inc.
プログラム詳細
18:00 受付開始
18:00~19:00 ネットワーキング
19:00~19:30 パネルディスカッション
19:30~19:45 休憩・セットアップ
19:45~21:45 一次予選通過者による英語プレゼン (15社)
21:55~22:00 本戦出場企業6社発表
22:00~22:30 ネットワーキング
イベント協賛
株式会社EC studio (JapanNightをきっかけに、ChatWork を全世界に提供中)
株式会社VOYAGE GROUP
株式会社FirstStep
イベント運営・協力
btrax, Inc.
Goodpatch, Inc.
JapanNight公式サイト: http://sfjapannight.com/
Facebookイベントページ: http://www.facebook.com/events/408697655814300/
≪btrax, Inc. 会社概要≫
商号:btrax, Inc.(ビートラックス)
本店所在地:665 Third Street, Suite 505, San Francisco, CA 94107
主な事業内容:海外進出向けWebサイトデザイン、マーケティング、リサーチ・ブランディング
URL:http://www.btrax.com/jp
≪本件についてのお問い合わせ先≫
btrax, Inc. (担当者 栗原)
TEL: +1-415-344-0907(国際電話)
FAX: +1-415-344-0957(国際電話)
E-mail: japannight@btrax.com
営業時間:月~金 9:00 – 18:00(アメリカ西海岸時間)
前回のPart1 に続き、今回もSocial Media Week Tokyo でのスピーチをもとにソーシャルメディアについての話をする。今回のテーマは、「米国でのマーケティングに於けるソーシャルの価値及びソーシャルキャンペーン事例」であり、ソーシャルメディアを使ってどのようなマーケティングを行うのか、アメリカでどのようなキャンペーンが行われているのか、アメリカ企業のマーケターたちはどのような価値を感じているのかについて紹介していく。
ソーシャルメディアが他のメディアに与える影響
従来人々は、新聞やテレビを情報源として最新のニュースを手に入れていたため、プロのジャーナリストによるコンテンツが最も早く正確な情報であった。しかし、ここ数年のソーシャルメディアの台頭により、誰もが情報を発信できる世の中になった。その事件が起こった時に最も近い場所にいるひとがTwitter等を通して情報を発信でき、それはもはやプロのジャーナリストと同じ、若しくはより素早く正確な情報なのである。1つの例で言えば、かの有名なハドソン川に飛行機が不時着した事件で、「不時着した飛行機に乗ってる」というタイムリーな情報がTwitter上で流れた。それは明らかに新聞等のメディアより早く正確な価値のある情報であり、人々が事件を知る最初のきっかけとなった。
こういった例からも分かる様に、ソーシャルメディアは「ユーザ中心とした最強のインタラクティブメディア」として今後のメディアの形を変えていくと予測されている。1つの新たなメディアの形として、Fast Companyの、最も革新的な企業50選にも選ばれていたFlipboard が、従来のメディアとソーシャルメディアを同レベルで扱っているソーシャルマガジンとして話題を呼んでいる。自分の好きなカテゴリを購読できるのみでなく、友人のニュースフィードから情報が配信され、プロのメディアからのコンテンツと一般ユーザからのコンテンツの融合として認識されている。
企業から見たソーシャルメディアの価値
統計上では、今現在企業がソーシャルメディアに感じている価値は、ブランド認識率の向上が88%と最も多く、その後にユーザの交流、売上高の増加やパートナーシップ、広告費用の削減が続く。そして今後も多くの企業がソーシャルメディアの活用を増やしていく予定であり、主にYouTube, Facebook, Blog, Twitter, LinkedInを有効活用しビジネス価値を生み出そうとしていることがグラフから分かる。
企業がソーシャルメディアから得られる主な価値は、大きく分けて4つ有る。
マーケティング
ブランディング
カスタマーサポート
HR/人事関連(ソーシャルリクルーティング)
以下で一つ一つ事例を紹介しながら見ていくとする。
マーケティングプラットフォームとしての利用
「ユーザにシェアしてもらうのが基本 」
現在、過半数のネットユーザーが商品を購入する前にブログなどでレビューを確認した上で商品を購入するという。
また、広告の内容を信用するネットユーザはたったの14%であるのに対し、80%のユーザが知人のおすすめ情報を信用するという従ってこの事実から、最も効果的なマーケティング方法は口コミであり、友人と常に繋がり自分に関連する情報を得るソーシャルメディアという存在は、まさに口コミでのマーケティングの波及効果を大幅に拡大する非常に役立つツールであるという事が出来る。
Relevancy
ソーシャルメディアを使用する上で必ず知っておくべき言葉、それは”Relevancy (関連性)”である。人は自分に関係のある人、自分が興味あるもの、自分に関連する場所や生活スタイルに関心を抱く。企業から配信される情報や広告の中でも、自分に関連する要素が強い(Relevancyが高い)ほど、消費者の記憶やブランド認知、そして購買意欲に強い影響が与えられるという調査結果が出ており、ソーシャルメディアのフィード上に流れてくる情報(=主に自分に関連する情報)が最も強く消費者の心に刺さるという事実が判明している。それでは如何にしてより多くの人々のニュースフィードに企業情報を流すことが出来るか。それは前に”ソーシャルメディアにおいて必ず知っておくべき事” でも紹介した、「Engagementを得る事」であり、具体的には「より多くのユーザにコンテンツをシェアしてもらう」ことである。
以下では,実際にソーシャルメディアに工夫を凝らして、数多くのユーザのEngagementを引き出した例を2つ紹介する。
Corona Times Square
かの有名なメキシコ産のビールであるCoronaは、期間限定で「CoronaのページをLikeして、自分の写真をアップロードしたら、New Yorkのタイムズスクエアのスクリーンにあなたの顔を映しますよ」というキャンペーンを行った。その結果CoronaはFacebookページに100万人に近いファンを獲得し、今でもファンとの活発な交流を続けている。
Renault
続いては、フランスの自動車会社であるルノーがオランダのモーターショーで行ったキャンペーンである。ルノーはショーでの利用専用のカードを作り,Facebook情報とカードを紐付けして、車を試し乗りしたユーザが気に入った車を見つけた際にワンタッチでシェアできるという仕組みを構築した。ショーにおいてその場でファンを得るのみでなく、ファンが友人たちへシェアする事により波及効果を狙った非常にシンプル且つ効果的な方法であったという事が出来る。
ソーシャルメディアを活用したブランディング
「ブランドは顧客が創り出すもの 」
ブランドは、インタラクティブな経験から顧客一人一人が感じるものである。勘違いされ易いが、ブランドや商品は、必ずしも良いもの=顧客が良いと思うものではない。従って,「顧客がどう感じるか」でブランドは構築され,顧客が実際に「自分たち(We)がブランドを創り上げているのだ」と感じる事が重要である。ユーザを巻き込んでブランドを作り上げるのに最も適した方法がソーシャルメディアであり、企業は顧客の声を真摯に聞き、自らのブランドに反映していく必要がある。
Calbee
これはbtraxが実際に行ったfacebookキャンペーンであり、顧客とともにブランドを創り上げた一例である。CalbeeがSan Franciscoに米国第1号店をオープンする際、キャラクターとなる女性キャラの名付けコンテストをオンラインで行ったのである。サンフランシスコで働くキャンペーンガールであるという設定で名前を募集し、意見を取り入れた結果としてCaleena Ann Francisco という名前に決まった。彼女のFacebookページも作成され、顧客のアイデアによって生み出されたこのキャラクターは、Calbee San Francisco Storeの顔となり、今でも愛されている。
GAP
これは反対に失敗した事例である。GAPは一度ロゴを抜本的に変更した事があったが、その事実を知る人は非常に少ない。何が起こったかというと、GAPは約一年前に正式に新しいロゴをリリースしたが、消費者受けが大変悪く、ソーシャルメディアを通して激しくバッシングが起こったのである。以下の図は、新しいロゴとそれに対する消費者の反応であり、”Crap(最悪)”と称され、結局たったの数週間でGAPはロゴを元に戻した。この例はまさに、企業からの一方的な価値判断にユーザがソーシャルメディアを通して反応し、ユーザにとっての価値水準に変えた例である。
ソーシャルメディアを経由したカスタマーリレーション
ソーシャルメディアは、カスタマーとの関係構築においても大きな役割を果たす。企業が最も重要視するうちのひとつである顧客からのクレームは、ソーシャルメディアを通して発見する事が可能なのである。1つの例としてスターバックスは、Twitterを 早期問題発見のために使用しており,「Twitter上で問題にならない事は問題ではない(Twitter上で発見される不満こそが顧客が真に感じている不満である)」と言っている。以下では1つ、非常に印象深いソーシャルメディアを利用したカスタマーリレーションを紹介する。
Morton’s
Morton’sは、米国で有名な高級ステーキチェーン店である。ある一人の男性が、「@Morton, 今から2時間以内に空港に着くんだけど、ステーキを持ってきてくれないかい?」と冗談でツイートした所,Mortonのマネージャーが実際にステーキを持って空港で待っており、その男性は非常に驚き、大喜びしたという。なんとも信じられない話ではあるが、さすが米国これは実際にあった話である。その男性はフォロワーが10万人以上もいるインフルエンサーであったという事もあり、このニュースは全米に伝わり、Mortonのカスタマーリレーションの評価に大きく貢献した事は言うまでもない。
ソーシャルメディアをHR/人事関連業務に活用
この分野においては、主に2つの用途があり、1つが人材獲得(ソーシャルリクルーティング)、もう1つが既存の従業員の満足度アップである。
ソーシャルリクルーティング
日本でも多くの企業が採用にソーシャルメディアを使い始めており、今後採用方法に大きな変化を巻き起こすと期待されている。今後もこの風潮は続き、拡大していくだろうという事が下の統計結果を見るとよく分かる。
求人を行っている会社の95%がSocial Mediaを利用する予定である
その内訳は、86%がLinkedIn, 60%がFacebook, 50%がTwitter
人からの紹介経由の人材は54倍採用率が高く、25%離職率が低い
LinkedIn記載の求人情報は平均で11回ユーザーに転送され、30人以上の応募がある
ソーシャルリクルーティングには、大きく分けて3つのメリットがある。
第1に、特殊技能やバックグラウンドを発見する事ができる。前にLinkedInの営業の方と話していた際に、「LinkedInで80万円払うと色んなユーザが発見できる」と言われ、「じゃあ日本語・英語・中国語を話せて、MBAを持っていて,且つデザインのバックグラウンドがある人を探してほしい」と少し挑戦的な質問をして見た事がある。その際なんと、LinkedInは、実際にその条件に当てはまる人を3人も見つけてきたのである。LinkedInの可能性について改めて感心させられた瞬間であった。
第2に、受動的志願者に出会える。LinkedInに登録している人の80%は就職・転職活動中ではないが、90%以上のユーザはキャリア情報に興味がある。従って,企業は常に欲しい人材を捜してアプローチをかけることができ、且つユーザも自分の興味のある仕事があれば、コンタクトをとってみる事も可能なのだ。第3に、社外の人に,会社の雰囲気を知ってもらう事が出来る。btraxでは、社内で何か催し事があるたびにFacebookに写真をアップしたり、プロジェクトを紹介したりなどして,会社の内部の雰囲気を少しでも知ってもらえるよう努めている。実際にインターンとして来ている人々も、入社前にFacebook上で社内の様子を何となく掴むことで少し安心できたと話していたので、入社を志願する人にとっても良い情報源となっているようである。
既存の従業員の満足度アップ
既存の従業員の満足度を向上させるために、Facebookを使う例は良くある。サンフランシスコ発の企業であるTruliaは、ソーシャルメディア上での企業のプロモーションに貢献した社員にポイントを与え、実際にオフラインでベネフィットが得られる仕組みを構築している。その結果Truliaは従業員の愛社精神を高める事に成功しており、且つコミュニティを通してブランド向上を高める効果も得ている。
ソーシャルメディアマネジャーという新たな役職
この役職は、ソーシャルメディアを使って,上記で挙げたマーケティング、ブランディング、カスタマーリレーション、人事全てを管理するのがメインの仕事となる。従って会社各担当部署と連携を取る事が不可欠であり、高いコミュニケーション力が必要とされる。各部署から得た情報を元に,日々のFacebookの投稿や、ツイートをスケジュールし、データを見ながら日々修正していく。また、顧客やライバルの動きを確認するのも仕事であり,リアルタイムで顧客が何を言っているかに注意を払っていなければならない。また、目的はユーザとコミュニケーションをとることなので、時には軽いノリでユーザを楽しませるユーモアセンスも必要である。
ソーシャルメディアマネジャーのリクルーティング
ソーシャルメディアに詳しい人材を連れてくるのも1つの方法としてあるが、大企業の場合は、それぞれの分野に精通している人を連れてきてソーシャルメディアマネジメント部署を作るという方法もあり、実際Coca Colaはその方法を採っている。ちなみにbtraxでは、新人がソーシャルメディアを担当する事が多い。新人に任せてみる事で,彼らは社内で、何がどこでどうなっているのかを理解し、それを分かり易く顧客にお知らせする事で自らも会社について深く知る事が出来る。未だ新しい分野なので、経験より、その分野に興味があるかどうかを重視した方が良いと個人的には感じている。
ソーシャルメディアウィークに出場する事によって、ソーシャルメディアについて自身も学ぶ事が出来た良い機会となった。また、それと同時に配信するコンテンツの重要性や、今持っているコミュニティの大切さにも気づく事が出来た。このブログもbtraxにとっては重要なソーシャルメディアツールの1つであり,更新の際にはFacebookやTwitterでもお知らせしている。今後も、ブログを購読している皆様や、FacebookのページをLikeしてくれている皆様、Twitterでフォローしてくれている皆様にとって有益な情報をお届けしていけるよう、精進していきたいと思う。
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筆者: Brandon K. Hill @BrandonKHill
先週の2月13日-17日の期間、ソーシャルメディアをテーマとした、Social Media Week と呼ばれるイベントが世界12都市で開催された。今年はイベントシリーズとしては初の試みとなる、東京でのSocial Media Week Tokyo が開催され5日間を通し、数多くのスピーカーにより様々な内容のセッションが行われた。その中で、光栄にも14日の午前10時と午後4時の2つのセッションにて登壇させて頂いたので、今回はその内容をまとめてお届けする。
そもそも今回のお話を頂いたのは去年の暮れで、イベントの内容や趣旨をよく理解しないまま、気づいたら2セッションも講演をさせて頂く事に。イベント開催の2週間程前になり、他の講演者さん達のリストを見て、事の重大さに気づいた。他の多くのセッションが対談やパネルディスカッションである中、僕の場合は、それぞれ1時間の単独スピーチ。それも同じ日の午前と午後で、それぞれ違ったテーマと言う事もあり、プレゼンの準備には相当の労力を要した。その割りにはかなりカジュアルな内容になってしまったが、from U.S.A.と言う事で、多少ご容赦頂ければありがたい。Part1では10時からの部、「シリコンバレー 発 これからのソーシャルトレンドと日本の現状」の内容について紹介する。
2月14日午前10時@講談社:
シリコンバレー 発 これからのソーシャルトレンドと日本の現状
1. Social Media の “Social”の意味?
Socialという言葉は2つ以上の生命体が交わって何かしらの相互関係を生み出す事を意味する。そしてSocialの動詞であるSocializeは、「人と関わる事」を表し、アメリカ人はSocializeと言うと常にPartyを連想する。btraxが位置するSan Franciscoでも、毎日の様にネットワーキングパーティーがカジュアルな雰囲気で開かれており、アメリカ人は好んでパーティーに参加する。従ってSocial MediaとはSocialする(=2人以上の人が交わって相互関係を生み出す)のをオンラインで行うメディアの事を指す。ソーシャルメディアは、Everyone (誰でも)Everywhere (どこでも)Realtime (今この時に)Global (世界中で)を実現した。つまりアメリカ人が望むライフスタイル、”Rock n’ Roll all Night and party every day(毎日夜通しパーティー!)”がオンライン上で出来る様になった。
2. 主要Social Media統計
グラフを見てもらうと一目瞭然であるが,ここ数年でソーシャルメディアの利用者数が大幅に増加している。18-29歳の若者層のユーザ数が最も多いのは想像がつくことであるが,驚くべきは64歳以上の利用者数も大いに伸びていることである。これはソーシャルメディアが国民全体にとって大きな存在となっている事を如実に表している。
ソーシャルメディアと一概にいえども、様々なプラットフォームが存在するため、以下では各プラットフォームの特徴と各々に関する統計を見ていく。(データは2010年から2011年のもの)
Facebook
約7億5000万人 (世界の人口のの9分の1)のユーザ数を誇っており、ソーシャルメディアのトップをゆく。主に自己表現、友達とのやり取り、イベント招待等に利用される事が多い。
<Facebookに関する主要数値まとめ>
1週間の投稿数 7億投稿 (前年比2倍)
モバイルからのアクセス数 200万 (前年比3倍強)
1ユーザー辺りの月平均滞在時間 15時間33分
1ユーザー辺りの月平均投稿数 90投稿
Twitter
約2億2500万人 (世界の人口の30分の1)のユーザを有しており、よりリアルタイムな情報配信ツールとして使用されている。少ない文字数で簡潔に物事を述べる事が出来る日本語独自の性格とも相まって,世界各国の中でも特に日本で人気が高いと言われている。
<Twitterに関する主要数値まとめ>
1日辺りの合計投稿(ツイート)数 9500万投稿 (前年比3倍強)
プロフィールを掲載しているユーザの割合 69% (前年比2倍強)
1日辺りの新規登録ユーザ数 50万ユーザ
1秒間の投稿数最高記録 25,088投稿 (※ちなみにこれは金曜ロードショーで”天空の城ラピュタ”が放映されていた際に主人公がつぶやいたある呪文「バルス!」を視聴者が一斉にツイートした際の記録)
LinkedIn
約1億1900万人 のユーザを有しており、主にビジネス利用であるためユーザは必要に応じて使用している傾向にある。求職・採用が目的とされるが、求職をしていない人でも登録し、キャリア情報を随時確認しているという。
<LinkedInに関する主要数値まとめ>
登録ユーザ数 119万ユーザ (前年比約1.5倍)
ソーシャルメディアを活用する企業のうち、LinkedInを利用する企業の割合 95%
YouTube
約4億9000万人 のユーザを獲得しており、現代の主要メディアであるTVに取って代わろうとしているソーシャルメディア。
月平均PV数 920億PV
月当たりの合計視聴時間 29億時間(326,294年!)
世界で最も視聴されているビデオの再生回数 4億2000万PV
3. ソーシャルメディアの始まり
メインとなるソーシャルメディアの創業者たちは、そもそも何を目的として始めたのであろうか
Twitter 創業者であるBiz Stone 氏が創業間もない時期に言っていた事。
「今この瞬間に起こっている事を人に知らせられる仕組みがあると面白いと思ったんだ」
Facebook 創業者であるMark Zackerberg 氏がプライバシー問題に関して質問を浴びせかける重鎮の前で述べた一言。
「家族や親戚、友達が何してるか分かるサービスを作りたかっただけなんだけど」
LinkedIn 創業者であるReid Hoffman 氏がAcademicなバックグラウンドをもとに考えついた事。
「自分に関連するプロフェッショナルネットワークが構築出来ると良いよな」
以上の発言を見ると、実際は皆当初カジュアルな用途を想定していたようである。その影響もあり、ユーザもカジュアルに使っているケースが多い。
4. アメリカにおけるソーシャルメディアの現状
ソーシャルメディアはアメリカ社会においてメインストリームとなっている。アメリカ人100人にソーシャルメディアの存在について尋ねた所、「常に利用しており、手放せない」「生活の一部となっている」などの答えが返ってくるなど,生活自体にかなり深く浸透していることがわかる。また、「イベント等の情報が手に入る」「自分の欲しい情報のみ流れてくるため情報収集として利用できる」など実用面でも高く評価されており,生活に不可欠なツールと成りえる要素も多いにあったと考えられる。
では何故アメリカにおいて驚異的なスピードでメインストリームに成り得たのであろうか。
アメリカ人の気質として、パーティーなどを通して人と関わるのが好きであり、友達になる際の垣根が低い。また、そもそも自己表現をしたいという欲求が強いため、自己をメディア化するツールとして潜在的なニーズが満たされたと考える事が出来る。アメリカという国自体が持つ環境も非常にソーシャルメディアのメインストリーム化を助けている。国土の広さから、人口密度が低く、オフラインで情報を得る機会がそこまで多くないため、オンラインであるソーシャルメディア上で得る情報が重要視されているのだ。
“TheyからWeへ”ソーシャルメディアが大きく変えた概念
従来のメディアでは世間的に著名な人間が発信する情報のみが注目されていた。近年、ソーシャルメディアによってコミュニケーションが民主化され、誰でも好きな事発言できるプラットフォームが確立されたため、非常にフラットな世の中となった。この事実をアメリカ的概念に関連づけて話をすると、そもそも情報発信者が”They(お上など自分と遠い存在)”であったのが、”We(ユーザ本人たち)”に移行したのである。情報の概念を、誰かが作るものではなく皆で作り上げるものであるというものに変えたのは、ソーシャルメディアの成し遂げた大きな成果の1つである。
5. 日本におけるソーシャルメディアの現状
上記で述べたアメリカでの現状と比較して、日本のソーシャルメディアの現状を観察すると、ソーシャルは普及してきたといえども、やはり未だギャップを感じる。
オンラインと日常生活の乖離
例えば、日本では「ネット上で〜する」というフレーズがよく使われる。これはオンラインが日常化しているアメリカと比較しても,いまだオンラインが日常生活に密着していない事を表す事実として解釈できる。日本国内、特に大都市では常に人が周囲におり、また電車の広告や建物の看板等からもオフライン情報がひっきりなしに入ってくる。従って,オンラインから情報を入手する必要性がそこまで高くないのである。
各種ソーシャルメディアの乱立
アメリカではFacebookがスタンダードとして受入れられているため、広い層を通して使用されているメディアが統一されている。反対に日本は、Facebookが流行する前にmixiがスタンダードとして存在し、その後Twitterのリリースから米国初ソーシャルメディアの利用者が増え、ここ1年ほどで急激にFacebookのユーザ数が増加している。従って国民の使用するソーシャルメディアが乱立しており、コミュニティが拡散してしまっているというのが現状である。
匿名・性悪説的設定
アメリカではユーザーを信用し、個人データが悪用されないという前提のもと、実名や実プロフィールを公開している。反対に日本では、そもそも何かしらの用途に悪用されるのではないかという疑いを持ってかかるため、自己の情報を公開する事に、未だ抵抗を感じている。従って、日本は自己表現とプライバシー保護の狭間で揺れ動いている状況にあり、現時点では若干プライバシー保護が重視されている傾向にあるため、米国よりソーシャルメディアの普及スピードが遅いと考えられる。
6. ソーシャルメディアの弱点
このように米国・日本で幅広く普及し、ソーシャルメディアを使用するメリットが様々な場面で叫ばれているが、無論デメリットも存在するという事を理解しておいてほしい。
1つに、FacebookやTwitter、LinkedIn、Google+など、様々なプラットフォームの発展により、全てのプラットフォームの管理に非常に時間を取られるというのは大きなデメリットである。ソーシャルメディアには中毒性がある事も実際問題として捉えられており、必要以上に頻繁に確認して無駄な時間を過ごしてしまうという現象が今現在世の中で頻繁に起こっている。
また、自分に関連する情報が流れてくるので非常に受動的になり易く、あえて情報を得にいこうとするインセンティブが湧かなくなる。それと類似した例として,オンライン上ではアクティブであるが、日々の生活では全くソーシャルではなくなってしまうという事態に陥るという事態も多々発生している。
個人的な問題のみではなく、新手のScamなどの外部から発生する問題も存在するため、その点でも厳重な注意が必要である。これは実際に僕が体験した事だが,友人から以下の様な内容のメッセージが来て,危うく信じかけそうになった。
「ロンドンで強盗に遭ってクレジットカードもパスポートも財布も全て取られた。フライトもあと数時間で出発する予定で,警察も助けてくれない。どうにもこうにも打つ手が無いので、大至急、僕宛にお金を送ってくれないか。」
その直後に彼からリアルタイムチャットが入り、どうにかして欲しいと頼まれた。送金しようかと思っていた瞬間、かれのステータスを確認してみたら、彼は2時間前にカリフォルニアに滞在しており,どうやら誰かにパスワードをHackされ、アカウントを悪用されていたらしい。
単純な手口ではあるが,オンラインという事もありかなり現実味を帯びていた。従って、如何に友達同士の繋がりといえども、トラブルに巻き込まれないよう、常に注意を払っておくことが大切である。
7. 今後のソーシャルメディアの展望
iPhoneやAndroid等のスマートフォンの普及で、よりリアルタイム、リアルロケーションのコミュニケーションが可能となるであろう。またオンライン上のコミュニケーションが活発化されることによって社会はよりオープン且つフラットになると予測される。先日、CESに参加した際Mercedesが開発した、運転中に友達の情報がFacebookを通して流れてくる車を見て、ソーシャルの流れがここまで来ているのかと感心させられた。このように自動車・家電・旅行・医療・不動産と全てがソーシャルに向かい、今後もソーシャルメディアを中心とした社会が広がると考えられる。
8. スタートアップにおけるソーシャルメディアの可能性
スタートアップでも、ソーシャルメディアを利用したプロモーションで、大企業と互角に戦えるため、ソーシャルを有効活用する事でより多くのビジネスチャンスをつかむ事が出来る。また、Web/モバイルサービスにおいてはソーシャル連動は必ずといって良い程必要不可欠な存在であり,デファクトスタンダードとなりうる。1つの良い参考として,大多数のシリコンバレーのスタートアップは何らかのソーシャルサービスを提供している。シリコンバレーのトレンドに続くアメリカ全土、そして日本にもその流れが波及することが予測される。
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筆者: Brandon K. Hill @BrandonKHill
先週、弊社CEOであるBrandon K. Hillも東京で登壇 した「Social Media Week 」が世界12都市で開催され、btrax本社が位置するサンフランシスコでも、市内外各地でセミナーやネットワーキング・パーティーが盛んに行われていた。サンフランシスコSocial Media Week (以下SFSMW)にて特に注目すべきであったのは、シリコンバレー発の世界的に著名な企業Adobe, Google, AOL, Razorfish, Truliaなどがイベントを全面的にサポート し、自らのオフィスを公開していたことである。各オフィスで、そこで働く社員や招待されたスタートアップCEOなどが行うプレゼンテーションやパネルディスカッションを観る事ができた。
私は、ここ最近btraxでソーシャルメディア・マーケティングを担当させてもらっているので、この機会は非常に良い勉強になるという名目で、多数のセミナーに参加させてもらった。数々のセミナーで聞いたプレゼン内容から様々な学びを得ることができたたため、ここではソーシャルメディア・マーケターの方たちにとって特に参考になるであろうことを共有したいと思う。
エンゲージメントを得る事の必要性
今回のSMWSFの様々なセミナーを通して最も良く耳にしたフレーズ、それは「Engagement (エンゲージメント)」である。直訳すると少しニュアンスが違ってしまうので,ここでは、提供したコンテンツに対してファンが自らの時間をコミットして何かしらの行動(シェアやコメントなど)を起こしてくれる、というような意味合いで理解していただきたい。実際,コンテンツを投稿してクリック数を得る事は比較的容易であり、そこから頭を一捻りさせればいけないのは、聴衆から何らかの反応を得る事であるということがプレゼンターの皆が口を揃えて言っていた事であった。
では何故そのエンゲージメントが必要なのか。人々はソーシャルメディアにおいて、流れてくるコンテンツに興味を持つと、その内容に対してプラットフォーム上で何らかの行動を起こす(いいね!ボタンを押す、シェアする、コメントする)。その行動はウォールに現れ,その人の持つコミュニティの中の人にまで届く。例えば,btraxで1つのコンテンツを投稿した際、それをファンの全員が見てくれるとしても(現時点でbtraxのfacebookページ のファンは約1800人超)、もしその記事を誰も共有する事が無ければ,その記事は1800人以上の人に見られる事はない。しかし、その中のたったの5人でも何らかの反応を示し、行動を起こしてくれれば,その5人の持つコミュニティの人にまで届くこととなる。Facebookにおける友人数が平均200人だと仮定すると、+1000人に見られる可能性が生まれるのだ。また、そのコミュニティの中の一人が行動を起こせば更に広がり、2乗、3乗に閲覧数が増えていくという現象が起きる。これを「Viral」(日本語訳ではウイルス性とかいう意味)な広がりと呼び、シリコンバレーのマーケターたちはこのViralを得る方法を日々試行錯誤しながら探し求めているのである。
今回は、人々がソーシャルメディア上(ここではFacebookを例とする)で起こす3つの行動を紹介し,どのようにして人々のエンゲージメントを得るかを紹介する。
Like
Likeは情報の拡散が始まるきっかけとしての役割を果たす。ページに対してLikeした人々のニュースフィードに、そのページでコンテンツが配信されるたびに届く事となるので,Likeボタンを押すという事は人々が「私に向けて情報を流してきて良いですよ」ということを表すサインを送ってきていると理解して良い。しかし、これは単なる入口でしかすぎない。SMWのイベントの1つ ”The New Rules of Engagement ”で出ていた統計では、Likeしたファンの96%がそのページに二度と戻る事は無いという驚くべき調査結果が出ている。従って、多くのLikeを得る事は必要だが,より重要となるのは、その後に如何にして人々をページに呼び戻すか、であるということができる。
Likeを得るテクニック
「Give us a Like!」
最近よく使われているテクニックは、Likeしてない状態とLikeした状態とで見え方が違うというモノであり、人々の好奇心を駆り立てるのには適している方法であると思われる。 また、すこしあからさまではあるが、”Give us a Like! ” という記述をLanding pageや投稿に付け加えるのも1つの効果的な戦略である。これは私のアメリカ人の上司から聞いた話だが,,アメリカ人は”Give us a Like!” “Click here!”と書かれたらGivingの精神からか非常に素直に従ってくれるという。良い例としてPringlesのfacebookページ がある。
*Like前
*Like後
非常にシンプルな仕掛けではあるが、何となく中身が観たくなってしまうのが人間の心理であり、この戦略を以てしてPringlesは17,885,535人ものファンを得ている。彼らはまた、聴衆との会話も非常に巧みに行い,投稿毎に800近くのコメントを得ているため、是非とも一度閲覧し、参考にしてみてほしい。
Share
San Francisco State Universityで行われた”The Truth about Viral ”というセミナーでBuzzFeed という、Buzzを生み出す記事を紹介するサイトのChief Revenue Officerである Andy Wiedlin の話を聞く機会があり,大変面白い内容であったため、彼の名言をここで1つ紹介したい。
”People share things that make them look clever and cool(人々は自分を賢く、カッコ良く見せるモノをシェアするんだよ)”
確かにこの言葉は非常に的を得ており、実際ソーシャルメディア上での発言は自分のアイデンティティであり、自分がどんな人であるかという事を主張する手段として用いられる事が多い。従って,従来のメディアのようにただただ自分のブランドに関してのコンテンツを一方的に流すのではなく、「人々が思わずシェアしたくなるもの」を見極めてシェアする事が大切なのである。
Shareされるテクニック
「Make it interesting!」
彼がプレゼンの中で1つの例として出していたのがSchick Xtreme3 Razorのプロモーション。圧倒的シェアを誇るGillette社に対抗するため、何とかして注目を浴びたい。そんな依頼を受けたBuzzFeedはなんの変哲も無いこの商品を使って如何に面白くできるか、という事を編集スタッフ一同で考え、遠近法を使ったり他の物体と組み合わせたりして、出来上がった記事がこちら”Razor-bombing ”。
これは記事の中の1つの例である。
この記事は72000超の人に閲覧され,その多くがViralに広がったものである。この例から観ても明らかな様に、「どうやったら聴衆が興味をもってくれるか」を考える事は非常に大切であり,常にユーモアセンスを持ち、メッセージになんらかの工夫を凝らしたコンテンツ加えて、聴衆にアピールする事が大切なのである。
余談ではあるが,私がAndyに「日本に進出したいアメリカ人を惹き付ける為にはどんなコンテンツがいいんだろうね。」と聞いたら、“5 most historical failures companies made when they enter the market in different culture(異文化の市場に参入する際に企業が犯した,5つの最も歴史的な失敗)について書いてみたら?” とのアドバイスをくれた。「失敗」は非常に人々の関心を惹くトピックであると同時に、「こういう失敗を犯さないように」という、企業にとっても有益なメッセージを送ることもできる。非常に良いテクニックなので機会があれば、書いてみたいと思う。ちなみに、この質問をした際、突然Andyが「ツマラナイモノはダメデショウ?」と流暢な日本語を挟んできて、私は非常に面喰らった。実は彼、日本に昔6年住んでいたことがあるそうで、日本語はかなり上手に話せるのだと言う。来年はSocial Media Week Tokyoにて日本語で公演してくれることを願うばかりである。
Comment
コメントを残すというのは、最も人々にとってハードルの高い行為である。特に日本の場合、積極的に自分の意見を主張することがアメリカと比較すると活発ではない為,例えそれがオンライン上であったとしても自分の意見を残してもらう事は非常に難しい。実際私も、企業のfacebookページを見ていて何かしら思う事があっても、あれこれ書く事を考えているうちに結局何も書かずに終わるという事が多々ある。多くの人が見ると分かっているからこそ人々は躊躇してしまう、そんなソーシャルメディアならではの問題もあり,コメントを残すのはバリアが高いのである。しかしそうはいっても、コメントはLikeやシェアと異なり、最も大切な「人々の意見」であり、「フィードバック」である。ある意味では質的なフォーカス・グループや、ファン数が多い場合には量的なアンケート調査ともなり得るため、非常に重要な資産であり,企業にとっては何とかして得たい反応である。
Commentを得るテクニック
「Listen to your audience!」
1つ確実に抑えておきたいのが、聴衆が求めている物、聴衆が関心を持っているものを取り上げるということである。コメントを残してもらうにはまず、聴衆が興味を持っているトピックを察知する事が始めのステップであり,そのためには聴衆内のインフルエンサーを探し当て,彼らの興味があるトピックを取り上げることが大切である。インフルエンサーと聞くと,友達を無数に持つ、Followerが30000人以上居る有名人を思い浮かべるかもしれないが,それに限らず,自分のページによくコミットしてくれる人のこともインフルエンサーと呼ぶ事が出来る。彼らはページに何度も戻り、コンテンツの拡散に貢献してくれる大切なコミュニティメンバーであるため、彼らの興味に一致するコンテンツを提供する事が大切である。
「Bring people in the Conversation!」
上記で話したトピックに加え,アプローチ方法にも工夫が必要である。これが実際にオフラインの会話だったらどうだろうと言う観点から始めてみると良い。例えば,日本のアプリ市場について知りたい場合、「今現在の日本のアプリ市場はどの様に発展しているのか」などというアプローチより,「今流行りの○○どう思う??」とか「最近何かユニークなアプリ見つけた?」というアプローチの方が人々は確実に意見を言い易いし、会話自体に参加し易い。同じようなトピックを話すにしても、よりカジュアルに会話に参加できるようなスペースを創ってあげること、それこそが、人々を会話に引き入れ、コメントを残してもらうのに必要なことである。
また、旬の話題を取り入れる事も1つの例である。アメリカでは最近行われた国民的イベントであるアメリカン・フットボールの決勝Superbowlに関するディスカッションを用いたブランドも数多くあった。(btraxでもSuperbowlの広告費に関する驚くべき結果 をInfographicでビジュアル化し、ブログに投稿した)。日本での例で言えば,バレンタイン・デイやホワイト・デイなどの親しみ易いイベントをテーマにして質問を投げかけるのも、人々の注意を魅く良いアプローチだろう。
4日目にGoogleのサンフランシスコ支社を訪れ,Google+の担当をしている人のプレゼンを聞いた。Googleはユーザーの声を真摯に聞き、それを反映して、Google+を創り上げていっているのだという。”We make brand with our customers” 彼らにとってユーザーの声は資産であり,ユーザーとのコミュニケーションに非常に重きをおいている。ソーシャルメディアが従来のメディアと最も異なる点は「Interaction(相互作用性)」があること。今現在、優良企業はブランドをユーザと共に創っていくという新しいアプローチをとっており、それこそがソーシャルメディアの美学である。btraxもTwitterやFacebookなどのプラットフォームで着実にファン数を増やし、日々のポストで,ファンと関わろうと試行錯誤している。よって、このブログの読者がコミュニティの一員となり,積極的にエンゲージし、共にブランドを創り上げていってくれる事を心から願っている。
今回SMWに参加した事で,ソーシャルメディアをより良く理解し、その魅力を知る事が出来た。ソーシャルメディアは未だ発展途上であり,何が正しいかという確固たる理論は創造されていない。また、業界ごと、企業ごと、ブランドごとに異なるアイデンティティを持っているため、全てに当てはまる「成功の原則」が生まれるかと言えばそれもまた疑問である。私はソーシャルメディアを担当し始めてまだ日が浅いが,それでも毎日何かしら違う方法を試してみることで,その結果の良し悪しが即時に手元に届き、毎日多くを学んでいる。受ける物は受けるし受けない物は受けない、同じものが注目を浴びる時もあれば浴びない時もある。 そんな曖昧さが未だ残っているからこそソーシャルメディアは非常に興味深く、より深く掘り下げてみたくなる分野なのである。
関連リンク
Social Media Week San Francisco Live stream
Social Media Week Tokyo Brandon.Hillのスピーチ「米国でのマーケティングにおけるソーシャルの価値及びソーシャルキャンペーン事例」
by
Mai
サンフランシスコで開催されるスタートアップ向けイベントSF New Tech Japan Night の第4回が2012年4月下旬に開催される事が決定した。このイベントは、日本のWebベンチャーが総勢300人以上の地元観客を前に、自社のサービスを英語でプレゼンし、海外進出の足がかりとするものである。2010年10月13日の第1回、2011年6月28日の第2回、そして同年11月3日の第3回に引き続き、今回で4回目の開催となる。
今回は、第3回より更に内容を発展させ、イベント前後にも出場企業の海外進出をより促進するプログラムを企画している。 本選出場の6社は、このプログラムを通して、海外でのビジネス展開において必要なノウハウを習得する貴重な機会を得ることができる。
<現在企画中のプログラム例(※内容は変更の可能性あり)>
シリコンバレーの投資家によるワークショップへの参加(開催予定地:東京)
プレゼンテーションメンタリング
シリコンバレーの起業家が集うイベントへの参加
現地のスタートアップイベントへの参加
投資家やデザイナー、現地ユーザーからのフィードバックを得る機会
第2回出場企業のFeel on!や第3回出場企業であるGrow! Inc.を始めとして、多くの出場企業がJapan Nightを経ての海外進出という成功を収めている。今回のイベントでは、このようなケースをより多く輩出する事を目的とした海外進出支援プログラムを多数企画中。
グローバル化が加速する現代日本社会においては、スタートアップ段階から海外進出を前提として考えることが基本となってきており、今回の機会を足がかりとして海外進出を試みる勢いのあるスタートアップの多数参加を、大いに期待している。
出場エントリーはこちら から
■メインイベント概要
日時: 2012年4月下旬(2月中に詳細決定)
会場: Mighty San Francisco
119 Utah Street San Francisco, 94103
URL : http://sfjapannight.com/
■応募・選考プロセス
締め切り: 2012年2月29日
応募方法: 公式サイトプレゼン応募ページより
応募/審査費用: 無料
第一次審査: 3月中旬発表(12社)
予選イベント: 3月下旬, 東京都内のイベント会場にて
選考基準:
見た目のクオリティー
英語のナチュラルさ
実用性/ユーザーの利点
海外展開の可能性
独創性
詳しい応募・選考プロセスに関してはこちら から
【SFNewTech Japan Nightの歴史/特長】
当イベントの最大の特長は、“サンフランシスコで開催される国際的ITイベント” であるという点。これまでのIT・Webサービス関連イベント は日本国内での開催がほとんどであり、日本発のIT・Webサービスの紹介に特化した海外のITイベントとなると、前例が無い。
アメリカのIT・Webサービス市場について言えば、市場規模、市場成長率、資金調達可能性とその額の大きさ等、どの点を見ても圧倒的な地位にある。従って、本来ならばIT・Webベンチャーはアメリカ市場に対して自らをアピールするべきであるが、それにも関わらず、日本のIT・Webサービス関連 企業の活動範囲は国内に収まっていることがほとんどである。
このような現状を問題視し、何らかの解決策を提示したいという思いからbtrax社とSFNewTechが企画したのが、2010年10月に開催された第一回「SFNewTech Japan Night」。このイベントにはSpySee 、Lang-8 、MyGengo 、GazoPa 、Drrop 、Yubizo の6社が参加し、地元サンフランシスコのオーディエンスへ自社サービスを強力にアピール。また、掲載メディアについても、日経新聞、日経産業新聞、日経BP, ITPro, TechWaveなどの日本メディアのみならず、ダウ・ジョーンズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ソーシャルタイムス、WIREDなど海外メディアからの 取材も多く受け、参加者は海外展開の足掛んだ。特にmyGengoが提供する翻訳クラウドソーシングは、イベント後にアメリカの有名ファンド 500 Startups からの資金調達に成功。
第二回の出場企業は、Reengo by 面白法人カヤック , Cacoo by 株式会社 ヌーラボ , ChatWork by 株式会社 EC studio , Feel on! by 株式会社 L is B , myhada by 株式会社 洛洛.com , Moso by 株式会社 MoSo の6社で、当日会場に観に来ていた複数の投資家からのオファーや、地元企業からのパートナーシップディールが進んでおり、ほとんどの企業が海外展開を現在進めている。
第三回の出場企業は、Facematch by Facematch , Grow! by Grow! Inc. , Midonet by 株式会社ミドクラ , PIRIKA by PIRIKA , SnapDish by Vuzz Inc. , Synclogue by 会社情報プラネット の6社で,Japan Night出場後、各企業とも国内メディアから多くの注目を浴び、今現在も順調にサービスを拡大している。日本でも大きな話題をよんだFacematchやPirika, 実際に北米進出が決定しているGrow!を始めとして、多くの企業が海外進出に向けて、着実に歩を進めている。
第4回への参加はこちら から
【協賛スポンサー募集中】
現在今イベントの運営支援をしていただける協賛スポンサーを募集しています。第三回は、NTTインベストメントパートナー ズ株式会社、ニフティ株式会社 、株式会社 EC studio 、株式会社 FirstStep (ファーストステップ)、TechSmith (テックスミス)、Startup Dating (スタートアップ・デーティング)、TechWave.jp (テックウェーブ)、N.T. Technology.Inc 、Goodpatch.Inc (グッドパッチ)の8社にご協力頂いた。
協賛スポンサーのメリット等に関しては公式サイトスポンサーページ をご覧下さい。
【本件についてのお問い合わせ先】
btrax, Inc. Japan Night運営チーム
担当者 : 秋吉
TEL : +1-415-344-0907
E-mail : japannight@btrax.com
URL : http://www.sfjapannight.com
【運営会社概要】
企業名: btrax, Inc.(ビートラックス)
代表者: Brandon K. Hill / CEO
所在地: 665 Third Street, Suite 505, San Francisco, California 94107
設立 : 2004年8月
URL : http://www.btrax.com/jp
<主な事業内容>
btrax(ビートラックス)はアメリカ、サンフランシスコ・シリコンバレーを拠点に海外進出を目指す企業を対象として、Webサイトデザイン、マーケティング、リサーチ・ブランディングを提供。
【関連リンク】
by
Mai
先日シリコンバレーの中心にあるPalo Altoにて、Startup Weekend が開催された。このイベントは三日間のうちに、チーム編成からプロトタイプ作成までを54時間にておこなってしまうという、言ってみれば、スタートアップ・ブートキャンプ的イベント。シアトルで発祥したこのイベントシリーズは、その性質と同じく急激に広まり、Startup Weekend Tokyo を始めとして、世界各地で開催されている。2011年の末にはついにGlobal Battle まで開催された、今最もホットなスタートアップイベントシリーズの一つである。
このイベントが凄いのは、参加しているほぼ全ての人が即席スタートアップに関わり、数日後にはプロダクトが完成する。そして、優勝チームにはより大きなプレゼンイベントへの出場権が与えられ、場合によっては会社設立から資金調達までが可能となる。また、特筆すべき点としては、参加者、オーガナイザーの他に、”メンター”と呼ばれる人々が参加する。このメンター達は、主催者側から選ばれたそれぞれの分野のエキスパートで、参加チームは資金調達からプロモーション方法まで、スタートアップに関するあらゆる事柄のアドバイスを無償で受ける事が出来る。
毎回のイベント事に個別のテーマが与えられるが、今回開催されたのは、Startup Weekend Mobile と題し、Mobile系サービスがテーマ。1/20 (金)の夜から22 (日)に掛けて、アメリカ最大のモバイルキャリアであるAT&Tのラボオフィスを利用して行われた。参加者は約120人で、合計17のチームが編成された。このイベントに対し、僕はUI/UXを始めとして、プレゼン資料やプロモーション素材、アイデンティティーに至るまで、デザイン全般のアドバイスを提供する、”デザインメンター”として参加させてもらった。
前回サンフランシスコにて女性起業家をテーマにしたStartup Weekend Woman 2.0, そして前々回のMEGA Startup Weekend から数えて、Startup Weekendでメンターを務めるのはこれで実に3回目となる。どの回も全く違うチームとサービス内容に対してのアドバイス提供になるのだが、実は毎回必ず聞く内容や、チームが直面するハードル、そしてスタートアップを始めるにあたって、共通する抑えておきたいポイントが見えてきたので、まとめてみたいと思う。
メンターをして気づいた点
デザインメンターとは?
自分に与えられた正式な役割はデザインメンターであるが、チームメンバーと議論する内容のほとんどがデザインよりもプロダクトのコンセプトや機能、そしてビジネスに関連する事柄。ヴィジュアルデザインはそれらを整理した最終的なアウトプットであるので、まずはユーザーに何をどう届け、どのようなカタチでビジネスに展開して行くかを整理する事が一番重要になる。実際の所、世の中でイメージされている”デザイン作業”はデザインプロセスの中の最終的な小さな一部でしか無く、デザイナーの仕事の大部分がプロダクトに関する情報整理と、その展開方法に関してのディレクション設定である。特にモバイルのUI/UXに関しては、ページ数やプロセスをどれだけ削れるかが優れたエクスペリエンス達成の肝になる為、ストーリーボード作成やワイヤーフレーム等の実際のデザイン作業を開始する前段階のお膳立てが非常に重要になる。
Startup Weekendにおけるデザインメンターも、プロダクトを、見せ方+システム+ビジネスの三方向から総合的に診断し、それぞれの分野においてバランスのとれたものにすべく、正しい方向にチームを導くのが仕事となる。ちなみに、同じサービスアイディアでも、UI/UXの品質次第で、結果が大きく左右されるので、デザインメンターの役割は非常に重要になる。
メンターとしての本当の役割
よくメンターの役割はアドバイスを与える事だと思われがちだが、意外とアドバイスを与える事は少ない。それよりも、チームとのアドバイスセッションの時間のほとんどは、相手に質問する事に費やされる。編成されたばかりのチームで、思いついた直後のアイディアを議論していると、つい全体像が見えにくくなり、より多くの機能やコンテンツを詰め込もうとしてしまう。また、サービス内容にフォーカスしすぎる為に、ビジネスモデルが、ないがしろになってしまうケースも多く見られる。そこでメンターは、客観的な視点から “なぜ” そうなっているのか、どのようなプロセスで展開を予定しているか等の質問をし、チームメンバーの思考をクリアにして行くのが主な役割。そして、良いメンターの秘訣は、チームに対して正しい質問をする事。正しい質問を元に、メンバー自身が自ら答えを導きだせる環境を造り出すのが重要である。その為には、相手のアイディアを引き出す聞き上手である事も大切な要素。こちらがほとんど話をしていないのに、”良いアイディアをくれて有り難うございます” と自己完結的に感謝される事も多い。
なぜメンターになるか
Startup Weekendに参加しているメンターは基本的に全てボランティアである。それも貴重な金曜日の夜から日曜日の夜までの時間を他人のプロジェクトに費やす。メンターに選ばれる方々の多くは、それぞれの分野にて相応の成功を収めている。それ故に大変忙しいケースが多いのだが、それでもパーソナルな時間を割いて、起業家志望の方々に知識とノウハウを提供する。自分も去年より参加してから気づいたのだが、メンターになる事で得られるメリットは意外と多い。まずは、つわもの達がしのぎを削るシリコンバレーで最新のトレンドやテクノロジーを目の当たりにする事が出来る。特に各チームごとに様々なジャンルのサービスアイディアがあるので、彼らと話すだけでも随分と有益な情報収集になる。場合によっては自分の知らなかった社会的問題やニーズの解決を目指しているチームもあり、非常に興味深い。その他のメンターとの結びつきも強いので、他の分野からの専門的な知識も得る事が出来る。また、各チームごとにビジネス、デザイン、エンジニア等の担当メンバーから特に優秀な人材の発掘の可能性もある。そして何よりも、常に自分がスタートアップの情熱に触れている事で、会社を始めた頃のワクワク感を体感する事が出来るのが一番の魅力である。
多種多様なチーム編成
毎回シリコンバレーやサンフランシスコでのStartup Weekendに参加して感じるのが、参加者の多様性。老若男女x多人種で構成されるチームは、様々な角度から物事を見る事で、隠れたユーザーニーズを引き出す。例えば今回も高齢者向けのサービスや、小さな子供を持つ親御さん向けのサービス等のアイディアがあったが、それぞれの世代の参加者がチームに参加していたのがポイントだろう。特にアメリカでは、企業におけるベテランクラスの方々がスタートアップに関わる事も多く、それが成功の一翼を担っているのは間違いないと思う。様々な生活習慣・スタイルを持つ人たちでダイナミックに構成されるチームからは斬新なアイディアが出やすい。
深刻なデザイナー不足
今回のイベントでも、一般的なスタートアップ企業でも、最近は深刻なデザイナー不足に悩んでいる。言い換えると、一昔前はあまり重要ではないと思われていたデザイナーの存在が、最近は会社の将来を左右する程になってきた。企画やシステム開発はある程度フレームワーク化出来たとしても、クリエイティブな仕事をテンプレート的にこなすのには限界があり、それでは差別化も出来ない。やはり、多くのユーザーを獲得し、長期的に使ってもらう為には、美しい見た目と優れたユーザーエクスペリエンスが必須となる。毎回イベントが開催されるたびに主催者側から、”もっと多くのデザイナーの方々に参加してもらいたい” との声が上がっている。日本の方々でも腕に自信のあるデザイナーは是非参加する事をお勧めする。若干英語に苦手意識があったとしても、自分の得意分野で勝負する事は十分可能である。
スタートアップが必ず抑えておきたいポイント
今回のイベントでのアドバイスセッション中に気づいたのだが、毎回各チームに必ず聞くポイントがある。それらはピッチの際や、投資家へのプレゼン等でも必ずと言って良い程抑えておくポイントであるので、ご紹介する。ここでは雰囲気を出す為に敢えて英語のままで。
Market Size – サービスがターゲットとする市場規模。この規模と見込みマーケットシェアを算出してサービスの可能性を設定する。
Key Competitors – 主な競合サービス。この数が少ない方が成功する可能性が高い。
Customer Validation – 想定するユーザーがどれくらいそのサービスを必要としているかを証明するデータ。ニーズに対するしっかりとしたデータがあれば、失敗する可能性を下げる事が出来る。
Distribution Strategies – サービスを広める為の戦略。広告プロモーションから、キャンペーン、ソーシャルメディアまで、多岐にわたる。
User Acquisition Strategies – ユーザーの獲得戦略。サービスにどのようにしてサインアップしてもらうかの方法論。
Motivating Factors – ユーザーが使いたくなる要素。使っていて楽しいゲーミフィケーションもその一つ。
Road Blocks - ユーザーが使いにくいと思ってしまう要素。無駄に多いステップや、分かりにくいボタン位置、不必要なセキュリティ要素はすべてそれ。
Entry Barrier – 参入障壁。他社がマネのしにくい要素。固有のテクノロジーや人材、特許等もその例。
Monetization – サービスの課金モデル。フリーミアムや、月額課金、アプリ内課金等。
Business Model – 全体的なビジネスモデル。収益ゼロからのエクジットモデルでもOK。
参加者との熱い議論
実は今回のアドバイスセッションのうち、一つのチームとの議論がかなり白熱した。結論から言うと、先方が僕からのアイディアに全く同意出来ずに、かなりの言い争いになった。最終的には、”それは君個人の考えで、他のユーザーはそうは感じない” と言われてしまった。しかし、その後日に他のイベント会場にて偶然その方に会い、”あの時はとても有益なアドバイスを頂けて嬉しかった。今度仕事を依頼したいんだけど。” と言ってもらえたのは嬉しかった。
ちなみに今回の出場チームはこちら:
イベント出場チーム一覧
金曜日の夜に120人程の参加者が集まり45のア イディアが集められた。そのうち、17が予選を通過し、チームを編成。僕自身はメンターとして、土曜日の夜7pmより、それぞれのチームに対して、15分 のアドバイスセッションを行った。今回はアイディア、参加者共に非常にクオリティが高いと感じた。それぞれのチームとサービスアイディアは下記の通り。
HabituallyMe
アプリに自分が達成したい習慣を入力し、21日でそれらを達成さ せる。その際には友達を誘い入れ、一緒に頑張る事で達成率をアップさせるのが狙い。ソーシャル修行のようなサービス。
Pop-up
ファーマーズマーケットやフードトラック、Pop-up Shop等の非定期ショップの検索サービス。全米に広がるデータベースを元に、最新の情報をユーザーに提供する。
4Square Dating
バー やクラブでのパーティー等の際に、チェックイン情報やFacebookのプロフィールデータを元に、近くに居る共通点の多い人達を表示。友達の友達も分か りやすく表示する。”似たようなサービスで、WondershakeやMiepleっていうのがあるのしってる?”と聞いたところ、”知らなかった。で、 それらはうまくいってるの?” との答え。
Real Change
サポートしたい政治家や法案に対して、モバイル経由で寄付が出来る仕組み。また、現在提案中の法案や立候補中の候補者も表示。
LiveBuzz
スポーツや音楽等をリアルタイムで観戦中に、自分の感情をボタン一つで表現。ユーザーが文字をタイプする事無くワンタップで自己表現が可能になる。
ChannelMe
動画を通して、自分のライフログを”自分チャンネル”を通して表現出来るサービス。
Audience Amp
セ ミナー系イベントにてリアルタイムで、プレゼンターに対してのフィードバックが提供出来るアプリ。
Shop N Tag
店頭で商品やバーコードの写真を撮り、値段を入力。他の店舗やオンライン等で最安値が更新された際にアラートが届く。
SpeechLater.com
ニュー スやブログサイトで読む時間が無い際に、ブラウザープラグインを利用して、ハイライトした部分をスマートフォンに転送。時間のある時に機械音声にて読み上 げてくれる。
AwayWeGo
ロケーション情報を元に、自分の居る場所に応じたモバイルゲームを提供。車に乗っている時に子供達をおとなしくさせる為に一役買うのが狙い。
Find My Phone Deal
携帯機種の買い替えをサポートするアプリ。新型機種やキャリア別の購入可能なデバイスを表示し、最安値のストアも検索可能。
Poopspotter
道ばたや公園に転がっている犬のフンを知らせてくれるサービス。ユーザーが自主的に情報と写真をアップして、他のユーザーに警告する。
Claim Wars
子供がスマートフォン上で動画を見る際に、あらかじめ大人がそのコンテンツ内容に制限が掛けられるアプリ。また、自分の子供に見せたい動画をブラウザーからワンクリック登録する事も可能。
Sidewalk HQ
こ こ最近より話題が高まっているモバイルクレジットカードリーダー、Squareが提供するAPIを利用し、ロケーションごとの売り上げや販売商品内容を表 示するアプリ。デザインは卓越だった。場所によってどのくらいの売り上げが見込めるか、等の予測機能がつくとかなりエキサイティングなものになるはず。個人的にイチオシのチーム。
オフィシャルレポート(英語)はこちら から。
おまけ
今イベントでは、デザイナーが全く不在のチームがあり、彼らには直接ロゴのデザインと、カラースキームアイディアを提供した。政治家にモバイルから寄付が 可能なReal Changeというサービスに提供したロゴはこちら。自分としても久しぶりのロゴデザインの機会をもらった。とても楽しい経験だった。
筆者: Brandon K. Hill @BrandonKHill
昨年12月よりbtraxでインターンとしてお世話になっているA.K.と申します。1月10日から14日にかけてラスベガスで開催された、世界最大の家電ショー、CES に参加してきましたので、その内容をレポートさせていただきます。 今後家電のIT化が進む中で、よりウェブやアプリなどに似たUI/UXが家電業界で採用されることになると考え、家電業界の最先端を視察しいち早く次世代のストラテジーを開拓すべくラスベガスに向かいました。
“SHOW”と呼ぶに相応しく、世界中の家電メーカーが集うコンベンションセンターは圧巻の大きさで、North Hall・Central Hall・ South Hallに分かれた会場はとても1日、2日で周り切れるほどの規模ではありませんでした。参加者数も過去最高の153,000人を記録 したそうです。
その中で、特に印象に残ったのは以下の6点です。
スマートフォン・タブレットとの融合
Appleは自社での製品発表を行うためCESに参加していませんが、その影響力を感じざるを得ないほど、CESの会場の至る所に家電と接続されたiPhone・iPadが見られました。(もちろんAndroid端末との接続もサポートされているものも多かったと思われます。)スマートフォンから出力されたゲームのデモが行われていたブースもあれば、iPadがギターと接続されてアンプ代わりに使用されていたり、フィットネスマシーンにもスマートフォン・タブレットが接続され、結果の表示やシェアに使われているブースもありました。一度は失敗したと言われた家電のIT/ユビキタス化ですが、スマートフォン・タブレットの急激な普及によってそのプラットフォームを確立し、再びその波が来ていると言えるのではないでしょうか。今後はスマートフォン・タブレットをユーザーインターフェースの軸として、あらゆる電化製品がインターネットに接続され、日々の活動ログがクラウドに蓄積されたり、ソーシャルメディアに投稿されたり…そういった未来が鮮やかに想像できる会場でした。
家電メーカーとしては、商品だけでなく、付随するアプリの開発も必要になり、今までとはまた違ったフィールドでも競争していくことになるでしょう。その中で、アプリ機能の設計や、UI/UXのデザイン・操作性、プラットフォーム開発など、今までは無かったケイパビリティーを早急に確立する必要があると言えます。その中でもユーザーエクスペリエンスの分野は恐らく今後製品が成功するかどうかにおいては、非常に大きな役割を果たすと考えられます。
車の”スマート化”
場所はNorth Hallで、会場の中心からは外れていましたが、今回のCESで非常に印象に残ったのが自動車メーカーの出展でした。ブースを展示していたのはアウディー・ダイムラーメルセデス・フォード・キアの4社。ダイムラーメルセデスでは、iPhoneアプリを通じて車の中で様々なSNSや位置情報サービスなどのWebサービスを使う体験ができるデモが注目を集めていました。アウディーは窓の開閉や車高の調整など、ほぼ全ての機能をタッチパネルで操作できるモデルや、まさにiPhoneのようなインターフェースを取り入れた後部カメラを搭載したデモなどが展示、フォードでは車の状況を管理できるスマートフォンアプリが紹介されており、キアではドライバーの状況を判断して注意を促すコンセプトカーが展示されているなど、各社スマートフォンとの連携の度合いやデジタル化の方向性に違いはあれど、大きな意味で車の”スマート化”が進んでいることは間違いありません。
車社会のアメリカでは、自動車に乗りながらどれだけスムーズな操作性でネット連動型アプリが利用出来るかが注目されています。さしあたり近い将来、ダッシュボードの計器は全てタブレットでの表示になり、操作もタッチパネル、車自体の情報から位置情報、近くにいる友達の表示まで、今後自動車が急激に進化して行く事が想像出来ます。それと同時に、自動車のインターフェースに関して必要とされるUI/UXはどんどんWebやアプリに近づき、btraxのようなデザイン会社が手がける日もすぐ近いと思われます。ダイムラーAG取締役会会長兼メルセデスベンツヘッドのツェッチェ氏のコメントの通り、これから車の”スマート化”が進むとすると、全く新しいスマートフォンや車のユーザーインターフェースが現れることになるかもしれません。
TVの今後
様々な製品がスマートフォン・タブレットと一体化して行く中で、今後の方向性が難しそうだったのはTVでした。もちろん3D機能や4K、有機ELディスプレイなどの登場で話題も多かったですし、サムスン・ソニーを中心にApp Storeを展示し、コンテンツの充実を示していましたが、コンテンツプラットフォームの中心は間違いなくスマートフォン・タブレットに移りつつあります。その中で、TVとしては、ディスプレイとしての役割に加えて、どういったコンテンツを提供していくのかが今後の課題となりそうです。これからは、TVデバイスがスマートフォン、タブレット、パソコン、ネットコンテンツとシームレスに連動し、総合プラットフォームのいちデバイスとしての位置づけになる事が考えられます。
Windows8のUI/UX
Microsoftのブースでは、新OS・Window8を搭載したパソコンや、Windows Phoneが展示されており、驚いたことに、新しいOSとWindows Phoneのインターフェースが非常に似通っていました。四角い画像が各アプリや連絡先、お気に入りのサイトなどを表しており、その画像の中にサービスのロゴや人の写真などが表示されます。見た瞬間に分かりやすいデザインや、インタラクティブな動き からの推察ですが、恐らくスマートフォンのインターフェースとして開発されていた物が、PCのOSに採用されたのではないでしょうか。 仮にそうだとすると、スマートフォンの一層の普及が見込まれている以上、PC OSとの関連性からも、スマートフォンの UI/UXの重要性が増してくることでしょう。また、特筆すべきは、これPC OSで圧倒的シェアを誇るMicrosoftが主導したということで、デザインや軽快な動き(少なくともデモ機での動きは非常にスムーズで、レスポンスの遅さなどは感じませんでした)と合わせて、今後Windows Phoneの巻き返しが期待出来るかもしれません。
中国勢・韓国勢の台頭
会場全体を見渡して感じたのは、中国企業の圧倒的な勢いでした。South Hallの一部区域は、中国政府が場所を一括して用意したのでは無いかと思われるほど中国の中小企業で埋め尽くされていましたおり、どちらを向いても中国の地名を冠した企業名、中国語の広告が見られました。展示されている商品はスマートフォンの周辺機器や、ベーシックな家電が中心でしたが、中には「イケてる!」と思ってしまうほどスタイリッシュな製品や、思わず目を留めてしまうような面白い商品などが並んでいるブースもありました。長年、「中国企業は値段は安いけれど品質は…」と考えていた日本企業の方が多いかもしれませんが、今や技術的にも更にデザインの観点からも中国企業が脅威になり得るということを認識する必要がありそうです。
また、Central Hallに目を向けてみると、そこで目立っていたのは 韓国の二大企業Samsung・LGでした。特にSamsungは 会場の真ん中に巨大なブースを構え、CESで発表した薄型ノートパソコンや有機ELディスプレイ、音声や手の動きを認識出来SMART TVを中心に多くの人を集めている様子が印象的でした。また、製品だけではなく、スタッフ全員がトレンドカラーの青いTシャツを着て説明している様子、1日の終わりにはスタッフが全員集まり、役員(と思われる人)の激励を受けて連帯意識を高めている様子など、良い意味でも悪い意味でも体育会系的な力強さを感じました。
日本企業の様子
一方で、日本企業も中国や韓国の企業の勢いに押されながらも、存在感を発揮していました。SHARPのブースでは55インチのインタラクティブディスプレイが展示されており、文字や絵の記入やタッチパネルの様な画面操作が実演されていました。SONYはやや奥まった所にブースが位置していたものの、Google TVやPlay Station、デジカメなど幅広い商品群が展示されていました。更に演出にも力を入れ、ウィル・スミスやケリー・クラークソンなど、著名人による登壇が注目を集めていた様です(我々は3日目からの参加なので見られませんでしたが…)。Panasonicは何と言ってもその4K TV(超高解像度のディスプレイ)が注目を浴びていましたし、カメラについてはCanonやNikonなどの日本企業が注目の中心でした。一方で、全体として落ち着いた雰囲気のブースが多かったり、LGの4mm世界最薄有機ELディスプレイのようにインパクトのある商品があるわけでもなく、やはり中国・韓国勢と比べると勢いが感じられませんでした。是非来年は日本勢の巻き返しに期待したいところです。
最後に
たったの2日間でしたが、様々な学びがあった充実した時間でした。btraxとしては、今後スマートフォンベースのUI/UXデザインが、家電やPC、車など、様々な製品の上で求められることになることを再認識し、今まで以上にアプリやスマートフォンブラウザなどのデザインに注力する必要があるということを確認しました。 また、家電業界に従事する日本の大企業も多いですので、改めてデザインの観点から、日本企業の海外進出をお手伝いできるのではと期待を高めています。
PS
自動車メーカーとして出展していたのは上記4社だけでしたが、実際に会場で一番多く見かけた車はランボルギーニでした。ランボルギーニ×美女の組み合わせが集客のカギになりそうです。恐らく入場者の9割以上が男性である事に目を付けたニクい演出だと思うのですが、ついつい僕も引き寄せられてしまいました。このブログをご覧になったCES出展の日本企業の皆様、是非来年は検討されてみてはいかがでしょうか…笑