Sep 22

今回の話題は、イメージローカリゼーションのブログで書いた、人の持つイメージが深く関係している。この強いイメージなるものを作成することこそ、各種企業が競って行っているブランディングにつながる。会社は消費者に自社の望みどおりのブランドイメージを持たせたい。そのためには、広告などでイメージづくりに励む。しかし、皮肉なことに、会社の思惑とは関係なく、ブランドイメージは消費者の側から創り上げられていく。例えばアップル社は、自社をハイエンドのコンピュータを作る会社として位置づけたかったにも関わらず、消費者たちにとっては使いやすいユーザー・インターフェースを追求する会社として大変親しまれ、売れ行きも大いに伸びてきた。

コーヒーとフラッパチーノ好きには欠かせない存在となったスターバックス

ブランディングの位置は3方向のベクトルから決定されると思う。1番目が値段だとすると、(これは、品質の高さなども含む総合的なプライスの意味)、2番目は製品価値、(機能性から流行性、製品に関するすべてがこれに含まれる)。需要と供給はこれで説明がつくが、ブランドには3つ目のベクトルである「感情」がある。消費者が感情移入すればするほどそのブランドの価値はどんどん上がっていく。いくら値段や機能性がよくても、人がファンになってくれなければ、そこそこのブランドで終わってしまう。オンライン・ブランディングの専門家、マーティン・リンドストロームはインタビューで、「ブランディングとは、人の感情でほとんど決定される」とまで言っている。そのようなブランドの中には、コーヒーとフラッパチーノが大好きな人々によって世界的なブランドにのし上がったスターバックスも含まれるだろう。

この消費者側の感情移入は、企業の思惑や製品の品質に関係なく消費者心理から始まっていくケースも多い。会社が独自のブランドイメージを創るのではなく、外部の人たちがブランドイメージを創り上げていく。Googleが大きな検索エンジンになってくると共に、googling、つまり、「検索する」という動詞が生まれてきた。この動詞の発祥地はどこか分からないが、広めてくれたのは周囲のグーグル使用者たちだ。消費者たちは好きになれば、その会社や製品のファンとなり、ファンのコミュニティーをつくっていく。このコミュニティーは、ロックグループのファンたちが長蛇の列をなしてコンサートチケットを求めるように、会社発表に聞き耳を立て、列をなして製品を買ってくれる。

ファンにとっては、いつまでも宝もの

ファンにとっては、いつまでも宝もの

このコミュニティなるものがインターネットの普及ですばやく、かつ、広範囲にできるようになってきて久しい。得に最近のソーシャルネットワーキングサイト(SNS)の普及で自分と似た好みを持つ人間とオンラインで巡り合えるようになり、オンラインコミュニティーが急増した。そうなると、オンラインで、また、バーチャルな世界でブランディングがスピーディーに行われていく。バージン航空やNikeなど多くの米国企業はすでにSNSをマーケティングツールとして大いに活用している。これからはSNSから目が離せない。

Photos by Yuka O.

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